著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

20年連れ添った愛車を、手放すか、乗り続けるか。

これは、損得の数字だけでは決められない、本当に悩ましい問いですよね。

私も、こういうご相談をいただくたびに、ご相談者さんと一緒に悩みます。

今回は、20年以上ハイラックスに乗ってこられた方からの「売るべきか、乗り続けるべきか」というご相談に、金銭面と気持ちの両面からお答えします。

【ご相談内容】

20年以上連れ添ったトヨタ ハイラックスに乗っています。

とても気に入っているのですが、そろそろ売却した方が良いのか迷っています。

ハイラックスは人気があって比較的高く売れると聞きますが、これから電気自動車(EV)の時代になると、古いガソリン車は価値が下がって売れなくなってしまうのでしょうか?

✅ 結論:「売る」「乗り続ける」も正解。ただし売るなら”価値が分かる相手”を見つけるのが鍵

金銭的な合理性を重視するなら売却、愛着や趣味としての価値を重視するなら乗り続ける――どちらも立派な選択です。

ただ、20年落ちのハイラックスは、一般の買取店と専門店・輸出業者とで査定額が大きく変わります。売ると決めたら、相見積もりで「その価値を分かってくれる相手」に出会うことが、損しない最大のコツですよ。

動画でも解説しています。

読むより観たいという方は、こちらもどうぞ↓

EV時代でも、尖った個性の車は生き残る

ご心配されている「EV時代になったら、古いガソリン車は売れなくなるのでは」という不安、すごく分かります。

たしかに、電気自動車やハイブリッドが主流に向かっていく雰囲気はあります。

でも私は、ガソリン車もまだまだ活躍していくと考えています。

国として完全に禁止でもされない限り、趣味の領域で愛される「尖った個性のある車」は、むしろ生き残っていくと思うんです。

正直に言えば、「ただ古いだけの大衆車」は、値落ちが避けにくい面もあります。

でも、ハイラックスのように丈夫で個性があって、走行距離が少なめなら、これからむしろ価値が見直される可能性も十分にあると、私は見ています。

ピゴス

20年も大切に乗られて、乗り継ぐことまで考えてもらえるなんて、このハイラックスは幸せ者ですね😊

判断軸はシンプル。金銭面なら売却、気持ちなら乗り続ける

そのうえで、私の考えはシンプルです。

金銭面を大切にするなら、売却してお乗り替え。

思い出や楽しさといった気持ちを大切にするなら、乗り続ける。

なぜこう考えるのか、理由をお伝えします。

1.金銭面で見ると、売却が合理的

古くて趣味性の高い車は、一般的な乗用車と比べて維持費がかさむ傾向があります。

  • 税金:新規登録から13年を超えると、自動車税や重量税が少し重くなります(重課)
  • 燃費:近年の車と比べると、燃費は劣る場合が多いです
  • メンテナンス費用:年式が古くなると部品の劣化や故障のリスクが高まり、修理代が高くつくことがあります。生産終了の部品は入手が難しい場合もあります

「少しでも高く売りたい」「維持費の負担を減らしたい」という金銭面を最も重視するなら、市場価値が比較的保たれている今のうちに売却するのが、合理的な選択です。

売却を決めた場合は、必ず複数の買取業者に見積もりを依頼(相見積もり)してください。

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2.気持ちで見ると、乗り続けるのも素晴らしい

「お金には代えられない価値がある」と感じているなら、無理に手放す必要はありません。

  • 愛着と思い出:長年連れ添った愛車に詰まった思い出は、お金では測れません
  • 趣味としての楽しみ:ハイラックスでしか味わえない運転の楽しさやカスタムの喜びは、何物にも代えがたいものです
  • 将来的な価値:状態良く維持された希少車は、将来ヴィンテージとして価値が上がる可能性もゼロではありません(ただし過度な期待は禁物。維持費の方が高くつくケースがほとんどです)

3.乗り続けるなら知っておきたい「日常の足としての現実」

もしハイラックス1台をメインの車として毎日使うなら、正直に言って、少しハードな道のりが待っています。

急な故障でしばらく乗れなくなったり、部品の調達に時間がかかったり。

趣味性が高い一台ほど、日常の「安心の足」としては、心もとない場面が出てきます。

ポイントは、ほかにいつでも乗れる車があるかどうかです。

もう1台あるなら、ハイラックスは趣味の相棒として存分に楽しめます。

でも、これ1台に毎日頼るとなると、万が一の不便さと維持費の高さから、よほど好きでないと持ち続けるのは大変かもしれません。

だから、日常の足がほかにないなら、お乗り替えをおすすめしています。

逆に、その手間さえ楽しめるくらい愛情を注げるなら、いずれ資産になるかもしれませんし、乗り続けることを私は心から応援します。

もし乗り続けるなら、維持費を少しでも軽くする工夫も大切です。

新規登録から13年を超えた古い車こそ、保険料を「本人・配偶者限定」などで見直すと、負担をぐっと抑えられますよ。

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売却するなら:相見積もりは必須。怖いのは”納得して安く売らされる”こと

売却を決めたら、少しでも高く、そして納得して手放すために、相見積もりは必須です。

趣味性の高い車は、どう売るか(どんな相手に売るか)で値段が大きく変わるので、ちょっとしたテクニックが要ります。

  • 一般的な中古車買取店:通常の相場に基づいて査定します
  • SUV・ピックアップトラック専門店:車種の価値をよく理解しており、高値が付く可能性があります
  • 旧車・ヴィンテージカー専門店:年式や希少性を評価してくれる可能性があります
  • 海外輸出に強い業者:ハイラックスは海外でも人気が高いため、輸出ルートを持つ業者が高値を提示する場合があります

なぜ価格差が出るかというと、業者ごとに「その車をどう再販するか」の戦略と得意分野が違うからです。

🔧 ピゴスより:いちばん怖いのは”納得して安く売らされる”こと

古い車を売るとき、いちばん怖いのは、安く買い叩かれることです。しかも厄介なのは、売る私たちが「なるほど」と納得してしまうような説明を、上手にされることなんです。

「意外と高く買ってもらえたかも?」と思える、絶妙なラインで攻めてくることもあります。

だからこそ、1社で決めないこと。複数の業者に当てて「その車を本当に欲しい相手」に出会えるかどうかで、結果は数十万円単位で変わります。売るのに慣れていなければ、決める前に一度、私にも声をかけてくださいね。

一括査定サイトは便利ですが、たくさんの業者から一斉に電話が来るのが煩わしい、という方もいます。

そこで、電話ラッシュを抑えつつ、高く買ってくれる業者を効率よく絞れるサービスが便利です。

💡 ハイラックスの価値、いくら? MOTA車買取なら電話ラッシュなしで最大20社の査定額がわかります。>>MOTAで無料査定してみる

査定のときは、「この車がいかに大切にされてきたか」を伝えるのも有効です(整備記録簿やカスタム内容など)。

複数の買取店に同時に査定してもらい、最高額を引き出す「一発勝負」の具体的な進め方は、こちらでくわしく解説しています。

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まとめ:あなたとご家族の笑顔がある限り、どれも正解

ハイラックスを手放すか、乗り続けるか。

この問いに、唯一の正解はありません。

  • 金銭的な負担を減らして、新しいカーライフに進みたい → 売却
  • 維持費やリスクを理解したうえで、愛車との時間を大切にしたい → 乗り続ける

どちらを選んでも、あなた自身、そしてご家族の笑顔がある限り、私はどれも正解だと思っています。

ご家族と話し合いながら、一番納得できる答えを見つけられますように。

そして、迷ったときはいつでも、この「ぺんぎんカーライフ」に声をかけてくださいね。

20年落ち車の判断で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。

🔍 車の売却方法 比較

方法買取額手軽さ
ディーラー下取り△ やや低め◎ 購入と同時
買取専門店○ 交渉次第○ 店舗に持込
一括査定◎ 競争で高額△ 電話対応多い

📊 参考費用・数字の目安

この記事のテーマに関連する、参考費用や数字をまとめました。

  • 車の買取価格は、一般的に新車価格の30〜50%(3年落ち)、20〜35%(5年落ち)が目安です。ただし旧車や趣味性の高い車は、この相場に当てはまらず、専門店や輸出ルートで大きく上振れすることがあります
  • ディーラー下取りより、買取専門店の方が10万〜30万円高くなるケースが多いです
  • 新規登録から13年を超えると、自動車税・重量税が重課されます(おおむね数千円〜の増額が目安)

※上記はあくまで一般的な目安です。

車種・年式・地域・依頼先によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう。

旧車を専門店で売る・大切に乗り継ぐという観点では、こちらの記事も参考になります。

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それでは、損しないカーライフをお過ごしください ピゴス

ABOUT ME
ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!