アルトエコからの乗り換え!中古車選びのポイントと注意点を解説

もうすぐ赤ちゃんを迎えるので、軽自動車からもう少し広い車へ——。
そんな大切なタイミングでの、初めての中古車選び。
「年式はどこまで新しくすべき?」「走行距離は何万kmまで大丈夫?」と、迷うことばかりですよね。
この記事では、元ディーラーの営業として、たくさんのご家族の車選びをお手伝いしてきた私が、限られたご予算で「初めてでも大きな失敗を避ける中古車選び」のポイントをお伝えします。
初めての中古車選び、しかもご家族が増えるタイミングとなると、迷って当然です。
むずかしく考えず、ひとつずつ、いっしょに整理していきましょう。
アルトエコからの乗り換えで、ご予算が総額120万円ほどなら「2016年前後(7年落ち)」あたりが現実的な狙い目です。
年間の走行距離が少なめなら、年式や走行距離の数字にこだわりすぎなくて大丈夫です。
選ぶときの基本は「修復歴のある車・保証のない車は避ける」こと。
初めての中古車で迷ったら、点検と保証がついたディーラーの認定中古車が安心です。
もちろん、一般の中古車店も、担当者さんの対応や信頼性が良ければ十分に良い選択です。
この記事では、その理由と、損しない選び方を順番にお伝えします。
いただいたご相談
今回は、こんなご相談をいただきました(内容を編集して掲載しています)。
はじめまして。
初めての中古車選びで不安があるので、アドバイスをいただきたく相談させていただきました。
【現状】
スズキのアルトエコに乗っています(新車で購入して9年ほど)。
【買い替えの理由】
子どもが生まれる予定で、今の軽自動車では手狭になってきたためです。
【車選びで重視するポイント】
- ベビーカーが積める、広い車内
- 車体価格は100万円以内、総額でも120万円以内
【用途】
- 主に買い物や休日のお出かけ(年間7,000kmほど)
- 第二子も望んでいて、少なくとも5〜6年は同じサイズの車に乗りたい
【希望】
シエンタやフリードのような、コンパクトサイズのミニバンが理想です。
7〜8年乗ることを考えると、年式は2018年前後、走行距離は5万kmくらいが妥当かなと考えています。
【質問】
年式や走行距離を、どんなポイントで見ればいいか教えてください。
- 年式:乗り換え時期を10年と考えて、7〜8年乗るなら2020年以降(3年落ち以内)を狙うべきでしょうか?
- 走行距離:年式×1万km以内が適正、という考え方でいいでしょうか?
3日間調べたばかりで未熟な点もあるかと思いますが、アドバイスいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
もうすぐご家族が増えるとのこと、まずはおめでとうございます。
しっかり調べたうえで、ご自分なりの見立てまで持ってこられていて、素晴らしいと思います。
とくに、走行距離の考え方と、3日間しっかり調べられた姿勢は、的を射ています。
あとは年式だけ、ご予算に合わせて、いっしょに微調整していきましょう。
① ご予算120万円なら「2016年前後(7年落ち)」が現実的な狙い目
まず、いちばん気になる年式の見立てからお答えします。
ご希望は「2018年前後、できれば2020年以降(3年落ち以内)」とのことでしたね。
年間の走行距離が7,000kmほどなら、8年乗っても総走行距離は5〜6万kmほど。
ここは、ご予算との兼ね合いで考えるのがポイントです。
人気のシエンタやフリードで2020年以降の年式をねらうと、同じご予算では、少し手が届きにくくなりやすいんです。
私の感覚では、総額120万円なら、ざっくり「2016年前後(7年落ち)」あたりが、ちょうど現実的な狙い目になってきそうです。
「7年落ちで、これから7〜8年も乗って大丈夫かな」と、不安になるかもしれません。
でも、ご安心ください。
年間の走行距離が少なめで、程度の良い1台を選べば、10年を超えても長く乗れることは、めずらしくありません。
「10年で乗り換え」を前提に、無理に新しい年式へこだわらなくても大丈夫ですよ。
シエンタとフリード、どちらがご家族に合うか迷ったら、整備士目線で両車を比べたこちらもどうぞ(ご予算はやや上がりますが、選び方の考え方は共通して参考になります)。
② 「年式×1万km」はあくまで目安|数字より「使い方と程度」で見る
次に、走行距離の考え方です。
「年式×1万km以内が適正」という考え方は、一般的な目安として、とても良い出発点です。
ただ、これはあくまで「ひとつの物差し」なので、こだわりすぎなくて大丈夫です。
大切なのは、走行距離という数字そのものより「その車がどう使われて、どう手入れされてきたか」です。
たとえば、距離が少なくても、点検や整備をほとんどしてこなかった車もあります。
逆に、距離は多めでも、こまめに点検して大切に乗られてきた車もあります。
見るべきポイントは、次の3つです。
- 整備記録(メンテナンス履歴)があるか(点検簿が残っている車は、大切に乗られてきた証拠)
- 実車の状態はどうか(ドアを開けた瞬間の匂い、内装の傷み、タイヤの残り具合などは、素人目でも意外とわかる)
- 販売店の説明が誠実か(気になる点を質問して、はっきり答えてくれるか)
この3つが揃っていれば、多少距離が伸びていても、安心して長く乗れる可能性が高いです。
予算の決め方から使い方の絞り込みまで、中古車選びで80点を取るための手順は、こちらの記事に画像付きでまとめています。
③ 初めての1台なら「修復歴のある車・保証のない車」は避けるのが無難
中古車選びで、初心者の方がまず気をつけたいのが、この2つです。
ひとつは「修復歴のある車」。
ここで少し、言葉を整理させてください。
よく似た言葉に「事故歴」と「修復歴」がありますが、この2つは意味が違います。
「事故歴」は、こすり傷など軽いものも含む、広い意味での事故の経験です。
一方「修復歴」は、車の骨格(フレーム)にまで及ぶ修理をした履歴のことで、こちらが本当に注意したいサインです。
軽い事故歴の車がすべてダメというわけではありませんが、その見極めは初心者の方にはむずかしいもの。
だから、初めての1台では「修復歴あり」の車は避けておくと安心です。
もうひとつは「保証のない車」。
保証がないと、買ってすぐに不具合が出たとき、修理費が自己負担になってしまうことがあります。
ご家族が増えるこれからの時期に、思わぬ出費は避けたいですよね。
だからこそ、次にお話しする「認定中古車」が、初めての方には心強い選択肢になります。
④ 初めての中古車こそ「ディーラーの認定中古車」が安心
車にまだ詳しくない方や、長く安心して乗りたい方に、私が一貫しておすすめしているのが「ディーラーの認定中古車」です。
メーカーの看板を背負ったお店が、基準を満たした中古車だけを「認定」して販売するものです。
初めての方にうれしい理由は、大きく5つあります。
- そのメーカーに精通した整備士が、点検・整備・清掃をしてから届く
- 多くの場合、1年間の保証が追加料金なしで付いてくる(※年式が古く価格を抑えたアウトレット車などは、保証なしの場合もある)
- 故障やトラブルのときも、相談・修理・代車の手配まで総合的に任せられる
- そのメーカーの車を熟知しているので、故障の傾向なども予測しやすい
- 近所のディーラーなら、点検のたびに遠出せず、時間を節約できる
とくに、これから子育てで忙しくなるご家庭では「困ったときに丸ごと頼れる場所がある」というのは、大きな安心材料になります。
車にくわしくないうちは、大きなハズレを引きにくい認定中古車が、いちばん気楽だと思います。
多少のお金で「安心」そのものが買えると考えると、けっこう納得感がありますよ。
ひとつだけ、大切な注意点があります。
認定中古車でも、必ず自分の目で実車を確認してください。
傷や匂いなど、気になる点があれば、遠慮せず質問して大丈夫です。
そして、これは誤解のないようにお伝えしたいのですが、一般の中古車店が悪いわけでは決してありません。
結局のところ、ディーラーも含めて「担当者さんの対応と信頼性がすべて」です。
信頼できる担当者さんに出会えたなら、一般の中古車店でも、じゅうぶん良い買い物ができます。
認定中古車が安心な理由や、賢い探し方については、こちらの記事でさらにくわしく解説しています。
⑤ 予算内で見つからないときは「県をまたいで探す」のもあり
ご予算120万円ほどでシエンタやフリードを探すと、お住まいの地域だけでは、候補が数台しか見つからないこともあります。
そんなときは、思いきって「県をまたいで」探すのも、じゅうぶんアリです。
「でも、遠くのお店で買ったら、あとの点検やメンテはどうするの?」と、不安になりますよね。
ここは、多くの方が気にされるポイントなので、ていねいにお伝えします。
たとえばトヨタ車なら、購入したお店でなくても、お近くのトヨタのお店で点検やメンテを受けることは基本的にできます。
ただし「オイル交換が半額」といった購入者向けの特典は、買ったお店(同じ販売会社)で受けられるものが多いです。
ですので、まずは「良い車両かどうか」を最優先にして、お近くにあれば尚うれしい、くらいの気持ちで探すのがおすすめです。
購入したお店と、ふだんのメンテ先が別になる場合も、最初に「今後の点検をお願いしたい」と伝えておけば、担当してもらえることがほとんどです。
他県で認定中古車を買ったあとのアフターサービスについては、こちらの記事でくわしくまとめています。
⑥ 今のアルトエコは、次の車の予算に少し回せることも
最後に、今乗っているアルトエコの手放し方について、少しだけ。
次の車をディーラーで買うなら、そのまま下取り(次の車を買うお店に引き取ってもらうこと)に出すのが、いちばん手軽です。
ただ、下取りに出す前に「今の愛車がいくらで売れるか」の相場を知っておくと、選択肢が広がります。
お店によっては、下取りより買取(売却を専門にするお店に売ること)のほうが、高くなることもあります。
その差額を、次の車のご予算に少し回せる場合があるからです。
総額120万円という限られたご予算だからこそ、今の車の価値を一度知っておくのは、損のない一手です。
今の愛車のおおよその相場を、手間をかけずに知る方法は、こちらの記事にまとめています。
⑦ まとめ|焦らず、程度の良い「80点の1台」を
初めての、そしてご家族のための大切な中古車選び。
迷ったときは、この順番を思い出してください。
- ご予算120万円なら、狙い目は「2016年前後(7年落ち)」
- 走行距離の数字より「整備記録・実車の状態・お店の誠実さ」で見る
- 初めての1台は「修復歴のある車・保証のない車」を避ける
- 迷ったら、点検と保証がついた「ディーラーの認定中古車」から
- 予算内で見つからなければ、県をまたいで探すのもあり
そして、もうひとつ。
この価格帯では、値引きはあまり期待できません。
値引きを粘るより、程度の良い1台を選ぶことにエネルギーを使ったほうが、結果的に得をしやすいです。
100点満点の車を探すのではなく、大きな失敗のない「80点の1台」を選ぶ。
それが、第二子を迎えるころまで、ご家族みんなが安心して乗れる相棒への近道です。
中古車選びで疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
赤ちゃんとのドライブ、本当に楽しみですね。
焦らず、程度の良い1台を選べば、きっと長く相棒になってくれます。
素敵な車選び、応援しています。
このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、損しないカーライフのための記事をまとめています。
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