自動車保険の安いネット3社、どれを選ぶ? 値段が8割くらいの決め手で大丈夫です

自動車保険の一括見積もりを試してみたら、いまより年間1万円ほど安いプランが、3つも並んで出てきた。
😊「そんなに安くなるんだ!」
🤔「でも、こんなに安くて本当に大丈夫…?」
👀「価格が似ているけど、この中からどうやって選べばいいんだろう…?」
見積もりを取るところまでは、うまくいきました。
ところが、安い選択肢が横に並んだ瞬間に、今度は決められなくなるんですね。
同じくらい安い会社が並んだのなら、どれを選んでも大きく外れることはありません。
正直に申し上げると、値段が8割くらいの決め手という感覚で選んでしまって大丈夫です。
残りの2割は、比較表を埋めることではなく、ご自身の使い方に効く1つだけを確かめることです。
この記事のご相談者さまは、それを電話1本で終わらせました。
ご相談者さまは、3社まで絞れたところで止まっていました
今回のテーマは、こんなご相談がきっかけです。
「ネット保険も更新しているとお得が無くなってくる」というのを拝見し、見積もりをしてみました。
見積もり後は、チューリッヒ・SBI損保・アクサダイレクトが大体2万1〜2,000円程度でした。
ただ、よく見ると車両保険が付いていたので、外すと1万5〜6,000円になったりと価格が変わり過ぎたり、必要なものまで削っていないか不安になってきたので質問させていただきます。
以前の回答を拝見すると、アクサダイレクトがおすすめのようなのですが、使い方によっても変わるということだったので、他に候補があれば教えていただけるとありがたいです。
・主に、夫が通勤で往復10km程度使ったり、日常の買い物使いがほとんどです
・運転者は夫婦限定
・団体割がある会社勤めではない
※会社名は、ご相談者さまご自身が挙げられたものです。
※保険料は会社や契約の条件によって内容も金額も変わりますし、各社とも見直しが入ることもあります。
※ここに出てくる金額は、この方の条件での、あくまで目安としてご覧ください。
もともとネット保険に入っていた方が、そこからさらに安くなった。
しかも車両保険を外すと、さらに6,000円ほど下がる。
価格が動きすぎて、逆に不安になってしまったんですね。
このお気持ち、とてもよく分かります。
「安すぎて大丈夫?」というお気持ち、すごくよく分かります。
ネット保険が安いのは、補償を削っているからではありません。
まずは安心して、ゆっくり見ていきましょう。
上位が横並びになるのは、じつは当たり前です
まず、いちばん大事なところからお話しします。
「この会社なら必ず安い」というものは、存在しません。
保険料は、車種・年齢・等級・地域・補償内容をもとに、各社がそれぞれの計算で決めています。
ですので、条件をそろえて見積もると、上位はどんぐりの背比べになることが多いんです。
3社が似た金額で並んだのは、失敗でも偶然でもありません。
ちゃんと比べられた、という証拠です。
そして、ネット保険が安いのには理由があります。
店舗や人件費を抑えているから、というのがひとつ。
もうひとつは、手続きや判断を、ご自身で主体的にやるからです。
もちろんサポートはありますが、代理店の担当者さんのように「対応がとても早い」「土日も動いてくれる」「顔を合わせて説明してくれる」とまではいかないことが多いです。
つまり、安さと手厚さは、ある程度トレードオフなんですね。
ネット型と代理店型の差額で何を買っているのかは、こちらでくわしくお話ししています。
正直に言うと、プロが見ているところはマニアックです
では、横並びの中から何で選ぶのか。
私が見るポイントを挙げるとすれば、2つです。
- 自分が入りたい補償が、ちゃんとあるか
- ロードサービスが充実しているか(事故のとき、運んでくれる距離や対応が会社によって違います)
……ただ、ここで正直に申し上げておきます。
これは私が保険にある程度詳しいから見えるだけで、普通はなかなか判断しづらい、マニアックな部分です。
もうひとつお伝えしておくと、私自身が実際に入ったことがあるネット保険は、アクサダイレクトと、おとなの自動車保険の2つだけです。
ほかにもネット保険はたくさんありますが、正直、そこまで詳しいことは分かりません。
だからこそ、「絶対にこの1社」とは、無責任に言えないんです。
ですので、こうお伝えしています。
あまり難しく考えず、値段が8割くらいの決め手という感覚で選んでしまって大丈夫ですよ。
※ここで挙げた会社は、私が実際に入ったことがある、という意味です。
※会社や契約によって内容も金額も違いますし、商品の見直しが入ることもありますので、あくまで目安としてご覧ください。
では、残りの2割は何で決めるか
比較表を全部埋めなくて大丈夫です。
決めるのは、ご自身の使い方に、いちばん効く1つだけです。
今回のご相談者さまの場合は、ご主人が毎日、通勤で車を使うという条件がありました。
ですので私は、こうお伝えしました。
毎日の足にしている車が事故で使えなくなると、翌日から本当に困ります。
急に足で使っている車がなくなって、明日からどうしよう、と困ってしまうような方には、レンタカー(代車)特約は必須です。
逆に、公共の交通機関で通える方や、ご家族から借りられる方は、なんとかなります。
つまりこの方にとっては、レンタカー特約が付けられるかどうかが、残りの2割でした。
ご相談者さまは、そこで電話を1本かけました
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
この方は、私に聞き返すのではなく、候補の1社に自分で電話をかけて確かめられました。
ご心配いただいたレンタカー特約について調べてみましたが、車両保険を付けないとレンタカー特約の契約も出来ないようですね。
ここからは電話して確認した事なのですが、ネット専用保険にはそもそもオプションとしてレンタカー特約が無く、ネット専用ではないプランのほうだと付けられるそうです。
ネット専用保険でレンタカー特約なしでも万が一の時には修理工場の代車を手配はするが、例えば多重事故などがあって代車が全部無くなった場合は手配が出来ない。
100%車を手配できる状態を希望の場合は特約に入った方がいい、という案内でした。
それだと「確率小・損失小」なのかなと考えたので、夫に相談してからにはなりますが、我が家の場合は値段重視の保険でいいかな?と思いました!
お気づきでしょうか。
私が「付けておいた方が安心では」とお伝えしたのに対して、この方が出した答えは「付けない」でした。
しかもその判断は、調べても出てこない情報にもとづいています。
ネット専用のプランには、そもそもその特約がない。
付けるなら車両保険とセットになる。
代車は手配してくれるが、混み合えば無理なこともある。
この3つは、比較サイトの表には並んでいません。
電話1本で出てきた答えです。
ここが本当に素晴らしいところで、私は頭が下がりました。
比較表を全部埋めようとすると終わりませんが、自分の条件を1つ決めて電話すると、5分で答えが出ます。
その判断で、大丈夫だと思います
レンタカー特約は、確率が小さく、損失も小さいタイプの備えです。
おおざっぱな計算になりますが、こういうことです。
だいたい50年乗って、50日レンタカーを事故などで借りないと、元は取れないくらいの設定になっています。
一回の事故でレンタカーを借りる期間は、平均で20日ほど。
ということは、50年のあいだに、乗れなくなるほどの事故や故障を2〜3回しないと元が取れない計算です。
ちなみに私の両親は50年ほど運転していますが、そんなにレンタカーを借りる機会はなかったと思います。
ですので、なんとかなる方は、割り切ってしまって大丈夫です。
逆に、車がないと本当に困る方には、付けておく安心感は大きいです。
節約したい場合は、特約の日額を下げて「緊急時は軽自動車まででOK」と割り切る手もあります。
もうひとつ知っておきたいのは、代車を借りられる整備工場は、保険会社の提携先になるということです。
行きつけの車屋さんやディーラーには、代車のためには入庫できない場合があります。
信頼できるお店に高額の修理をお願いしたい、という方は、レンタカー特約を付けておくほうが動きやすくなります。
レンタカー特約そのものについては、こちらにくわしくまとめています。
そして今回のように、車両保険とセットでないと付けられない会社もあります。
ですので、まず車両保険を付けるか外すかを決めると、話がスッキリします。
ただし、車の年数で答えが変わります
ここは、付け足しておきたいところです。
故障のリスクが高まってくる15年以上乗っている車の場合は、話が変わります。
というのも、ネット型のレンタカー特約は「事故で修理に出したとき」が前提のものが多く、レッカーで運ばれるような故障は対象外ということがよくあるからです。
付けられる条件や使える範囲は会社ごとに違いますので、契約の前に確かめてください。
年数の経った車でいちばん起きやすいのは、事故ではなく故障ですよね。
ですので、そういうお車をお持ちの方には、故障のときにもレンタカーを借りられる代理店型の保険に、できるだけシンプルな内容で入るという選び方もおすすめしています。
少し値段は高くなりますが、いざというときに困りにくい安心感があります。
つまり、安さで選ぶか、故障のときの足を確保するか。
新しい車なら前者、年数の経った車なら後者、というのが私の考え方です。
安いネット型の中で、ロードサービスやレンタカーがどこまで付いているのかを、チューリッヒの公式の説明で確かめたお話は、こちらです👇
土台だけは、3社とも同じか見ておきましょう
値段が8割の決め手でいい、とお伝えしましたが、土台だけは確認してください。
ここだけは、あとから取り返しがつきにくいところだからです。
- ✅ 対人賠償:無制限
- ✅ 対物賠償:無制限(免責金額〔自己負担〕の設定も確認)
- ✅ 人身傷害:3,000〜5,000万円
- ✅ 弁護士費用特約(他の車の自動車保険と重複していないか)
- ✅ 日常生活賠償特約(個人賠償責任特約)(他の自動車保険や火災保険と重複していないか)
人身傷害は、対人・対物と少し性格が違います。
対人・対物が無制限なのは、相手への賠償は上限が読めないからです。
一方の人身傷害は自分側の備えなので、健康保険や生命保険、貯蓄と合わせて足りるかで決めていただいて大丈夫です。
弁護士費用特約と日常生活賠償特約は、重複に注意です。
同居のご家族が他の自動車保険や火災保険に付けていれば、家族みんながカバーされることが多いです。
重ねて入っても、保険料が無駄になってしまいます。
日常生活賠償特約が実際に効いた場面を、ひとつご紹介しておきます。
これ以外の細かいオプションは、多少ばらついても、生活が立ち行かなくなるような損失にはつながりません。
保険会社ごとにセットになっていて外せないものもありますが、それは付けたままにしておいて大丈夫です。
どの補償を残して、どの特約を削っていいかの優先順位は、こちらに1枚で整理しています。
見直しは、2〜3年に1回で十分です
最後に、見直しの頻度です。
値段だけで行くのなら、一括見積もりをしながら渡り鳥のように保険会社を移っていくのも、ひとつのやり方です。
どこがダメ、という話ではありませんからね。
ただ、そこに手間暇をかけすぎるのも、正直もったいないと思います。
80点くらい取れているなら、2〜3年に1回の見直しで十分です。
今回のように、3社まで絞れて、自分の条件で1つ確かめられたなら、もう80点は取れています。
💡 いまの保険料が高いのか安いのか、まだ分からない方へ。
ご自身の条件で見積もりを取ると、そこではじめて「いまの金額が高いのか安いのか」が分かります。
そのうえで、安く出てきた数社の中から選ぶ。
今日決める必要はまったくありませんので、金額を見るところまでで大丈夫です。
まとめ:値段が8割。残りの2割は、電話1本で分かります
- 上位が横並びになるのは当たり前。条件をそろえれば、どんぐりの背比べになる
- 値段が8割くらいの決め手でいい。プロが見ているところは、正直マニアック
- 残りの2割は、比較表を埋めることではなく自分の使い方に効く1つを確かめること
- 土台だけは確認。対人・対物は無制限、人身傷害は3,000〜5,000万円、弁護士費用と日常生活賠償は重複に注意
- 15年以上乗っている車なら、故障のときにも足を確保できる代理店型という選び方もある
- 見直しは2〜3年に1回で十分
せっかく見つけた、お得な保険料です。
土台だけ確かめたら、あとは自信を持って決めてしまって大丈夫ですよ。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、続きがあります。
実際に事故に遭った場合を想定して確認すると、より分かりやすいですね。
今年はユーザー車検にも挑戦するし、こちらで自動車保険を見直すキッカケもあり、必要なお金がけっこう変わりそうです。
保険の見直しから始まって、車検の受け方まで動かれています。
私がこの方から教わったのは、「実際に事故に遭った場合を想定して確認する」という一言でした。
比較表を眺めているうちは、どの項目も同じ重さに見えます。
でも「明日、この車が使えなくなったら」と一度だけ想像すると、確かめるべきことが1つに絞れるんですね。
その1つが決まれば、あとは電話をかけるだけです。
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