著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

こんにちは、ピゴスです。

今回は「今入っている自動車保険、他社と比べて高い気がする。もっと安くしたいけれど、補償が減るのは怖い」というお悩みです。

毎年の更新ハガキを見て、「この保険料、本当に妥当なのかな…」と一度は思ったことはありませんか。

かといって、安いネット保険に切り替えて、いざという時に補償が足りなかったら——そう考えると、なかなか動けない。

——もし「あっ、それ私のことだ」と感じたなら、この記事はきっとお役に立てます。

自動車保険は、ポイントさえ押さえれば「安心はそのままに、ムダだけを削る」ことができます。

この記事を読み終える頃には、「代理店型とネット型の本当の違い」「車両保険は外していいのか」「これだけは削ってはいけない補償」が、スッキリ整理できているはずです。

✅ 結論からお伝えします

先に、いちばん大事なことをお伝えします。

「対人賠償・対物賠償・人身傷害」という”土台”さえしっかり確保すれば、ネット型でも、安心の土台は代理店型と変わりません。

違いが出るのは、付帯サービス(ロードサービスの距離やレンタカー特約など)と、「いつでも相談できる担当者がいるか」という部分です。

つまり、必要な補償を見極めれば、「安心を保ったまま、保険料だけを下げる」ことは十分に可能なんです。

(※もちろん、どちらが良いかは人によります。

後ほど、両方の良さをお話しします)

まず、ご相談の中身を整理します

今回いただいたご質問は、こんな内容です。

現在、損保ジャパンの自動車保険に入っていますが、他社と比べると高い気がしています。

特に、動画を見て車両保険を外したところなので、もっと安くならないか気になっています。

ただ、安くして事故の時の補償が足りなくなるのも心配で、なかなか踏み切れません。

とても、よく分かるお気持ちです。

ひとつずつ、お答えしていきますね。

「損保ジャパンは高い」の正体——代理店型のコスト構造

まず、なぜ代理店型の保険料は高めなのか。

おっしゃる通り、大きな理由のひとつは「人件費」です。

代理店型は、お店の担当者があなたと保険会社の間に入り、契約や事故対応などのサポートをしてくれます。

そのサポートにかかるコストが、保険料に含まれているんですね。

だから、同じ補償内容でも、ネット型(ダイレクト型)より高くなりやすい、という仕組みです。

でも、「高い=損」とは限りません

ここで、誤解しないでほしいことがあります。

代理店型が高いのは、「その分のサービスがある」からでもあります。

いつでも相談できる担当者がいて、事故などのトラブル時に親身に動いてくれる——これは、大きな安心です。

大きな災害が起きた時なども、人手があるぶん、比較的迅速に動いてくれることが期待できます。

一方で、平常時の対応スピードは、ネット型と大きくは変わりません。

補償の手厚さにも差はありますが、「いざという時は、ある程度は貯蓄でも備える」という考え方を持っていれば、その差は小さくなります。

たとえば、ロードサービスでレッカーを呼べる距離は、ネット型で50〜150km、代理店型で300〜500kmといった違いがあります。

レンタカー特約も、ネット型では「故障時」に借りられない場合があります。

ただ、通勤と買い物が中心の使い方なら、この違いだけで「だから代理店型にすべき」とまでは言い切れません。

その場の出費は痛くても、長い目で見れば、保険料の差額で十分カバーできることも多いからです。

ピゴス
ピゴス

保険は、”全部を保険で守る”必要はないんです。土台さえ守って、細かい部分はムリのない範囲で。それだけで、ぐっと身軽になりますよ。

車両保険は、「外していい人・残した方がいい人」がいます

ここが、今回いちばんお伝えしたいところです。

ご相談者は、動画をきっかけに、ご自分で車両保険を外されたとのこと。

これは、考え方によっては、とても良い判断です。

ただ、車両保険は「外していい人」「残した方がいい人」がいるので、そこだけ整理しておきましょう。

私の考えは、シンプルです。

「程度の良い車に乗っていて、ある程度の貯蓄がある」なら、車両保険は外す候補になります。

万が一、車が全損になっても、その損失を貯蓄でカバーできるなら、毎年の車両保険料はムダになりやすいからです。

逆に、「買ったばかりの新しい車」「高価な車」「ローンが残っている車」は、残しておく方が安心です。

全損した時の痛手が大きすぎるので、ここは保険で守る価値があります。

ひとつの目安として、年式が古くなって車の価値が下がってくると、車両保険は外しやすくなります。

失うもの(車の価値)が小さくなるぶん、保険で守る必要性も下がっていくからです。

ご相談者の場合、ご自分で判断して外されたのなら、おそらく「程度や貯蓄を踏まえての判断」でしょうから、私は良い選択だと思います。

ピゴス
ピゴス

“外して正解だったかな”と、不安にならなくて大丈夫。車の価値と貯蓄で決める——その考え方ができている時点で、もう損しにくい方ですよ。

節約しても、「これだけは」削らないでください

保険料を下げる時に、絶対に外してほしくないものがあります。

次の4つは、私が”土台”と呼んでいる部分です。

  • 「対人賠償(無制限)」——相手の生命や身体への賠償です。ここを削る選択肢はありません
  • 「対物賠償(無制限)」——相手の車や物への賠償です。高額になることがあるので、無制限が基本です
  • 「人身傷害」——自分や同乗者への補償です。5,000万円を目安に、過不足は差額を確認して調整しましょう
  • 「弁護士費用特約」——もらい事故などで、自分の保険会社が示談を代行できない時に効きます。安いわりに、価値が大きい特約です

この4つさえ確保できていれば、ネット型に変えても、”いざという時の土台”は崩れません。

逆に言えば、ここを削って保険料を下げるのは、私はおすすめしません。

ネット保険を「賢く」選ぶ、3つの手順

では、実際にネット型を検討する時の手順です。

  • 「必要な補償をはっきりさせる」——上の”土台”4つに、自分に必要な特約を足していきます
  • 「複数の会社で見積もりを取る」——同じ補償でも会社によって保険料は違います。比べてはじめて、”高い・安い”が分かります
  • 「ロードサービスの中身を確認する」——レッカーの距離、バッテリー上がりや鍵の閉じ込めへの対応範囲をチェックします

一括見積もりは、この「複数社を一度に比べる」を、いちばんラクにしてくれます。

ネット型の一括見積もりについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

たくさんの方から、「申し込み後に電話ラッシュがなく、画像があって分かりやすかった」と喜んでいただいています。

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項目ダイレクト型代理店型
保険料割安(年3万〜7万円)やや高め(年5万〜10万円)
相談電話・ネット対面で丁寧
手続きネットで簡単担当者にお任せ
事故対応コールセンター担当者が対応

📊 参考費用・数字の目安

この記事のテーマに関連する、参考費用や数字をまとめました

  • 任意保険料の相場は年間3万〜10万円程度で、年齢・等級・車種によって大きく変わります。一括見積もりで比較すると、年間保険料の節約ができるというデータもあります
  • レンタカーは1日5,000〜1.5万円程度、カーシェアは15分200〜400円程度が相場です。月に数回程度の利用なら、車を所有するより経済的です
  • 車両保険の保険料は年間2万〜8万円程度が上乗せされます。免責金額は一般的に1回目5万円・2回目10万円の設定が多く、免責を高く設定すると保険料を抑えられます

※上記はあくまで一般的な目安です。

車種・年式・地域・依頼先によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう

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まとめ

今回の内容を、最後に振り返っておきましょう。

  • 代理店型が高めなのは「人件費(サポートのコスト)」が理由のひとつ
  • ただし”高い=損”ではない。担当者の安心や、トラブル時・災害時の対応という価値がある
  • 平常時の差は小さく、「ある程度は貯蓄で備える」考え方なら、ネット型でも安心の土台は同じ
  • 車両保険は「程度の良い車+貯蓄」なら外す候補、「新しい・高価・ローン中」は残す
  • 削ってはいけない”土台”は、対人(無制限)・対物(無制限)・人身傷害・弁護士費用特約
  • ネット型は「必要補償を決める→複数社で見積もり→ロードサービス確認」の順で選ぶ

ちなみに、今回のご相談者の場合は、見直しで年間およそ3万円ほど安くなりました。

(もちろん、いくら安くなるかは人によって違います。

あくまで一例です)

大事なのは、金額そのものより「中身を理解して、納得して選べたか」だと、私は思います。

おわりに

焦って乗り換えなくて、大丈夫です。

まずは一度、今の保険を見直して、他社と比べてみる。

それだけでも、「自分に必要な補償はこれだ」という気づきが、必ずあります。

比べてみた上で「今のままがいい」と思えば、それも立派な、納得の選択です。

あなたが、安心はそのままに、ムダのない保険に出会えますように。

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ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!