車を売る前にドラレコやETCは外すべき?自分でやる作業とプロに任せる作業

😆「新しい車の納車日が決まった!」
😅「あれ…今の車に付けているETCとドライブレコーダー、どうしよう?」
😨「全部お店にお願いすると3万円か…YouTubeを見ながら、自分でできないかな?」
🙎「え、壊しそうじゃない…?」
車の乗り換えって、車を決めるまでが山場だと思っていたのに、最後の最後にこういう宿題が出てきますよね。
しかも納車日は決まっているので、のんびり考えている時間もありません。
今回は、まさにこの場面で悩まれた読者の方からのご相談をもとに、「売る車から部品を外すとき、どこまで自分でやっていいのか」を、私なりに整理してみます。
まずETCは、そのまま置いていくのが無難だと思います
ETCは車の情報を登録して使う機械なので、別の車に移すと登録し直しが必要になり、新しく買うのとあまり変わらない金額になることがあるからです
次にドライブレコーダーは、外す工賃と付ける工賃を2回払うくらいなら、新しい車には新しいものを、という選び方も十分ありだと思います
そして自分で外すか、プロに任せるかは、その車にいくら付くか(=査定額)しだいです
タイヤの履き替えは、3つのなかでいちばん、自分でやる価値がある作業だと思います
ただし「4つの条件」のうち1つでも欠けるなら、迷わずプロにお願いしてください
そして3万円という見積もりは、3つのまったく別の判断がひとつの数字にまとまっているだけです
ばらして考えると、作業ごとに答えが変わってきますよ
いただいたご相談
まずは、今回いただいたご相談内容です(内容を編集して掲載しています)。
無事にNボックスの購入に至りました(7月22日納車予定)。
しかし、新たな課題が出てきました😂
今乗っているワゴンRについて、以下の作業をディーラーさんかカー用品店にお願いするか、YouTubeで学んで自分でやるかで悩んでいます。
・ETCの取り外し
・前後のドライブレコーダーの取り外し(新しい車への取り付けは後ろのみ)
・タイヤの履き替え(今履いているタイヤは2年ほど前に購入したもので、あまり履いていない冬タイヤに履き替えます)
すべてディーラーさんにお願いすると、3万円ほどの見積もりが出ています。
外したあとのことも踏まえて、今はこう考えています。
・ETC:取り外しなし(=売却する車にそのまま設置)
・ドライブレコーダー:取り外しはYouTubeを見て自分で実施し、後ろの取り付けのみディーラーさんへ依頼
・タイヤ:YouTubeで学び、工具をそろえて自分で実施
ただ、妻は素人の私が取り外し・取り付けをすることに対して「壊しそう…」と後ろ向きです😅笑
車について知識がないため、ご教示いただけたら幸いです🙇♂️
新しい車が決まったあとに、こういう「地味だけど地味に高い」宿題が残るんですよね。
しかもご自身なりに、もう答えを出しかけていらっしゃいます。
その内容が、なかなか的を射ているんです。
まず、3万円の見積もりを「3つ」にばらしてみます
ご相談を読んで、私が最初に思ったのはこれでした。
「この3万円、3つの別々の判断がひとつの数字になっているな」ということです。
ETCの取り外し、ドライブレコーダーの脱着、タイヤの履き替え。
この3つは、見積書の上では仲良く並んでいますが、中身はまったく別の作業です。
そして「自分でやると節約になる作業」と「自分でやっても節約にならない作業」が、この中に混ざっています。
ここが今回の大事なところだと、私は思っています。
たとえば内装をはがす作業は、失敗すると部品代のほうが工賃より高くつくことがあります。
一方でタイヤの履き替えは、道具さえそろえば次の車でも使えます。
つまり「3万円を浮かせるために全部やる」でも「不安だから全部やめる」でもなく、1つずつ分けて考えると、答えが見えてきます。
順番に見ていきますね。
ETCは「そのまま置いていく」で、私も正解だと思います
結論から言うと、ご相談者さまがご自身で出された「ETCは外さない」という判断に、私も賛成です。
ただ、せっかくなので「なぜそれが正解なのか」を知っておくと、次の乗り換えでも迷わなくなります。
理由は3つあります。
理由① ETCは「その車の情報」を登録して使う機械だから
ETC車載器は、買ってきて挿すだけでは使えません。
ナンバープレートや車種といった「あなたの車の情報」を機械に登録する、「セットアップ」という作業が必要になります。
よく「他の人のETCカードを、自分の車で使えるの?」と聞かれるのですが、これは問題ありません。
セットアップは車の登録であって、カードの登録ではないからです。
裏を返すと、車載器のほうは「その車のもの」ということになります。
理由② 別の車で使うなら「再セットアップ」を行うのが一般的だから
ですので、車が変わって引き続き同じETCを使うのであれば、「再セットアップ」を行うのが一般的です。
ディーラーなどは、こういうところはまず遵守していますね。
そして手数料がかかる作業なので、その分はきちんと請求されます。
一方で、町の車屋さんではそもそもセットアップができない場合もあります。
どちらが良い悪いではなく、「できるお店とできないお店がある作業」だと思っておいてください。
理由③ 外して・付けて・登録し直すと、新品と変わらなくなることもあるから
そして、これがいちばん大きい理由です。
ETCを移すには、外す工賃と付ける工賃と再セットアップの手数料が、それぞれかかります。
じつは、その外す側の金額は、もうお手元にあります。
見積書に並んでいる、ETCの行がそれです。
移すなら、これに新しい車への取り付け工賃と、再セットアップの手数料が乗っていきます。
一方でカー用品店のキャンペーンなどでは、本体・工賃・セットアップ込みの総額が1万5千円前後で手に入ることもあります。
この2つを、並べてみてください。
数年使った機械を手間をかけて移すのと、新しい車に新しいものを付けるのと、金額があまり変わらないのであれば…という話です。
ETCの費用が「本体・工賃・セットアップ」の3つに分かれる話や、取り付け位置の選び方は、こちらでくわしくお話ししています。
ドライブレコーダーは「移す」より「新しくする」が合うこともあります
3つのなかで、いちばん悩ましいのがこれです。
先に、ご相談者さまの案でひとつ、お伝えしておきたいことがあります。
「取り外しは自分で、後ろの取り付けだけプロに」という切り分け方は、じつはかなり的確です。
前のカメラはフロントガラスに付けて電源をとるだけですが、後ろのカメラは配線を天井の内側に隠しながら、リアゲートまで通していく必要があります。
この「後ろ」があるせいで、前後2カメラの取り付け工賃は1万円〜2万円ほどかかることが多いんです。
つまり、大変なところをプロに任せる判断ができている、ということですね。
ただ、外す作業もそれなりに大変です
ここでひとつ、見落としがちなことがあります。
その配線は、外すときにも同じ場所を通ってくるということです。
内装のパネルをはがして、天井の内側から配線を引き抜いて、また戻す。
取り付け工賃が高いということは、取り外しもそれなりの手間がかかる、ということでもあります。
ここは車によって差があって、高級な車ほど、はがすパネルの枚数が増えて工賃が上がる傾向があります。
逆に言えば、軽自動車ならそこまでではない、ということでもあります。
ただし、内装の樹脂の部品は一度ツメを折ってしまうと、元には戻りません。
部品を取り寄せて交換、となると、浮かせようとした工賃より高くつくこともあります。
移すなら、この2つを確かめてからがいいと思います
そのうえで「それでも今のドライブレコーダーを移したい」という場合は、次の2つを確かめてみてください。
- まだ買って1〜2年くらいで、そこそこの価格帯(3万円〜)のものか(それなりに古いものだと、移設の費用のほうがもったいなくなります)
- カーナビと連動するタイプではないか(連動タイプだと、乗り換え先の車のナビとつながらない可能性があります)
2つ目は見落としやすいところです。
見分け方は簡単で、録画した映像をカーナビの画面で見られるタイプなら、連動タイプの可能性が高いです。
分からなければ、取り付けたお店か、本体に書いてある品番でメーカーのホームページを見ると確かめられます。
せっかく手間をかけて移したのに、新しい車では使えなかった、となると悲しいですからね。
ちなみにドライブレコーダーは精密機器なので、本体も4〜5年で壊れる前提でいるくらいがちょうどいいと思っています。
中に入れるSDカードにいたっては、高耐久のものでも使い方によっては2〜3年で寿命がきます。
正直に言うと、私自身は「付けない派」です。
ドライブレコーダーは、保険でいうと「起きる確率も小さく、起きたときの損失も比較的小さい」ものに備える、お守りのようなアイテムだと思っているからです。
私はその分を、弁護士費用の特約と貯金のほうに回したい、というだけの理由です。
でも「あったら安心」という気持ちも、よく分かります。
付ける・付けないは、あなたの価値観で決めてOKです。
じつは、ここだけは「その車がいくらの車か」で変わります
ETCとタイヤは、車の値段に関係なく答えが決まります。
でも、このドライブレコーダーの取り外しだけは、売る車にいくら付くかで判断が変わってきます。
理由はシンプルで、内装を傷つけたときに失うものの大きさが、車の価値によって変わるからです。
高く売れそうな車なら、傷をつけて査定が下がったり、あとで話がこじれたりするリスクのほうが大きいので、その工賃は安い保険だと思います。
逆に、あまり値段が付かない車であれば、思いきってご自身でやってみるのも十分ありだと思います。
練習にもなりますしね。
…ということは、です。
まだ査定を取っていない段階でこの判断をするのは、順番が逆ということになります。
材料がないまま決めることになってしまいますから。
今回のご相談者さまは、このご相談のあと、ご自身で3社に見積もりを取られたそうです。
すると、ワゴンRに予想を上回る11万円の買取価格が付きました。
その金額を見て、ドライブレコーダーの取り外しと取り付けは業者さんにお願いする、と決められています。
金額が分かったから、迷わず決められたわけですね。
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新しい車に新しいドライブレコーダーを付ける場合の、タイプ別の選び方と費用の目安は、こちらで整理しています。
タイヤの履き替えは、自分でやる価値がある作業だと思います
さて、3つ目です。
ここだけは、私は「やってみてください」と申し上げたいです。
理由は、道具が残るからです。
ドライブレコーダーの取り外しは、その車を手放したら終わりの、一度きりの作業です。
でもタイヤの履き替えは、次の車でも、その次の車でも使えます。
じつは私自身も、自分で年に2回、履き替えています。
おかげでお店で錆止めなどをすすめられたときにも、「自分でも年2回交換しているので、今回は見送りますね」と、笑顔でお断りできるようになりました。
しかも年2回タイヤを外すこと自体が、軽いサビを落として固着を防いでくれます。
つまりこれは、節約というよりカーライフのスキルに近いと思っています。
ただし、この4つのうち1つでも欠けるなら、プロにお願いしてください
ここだけは、はっきりお伝えさせてください。
タイヤ交換は、次の4つがそろって初めて「自分でやっていい作業」になります。
- 平らで安全な場所があること(傾いた地面や砂利の上は論外です)
- 周りに迷惑をかけない場所であること(公道での作業はやめてください)
- 適正な空気圧と締め付けトルク(ナットを締める強さ)を知っていること(感覚で締めるのが危ないです)
- ガレージジャッキがあること(不安定なものは事故のもとで、車載のジャッキもできれば避けたいところです)
3つ目の数字は、どちらも調べられます。
空気圧は運転席のドアを開けたところに貼ってあるシールに、締め付けトルクは車の取扱説明書に書いてあります。
そして締め付けトルクは、感覚ではなくトルクレンチという、決まった強さで止まる工具で管理します。
4つ目のガレージジャッキは、床に置いて使う、車載のものより安定したジャッキのことです。
1つでも欠けるなら、迷わずプロに頼んでください。
ここだけは、脅かすようなことを言わせてください
ジャッキが外れると、本当に一瞬です
1回の失敗で、一生分のタイヤ交換代よりも高い費用がかかることがあります
車の下に体を入れるような使い方は、絶対にしないでくださいね
正しい知識が、費用の節約とご自身の安全を守る一番の近道です
あと、意外と忘れられがちなのが、交換したあとです。
走って100kmくらいのところで、もう一度ナットの締め付けと空気圧を確認してください。
ここまでが1セットだと思っていただけたらと思います。
「履き替え」と「組み換え」は、別の作業です
もうひとつ、言葉の整理をさせてください。
ホイールごと付け替えるのが「履き替え」で、これはご自身でもできます。
一方でホイールからタイヤだけを外して別のタイヤを組むのは「組み換え」といって、こちらはお店の機械が必要です。
つまりホイール付きの状態でもう1セットお持ちかどうかで、話がまるごと変わります。
YouTubeで「タイヤ交換」と検索すると両方出てくるので、ご自身がやろうとしているのがどちらなのか、最初に確かめておくと安心です。
ちなみにタイヤの履き替えをお店に頼む場合でも、12ヶ月点検や車検と一緒にお願いすると、工賃がサービスになる場合があります。
私は、整備はできるだけ1ヶ所にまとめて、履歴を残していくのがいいと思っています。
そのうえで、タイヤまわりのように難しくない作業は、ご自身でやったり、得意なお店に頼んだりする、というメリハリですね。
お店でタイヤ交換をお願いするときにすすめられる「ハブの錆止め」(ホイールが付く、車軸の中心部分の錆止めです)が本当に必要なのかは、こちらで整理しています。
まとめ:「壊しそう」は、けっこう鋭い指摘だと思います
最後に、奥さまの「壊しそう…」についてです。
笑いながら書かれていましたが、私はこれ、かなり鋭い指摘だと思いました。
内装の樹脂の部品は、一度割ると戻らない。
この一点において、奥さまはまったく正しいんです。
ただ、だからといって「全部やめておこう」という結論にもならないと思っています。
割れて困るものを触る作業と、そうでない作業を、分ければいいだけだからです。
ご夫婦で意見が割れたときは、作業ごとに分けてみてください
「危ないからやめて」と「大丈夫だよ」だと平行線ですが、「これは任せる、これは自分でやる」なら着地できます
奥さまの心配は、たいてい当たっていますしね😅
あらためて、私ならこう考えます。
- ETCは、そのまま置いていきます(移す手間と費用を考えると、新しく買うのと変わらないため)
- ドライブレコーダーは、まず査定額を見てから決めます(高く売れそうなら任せる、そうでなければ自分で外してみる)
- タイヤの履き替えは、4つの条件がそろうなら自分でやります(道具が残って、次の車でも使えるため)
こう分けると、3万円をまるごと払うことも、まるごと我慢することもなくなります。
納車の日が決まっていると、ゆっくり悩んでいる時間はありません。
だからこそ、3つまとめて「どうしよう」と考えるのをやめて、1つずつ分けてしまうのが、いちばん早いと思います。
それに、YouTubeを見ながら学ぼうとされている時点で、もうカーライフを楽しみ始めていらっしゃると思うんです。
タイヤ交換は、慣れると本当に楽しい作業です。
愛車への愛着も湧いてきますよ。
ただ、その楽しさは安全の上にだけ乗っているものです。
そこだけは、どうか守ってください。
新しい車、楽しみですね😊
外すか任せるかで迷ったら、「失敗したときに戻せるか」で考えてみてください
戻せないものはプロに、戻せるものは自分に
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🔰 車の乗り換えを、もう一度ゼロから整理したい方は、20記事以上を「6つの章」にまとめた教科書ページもどうぞ👇










