著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

🤔「ディーラーの点検パックに入ったけど、これって割高なんじゃないかな」

😥「次からはカー用品店にしたほうが安く済むのでは…?」

車の維持費を見直そうとすると、まず目につくのがここだと思います。

整備の現場にいた私が、ディーラー側の事情も含めて正直にお答えしますね。

✅ 結論からお伝えします

ディーラーの点検パックは、「割高」ではなく「適正価格」と考えるとしっくりきます。

メンテナンスパックも、じゅうぶんに悪くない選択肢です。

大切なのは、最安値を追い求めるより「バランスよく80点」を目指すこと。

同じところに任せ続けると整備履歴が一貫し、いざというとき頼れる関係も育ちます。

一方で、タイヤ交換など一部の作業は他店でも同じ品質が得やすいので、そこだけ外に出すのはアリです。

今回のご相談内容

まずは、今回いただいたご相談を整理します(内容を編集して掲載しています)。

  • 新車を2台保有していて、どちらも残価設定ローンを利用している
  • あらためて見直すと、この家計はちょっと問題があるのでは、と感じ始めた
  • ディーラーで点検パックに加入したが、次回からはカー用品店や整備工場のほうが安く済むのでは、と考えるようになった
  • あわせて、営業さんから毎回新しい車を勧められるのも困っている

ご質問ありがとうございます。

お忙しい中で、車のことまで見直そうとされているのが伝わってきます。

順番にお答えしていきますね。

ディーラーの整備は「割高」ではなく「適正価格」です

結論から言うと、ディーラーでの点検や整備は、必ずしも割高ではありません。

適正価格と考えるとよいと思います。

つまり、メンテナンスパックも全然悪くない選択肢のひとつです。

ここで、少しだけ踏み込んだ話をさせてください。

「ディーラーは高い」というのは、最安値ではないという意味であって、ぼったくられているわけではありません。

あの価格は、腕のある整備士さんを買い叩かず、きちんとした環境で、純正部品を使うための金額なんです。

もし、みんなが安さだけを求めたらどうなるでしょうか。

工場は値下げを迫られ、整備士さんの給料が下がり、人が辞めて、整備の質が落ちていきます。

困るのは、結局わたしたちなんですね。

それに、どこでやってもお店は商売をしています。

安いなら安いなりの理由があったり、安い部分と高い部分でバランスを取っていたり、いろいろあるんです。

そういった心配をあまりしなくていいのが、ディーラーのいいところだと思います。

ピゴス
ピゴス

知識を持つのは、お店を疑うためじゃないんです

お互いが健全でいるため

適正な金額を気持ちよく払えたときが、いちばん得をしていると私は思っています🐧

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80点主義で、楽にカーライフを楽しむ

最安値を追求すれば、確かに出費は抑えられます。

ただ、100点を目指すための労力や時間を考えると、そのリソースは他の大事なことに使ったほうが良い場合も多いです。

たとえば、購入したディーラーに整備を任せ続けると、整備履歴が一貫して管理されます。

そして、通い続けることで信頼の貯金がたまっていきます。

その結果、万が一のトラブルのときにも、迅速に対応してもらいやすくなるんです。

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メンテパックで買っているのは、じつは「かかりつけの入口」

もうひとつ、あまり語られない見方をお伝えします。

メンテナンスパックは、点検やオイル交換の代金をまとめて前払いする商品です。

単品で払うより高く見えることもありますが、月割りにすれば差は数百円から千円台に収まることが多いです。

その差額で買っているのは、金額そのものではありません。

  • オイル交換や点検の時期を、お店が管理してくれる安心
  • 整備の履歴が、1か所にきちんと残ること
  • そして、困ったときに顔を出せる場所ができること

車のことを考える時間を減らせる、というのも大きな価値です。

もうひとつ、正直なところをお伝えします。

車は、意外と走れてしまうんです。

オイル交換をつい忘れても、後回しにしても、しばらくは何ごともなく走ってくれます。

そして、壊れて悲鳴を上げるまで頑張ってしまいます。

忙しい毎日のなかで、その時期を自分で管理し続けるのは、思っているより骨が折れます。

パックに入っていれば、その時期のほうから声をかけてくれますからね。

ちなみに、よそで買った車でも、ディーラーは点検も修理も受け付けてくれます。

関係を手っ取り早く作りたいときに、メンテナンスパックから入るという手もあるくらいです。

ただし、延長保証とメンテナンスパックは別物なので、そこは切り分けて考えてくださいね。

📊 点検パックを判断するときの数字

  • メンテナンスパックは、点検やオイル交換をまとめて前払いする形です。単品で払うより高く見えても、月割りにすれば数百円から千円台の差に収まることが多く、買っているのは金額差ではなく「予定管理の手間」「履歴」だと考えると判断しやすくなります
  • エンジンオイル交換の費用目安は3,000〜5,000円(オイルフィルター込みで5,000〜8,000円)程度。交換時期は走行5,000km〜1万km、もしくは半年〜1年ごとが目安です
  • 車検費用の目安は、軽自動車で約5万〜8万円、普通車で約7万〜15万円。法定費用(自賠責・重量税・印紙代)だけでも軽自動車で約2.7万円、普通車で約4.5万〜7万円かかるので、お店によって変わるのは残りの整備部分だけです

※上記はあくまで一般的な目安です。車種・年式・地域・依頼先によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう

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ディーラーをうまく活用する、2つの言葉

とはいえ、すべてをお任せにすると、不要な出費につながる可能性もあります。

そこで、この2つを覚えておいてください。

① 見積もりが厚いと感じたときの、魔法の言葉

「車検に通る最低限の内容と消耗品でお願いします、あとは検討します」

これで、その場ですべてを決めなくてよくなります。

値切るのではなく、項目を仕分ける。

お店と戦うのではなく、一緒に優先順位を決める相談だと思ってください。

② 本当に必要かを確かめる、ひと言の質問

提案された作業が気になったら、こう聞いてみてください。

「アドバイザーさんは、ご自分の車にもこの作業をよくやりますか?」

お茶を濁すような回答であれば、不要な作業の可能性が高いです。

ちなみに、整備士の方は営業トークが少ないぶん、意外と本音でアドバイスをくれることが多いです。

信頼できるパートナーになってくれる可能性は、じゅうぶんにありますよ。

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外に出していい作業と、まとめておきたい作業

ここまで読むと、全部ディーラーに、という話に聞こえるかもしれません。

そうではないんです。

前提として「どこか1か所に決めて使い続ける」を置いたうえで、例外として外に出していい作業があります。

  • 新品タイヤの交換(専門店やカー用品店のほうが安く、品質の差も小さい)
  • ガラスの修理・交換
  • 板金塗装(整備中心の工場だと外注の手数料が乗ることがあるので、専門店へ直接という手も)
  • 車の売却(買取専門店のほうが高くなることが多い)

逆に、点検・車検・消耗品の交換は、決めた1か所にまとめておくのがおすすめです。

安さで店を渡り歩くと履歴が分断され、同じ整備を二度払うようなことが起きるからです。

なお、すでにディーラー以外に信頼できる整備工場があって、良い関係を築けているなら、そちらを使い続けるのももちろん良い選択です。

必要なタイミングでしっかり連絡をくれるお店であれば、普段から車のことを考えなくて済みますからね。

さきほどの一覧のなかで、売却だけは買取専門店のほうが高くなりやすいところです。

相場の調べ方と売り方の全体像は、こちらにまとめています。

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「買い替え提案」を、角を立てずにかわす方法

毎回新しい車を勧められて困っている、というお悩みについて。

これは「15年乗るつもりです」などと、はっきり伝え続けるのが効きます。

1回では変わらなくても、続けていくうちに徐々に諦めてもらえます。

営業さんも仕事なので、提案すること自体は責められません。

それに、これは私の勝手な想像ですが。

毎回すすめられるのは、あなたがきちんと話を聞いてくださる方だからだと思います。

言いにくい相手には、そもそも言わないものなんです。

ただ、こちらの方針がはっきりしていれば、そのぶん別の役に立つ話をしてくれるようになります。

それでも改善しない場合は、担当を変えてもらうのもひとつの手ですよ。

お店ごと見限る前に、まず担当者を変えてもらう。

そのあとに、とても良い方を付けてくれるパターンもあります。

🔍 いま組んでいるローンと、これからの向き合い方

かわし方だけお伝えして終わるのも、少し無責任な気がします。

いつかは本当に乗り替える日が来ますし、いま組んでおられるローンのこともあります。

支払い方法を、並べておきますね。

方法メリットデメリット
現金一括金利なし 総額最安まとまった資金が必要
ローン分割で負担軽減金利がかかる
残クレ月々の支払いが安い最終回に大きな支払い

残価設定ローンは、月々が軽いかわりに、最終回にまとまった支払いがやってきます。

逆に言えば、その満期が、次にじっくり考えるタイミングです。

そこまでは、いまのお車を大事に乗っていれば大丈夫ですよ。

まとめ:最安値より、納得できる80点を

今回のポイントを整理します。

  • ディーラーの点検パックは「割高」ではなく「適正価格」。整備士さんを買い叩かないための金額です
  • 最安値を追うより、バランスよく80点。浮いた時間を他のことに使えます
  • メンテパックで買っているのは、予定管理の手間と、1か所に残る履歴と、頼れる場所
  • お任せにしすぎない。「最低限の内容で」「ご自分の車にもやりますか?」の2つを使う
  • タイヤ・ガラス・板金・売却は外に出してOK。点検と車検は1か所にまとめる
  • 買い替え提案は「15年乗るつもりです」で。それでもだめなら担当変更を相談する

最後に、ひとつだけ。

ご自身の車の持ち方を、ちょっと問題があるのでは、と感じておられました。

でも私は、そうは思いませんでした。

新車を買ったあとでも、焦らなくて大丈夫です。

1台を大切に長く乗れば、車をコロコロ乗り替える方より、きっと損しないカーライフになります。

点検パックが気になった時点で、もう十分に80点は取れていますよ🐧

ディーラー点検で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。

最新記事のアップもXでお伝えしておりますので、よろしければフォローよろしくお願いいたします

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ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!