ユーザー車検の自動車重量税納付書の入手場所と書き方を解説

初めてのユーザー車検に向けて、必要な書類を調べていく。
すると、「自動車重量税納付書」という、聞き慣れない書類が出てきます。
重量税のぶんの印紙を買って貼る、と書いてあるのに、その印紙をどこで買えばいいのかが見当たらない。
電話で聞こうとしても、音声ガイダンスに、その質問の番号がない。
調べても出てこない、ちょっとした疑問ほど、手が止まってしまいますよね。
重量税の印紙は、車検の当日に、検査を受ける場所の窓口で買えます(軽自動車なら軽自動車検査協会)。
納付書の用紙も窓口でもらえますし、ホームページからダウンロードして印刷することもできます。
書くのは、車検証(電子車検証なら記録事項)を見れば分かることと、税額だけです。
税額は、自家用の軽自動車なら2年で6,600円が基本で、車の年数やエコカー減税で変わります。
不安なら、前もって一度見に行っておくと安心です(ご相談者さまは、下見の日に印紙のことが解決しました)。
きっかけは、読者の方からのご相談
まずは、いただいたご相談の内容です。
人生初のユーザー車検(軽自動車)に挑戦してみようと思って調べているのですが、一つ分からないことが出てきました。
必要書類の中に「自動車重量税納付書」という書類があり、重量税に相当する印紙を買って貼るそうなのですが、自動車重量税印紙の販売窓口は、どこにあるのでしょうか?
軽自動車協会に電話してみたのですが、音声ガイダンスに質問の項目がなく、直接聞くことができませんでした。
①印紙を扱っている所なら、どこでも買える
②軽自動車協会のユーザー車検場の受付窓口で買える
どちらなのでしょうか?
同じ日には、こんなこともお話しいただきました。
これまで、ユーザー車検の意味がまったく分かっていませんでした。
調べてみたら、自分で車を持ち込めることを知って、挑戦してみたくなりました。
我が家にはほかにも車(普通車も)があるので、私がユーザー車検を体験することで、子どもたちにも伝えられるのではないかと思っています。
ご家族に伝えるために、まず自分でやってみる、という挑戦でした。
素晴らしい挑戦ですね。
実は私も、ユーザー車検はそれほど経験がありません。
でも、やれば、こんな私でも何とかなるので、勇気があれば大丈夫です。
このご相談をいただいたときも、私はユーザー車検にくわしい方のお力を借りて、お答えしていました。
なので、この記事の手順は、軽自動車検査協会と国土交通省の案内を軸にお話しします。
そして、いちばんの材料は、ご相談者さまが実際にやってみたことです。
重量税の印紙は、車検を受ける場所で買えます
ご相談者さまが迷っていた2つは、どちらも間違いではありません。
初めてなら、オススメは②です。
オススメは、車検に行ったついでに買うことです
この記事の最初の版でも、私は「オススメはユーザー車検に行ったついでに購入できる売りさばき所です」とお答えしていました。
重量税は、印紙を買って納付書に貼る形で納めます。
軽自動車検査協会も、印紙を売っている窓口で重量税のぶんの印紙を買い、納付書に貼って申請するよう案内しています。
※国税庁 タックスアンサー No.7192「自動車重量税のあらまし」と、軽自動車検査協会「継続検査(車検)」より(2026年9月に確認)。
印紙を売っている窓口は、「売りさばき所」とも呼ばれます。
ただ、窓口の場所や建物の配置は、事務所ごとに違うことがあります。
当日は、受付で「重量税の印紙は、どこで買えますか」と聞けば大丈夫です。
当日その場で買えるので、前もって買っておく必要はありません。
郵便局でも買えます
①の「印紙を扱っている所」にあたるのが、郵便局です。
自動車重量税の印紙は、日本郵便が国から任されて売っていて、郵便局でも買えます。
名前のとおり、ふつうの収入印紙とは別の種類の印紙です。
※総務省「収入印紙及び自動車重量税印紙の売りさばきに関する省令等の一部を改正する省令の概要」より(2026年9月に確認)。
郵便局で買う場合は、行く前に電話で「自動車重量税の印紙はありますか」と聞いておくと安心です。
買い間違えないか心配なら、車検の当日に、検査を受ける場所で買うほうが迷いません。
印紙の金額は、車の年数で変わります
自家用の軽自動車なら、2年で6,600円です
ふつうの自家用の軽自動車なら、重量税は2年分で6,600円です。
このご相談にお答えしたときも、この金額をお伝えしていました。
※軽自動車検査協会「継続検査(車検)」と、国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」より(2026年9月に確認)。
13年・18年を過ぎると上がり、エコカー減税の車は下がります
最初に検査を受けた年から13年を過ぎると8,200円、18年を過ぎると8,800円になります。
反対に、エコカー減税の対象になる車は、5,000円や、0円(免税)になることもあります。
軽自動車の「13年」は、月ではなく年で数えます。
たとえば2013年に最初の検査を受けた軽自動車なら、2026年11月1日以後に受ける車検から8,200円です。
※国土交通省「新車新規登録等から13・18年経過する自動車の経過年数の考え方」より(2026年9月に確認)。
上がるといっても、2年で1,600円の差です。
この差だけで慌てて乗り換えるほどではないと、私は思っています。
13年を過ぎた軽自動車の車検を通すか迷っている方は、こちらでお話ししています👇
前もって知りたいときは、照会サービスで調べられます
自分の車がいくらになるかは、軽自動車検査協会の「次回自動車重量税額照会サービス」で調べられます。
車検証に書いてある車台番号と、車検を受ける予定の日を入れると、その日の時点の税額が出てきます。
利用は無料で、朝8時から夜11時まで使えます(年末年始などは止まります)。
ただ、動作が保証されているのは、Windowsのパソコンだけです。
パソコンが無ければ、軽自動車検査協会に聞くこともできます(国土交通省も、軽自動車の税額の問い合わせ先に挙げています)。
※軽自動車検査協会「次回自動車重量税額照会サービス」と、国土交通省「自動車重量税額について」より(2026年9月に確認)。
初めてのユーザー車検、当日の流れと「書き方」
印紙は、窓口に出す前に買っておきます
軽自動車検査協会が案内している、ユーザー車検の一般的な順番は、次のとおりです。
- 申請書類の受付(予約の確認も)
- 検査手数料の支払い
- 検査コースで検査
- 新しい車検証の受け取り
※軽自動車検査協会「申請手続きの順序」より(2026年9月に確認)。
納付書は、申請に使う書類の1つです。
なので、印紙は、書類を窓口に出す前に買って、納付書に貼っておきます。
検査を受けるには、前もって予約が要ります。
納付書の用紙は、窓口でもらえます
「自動車重量税納付書」の用紙は、軽自動車検査協会の事務所や支所の窓口などでもらえます。
軽自動車検査協会のホームページからダウンロードして、印刷して使うこともできます。
ホームページから印刷して使ってよいのは、「印刷して使用することができます」と書かれた書類だけです。
継続検査の申請書も、窓口で無料でもらえます。
※軽自動車検査協会「継続検査(車検)」と「よくあるご質問」Q1-006・Q1-007より(2026年9月に確認)。
当日使う「軽自動車検査票」は、窓口で渡してもらえます。
書くのは、車検証を見れば分かることです
納付書に書く項目は、次のとおりです。
- 提出する日
- 使用者の氏名(または名称)と住所
- ナンバー(車両番号)か、車台番号
- 車検証の有効期間(軽自動車の継続検査なら「2年」)
- 自家用か、事業用か
- 納付税額(貼る印紙の金額)
印紙は、下の「自動車重量税印紙貼付欄」に貼ります。
備考欄の右下にある検査の種類の欄では、ユーザー車検は「継続」の「持込」にあたります。
使用者が2人以上いるときは、ほかの使用者の氏名と住所を、備考欄に書きます。
所有者と使用者が違うときは、所有者の氏名と住所も備考欄に書きます(ローンの支払いが終わるまで、お店や信販会社が所有者になっている場合を除く)。
※軽自動車検査協会「自動車重量税納付書(検査対象軽自動車)」の様式より(2026年9月に確認)。
ここで1つ、気をつけたいことがあります。
2024年1月から、軽自動車の車検証は、ICタグのついた小さな電子車検証になりました。
電子車検証の表面には、使用者の住所や、有効期間の満了日が書かれていません。
使用者の住所は、車検証と一緒に渡される「自動車検査証記録事項」という紙で確かめます(当面のあいだ、窓口で交付されています)。
紙が見当たらないときは、国の車検証閲覧アプリでも確かめられます。
※軽自動車検査協会「検査対象軽自動車の自動車検査証の電子化について」より(2026年9月に確認)。
迷ったら、窓口の記入例と職員の方に
書き方に迷ったら、事務所の窓口にも記入例が用意されています。
軽自動車検査協会も、分からないことは、来たときに職員へ直接たずねてほしいと案内しています。
※軽自動車検査協会「よくあるご質問」Q1-016より(2026年9月に確認)。
電話では聞きにくいことも、窓口なら、その場で聞けます。
不安なら、前もって一度、見に行ってみる
ここまで読んでも、当日いきなり行くのは不安かもしれません。
この記事の最初の版でも、私は、一度下見に行くことをオススメしていました。
印紙を買える場所が分かりますし、検査ラインの雰囲気も見られるからです。
以前、別のご相談で、検査場の見学ならフリーパスですよ、とお答えしたこともあります。
軽自動車検査協会の構内の配置図の例にも、検査棟に「見学者通路」が描かれています。
※軽自動車検査協会「申請手続きの順序」より(2026年9月に確認)。
検査ラインの様子を外から見ておくだけでも、当日の雰囲気がつかめます。
ラインの上では、簡単な操作をしながら車を少しずつ前に進めていくので、慌てなければ大丈夫です。
戸惑っていると、そこにいる検査員の方が助けに来てくれることもあります。
ご相談者さまも、実際に下見に行って、印紙のことがその場で解決しました(最後の章でお話しします)。
検査の前の点検や、もし不合格になったときの動き方は、こちらでお話ししています👇
普通車のユーザー車検なら、違うのは3つです
ご相談者さまのお宅には、普通車もありました。
行く場所と、重量税の決まり方と、払い方です。
行くのは、運輸支局です
普通車の車検は、軽自動車検査協会ではなく、運輸支局(自動車検査登録事務所)で受けます。
申請書などの様式は、国土交通省のホームページからダウンロードすることもできます。
※国土交通省「自動車検査登録総合ポータルサイト」より(2026年9月に確認)。
重量税は、車の重さで決まります
普通車の重量税は、車の重さで決まります。
たとえば、車両重量が1トンを超え1.5トン以下で、エコカー減税の対象ではない自家用の乗用車なら、2年で24,600円です(13年を過ぎると34,200円)。
※国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」より(2026年9月に確認)。
自分の車の金額は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」(登録車用)で調べられます。
印紙のかわりに、クレジットカードでも払えます
普通車は、2023年1月から、重量税や検査の手数料をクレジットカードで払えるようになりました。
窓口に行く前に、専用のホームページで、車の情報とカードを登録しておく仕組みです。
印紙を買って貼る手間がなくなる代わりに、重量税には決済の手数料がかかります。
※国土交通省「くるまの保有関係手続お支払情報登録サービスについて」より(2026年9月に確認)。
輸入車でユーザー車検を考えている方は、こちらもどうぞ👇
✅ ユーザー車検の準備チェックリスト
- 予約を取る(車検証の有効期間が切れる日の2か月前からなら、早めに受けても残りの期間は減りません)
- 車検証(電子車検証なら「自動車検査証記録事項」も)
- 自賠責保険の新しい証明書(新しい車検証の期間より1日以上長いもの)と、いまの証明書(期間が残っていれば)
- 点検整備記録簿(見せられないと、その旨が車検証の備考欄に記録されます)
- 軽自動車税の納税証明書(2023年1月から、納めたことが確認できれば、原則いりません)
- 重量税(自家用の軽自動車なら2年で6,600円から)と、検査手数料(持ち込みは2,500円)
※軽自動車検査協会「継続検査(車検)」と、2025年4月からの車検を受けられる期間の見直しのお知らせより(2026年9月に確認)。
まとめ
ユーザー車検の、重量税の印紙と納付書のポイントです。
- 重量税の印紙は、車検の当日に、検査を受ける場所の窓口で買える(郵便局でも買える)
- 納付書の用紙も窓口でもらえ、軽自動車検査協会のホームページから印刷もできる
- 書くのは、車検証(と記録事項)を見れば分かることと、税額だけ
- 自家用の軽自動車なら、重量税は2年で6,600円が基本(13年・18年で上がり、エコカー減税の車は下がる)
- 書き方に迷ったら、窓口の記入例と職員の方に聞く
- 不安なら、前もって一度見に行っておく
- 普通車は運輸支局で、クレジットカードでも払える
ユーザー車検は、一度やってしまえば、次からのハードルはぐっと下がります。
ただ、向き不向きもあります。
私自身は、以前やってみて、性に合いませんでした(笑)。
せっかくの休みを、車検でバタバタしたくなかったんです。
それでも、経験としては楽しい面もありますし、お金も浮くので、一度やってみる価値はあるかもしれません。
大事なのは、車検に通ることよりも、安全に走れることです。
ユーザー車検で浮いたお金は、オイル交換などの整備に回してみてはいかがでしょうか。
ユーザー車検にするか、ディーラーのメンテナンスパックに任せるかで迷っている方は、2年ぶんの費用を並べてみた、こちらの記事もどうぞ👇
ご相談者さまの、その後
ご相談から2日後、ご相談者さまは車検の予約を取ったうえで、下見に行かれました。
本日、思い切って、当日の検査場までの道のりのリハーサルをしてきました。
近くの事前検査場も確認でき、受付のまわりをウロウロしていたら、受付の方が親切に声をかけてくださり、用紙も先に受け取ることができました。
印紙の件も、解決できました。
想像していた雰囲気と、まったく違って安心しました。
電話では聞けなかったことが、行ってみたら、その場で解決したわけです。
そして、ご相談から10日後に、こんなご報告をいただきました。
本日、無事にユーザー車検を済ませることができました。
普通車も持っているので、またお世話になると思います。
とても達成感を感じた1日となりました。
おめでとうございます。
そして、お疲れさまでした。
とても良い経験になりましたね。
私もその行動力、見習います。
ユーザー車検に行くと、検査場の方、受けに来ている方など、いろいろな仕事をしている人を見ることができます。
車検を1つ通すにも、いろんな人が関わっていることが実感できます。
声をかけてくれた受付の方も、その1人です。
次は、ご家族に伝える番ですね。
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車のこと全体を、もう一度ゼロから整理したい方は、こちらの教科書ページもどうぞ。














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