中古スタッドレスは買っていい。危ないのはタイヤより「ホイールが付くか」です

そろそろ冬支度…となると、車で気になるのが「スタッドレスタイヤ」。
雪が降る地域の方には必需品ですが、新品は結構お値段が張りますよね。
少しでも安く…と、ネットオークションや中古パーツ店で「ホイール付き中古スタッドレスタイヤセット」を探したことがある方もいると思います。
🤔「中古のスタッドレスって、ちゃんと効くの?危なくない?」
先に結論をお伝えすると、中古は買っていいと思っています。
ただ、ホイール付きのセットで本当につまずきやすいのは、タイヤではなくホイールのほうなんです。
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中古のスタッドレスタイヤは、条件付きで買っていいと思います。
スタッドレスは何シーズンも履くものですから、新品を買っても途中からは同じことです。
ただし「ホイール付き」で買うなら、ホイールが自分の車に付くかどうかを先に確かめてください。
同じ車種でも、年式やグレードで付かないことがあります。
見るのは穴の数・PCD・ハブ径・オフセットの4つです。
そして中古か新品かは、「あと何シーズン使うか」で答えが変わります。
保管は「直射日光を避ける」。
これがいちばんよく効きます。
今回いただいたご相談
まずは、いただいたご相談です(内容は編集して掲載しています)。
今シーズン、スタッドレスタイヤの購入を考えています。
去年、タイヤショップで溝もそこそこ残っていて、ひび割れ等もしていないホイール付きのタイヤが、中古で安く売っていることを知りました。
① 中古でもいいか、新品にした方がいいか、皆さんの意見を聞きたいです。
タイヤはインチダウンして、225/60R17か225/65R17あたりを考えています。
② 賃貸に住んでいるので、購入した場合はベランダに置くことになります。
タイヤラックに置いてカバーを掛けるか、1個ずつタイヤカバーを掛けて横に平積みするか悩んでいます。
いま履いているのは純正の225/55R18で、リム幅114.3の5穴です。
お車の使い方も教えてくださいました。
- 普段は電車通勤で、休みの日しか乗らない
- スタッドレスはスノーボードでゲレンデに行くために履く
- 買ったタイヤは少なくとも3シーズンは使う予定
- いまの車は7年目の車検で乗り換えを考えている
新品のスタッドレスは高いので、中古のホイール付きセットの価格の魅力、よく分かります。
ただ、こういうご相談をいただくと、私がいちばん心配になるのはタイヤのほうではないんです。
ホイールが、その車にちゃんと付くかどうか。
ここから一緒に見ていきましょう。
中古スタッドレスは、買っていいと思います
だって、2シーズン目からは誰でも「中古」を履いています
スタッドレスタイヤは、3シーズンから4シーズンかけて履くものです。
ということは、新品で買っても、2年目からは中古を履いているのと同じですよね。
ですので「新品か中古か」より、「いまどんな状態か」のほうが、ずっと大事だと思っています。
じつは私も、雪の降る地域に住んでいます。
2輪駆動の、そんなに立派ではないスタッドレスタイヤでも、何とかなっています。
もちろん良いタイヤを履くに越したことはありません。
でも「中古だから危ない」とひとくくりにするのは、少し違うと思うんです。
狙うなら「1〜2シーズン使用」のもの
前のオーナーさんが1〜2シーズンだけ使ったもの。
これが、価格と性能のバランスの取れたところです。
価格も手ごろで、性能もまだ十分に残っています。
ただし「あと何シーズン使うか」で、答えは変わります
ここは、意外と見落とされるところです。
3シーズンで使い切るつもりなら、中古で十分だと思います。
でも、5年しっかり使いたいなら、新品のほうが合っています。
タイヤを買い替える回数が減れば、そのぶん交換工賃を車屋さんに払う回数も減ります。
高い性能で雪道を走れる期間も長くなりますから、これはこれで、じゅうぶん良い点数の選択です。
つまり、比べるのはタイヤの値段だけではありません。
あと何年その車に乗るか、というところから決まってきます。
その考え方は、こちらでもう少し詳しくお話ししています。
つまずくのは、タイヤではなくホイールのほうです
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
中古の「ホイール付きセット」は、タイヤの状態が良くても、ホイールがその車に付かないことがあります。
同じ車種でも、年式やグレードで違うことがあるんです。
タイヤだけ見て決めてしまうと、届いてから気づくことになります。
見るのは、4つの数字です
| 見るところ | どういう数字か |
|---|---|
| 穴の数 | ボルトの穴がいくつあるか(4穴・5穴など) |
| PCD | ボルト穴の中心を結んだ円の直径(100・114.3 など) |
| ハブ径 | ホイール中央の穴の大きさ。車体側の出っ張りにはまる部分 |
| オフセット(インセット) | ホイールの取り付け面が、どれだけ外寄り・内寄りか |
穴の数とPCDが合っていないと、そもそも取り付けができません。
ハブ径が小さいと入りませんし、大きすぎると中心が出しにくくなります。
オフセットがずれると、内側で当たったり、外にはみ出したりします。
「リム幅」と「PCD」は、別のものです
ここは、私も最初のころ、ずっとこんがらがっていたところです。
今回のご相談にも「リム幅114.3」とありましたが、114.3はリム幅ではなくPCDのほうの数字なんですね。
見慣れないと、まず区別がつきません。
リム幅はホイールの太さで、「7J」のようにJを付けて書きます。
PCDはボルト穴の配置で、100や114.3のようにミリで書きます。
数字の意味が分かると、出品ページの見え方が変わりますよ。
自分で調べるより、車検証を持ってお店で聞くほうが早いです
ここまで書いておいてなんですが。
4つの数字を自分で調べるより、車検証を持ってタイヤ屋さんで聞くほうが早いです。
中古タイヤを扱っているお店なら、「この車に付きますか」の一言で確かめてくれます。
ネットで買う場合も、適合の確認ができる出品者さんを選んでください。
ご相談の2択なら、外径が純正に近い225/60R17です
ご相談にあった「225/60R17か225/65R17か」なら、私は225/60R17をおすすめします。
理由は、純正の225/55R18と外径がほとんど変わらないからです(225/60R17は約0.4%小さく、225/65R17は約2.8%大きくなります)。
外径が変わると、スピードメーターの誤差だけでは済まないことがあります。
最近の車は電子制御がシビアで、速度の誤差が走りの「ギクシャク感」になって出ることがあるんです。
じつは私も、大きめの冬タイヤから純正の夏タイヤに戻したとき、ブレーキをかけて止まる直前の速度の調整がしやすくなった経験があります。
冬タイヤのときは、ガクッと急に止まってしまうことが多かったんですね。
なぜそうなるのかは、正直よく分かっていませんが、「そういう車もある」と頭の片隅に置いておいてください。
サイズそのものの選び方(外径で考える)は、こちらにまとめています。
ホイールまわりでは、取り付け面のサビ取りを勧められることもあります。
やるかどうかの判断は、こちらでお話ししています。
タイヤ本体で見るのは、3つだけ
ホイールが付くと分かったら、次はタイヤです。
見るところは3つに絞って大丈夫です。
- 製造年=タイヤの側面に4桁の数字があります。後ろ2桁が製造年です
- 残り溝=溝の中に「プラットホーム」という目印があります。これが露出していたら、冬用タイヤとしては使えません
- ひび割れ=接地面と側面を見てください。片側だけ異常に減っていないかも合わせて
スタッドレスは、ゴムが柔らかいことが命です。
溝が残っていても、年数が経ってゴムが硬くなると、効きは落ちてきます。
製造年の読み方は、さきほどの「タイヤはどこで買うのが正解?」の記事でもお話ししています。
銘柄は、大手ならどれでも大丈夫です
ここは、正直にお話しします。
私が中古のスタッドレスを買うなら、ブリヂストンを狙っていました。
年数が経ってもゴムが硬くなりにくい、というのが売りだったからです。
ただ、これはタイヤの研修会などで聞いた話です。
企業の広告としてのバイアスも入っているはずで、どこまで当てになるかは分かりません。
そういうものだと一応信じて、選んでいたというだけのお話です。
ダンロップも、効きが長持ちすることを売りにしたモデルを出しています。
溝の減りが少し速いことを、自分から公表しているところは正直だなと思いました。
ヨコハマやトーヨーについては、私はほとんど知識がありません。
中古でミシュランやピレリを履いたこともあります。
氷で食いつきが悪いってこういうことか…と思ったのはピレリでした。
まぁ、古いタイヤだったせいもあると思います。
そのうえで、いまの私の考えはこうです。
大手メーカーのものなら、どれを選んでも80点は取れます。
銘柄で悩む時間を、状態を見る時間に回したほうが、結果はよくなります。
銘柄ごとの考え方は、こちらにまとめています。
海外メーカーの安いスタッドレスをどう考えるかは、こちらでお話ししています。
賃貸のベランダで、どう置くか
ラックでも平積みでも、大差ありません
ご相談の②ですね。
タイヤラックに立てても、横に平積みしても、置き方そのものがタイヤを傷める、ということはあまりありません。
大切なのは、置き方より「覆い方」です。
敵は、直射日光です
タイヤのゴムは紫外線に弱く、硬くなったりひび割れたりする一番の原因になります。
ベランダは日当たりがいい場所ですから、ここをどう防ぐかがすべてです。
カバーは、光を通さない厚手のものを選んでください。
100円ショップの薄いものだと、すぐ破れますし、光も通します。
日陰に置けるならそれが理想ですが、無理ならカバーを2重にするだけでも違います。
本当は、ゴムは空気に触れさせないほうが、劣化はゆっくりになります。
でもベランダで、そこまでするのは難しいですよね。
じつは私、マニアックすぎて、一時期は布団圧縮袋にタイヤを入れて真空にしていました。
さすがに手間に見合わなくて、やめましたけど(笑)
まずは「しっかり日光を遮る」。
それだけでも、だいぶ違いますよ。
季節ごとの段取り(いつ外して、いつ買うか)は、1年カレンダーにまとめています。
タイヤを履き替えるときの工賃と、断って大丈夫なオプションは、こちらです。
まとめ
- 中古スタッドレスは買っていい。新品で買っても2シーズン目からは中古を履いているのと同じです
- 狙うなら「1〜2シーズン使用」のもの
- ホイール付きは、ホイールが自分の車に付くかを先に確認。穴の数・PCD・ハブ径・オフセットの4つ
- 「リム幅」と「PCD」は別物。114.3はPCDの数字です
- 自分で調べるより、車検証を持ってお店で聞くほうが早くて確かです
- タイヤ本体は、製造年・残り溝(プラットホーム)・ひび割れの3つ
- 銘柄は大手ならどれでも80点。悩む時間は、状態を見る時間に回してください
- 中古か新品かは「あと何シーズン使うか」で決まります
- 保管は直射日光を避ける。カバーは光を通さない厚手のものを
ご相談者さまの、その後
このご相談には、11日後の続きがあります。
中古タイヤ、新品タイヤ両方見てきました!
中古は2020年のブリザックが4本(ホイール付き)で90,000円というのが、一番年式の若く、状態のいいものでした!
新品だと、欲しいタイヤ(ホイール付き)は約15〜17万、別のメーカーのもの(ホイール付き)は約13万でした!
今の車をまだ残り5年乗ろうかと考え直していたところもあったので、新品を買うことにしました!
中古で9万円。
新品で13万〜17万円。
差は4万円から8万円ほどでした。
そして、この方が選んだのは新品です。
決め手はタイヤの良し悪しではありませんでした。
今の車を、あと5年乗ろうと考え直した。
それだけです。
3シーズンなら中古で十分。
5年使うなら新品。
この方は、途中で前提のほうが変わったので、答えも変わりました。
見に行ったからこそ、9万円と13万円を並べて比べられた。
見に行かずに「中古は不安だから新品で」と決めていたら、この4万円の差は見えないままでした。
中古を選ばなかったことは、失敗ではありません。
自分の使い方に合うほうを、自分で選べた。
それがいちばん、あとに残るものだと思っています。
中古スタッドレスで疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
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