アイシスは何万キロまで乗れる? 買い替える前に、取ってほしい見積もりがあります

🤔「もう9万キロ。アイシスって、何万キロまで乗れるんだろう」
😥「最近ちょっと調子が悪いところも出てきたし、次の車検でまとまった費用がかかりそう…」
🌀「いっそシエンタとかフリードに乗り替えたほうがいいのかな」
走行距離が伸びてくると、この先どこまで乗れるのかが気になってきますよね。
とくに車検が近づくと、修理代と買い替え費用を天秤にかけて、悩む方も多いと思います。
走行距離の数字を見ると、もうダメかもしれないと思えてきて、修理にお金をかけていいのか、決めきれなくなるのかもしれません。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。
「何万キロで限界」という線は、じつはありません。
以前、9万キロを超えたアイシスにお乗りの方から、こんなご相談をいただきました。
何万キロまで乗れるかは、距離では決まりません。
決めるのは、いま出ている不具合が、いくらで直るかです。
ですので、迷ったら、まずは修理の見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
そのとき、どこで取るかで金額が変わります。
そして買い替えを考えるなら、サイズを落とす前に1日だけ試す方法があります。
順番に見ていきましょう。
まずは、いただいたご相談です
車のことは、ほとんどわかってません。
現在の車はアイシスで、次の夏の車検で11年、93,000キロです。
車は移動手段と思っているので、見た目には全くこだわりはありません。
平日は通勤や子どもの送迎で、それぞれ片道15分程度。
週末は試合の送迎やレジャー、年3回の帰省は高速で片道約4時間です。
小学生なので、スライドドア希望。
試合の送迎時や帰省時は7人乗りたいので、シエンタかフリードかなと思っています。
新車を見に行ったら、今のアイシスより1.5倍以上高くてビックリしてます。
なので、中古車も考え始めました。
中古車は、どのように探したらいいのでしょうか。
基本的には、実物は見られないのでしょうか。
ネットで見て、お店で説明だけ聞いて、購入後にお取り寄せですか。
買い替えたい理由は3つです。
① ブレーキを離してもスーッと進まなくなってきた(なので急にアクセルを踏み込むみたいな感じに)。
② エアコンボタンのプラスチックが割れたので押しにくい。
③ カーナビの画面が時々上がらない。
これらを修理して乗った方がいいですか。
ご質問ありがとうございます。
11年、9万キロ。
いろいろなところに「お疲れサイン」が出てきているようですね。
順番にお答えしますね。
何万キロで限界、という線はありません
「10万キロが寿命」という言葉を、聞いたことがあるかもしれません。
これは、もうずいぶん前の話です。
いまの車は、きちんと整備されていれば20万キロ以上走ることもめずらしくありません。
その根拠と、「ここを超えたら買い替え」の判断基準は、こちらにまとめました👇
ですので距離そのものより、いま出ている不具合がいくらで直るかで決めていきます。
今回の3つを、1つずつ見てみましょう。
① ブレーキを離しても進まない・アクセルで急発進する
発進のもたつきは、トランスミッション(変速機)まわりでも、ブレーキまわりでも、おそらく修理で直ると思います。
不具合の中身によっては数十万円かかることもありますが、意外と安く直ることもあります。
ただ、診てみないと分からないところです。
つまりここがいくらかで、この先が決まるということですね。
② エアコンのボタンが割れて押しにくい
ボタンだけの交換で済むこともあれば、ユニットごとになることもあります。
中古部品で、うまく対応してもらえることもあるので、一度ディーラーなどに相談してみるといいですね。
③ カーナビの画面が上がらない
正直に申し上げると、ナビの修理はお金がかかります。
ただ、ナビとして使いたいだけなら、スマホで代用できます。
無料のアプリでも、到着予想の時間はかなり正確です。
私は面倒なので、メーターの邪魔にならないところにスマホを立てかけています
据え付けのナビは音楽用に使って、道案内はスマホ、という形でも十分にやっていけますよ
つまり、③は直さないという選択ができるということです。
無理に高額な修理をする必要はありません。
ナビを直さずにスマホで道案内をするなら、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
スマホのGoogleマップは、あなたの車の大きさを知らないので、狭い道を案内することがあるんです。
その理由と、スマホのままで狭い道を避ける方法は、こちらの記事にまとめました👇
修理見積もりは、どこで取るかで金額が変わります
ここが、あまり知られていないところだと思います。
修理の見積もりは、その車をたくさん整備してきたメーカーのディーラーにお願いするのがおすすめです。
今回ならトヨタですね。
なぜ、買取と販売がメインのお店ではないのか
ひとことで言うと、餅は餅屋です。
私もディーラー勤めの整備士だったころは、そのメーカーの車の情報や、整備のコツ、弱いところを把握していました。
逆に、ほかのメーカーの車のことは、資格があっても基本的なことしか知りませんでした。
10万円の車検代をいただいても、10万円ぶんの価値をお返しできる自信がなかったので、ほかのメーカーの車は、申し訳なくて、正直お受けしたくなかったくらいです。
今回のような原因のはっきりしない不具合ほど、その車をたくさん整備してきたディーラーのほうが、合格点を取りやすい選択肢になります。
また、買取と販売がメインの大きなお店は、整備を自社でやらず、外注に出すことがあります。
間に1社入るぶん、同じ修理でも割高になる可能性があるんですね。
これは、そのお店が悪いという話ではありません。
得意なことが違う、というだけです。
※お店の体制は会社ごとに違いますので、あくまで傾向のお話です。
お付き合いのないディーラーでも、大丈夫です
これまで行ったことがないディーラーでも、問題ありません。
事前に電話で「点検と見積もりをお願いしたい」と伝えれば、新規でも受け付けてもらえます。
お付き合いのないディーラーなら、見積もりだけでなく、こちらから先に「12ヶ月点検」をお願いして、気になる不具合も一緒に見てもらうのも手です。
12ヶ月点検は、法律で決められている、1年ごとの点検のことです。
そのほうが、ディーラーさんも気持ちよく仕事をしてくれるとは思います。
お店を味方につける、先行投資にもなります。
そのとき、こう添えてみてはいかがでしょうか。
すぐに乗り替えるつもりはないので、あと2〜4年くらい乗るための修理見積もりをください。
ナビはスマホで代用するので、修理は不要です。
この2つを先に言っておくと、いま必要な整備にしぼった見積もりが出やすくなります。
ブレーキまわりは車を預けないと分からないこともあるので、代車を借りられる日で予約しておくと安心です。
そして、出てきた金額を見てから決めます。
ここまでなら直して乗る、これを超えたら買い替える。
先に線を引いておくと、迷いがぐっと減りますよ。
はじめてのお店と、長くいいお付き合いをしていくコツは、こちらにまとめています👇
サイズを落とす前に、1日だけ試す方法があります
ここからは、買い替えを考える場合のお話です。
アイシスは、シエンタやフリードより一回り大きなミニバンです。
ですので、乗り替えるとサイズが下がります。
ここで確かめておきたいことが、2つあります。
- 7人乗せたときに、荷物が積めるか(人は乗れても、荷物やお土産、買い物したものが積みきれないというお話は、たまに聞きます)
- 3列目に座る人の疲れ方(運転席や助手席は快適でも、3列目はまた違います。酔いやすいお子さんや、同じ体勢がつらい方がいるなら、なおさらです)
カタログの数字を見ても、ここは分かりません。
そこで、私がおすすめしている方法があります。
1度、購入を考えている車種をレンタカーで借りて、7人で長距離を走ってみるのがおすすめです
泊まりの旅行だとレンタカー代がかさむので、朝から晩までの日帰りで十分です
パワーは足りるか、狭い道は走りやすいか、後ろの席から不満は出ないか、乗り降りはしやすいか。一日でぜんぶ分かりますよ
百聞は一見にしかず、です。
レンタカー代は、たとえばシエンタなら、朝から晩まで借りて1万円ほどです。
※トヨタレンタカー公式の、シエンタなどのクラスを12時間借りる料金です(9,900円から・車種を指定するときは2,200円を追加・2026年10月に確認)。
気分転換も兼ねて試してみると、安心して、楽しい車選びができますよ。
そもそも、7人で乗るのは年に何回ですか
私は最初のお返事で、「7人で乗る機会が意外とあって、荷物もそこそこ積むのでは」と想像して、大きめの車をおすすめしていました。
すると、こんなお返事をいただきました。
車に家族以外が乗ることは、あまりないと思います。
年に7〜8回くらいでしょうか。
なので普段は1〜4人です。
この数字が出てくると、話が進めやすくなります。
年に7〜8回が近場なら、コンパクトミニバンでも十分にこなせます。
でも、その7〜8回に片道4時間の帰省が入っているなら、話は変わってきます。
だからこそ、一度レンタカーで試してみてほしいんですね。
このご相談者さまからは、あとで、こんなお返事もいただきました。
7人と書いてしまってましたが、7人はたぶんなくて6人。
行き先は近場の食事とか、最大1時間くらい(平均30分くらい)の試合会場とかで、そんなに長距離ではないです。
行き先が近場なら、シエンタやフリードでも、十分にこなせそうですね。
もし試してみて「やっぱり狭い」となったら、もう一度アイシスや、セレナ・ステップワゴン・ノア・ヴォクシーといった同じくらいの広さの車を選ぶほうが、満足度は高いと思います。
反対に、狭いと感じるのが年に数回の遠出のときだけなら、その日だけ大きめの車を借りる、という手もあります。
アイシスは、少し古くはなりますが、人気の車種ではないぶん、中古車の値段が手ごろです。
個人的には、ちょうど良いサイズの「隠れた名車」だと思っていて、復活してほしいくらいです。
そして、大きなお金を出すのに勇気がいるなら。
お子さんが小学校を卒業するくらいまで、いまのアイシスに乗り続けるのも、立派な選択です。
乗り続けながら、次の車をゆっくり探すこともできます。
調べているうちに、欲しい車の相場の感覚がだんだん分かってきますし、ある日突然、色やグレード、値段がバッチリの掘り出し物が現れることもあります。
これだと思う1台に出会えたら、そこで決めるのもいいと思います。
13年を超えたからといって慌てて買い替えなくていい理由は、こちらでもお話ししています👇
もし買い替えるなら、どこで探す?
では、買い替えると決めた場合の探し方です。
本命は、ディーラーの認定中古車
認定中古車は、メーカー系のディーラーが点検・整備をして、保証を付けて売っている中古車のことです。
車にくわしくない方には、ここがいちばん安心です。
「トヨタ認定中古車」「Honda認定中古車」といったメーカー公式のサイトで、車種・お住まいの地域・予算で絞り込めます。
保証が付いていますし、気になる箇所を相談すれば点検してもらえます。
認定中古車をおすすめする理由は、こちらにまとめています👇
実物は、近くのお店で見られます
ネットに載っている車は、あくまでそのお店の在庫です。
気になる1台が見つかったら、その車を扱っている会社の、家から近いお店に行ってみてはいかがでしょうか。
同じ会社のお店どうしなら、たいていは取り寄せてもらえます。
ただ、同じメーカーの看板でも、地域によっては、いくつかの別の会社に分かれています。
別の会社のお店からの取り寄せは難しく、できても陸送費(車をお店まで運ぶ費用)がかかります。
ですので、足を運べる範囲でしぼって探すのが現実的です。
安い買い物ではないので、買う前に、実物はご自身の目で確かめておくと安心です。
実際の検索画面を使った探し方は、こちらにまとめました👇
シエンタ・フリードを選ぶときの3つ
- 世代=どちらも複数の世代が中古で出ています。コスト重視なら、古い世代の新しめの1台という選び方もあります
- ガソリン車かハイブリッド車か=ハイブリッドは、新車の値段で35〜40万円ほど高めです。年間に走る距離と、その値段の差で決めるのがおすすめです
- 何人乗りにするか=5人乗りは荷室を広く使えます。フリードには、2列目が1人ずつの座席(キャプテンシート)になった6人乗りもあります。何人で乗る機会が年に何回あるかで考えます
※新車の値段の差は、トヨタとホンダの公式サイトで、同じグレード・同じ乗車定員の2WDどうしを比べたものです(シエンタ約35〜38万円・フリード約40万円・2026年10月に確認)。
※中古車では、年式や走行距離で差が変わります。
参考までに、このご相談のときに調べた金額を載せておきます。
ホンダの認定中古車サイトで、ご相談者さまのお住まいの県に絞ると、フリードは18台、いちばん安いもので179万円台でした。
※2022年12月時点で、ホンダの認定中古車サイトを、ご相談者さまのお住まいの県に絞って検索した結果です。
※在庫も相場も動きますので、いまの金額は、ご自身で検索して確かめてみてはいかがでしょうか。
新車が、いまのアイシスを買ったときの1.5倍以上だったことに驚かれた、とのことでしたが、中古でもそれなりの金額にはなります。
だからこそ、修理代と並べてから決めることに意味があるんですね。
中古車の購入先、3つのタイプ
買い替える場合の参考に、購入先のタイプをまとめておきます。
| 購入先 | 価格 | 安心度 |
|---|---|---|
| ディーラー認定中古車 | やや高め | ◎ 保証充実 |
| 中古車販売店 | お手頃 | ○ 店による |
| ネットだけで買う | 安いこともある | △ 実車を確かめにくい |
※あくまで一般的な傾向で、お店によって違いはあります。
まとめ:距離ではなく、見積もりで決める
- 「何万キロで限界」という線はありません=決めるのは、いまの不具合がいくらで直るか
- 修理見積もりはそのメーカーのディーラーで(その車の弱いところを知っているので、原因のはっきりしない不具合ほど頼りになります)
- 「あと2〜4年くらい乗るための見積もりを」と先に伝える。ナビは直さない選択もあります
- 出てきた金額を見て、ここまでなら直す、超えたら買い替えると線を引く
- サイズを落とすなら、レンタカーで1日試す(7人乗せて、荷物を積んで、長距離を)
- 7人で乗るのは年に何回か、その何回が近場か遠出か、を先に数える
- 買い替えるならディーラーの認定中古車を中心に、足を運べる範囲で
走行距離の数字は、あと何年乗れるかを決めていません。
決めるのは、目の前の見積もりです。
焦らず、一歩ずつ確かめていきましょう。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、続きがありました。
年が明けて、ご家族のご意向で、やはり買い替えることに決められました。
そして、フリードの中古車を見に行かれます。
そのお店で言われたアイシスの下取りは、5万円でした。
「下取りの前に、査定してもらったほうがいいでしょうか」というご質問もいただきました。
私からは、買取店で査定を受けるのは基本です、とお返事しました。
そのうえで、「ほかのお店の買取がこの金額だったので、下取りもこの金額になるなら決めます」という条件を、お店に出してみてもいいと思います、とお伝えしました。
その日の夜には、こう教えてくださいました。
ネット限定車、取り寄せてみることができるそうでお願いしました。
これが良さそうだったら決めようかと思ってます。
ちなみにアイシスの買取査定をしてきたら、13万円と言われました。
※2023年1月時点の査定額で、即決を条件とした金額です。
そして1月の半ばに、ホンダのディーラーで、中古のフリードをご契約されました。
ご契約のご報告には、「行動力とリサーチ力の賜物です」とお返事しました。
納車のあとには、こんなご報告もいただきました。
下取りも買取査定に出していたので、その価格で下取りしてもらえることになり、よかったです。
11年で9万キロのアイシスでも、はじめに言われた下取りの5万円が、13万円になったということです。
「もう価値はない」と思い込んで、そのまま下取りに出す前に、一度は査定を受けてみる。
その金額を、次の車を買うお店に伝えてみる。
それだけで、最後に手元に残るお金が変わります。
このとき、同じ「G」なのに値段が23万円ちがった3台を、どう見比べてフリードを選ばれたのかは、こちらでお話ししています👇
相場の調べ方や、手放すときのコツはこちらにまとめています👇
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