ソリオからフリードへ乗り換え!新型を待つか今買うかの正解は

子どもが2人になって、ソリオが少し手狭に感じてきた。
ベビーカーに、保育園の荷物、週末の買い物。
次に乗るなら、フリードか、シエンタ。
借りている駐車場の広さを考えると、そのあたりが上限です。
ところが調べていくうちに、「フリードが、近いうちにフルモデルチェンジするらしい」という話が出てきます。
急いではいないけれど、どうせ買うなら、少しでも安く買いたい。
新型を待つほうが得なのか、今のうちに決めるほうが得なのか。
考えるほど、決めきれなくなるものですよね。
新型を待つかどうかは、その車が好きかどうかで決めていいと思います。
ただ、待っているあいだにも、新車の値段は上がりやすく、今のソリオの値段は下がっていきます。
お金を抑えたいなら、今買える車から選ぶほうが、損はしにくいです。
迷ったら、まず家族で実車を見に行き、今のソリオがいくらになるかも知っておくと、決めやすくなります。
ご相談者さまのご家族は、翌日には見に行って、ご夫婦でフリードに決まりました。
きっかけは、読者の方からのご相談
このご相談をいただいたのは、2023年の2月でした。
車の乗り換えを考えていて、ご意見をいただきたいです。
いまは、購入から4年ほどのソリオバンディットに、夫婦と小さな子ども2人で乗っています。
荷物などで手狭に感じてきたので、フリードかシエンタへの乗り換えを考えています。
急ぎではありませんが、時期的に安く買えるなら、というところです。
借りている駐車場の関係で、大きさはこの2台が限界です。
使うのは買い物と保育園の送り迎えで、走行距離は約3万kmです。
迷っているのは、次の3つです。
①率直に、どちらが好みか、オススメか
②フリードが今年か来年フルモデルチェンジするらしいので、急ぎでないなら待つ価値はありそうか
③いまのソリオは、下取りと一括査定のどちらで売るのがいいか
車が好きな方、詳しい方のお話を聞いてみたいと思いました。
このご相談に、私は3つに分けてお答えしました。
- ①このときは、総合的な魅力では、シエンタが一歩リードしている
- ②車は値上がりしていく流れにあり、下取りの金額は下がっていく(今の金額で安く抑えたいならシエンタ、ホンダが好きなら待つ価値あり)
- ③まだ値段のつくソリオなら、下取り以上の金額も狙える
まずは、②の「新型を待つ価値はあるか」からお話しします。
なぜ、新型を待つと、お金がかかりやすいのか
新型を待つことには、目に見えにくい費用がついてきます。
新しく買う車の値段は、上がっていきやすい
このご相談をいただいたころは、世界的に物の値段が上がっていく流れの中にありました。
車の値段も、どんどん上がっていく傾向にありました。
待てば待つほど、同じような車に払う金額が上がっていくかもしれません。
しかも、出たばかりの人気の新型は、待っていた方が次々に注文を入れるので、値引きが出にくいものです。
値段の細かい動きまでは、正直に言うと、私にも読めません。
ただ、待てば安く買える、とは限らないんです。
今のソリオの値段は、少しずつ下がっていく
もう1つは、手放すほうの車です。
車の値段は、年数と距離が増えるほど、少しずつ下がっていきます。
購入から4年ほど、走行が約3万kmのソリオは、まだしっかり値段のつく時期です。
新型を待つあいだに、その値段も少しずつ下がっていきます。
新しく買う車は上がりやすく、手放す車は下がっていく。
待つあいだの費用は、この両側からかかってきます。
新型が「いつ出るか」は、なかなか分からない
ご相談をいただいた時点では、新型フリードがいつ出るのかは、まだ分かっていませんでした。
待つなら、1年以上先の購入になっても大丈夫かどうかが、ひとつの条件になります。
実際に、新型フリードの情報がホンダのホームページで先に公開されたのは、2024年5月9日でした。
発売は、2024年6月28日です。
このご相談から、1年4か月あまりあとのことでした。
※ホンダのニュースリリース(2024年5月9日の先行公開・2024年6月27日の発売のお知らせ)より(2026年9月に確認)。
さらに、発売から約1か月で入った注文は、約3万8千台。
月の販売計画の、およそ6倍でした。
※ホンダのニュースリリース(2024年7月29日・受注状況のお知らせ)より(2026年9月に確認)。
人気の新型は、出てからも、すぐに手に入るとは限りません。
同じ名前でも、大きさが変わることがある
このご家族には、もう1つ、大事な条件がありました。
借りている駐車場の広さです。
以前、Xに「モデルチェンジしても、また車が車庫に入るとは限りません」と書いたことがあります。
新型フリードも、先代より少し大きくなりました。
全長は4,265mmから4,310mmへ、全高は1,710mmから1,755mmへ(FFの場合)。
CROSSTAR(クロスター)は、全幅も1,695mmから1,720mmへ広がっています。
※ホンダ フリードの主要諸元表(現行と、4輪製品アーカイブの先代)より(2026年9月に確認)。
長さと高さは、どちらも4.5cmの差です。
数字にすると小さな差ですが、枠の長さや高さの制限に余裕がない駐車場なら、見過ごせません。
待つ場合は、新型の寸法が出るまで、本当に入るかどうかを決めきれません。
出たばかりの型は、熟成がこれから
新型には、新しい装備や、良くなったところがたくさんあります。
一方で、出たばかりの型は、まだ熟成が進んでいません。
車は、発売から3年ほどでマイナーチェンジをして、6年ほどで新しい型に生まれ変わることが多いです。
マイナーチェンジのあとから、モデルチェンジの前までの型は、細かい改良が重ねられて、信頼性が上がっていることが多いんです。
出たばかりの型は、それに比べると、リコールや小さなトラブルが起きやすいと言えます。
もちろん比べればの話で、かならずしも多いとは限りません。
長く乗るつもりなら、熟成した型を選ぶことにも、はっきりした良さがあります。
それでも、好きな車なら、待つ価値はあります
ここまで読むと、待たないほうがいいように聞こえるかもしれません。
でも、私はこのときも、「ホンダが好きなら、待つ価値あります」とお答えしました。
新型は、今の型よりも良くなっているはずです。
好きな車の新しい型に長く乗れるなら、少し高くついても、その価値は十分にあると思います。
ただ、デザインが好みかどうかは、出てみるまで分かりません。
待つなら、今のソリオで「あと1年以上」やっていけるか
待つかどうかの物差しは、シンプルです。
今のソリオで、あと1年以上、無理なくやっていけるかどうか。
私自身は、一番必要なときに、そのとき最高だと思える車を手にしたいタイプです。
手狭さに本当に困っているなら、その「一番必要なとき」は、もう来ているのかもしれません。
逆に、今のソリオでまだなんとかなっているなら、新型を待つ時間を楽しむのも、立派な選び方です。
いまから選ぶなら、熟成した先代も候補になります
2024年6月に新型が出たことで、今は選べる幅が広がっています。
新しい3代目の新車のほかに、熟成の進んだ先代(2代目)の後期の中古車も、候補に入ります。
先代のモデル末期は、長く乗るつもりの方にはオススメです。
中古のフリードを選ぶときの年式やグレードの目安は、こちらにまとめています。
「損しない」ための3ステップ行動プラン
では、実際にどう動けばいいか。
私なら、こんな順番で進めます。
Step1:まず家族で、実車を見に行く
最初にしてほしいのは、フリードとシエンタの実車を、家族みんなで見に行くことです。
外観や内装、使い勝手は、カタログより実物のほうが、ずっと多くを教えてくれます。
見に行くときは、いつも使っているチャイルドシートやベビーカーを、一緒に持って行ってみてはいかがでしょうか。
駐車場の枠の長さと幅、高さの制限も、先に測っておくと安心です。
ご相談者さまは、このご相談を書いた次の日には、もうお店に行かれていました(その話は、最後の章で)。
Step2:今のソリオが、いくらになるかを知っておく
次は、手放すほうの車の値段です。
Xでも、「新しい車のことを考えるなら、まずは売却から」とお伝えしてきました。
愛車の価値を知れば、予算も立てやすいからです。
ここで言う売却は、先に売ってしまうことではありません。
いくらになりそうかを、先に知っておくことです。
手軽なのは、AI査定です。
ご相談者さまも使っていたダイハツ東京のAIスタッフ「ひかり」さんは、質問に答えていくだけで、おおよその相場を教えてくれます。
ただ、AI査定は、あくまで目安です。
本当の金額は、実際に車を見てもらって決まります。
目安が分かっていると、お店で下取りの金額を出してもらったときに、高いのか安いのかを、その場で見比べられます。
そのうえで、売ると決めたら、複数の買取店に競ってもらうと、金額を引き出しやすくなります(あとの章でお話しします)。
Step3:2つの物差しで、待つか今買うかを決める
実車を見て、今の車の値段も分かったら、あとは2つの物差しで決められます。
1つめは、お金をどこまで抑えたいか。
安く抑えたいなら、今ある車の中から選ぶのが近道です。
2つめは、その車が、どれだけ好きか。
好きな車の新しい型に乗りたいなら、待つのも十分に意味のある選び方です。
どちらを選んでも、間違いではありません。
🔍 フリード vs シエンタ、特徴をくらべてみよう
①の「どちらがオススメか」には、「現在はシエンタが総合的な魅力では一歩リード」とお答えしました。
いちばんの理由は、型の新しさです。
シエンタは、ご相談の半年前の2022年8月に、今の3代目が出たばかりでした。
一方のフリードは、2016年9月に出た2代目で、6年以上がたっていました。
| フリード | シエンタ | |
|---|---|---|
| ご相談のとき(2023年2月) | 2016年9月に出た2代目 | 半年前に出た3代目 |
| 今の型が出た時期 | 2024年6月(3代目) | 2022年8月(3代目) |
| 大きさ(全長×全幅×全高) | 4,310×1,695×1,755mm(FF) | 4,260×1,695×1,695mm(2WD) |
※ホンダ・トヨタのニュースリリース、フリードの主要諸元表、トヨタのよくあるご質問より(2026年9月に確認)。
フリードのCROSSTARは全幅1,720mm、4WDは全高1,780mmで、シエンタのE-Fourは全高1,715mmです。
今は、フリードのほうが新しい型になっています。
「シエンタが一歩リード」は、あくまで2023年2月の時点のお話です。
実は私、モビリオのころからフリードが好きなんです。
それでもこのときは、総合的な魅力ではシエンタが一歩リード、とお答えしました。
ご家族が実物を見て選んだのは、フリードでした。
新型が出たあとの、フリードとシエンタの比べ方(3列目の座席のしまい方など)は、別のご相談でお話ししています。
ソリオは、下取りと買取のどちらで手放すか
最後に、③の売り方です。
下取りは、納車の日まで乗り続けられるのが良いところ
新しい車を買うお店に引き取ってもらう下取りは、手続きが一度で済みます。
そして、新しい車が届く日まで、今のソリオに乗り続けられます。
納車まで何か月か待つなら、その間の足がなくならないのは、大きな安心です。
金額は、買取のほうが高く出ることもあれば、下取りのほうが高いこともあります。
まだ値段のつくソリオなら、下取り以上も狙えます
このご相談では、「価値のあるソリオであれば、下取り以上の額は狙える」とお答えしました。
私が個人的にオススメしているのは、MOTA車買取です。
もっと攻めるなら、一括査定で、たくさんの買取店に競ってもらう方法もあります。
ひとつだけ、覚えておいてほしいことがあります。
比べて決めていいのは、売るときだけです。
新しい車を買うお店とは、値段を競わせるより、「このお店で買いたい」と伝えるほうが、買ったあとも頼りやすくなります。
買取店に声をかけるのは、納車の日が見えてから
買取は、動くのが早すぎると困ることがあります。
MOTAのネットの概算には、約1週間の有効期限があります。
買取店さんも、手放す日が1か月以内に決まっている車を優先して動いてくれます。
納車まで何か月もあるうちに申し込むと、金額も予定も宙に浮いてしまいます。
声をかけるのは、新しい車の納車の日が見えてからで大丈夫です。
下取りと買取をどう比べて、いつ動くかは、こちらで順番にお話ししています。
💡 売ると決めた方へ
MOTA車買取なら、電話ラッシュなしで最大20社の査定額がわかります。
ただし、買取店さんは、本気で時間を使って車を見に来てくれます。
数字の見当をつけたいだけの段階なら、まだ申し込まなくて大丈夫です。
まとめ
- 新型を待つあいだにも、新車の値段は上がりやすく、手放す車の値段は下がっていく
- 新型がいつ出るか、どんな大きさになるかは、出るまで分からない(フリードはご相談から1年4か月あまりあと・全長と全高が4.5cmずつ大きく)
- お金を抑えたいなら今買える車から、好きな車なら待つ価値がある
- 迷ったら、家族で実車を見に行き、今の車の値段を知っておく
- 買取店に声をかけるのは、納車の日が見えてから(比べて決めていいのは、売るときだけ)
待つのも、今買うのも、どちらも正解になりえます。
大事なのは、なんとなく待つのではなく、待つあいだに何がかかるのかを知ったうえで選ぶことです。
どのタイミングにも、それぞれ同じくらいの価値があると、私は思っています。
出たばかりの新型なら、小さな不具合も込みで、誰よりも早く楽しめたら最強です。
それが落ち着かないなら、熟成したモデル末期のほうが、性に合っているということです。
家族みんなが「これがいい」と思える1台を、選んでいきましょう。
ご相談者さまの、その後
実は、このご相談には、次の日の続きがあります。
ご相談者さまから、こんなご報告が届きました。
今日、実際に、大手の中古車販売店と、ホンダのお店に行ってきました。
結論、車種はフリードで、妻と意見が一致しました。
担当の営業さんのお話では、今のところフルモデルチェンジの話は出ていないそうで、納期は4〜7月ごろとのことでした。
新車のほかに、すぐ乗れる中古車として、お店のレンタカーで使われていた車もすすめられましたが、即決はせず、検討することにしました。
ソリオの下取りは80万円台で、AI査定で出た金額と同じくらいでした。
最初の見積もりなので、要らなそうなオプションが山盛りでした。
ネットで見ると、登録済みの未使用車もけっこうありそうなので、よく調べてみます。
私がお返事を書いたのは、この2日後でした。
お返事より先に、ご家族で答えを出されていたんですね。
①のどちらにするかは、実物を見たその日に、ご夫婦で決まりました。
③の売り方も、AI査定で目安を知っていたからこそ、下取りの金額が妥当かどうかを、その場で見比べられています。
そして②の新型は、営業さんのお話のとおり、このときはまだ発売の話も出ていませんでした。
実際に新型が出たのは、1年4か月あまりあとのことです。
迷いをほどいたのは、ネットの情報より、家族で見た実物でした。
すすめられた、お店のレンタカーで使われていた車なら、1年に1回の定期点検とオイル交換がきちんと続けられてきたかが、見るところです。
ご相談者さまご自身が「最初の見積もりなので」と書かれていたとおり、はじめはオプションが多めに入っていることもあります。
要るかどうかは、その車に何を求めるかで変わります。
要らないものは、「このオプションは見送ります」と伝えるだけで大丈夫です。
付属品を1つずつ見ていくときの物差しは、こちらでお話ししています。
登録済みの未使用車を、新車の見積もりと並べて比べる方法は、こちらです。
そのあと、どの1台に決められたのかまでは、伺えていません。
それでも、ご夫婦で同じ1台に決まったこと、下取りの金額にも目安があったこと。
その2つがそろっていれば、あとは、ご家族に合うタイミングを選ぶだけです。
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