車を長期保有したい!維持コストと燃費悪化の不安を解消する完全ガイド

🤔「車を10年以上乗り続けたいけど、維持費がどれくらいかかるのか分からなくて不安…」
😥「長く乗ると燃費って悪くなるの? ディーラーさんにはそう言われたけど…」
長く乗ることが得なのは、なんとなく分かる。
でも、いくらかかるか分からないままだと、やっぱり落ち着きませんよね。
今回は、その不安を数字で解消していきます。
車の長期保有は、「正しく備えれば、経済的にかなり有利」な選択です。
10年間の維持費は、普通車でおよそ60万〜110万円。
年平均にすると6万〜11万円ですから、身構えるほどの金額ではありません。
燃費も、適切な整備を続けていれば大きくは悪化しません。
13年を超えると税金は上がりますが、それを理由に慌てて乗り換える必要もありません。
大切なのは「いつ・何にお金がかかるか」を先に知っておくこと、それだけです。
ご相談内容
まずは、今回いただいたご相談です(内容を編集して掲載しています)。
車の長期保有を検討していますが、以下の3点が気になっています
① 車検費用の負担 ② 部品交換などの維持費 ③ 燃費の悪化
①と②について、こちらのブログを参考にしたところ、普通車で10年間乗った場合、総額で約80万円ほどになると理解しました。
この認識で正しいでしょうか?
また、③については、ディーラーが新車買い替えを勧める際によく聞く理由のため、真偽が気になります
現在、シエンタを残価設定型で利用しており、まもなく満了予定です。
次回の車選びでは現金一括で購入し(5人乗りの普通車を予定)、長く乗り続ける方向で考えています
しかし夫は、「常に新しい車に乗れる安心感」を理由に、再度残価設定型で新車を購入したいと考えています
夫は車に詳しくないため、私が知識を深めて説明できればと思い、ご意見を伺いました
よろしくお願いいたします
ご質問ありがとうございます。
車の長期保有は、家計にとって本当に良い選択肢だと思います。
ただ、漠然と「長く乗ろう」と思うだけでは不安が残るのも当然ですよね。
大切なのは、いくらかかるのかを事前に把握しておくことです。
数字が見えれば、不安は大きく減りますから。
結論:ご相談者さんの「約80万円」は、おおむね合っています
先に、いちばん気になるところからお答えしますね。
普通車を10年乗った場合の維持費は、車検と消耗品交換を合わせて、およそ60万〜110万円が目安です。
ご相談者さんの「約80万円」は、ちょうどその真ん中あたり。
認識としては、まったく問題ありません。
年平均にすれば6万〜11万円ですから、月に直すと5,000円〜1万円ほどの世界です。
一方、3〜5年ごとに乗り換える場合は、そのたびに登録費用などの諸費用が15万〜20万円ほどかかります。
これに下取りと購入の差額が乗ってくるので、回数を重ねるほど総額は膨らんでいきます。
どちらが経済的かは、もう見えてきますよね。
10年でいくらかかるのか、内訳を出します
① 車検費用は10年で4回
普通車の車検は、新車購入から3年後に初回、その後は2年ごとです。
ですので10年間では、3年後・5年後・7年後・9年後の計4回になります。
法定費用(自賠責保険・重量税・印紙代)だけで、1回あたり約4.5万〜7万円。
これに整備費用を足すと、1回あたりの総額は7万〜15万円程度が一般的です。
10年4回の合計は、およそ30万〜60万円が目安になります。
② 5年目以降は、消耗品の交換が増えてきます
新車から5年目を過ぎると、少しずつ交換の出番が増えます。
- タイヤ:5〜7年程度で交換。4本で4万〜10万円
- バッテリー:5〜7年で交換。1万〜3万円
- ブレーキパッド:7〜10万kmが目安。1万〜3万円
- エンジンオイル:半年〜1年ごと。年間3,000〜8,000円
これらを合計すると、10年間の消耗品交換費用は、およそ30万〜50万円です。
車検費用と合わせて、10年で約60万〜110万円、年平均6万〜11万円というわけですね。
③ 毎年5万円だけ、別に置いておく
そのうえで、予期せぬ修理に備えて、毎年5万円ほど積み立てておくことをおすすめします。
何もなければ、次の車の購入資金にそのまま回せます。
使わずに済めばそれが一番ですし、いざというときの心の余裕にもなりますよ。
維持費の不安って、金額そのものより「急に来る」のが怖いんですよね。先に積んでおくだけで、同じ出費でもぜんぜん気持ちが違います🐧
燃費は、本当に悪くなるのか
「古い車は燃費が悪くなる」というお話について、正直にお答えします。
これは、営業さんが嘘をついているわけではありません。
実際に、整備が行き届いていない車では燃費が落ちることもあります。
ただ、適切に整備・点検を続けていれば、目に見えて悪化することはほとんどない。
それが、現場にいた私の実感です。
多少の変化はあっても、誤差の範囲に収まることが多いですよ。
むしろ燃料代に効いてくるのは、ガソリン価格の変動のほうです。
車を新しくしても、燃料が高くなれば支出は増えてしまいますから。
燃費に効いてくるのは、じつは日々の使い方
- タイヤの空気圧不足:適正値より低いと燃費が3〜5%悪化
- エンジンオイルの劣化:定期交換で防げます
- 運転の仕方:急発進・急ブレーキは大きな原因
- 不要な荷物:100kg積んでいると燃費が約3%悪化
つまり、車の経年劣化よりも、日常のメンテナンスと運転習慣のほうが燃費への影響は大きいんです。
10年乗っても、燃費が極端に悪くなる心配はしなくて大丈夫ですよ。
13年を超えると税金は上がります。でも、慌てなくて大丈夫
長く乗るなら、ここも先にお伝えしておきますね。
新車登録から13年以上が経つと、税金が割増になります。
- 自動車税(毎年)は約15%増。排気量1000cc以下で+4,400円、3500cc以下で+8,700円、軽自動車で+5,700円(平成27年以降に登録した車は+2,100円)
- 自動車重量税(車検時に2年分)は約40%増。車重1,000kg以下で+6,400円、2,500kg以下で+16,000円、軽自動車で+3,200円
数字だけ見ると、なんだか損をしている気持ちになりますよね。
でも、慌てて乗り換えなくて大丈夫です。
理由は2つあります。
理由① 増税額は、乗り換え費用と比べれば微々たるもの
増税といっても、1〜2年ごとに数千円から1万円台という話です。
一方、乗り換えには諸費用だけで15万〜20万円かかります。
増税を理由に乗り換えるのは、正直、割に合わないんです。
理由② 価値が下がりきると、逆に気楽になれる
10年以上経つと、ほとんどの車は購入価格の10%以下の価値になります。
言い方を変えると、13年目の車には、もう失うものがないということです。
これは実は、かなり気楽なことなんですよ。
数字で並べてみますね。
- 200万円の車を10年乗って20万円で売却 → 支出180万円=年間18万円
- 200万円の車を15年乗って1万円で売却 → 支出199万円=年間13.3万円
売却額はほぼゼロなのに、1年あたりで見ると後者のほうが安く済んでいます。
これが、長く乗ることのいちばん分かりやすいメリットです。
それに、車の価値が10万円を下回ってくると、車両保険を外すという選択肢も出てきます。
万が一のとき失う金額が小さいぶん、保険料というコストを削れるわけですね。
とはいえ、13年ともなれば、使い方によっては劣化が出てくるのも事実です。
慌てる必要はありませんが、乗り換えを「検討し始める時期」には入っている、というくらいの温度感で構えておくとちょうどいいと思います。
残価設定ローンと現金一括、ご主人にどう説明するか
ご主人が希望されている「常に新しい車に乗る」という選択肢についても、整理しておきましょう。
まず前提として、これは悪い選択ではありません。
いつも新しい車に乗れる安心感には、たしかに価値があります。
そこは否定せずに、そのうえで数字を並べてみるのがいいと思います。
- 金利は車両全体にかかる。残価の部分にも金利がつくので、実質的な負担は見た目より大きくなります
- 走行距離や傷の制限がある。超えると満了時に追加費用が発生します
- 乗り換えのたびに諸費用がかかる。登録費用・税金などが毎回必要です
- 車が人の手に渡るたびに流通のコストが乗る。これはお店が悪いのではなく、安全に売買するために必要な費用です。ただ、回数が増えれば自分が払う総額も増えていきます
たとえば300万円の車を5年ごとに残価設定で乗り換えると、15年間の車関連の総支出は600万〜800万円以上になることもあります。
一方、現金一括で購入して15年乗れば、車両代と維持費で450万〜550万円程度に収まります。
この差額で、家族旅行に何回行けるか。
そんなふうに置き換えて話すと、伝わりやすいかもしれません。
本当の安心感って、車が新しいことより「家計に余裕があること」から来るのかなと私は思っています。とはいえ、ご夫婦が納得して決めたほうがずっと大事です🐧
🔍 車検業者タイプ別 比較
| 業者タイプ | 車検費用目安(法定費用除く) | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ディーラー | 5万〜10万円 | 純正部品・専門知識・保証 | 費用が高め |
| 整備工場 | 3万〜7万円 | 技術力が高い・融通が利く | 店舗による差が大きい |
| カー用品店 | 3万〜6万円 | 手軽・部品が豊富 | 専門性にばらつき |
| 車検専門店 | 2万〜5万円 | 格安・スピード対応 | 整備内容が最低限 |
どこを選ぶにしても、安さで毎回渡り歩くより、1か所に決めて履歴を積むほうが長い目では得だと私は考えています。
📊 長く乗るときに、押さえておきたい数字
- 10年間の維持費(車検4回+消耗品交換)の目安は、普通車で約60万〜110万円。年平均6万〜11万円です。これに加えて、予期せぬ修理に備えて毎年5万円ほど積み立てておくと安心です
- 13年を超えると自動車税は約15%増、重量税は約40%増になります。ただし増えるのは年に数千円〜1万円台。乗り換えの諸費用15万〜20万円と比べれば、慌てる金額ではありません
- 残価設定で5年ごとに乗り換えると、15年間の総支出は600万〜800万円以上になることも。現金一括で15年乗れば450万〜550万円程度に収まります
※上記はあくまで一般的な目安です。車種・年式・地域・依頼先によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう
まとめ:長期保有は「備え」で安心に変わる
今回のポイントを整理します。
- 10年間の維持費は約60万〜110万円。年平均6万〜11万円なら、手が届かない金額ではありません
- 燃費の悪化は、整備を続けていればほぼ心配不要。効くのは日々のメンテナンスと運転習慣のほう
- 13年超の増税は年に数千円〜1万円台。乗り換え費用と比べれば慌てる額ではありません
- 毎年5万円の積み立てでリスクヘッジ。使わなければ次の車の資金になります
- 残価設定より現金一括×長期保有のほうが、総額は抑えられます
車の長期保有は、正しい知識と少しの備えがあれば、いちばんコスパの良い選択肢です。
ご主人にも「10年乗ると、これだけ手元に残る」と具体的な数字で見せてあげると、話が進みやすいのではないでしょうか。
ここまで調べて、ご家族のために説明しようとされている。
その時点で、もうじゅうぶん損しない側に立っていると思いますよ。
今の残価設定のシエンタをどうするかは、こちらもあわせてどうぞ。
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車の長期保有で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、損しないカーライフを送るための記事をまとめています。
車の維持費や整備との付き合い方をゼロから整理したい方は、こちらの教科書ページもどうぞ。
それでは、損しないカーライフをお過ごしください











