アジアンタイヤのスタッドレスは雪国でもあり? 私なら「何年もつか」で大手を選びます

スタッドレスタイヤをネットで探すと、聞いたことのない名前の手ごろなタイヤがたくさん並んでいます。
その中によく出てくるのが、台湾・中国・韓国などのメーカーのアジアンタイヤです。
お店の点数やレビューを見比べても、雪の多い地域で足りるのかは、なかなか分かりません。
値段を抑えたい気持ちと、冬の道で怖い思いをしたくない気持ちが、同じくらい大きいので迷うのだと思います。
2023年のご相談で名前の挙がった2本のタイヤを、私は正直よく知りませんでした。
それでも、タイヤの性能の考え方から、選ぶための物差しを1つお伝えしました。
スタッドレスタイヤは、買ったときの性能が何年もつかで選ぶのがおすすめです。
コスパと安全を優先するなら、私は大手メーカーのスタッドレスを選びます。
気になるタイヤを、好奇心で試してみるのもありです。
候補のタイヤは、メーカーの公式ページに、効きが何年もつと書いてあるかを探してみます。
納車を控えたヴェゼルに、雪上80点と100点のどちらを履くか
まずは、今回いただいたご相談の内容です。
再来月納車予定の HONDA VEZEL Zグレード ハイブリッド
使用用途:通勤 片道20Kmほど、他日常の買い物
現在候補としていたのが Hifly Win-turi 216、ホイールセットで75,000円ほどです。
ネットでの評価を見ると、これの前の212の性能がそこまで高くない?
購入を考えている店舗(オンライン)で確認したところ、Win-turi216は雪上80点、他メーカーのNANKANG AW-1は雪上100点とのことでした。
住んでいる地域は大体1mほどの積雪あり、2年ほど前には1.5〜2mほどの大雪がありました。
ホイールセットは、タイヤをホイールに組んだ状態の4本のセットのことです。
雪上の点数は、そのネットのお店が付けていた点数です。
216とAW-1のどちらが合っているかを知りたい、というご相談でした。
タイヤの性能は、メーカーどうしで比べようがない
そもそも、タイヤの性能をメーカーどうしで比べるのは難しいと私は考えています。
売れ筋や噂、宣伝や口コミの情報はたくさんあります。
ただ、ブリヂストンやダンロップなどを横並びにして性能を試した結果は、ほとんど見かけません。
路面や気温など外からの条件が多くて、公平に比べるのが難しいからです。
タイヤの性能の比べ合いは、言ってみればブラックボックスです。
ブラックボックスは中の見えない箱のことで、ここでは外から比べようがないという意味です。
メーカーの公式ページに載っている数字も、比べている相手は自社の前のモデルです。
たとえばブリヂストンは、VRX3という銘柄を、ひとつ前のVRX2と比べています。
銘柄は、タイヤの商品名のことです。
ヨコハマのiceGUARD 7も、比べている相手はひとつ前のiceGUARD 6です。
本当は違いがあるのでしょうが、どこのタイヤがいちばん良いかは、言い当てるのが難しいんです。
選ぶ物差しは、買ったときの性能が何年もつか
そこで私が冬タイヤ選びでいちばん注目しているのが、買ったときの性能が何年もつかという、長持ちの性能です。
10万円で3年もつタイヤより、15万円で5年もつタイヤのほうが、1年あたりでは安くなります。
15年乗るとしたら、交換は単純計算で前者が5回、後者が3回です。
交換のたびにタイヤ屋さんへ払う作業の代金(工賃)も、回数が減るぶん少なくなります。
そのうえ、性能が長くもつぶん、そのあいだの冬もより安全に走れます。
スタッドレスタイヤの寿命は、性能の落ちるのが遅いもので5年ぐらいです。
早いものだと、3年ぐらいが目安だと私は考えています。
大手のメーカーは、性能が長くもつことを公式のページでも伝えています。
ブリヂストンはVRX3について、「4年使用後も性能が落ちにくい」と書いています。
ヨコハマもiceGUARD 7について、「約4年後も摩擦力の低下は少なかった」と書いています。
候補のタイヤは、メーカーの公式ページに、効きが何年もつと書いてあるかを探してみます。
書いてあれば、10万円と15万円の例のように、1年あたりの値段で並べられます。
コスパと安全を優先するなら、大手メーカー
タイヤの性能は、値段の差とも言われています。
開発にかけたお金や、長年積み重ねてきた技術が、安心感につながっていきます。
ブリヂストン・ダンロップ・ヨコハマは、国産の大手の中でも値段が高めです。
なかでも、ブリヂストンはいちばん高価な部類です。
トーヨーやグッドイヤーは、少し値段が抑えられる傾向があります。
ミシュランは、ヨコハマやダンロップと同じくらいです。
どれも、長持ちと性能のバランスは悪くないと思います。
私も仕事柄、いろいろなお客様のいろいろなスタッドレスタイヤで、雪道を走ってきました。
古いタイヤで怖いと感じたことはありましたが、大手のメーカーなら、だいたいどこも安心して走れました。
大手のスタッドレスを履いて、事故を起こしていない人がたくさんいることが、いちばん信頼できる情報だと思っています。
ご相談者さまが納車を待っていたヴェゼルは、新しい型の車でした。
コンピュータの制御も賢く、人の運転の腕ではカバーできないところを、車がそっと支えてくれます。
その性能を生かすためにも、まだまだ価値のある車を守るためにも、情報の多い大手をおすすめしました。
大手の中では、各社のいちばん手ごろな銘柄で十分だと私は考えています。
6社の手ごろな銘柄と、そう考える理由はこちらです👇
事故を分けるのは、銘柄より古さと運転
大手のスタッドレスなら、タイヤのせいで事故を起こしたということは、まず無いと私は思っています。
雪道の事故は、だいたいが人のミスによるものです。
- 古くなったタイヤを履き続けている
- スピードを出し過ぎる
- リスクの高い道を頻繁に通る
自分のタイヤが原因になるより、古いタイヤの車が運転を誤って、突っ込んでくることのほうが多いです。
最高のスタッドレスでも、凍った道では、夏タイヤのようにしっかりとはつかみません。
まずは、無茶をしないことです。
気になるタイヤを好奇心で試すのも、あり
それでも、ご相談のタイヤが気になるなら、買って試してみるのもいいと思います。
履いてみたら、満足できる性能かもしれません。
そういうタイヤがどれくらいのものか試してみたい、という好奇心なら、私もおすすめします。
私自身にも、いろいろなタイヤを履いてみたい気持ちがあります。
ただ、長持ちや事故のリスクまで含めると、損しない選択は大手だと感じます。
雪の少ない地域で、夜や凍った日は乗らない使い方なら、考え方が少し変わります。
アジア製と国産のどちらにするかを、走る時間と道で考えたご相談はこちらです👇
大手の値段を抑えるなら、ひとつ前のモデルや中古も
大手のスタッドレスは、値段が張るのも本当のところです。
値段を抑えるなら、新しいモデルが出たあとも売られている、ひとつ前のモデルが狙い目です。
各社のひとつ前のモデルが、サイズごとに4本でいくらになるかをまとめた記事です👇
中古のスタッドレスを考えるなら、見るところはこちらです👇
ご相談者さまは、国産の中でコスパを考えることにされました
ご相談者さまは、ほかの方へのお返事で、これまで国産のタイヤしか使ったことがないと書かれていました。
車のことは、ディーラーに任せきりだったそうです。
「少しでも安いものを!と焦ってしまったかもしれません」とも書かれていました。
私へのお返事では、「お金をかける場所を間違えるな!」ということですね、と受け止めてくださいました。
タイヤのせいで万一事故が起きたときの出費は手痛い、とも書かれていました。
そして、国産の中でコスパを考えることにされました。
私からは、何を大切にするかで選んでいただければいい、とお返事しました。
「手堅い選択肢がある中で、あえて冒険されなくてもいいんじゃないかな?」というくらいのつもりでした。
お返事の最後は、「良いタイヤに巡り会えると良いですね」で結びました。
まとめ
最後に、冬タイヤの選び方を整理します。
- タイヤの性能は、メーカーどうしで比べようがない(公式の数字も自社の前のモデルとの比べ)
- 選ぶ物差しは、買ったときの性能が何年もつか(1年あたりの値段と交換の回数)
- コスパと安全を優先するなら、大手メーカー(その中では手ごろな銘柄で十分)
- 事故を分けるのは、銘柄より古いタイヤと無理な運転
- 気になるタイヤを好奇心で試すのも、あり
- 候補のタイヤは、公式ページに効きが何年もつと書いてあるかを探してみる
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それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧
この記事で参考にした情報
この記事で引いた案内は、どれも2026年10月に確かめたものです。
- ブリヂストン公式「BLIZZAK VRX3」(2026年10月に確認)=4年使用後も性能が落ちにくい・性能の数字は当社従来品のVRX2との比較
- ヨコハマ公式「iceGUARD 7」と2021年7月29日の発表(2026年10月に確認)=劣化促進試験で約4年後も摩擦力の低下は少なかった・比べた相手は従来品のアイスガード 6
- ダンロップ・トーヨー・ミシュランの公式の発表(2026年10月に確認)=性能の数字の比べた相手=WINTER MAXX 03はWINTER MAXX 02・OBSERVE GIZ2はOBSERVE GARIT GIZ・X-ICE SNOWはX-ICE3+
- タイヤフッド(ネットでタイヤを買って近くのお店での交換まで頼めるサービス)の値段(2026年10月に確認)=3つのサイズで、ミシュランはヨコハマ・ダンロップと同じくらい・トーヨーとグッドイヤーは少し手ごろ













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