車の乗り換えとディーラー車検、どちらが得?判断基準を解説

🤔「15万km走ったし、そろそろ乗り換えたほうがいいのかな。それとも車検を受けて乗り続ける?」
😥「車のことは正直よく分からないので、損な判断をしていないか不安…」
走行距離が伸びてくると、車検のたびにこの迷いが顔を出しますよね。
整備の現場にいた私が、正直にお答えします。
乗り換えと車検で迷ったら、「今の車の調子が良いなら、車検を受けて乗り続ける」のが、じゅうぶんかしこい選択です。
良い車を新車で買って長く乗れば、だいたい元は取れます。
走行距離が多くても、メンテナンスを続けていれば20万kmを超えていけることも珍しくありません。
車検も、これまで履歴が残っているディーラーで引き続き受けるのがおすすめです。
大切なのは「今の車に不満があるかどうか」、それだけです。
ご相談内容
まずは、今回いただいたご相談です(内容を編集して掲載しています)。
車に関して無知なまま日々過ごしてきましたが、アドバイスをいただければ幸いです
車種はホンダ シャトル ハイブリッド(正規ディーラーで新車購入)、購入は2015年7月、走行距離は15万km、平均燃費は21km/Lです
半年前の一括査定結果は約30万円でした
親から「車は新車を正規ディーラーで買い、メンテナンスもディーラーに任せて壊れるまで乗り潰すべき」と教えられてきました
そこで質問です
コスパを重視した場合、次の車への買い替えの適切なタイミングはいつでしょうか?
半年後に控えた車検を、正規ディーラーで行うべきでしょうか?
ご多忙のところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします
この度は、ご質問くださり、ありがとうございます。
シャトルのハイブリッドは私も好きな車でして、そんなに元気いっぱい長期間、長距離を走られたんですね。
すごいです。
燃費も良いですね。
ご両親の教えは、ある意味で正解のひとつです
まず、ご両親の教えについて。
これは、ある意味で正解のひとつだと思います。
良い車を買って長期間乗れば、だいたい元は取れるからです。
ここで言う「良い車」とは、高級な車という意味ではありません。
コスパの観点で、贅沢ではない温度感の、無駄のないサイズの新車、という意味です。
一方で、中古車選びには難しいところもあります。
相場より高く買ってしまわないか、故障しないか、自分にぴったりな予算感の車か。
そこで失敗したり、いろいろと頭を悩ませるくらいなら、新車を大切に長く乗るというのは良い選択肢のひとつだと考えています。
15万kmでも、まだまだ乗れます
次の買い替え時期についてですが、調子が良いなら、まだまだ乗り続けて良いと思います。
走行距離は多いですが、車はメンテナンスをしていれば、走行距離による大きなトラブルはそんなにありません。
今まで通り、交換すべき消耗品を交換していけば、そのペースなら20万kmなども超えていけると思います。
今の車に不満がないのであれば、距離も多いので、13年〜15年くらい乗れると、個人的には乗りつぶした感が出てくるのかなと思います。
15万kmまで大きなトラブルなく走ってこられたなら、それは車が良いだけでなく、乗り方と整備がちゃんとしていた証拠です
もう少し一緒にいてあげてください🐧
車検は、引き続き正規ディーラーがおすすめです
車検も、せっかくディーラーでメンテナンスを受けて、過去の履歴も残っています。
ですので、引き続き正規ディーラーで受けることをおすすめします。
ホンダ車特有のトラブルにも精通していますし、それだけの距離を乗るということは、街乗りしかしない方とはリスクも違ってきます。
何かあった時に頼れるという点を考慮しても、ディーラーで受けるメリットはじゅうぶんにあると考えられます。
これは、ディーラーの安心が「仕組み」で作られているからです。
メーカー直の故障事例のデータ、純正部品の流通、そして新車のときから積み上がってきたあなたの車の記録。
距離を乗る車ほど、この積み重ねが効いてきます。
ただし、盲信はしないでください
ひとつだけ注意点があります。
盲信して、言われるがまま何でもやってしまうのだけは避けてください。
ディーラーだから全部正しい、ではないんです。
迷ったときは、こう伝えるだけでちょうどいい温度感になります。
「車検に通る最低限の内容と消耗品でお願いします、あとは検討します」
値切るのではなく、項目を仕分ける。
これが、お店とも気持ちよく付き合いながら、ムダを削るいちばんの方法だと私は思っています。
削っていいもの・削ってはいけないものの一覧は、こちらでぜんぶ分解しています。
乗り換えるなら「車検見積もりを判断材料にする」手もあります
もう一点、計画的にお乗り換えするのであれば、こんな方法もあります。
事前の車検見積もりをディーラーで受けて、高額だったら乗り換える、という進め方です。
ただし、ここには注意点があります。
車検代が分かる一方で、時間をかけてしっかりと見積もりされるので、良くも悪くも予防整備が含まれて高額になる場合があるんです。
ですので、「今回が最後の車検だから最低限の内容で」などと伝えるくらいで、ちょうどいい温度感になりやすいです。
それでも高額であれば、乗り換えを検討する良いタイミングになるかもしれませんね。
万一のときのために、格安レンタカーを知っておく
最後にひとつ。
長期のトラブルの際に代車が借りられない、なんて場合に備えて、格安レンタカーについて知っておくと心強い味方になります。
「もし2週間入院したらどうしよう」という不安がなくなるだけで、長く乗る判断はずいぶん楽になりますよ。
金額だけを見れば差はありますが、距離を乗る車ほど、履歴が残っていることの価値が効いてきます。
📊 長く乗るときに、押さえておきたい数字
- 車検費用の目安は、軽自動車で約5万〜8万円、普通車で約7万〜15万円。このうち法定費用(自賠責・重量税・印紙代)だけでも軽自動車で約2.7万円、普通車で約4.5万〜7万円かかります。お店が変えられるのは、残りの整備の部分だけです
- 新車登録から13年を超えると、自動車税は約15%増、重量税は約40%増になります。ただし増えるのは年に数千円〜1万円台。乗り換えの諸費用15万〜20万円と比べれば、それだけを理由に乗り換える金額ではありません
- レンタカーは1日5,000〜1.5万円程度、カーシェアは15分200〜400円程度が相場です。長期入庫で代車が出ないときに備えて、近くの格安レンタカーを一度調べておくと安心できます
※上記はあくまで一般的な目安です。車種・年式・地域・お店によって金額は異なりますので、実際の金額は見積もりで確認してくださいね
まとめ:不満がないなら、まだ乗っていい
今回のポイントを整理します。
- 新車を長く乗るというご両親の教えは、正解のひとつ。中古選びの難しさを避けられる分、再現性が高い
- 15万kmでも、消耗品を替えていけば20万kmを超えていけることは珍しくない
- 目標は13年〜15年。距離が多いぶん、そこまで乗れば乗りつぶした感が出てきます
- 車検は履歴の残っているディーラーで。距離を乗る車ほど、頼れる場所がある価値は大きい
- ただし盲信はしない。値切るのではなく、項目を仕分ける
- 乗り換えを考えるなら、車検見積もりを判断材料に使う手もある
15万kmまで大切に乗ってこられたのは、簡単なことではありません。
その調子で、納得のいくところまで付き合ってあげてください。
整備を1か所にまとめる考え方は、私自身が実践しているメンテナンスの話としてこちらにまとめています。
もし乗り換えを決めたときのために、今の車の価値だけ知っておくのもひとつです。
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車の維持費や整備との付き合い方をゼロから整理したい方は、こちらの教科書ページもどうぞ。
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