著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

スマートキーをなくしたら、ディーラー以外でも作れるのだろうか——。

調べてみても、鍵屋さん、整備工場、と情報がバラバラで、はっきりした答えにたどり着けませんよね。

整備の現場でたくさんの鍵と付き合ってきた、元1級整備士の私が、分かりやすくお答えします。

✅ 結論からお伝えします

スマートキーの追加は、合鍵を「削る」のではなく、車に新しい鍵を「登録する」作業です。

確実なのはディーラーで、スマートキーに対応した鍵の専門店でも、車種やお店の設備によっては対応できる場合があります。

そして、いちばんお伝えしたいのは、「鍵が1本になったら、なくす前にスペアを作る」こと。

全部なくしてからでは、時間もお金も大きくかかってしまうんです。

ご相談内容

いただいたご相談内容です(内容を編集して掲載しています)。

「スマートキーの複製は、ディーラー以外でもできるのでしょうか?」

ディーラーでの作成は、費用が高く、時間がかかるというイメージがあります。

ネットで調べると、鍵屋さんや整備工場で複製できるという情報もありましたが、具体的な方法や確実性まではわかりませんでした。

ちなみに普通の鍵なら、以前、町の鍵屋さんで数十分・千円ほどで作ってもらえた経験があります。

中古車を買ったときにスマートキーが1本しかなかった場合など、家族用や予備のスペアがあると便利ですよね。

2本目を安く作る方法があれば、教えてください。

ご質問ありがとうございます。

じつはこのご質問、普通の鍵とスマートキーの「作り方の違い」が分かると、答えがすっきり見えてきます。

順番にお話ししますね。

普通の鍵とスマートキーは、「作り方」がまるで違う

ご相談にあったとおり、普通の金属の鍵は、町の鍵屋さんで手軽に複製できます。

元の鍵と同じ形に、金属の溝を削って写し取る作業だからです。

ところが、スマートキーはそうはいきません。

スマートキーの中身は電子の鍵で、車両側に「この鍵を使います」と登録して、はじめて使えるようになります。

つまり、鍵そのものを用意するだけでは足りず、車への登録作業がセットで必要なんです。

この登録には専用の設備が必要なので、どこでも作れるわけではない、というのが答えの核心です。

ピゴス
ピゴス

スマートキーの追加は、合鍵を削るのではなく、車に新しい鍵を覚えてもらう作業なんです

ここが分かると、どこに頼めばいいかも見えてきますよ

どこで作れる?——ディーラーと鍵の専門店

では、どこに頼めばいいのか。

選択肢は大きく2つです。

「ディーラー」は、最も確実な頼み先です。

純正のスマートキーを取り寄せて、専用の設備で車両に登録してくれます。

その分、取り寄せや予約で日数がかかることはありますが、仕上がりの安心感は一番です。

「スマートキーに対応した鍵の専門店」でも、対応できる場合があります。

ただし、車種や年式、お店の設備によって、できる・できないが分かれます。

頼む前に、電話で「車種・年式・対応できるか・費用」を確認してから向かうのがおすすめです。

少しでも安く作りたい場合は、ディーラーと専門店の両方に費用を聞いて、比べてから決めると納得感がありますよ。

なお、中古のスマートキーを持ち込んで流用する方法は、登録できない場合があるため、おすすめしません。

また、どこで作る場合でも、車検証など所有者を確認できる書類を求められるのが普通です。

手間に感じるかもしれませんが、これは大切な車を守るための仕組みなので、むしろ安心材料と考えてくださいね。

費用の目安——普通の鍵より高くなりやすい

気になる費用は、キーの種類と車種、依頼先によって大きく変わります。

あくまで目安ですが、普通の金属キーの複製が数千円程度で済むのに対して、スマートキーの作成は、キー本体の代金と登録作業を合わせて1万〜5万円程度かかることが多いです。

さらに、スマートキーをすべてなくしてしまった場合は、車を開けるところから始まるため、費用も時間もぐっと大きくなりがちです。

もし今まさに、すべてなくして困っている場合は、まずディーラーか、加入している任意保険のロードサービスに電話で相談してみてください。

正確な金額は、車種を伝えたうえで、必ず見積もりで確認してください。

いちばんの対策は、「なくす前」にスペアを作ること

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

スペアのスマートキーがあるうちに、もう1本作って備えておくのが得策です。

1本でもスマートキーが残っていれば、作業は「追加」で済みます。

でも、すべてなくすと「ゼロから」になり、大ごとになってしまうからです。

じつは私も、中古車を買ったときにスマートキーが1本しかなかった経験があります。

そのときは費用を考えて、2本目は見送りました。

その代わり、今も「絶対になくさないぞ」と気をつけ続ける生活です(笑)

この緊張感とずっと付き合うくらいなら、スペアを作ってしまうほうが、心はずっと軽いと思いますよ。

そのときの納車後トラブルの実録は、中古車の鍵まわりの確認ポイントも含めて、こちらの記事に書いています。

【実録】中古車アクアで納車後トラブル発生!「損しない」ためにやった対処法中古アクアの納車後トラブル(エアコン不良・鍵不足)への現実的な対処法を、元ディーラー営業で元1級整備士のピゴスが整理。あわてて買い替えず「乗り続ける」判断や後付け保証の考え方まで、損しない動き方がわかります。...

また、新車や中古車を買ったときに「そもそも鍵が1本しか渡されていない」というケースもあります。

鍵が1本しかない原因と、今すぐできる確認方法は、こちらの記事でくわしくお話ししています。

【新車なのに鍵が1本!?】スペアキーがない原因と今すぐできる3つの確認方法新車なのにスペアキー(鍵)が1本だけ・もらってないのはなぜ?原因と今すぐできる確認方法・対処法を元1級整備士×元ディーラー営業が解説。スペアキー作成の費用相場と注意点も紹介します。...

あわせて知っておきたい——スマートキーと上手に付き合う3つのコツ

最後に、なくす・困るを減らすための、日ごろのコツを3つご紹介します。

  • スマートキーに内蔵されている物理キーは、分けずにそのまま一緒に携帯する
  • 電池は弱る前に、早めに交換する(電池が弱ると誤作動の可能性が上がるため)
  • 車から離れるときは、必ずキーも持ち出す

1つ目の理由は、電池切れのときにあります。

スマートキーの電池が切れても、内蔵の物理キーでドアを開けて、スマートキー本体を所定の位置にかざせば、エンジンは掛けられるんです。

ただし、スマートキーで施錠した車を物理キーで開けると、セキュリティアラームが鳴る車種が多いです。

これは防犯の仕組みがきちんと働いている証拠なので、慌てなくて大丈夫。

やり方は車種ごとに違うので、いざというときのために、説明書の「電池が切れたとき」のページを一度見ておくと安心ですよ。

ちなみに白状すると、私は先日、スマートキーをポケットに入れたまま洗濯してしまいました(笑)

ボタンには触れず、電池を外して乾かして、なんとか無事でした。

スマートキーは精密機器なので、どうかお気をつけて。

まとめ

最後に、スマートキーの複製のポイントを整理します。

  • スマートキーの追加は「削る」ではなく「車に登録する」作業
  • 確実なのはディーラー=純正キー+専用の設備で登録
  • 対応した鍵の専門店でも作れる場合がある=電話で車種・年式・費用を事前確認
  • 費用の目安は1万〜5万円程度(車種・依頼先で大きく変わる=要見積もり)
  • 全部なくすと大ごと=鍵が1本になったら、なくす前にスペアを作る

鍵のトラブルは、ある日突然やってきます。

備えは、スペアがあるうちにしかできません。

ピゴス
ピゴス

鍵が1本になったときが、スペアを作るいちばんのタイミングです

転ばぬ先の杖ならぬ、なくす前のスペアですよ🐧

スマートキーの複製で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。

このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、損しないカーライフを送るための記事をまとめています。

車のトラブルへの備えや維持費をゼロから整理したい方は、こちらの教科書ページもどうぞ。

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それでは、損しないカーライフをお過ごしください

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ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!