【引っ越しで車を売る】前後どちらが高い?地域と今がカギの売却タイミング

引っ越しで、車を手放すことになった——。
でも、そんなに急いではいないし、できれば少しでも高く売りたい。
しかも今度の住まいは車が要らない街で、いつかまた車の必要な土地に戻るかもしれない。
実家にしばらく置かせてもらうこともできるし…と考えると、「本当に今、売っていいのかな」という迷いはなかなか消えません。
🤔「焦って安く売って後悔したくないし、かといって、ただ寝かせておくのも不安…」
今回は、引っ越しで車を手放すときの「売る・売らない」の判断と、いちばん高く手放せるタイミングを、私自身がディーラーで営業をしていた経験をふまえて、正直にお伝えします。
引っ越しで手放すなら、「引っ越し前に、早めに」売るのがおすすめです。
新古車で走行も少ない「今」が、査定額のいちばん高い時期だからです。
持ち続けるほど価値は下がり、税金や保険などの維持費もかかり続けて、二重の損になりやすいんです。
「雪国仕様だから寒い地域で売らないと損」と気負う必要はありません。
買取業者さんが、その車を欲しい地域へ回してくれるので、今いる場所で売っても価値はちゃんと見てもらえます。
この記事では、売る・売らないの判断と、高く手放すコツをお伝えします。
ご質問
いただいたご相談内容です(内容を一部編集して掲載しています)
はじめまして!車の売却についてご相談させていただきます
- 車種: トヨタ パッソ
- 駆動: 4WD
- 年式: 令和4年
- 走行距離: 2,000キロ
- 購入価格: 1,550,000円
※昨年12月に新古車として購入ほとんど使用しておらず、ダイハツ東京のAI査定では932,000円の評価を受けました
ご質問
1. 売るべきかどうか
売却を考えた理由は、東北から都市圏への引越しです
今度の住まいは車が不要なエリアです
しかし、また将来的に地方に引っ越して車が必要になる可能性もあるため、悩んでいます
現在独身で、東北に戻る予定はありません
実家に1年程度なら車を置いておくことが可能ですが、買い直す際のリスクや、保有し続けるリスクについてアドバイスをいただけると嬉しいです
2. 売るタイミング
売却のタイミングについても悩んでいます
冬前には引越し予定があるのですが、以下のどちらが良いかアドバイスをお願いします
- 引越し前に急いで売却: 冬仕様の車なので、寒冷地での売却が有利かもしれません
- 実家に預けてからゆっくり売却: 実家にしばらく車を置かせてもらい、最適な売却方法を見つけてから売るという選択も考えています
周囲に車に詳しい人がいないため、簡単なアドバイスでも大変助かります
どうぞよろしくお願いいたします
まず「売るべきか」——使わない車を持ち続けるコスト
ご相談ありがとうございます。
まず「そもそも売っていいのか」という迷いからお答えしますね。
結論からいうと、今のお話をうかがう限りでは、手放す方向で考えてよいと思います。
独身で、雪国に戻る予定もなく、引っ越し先は車の要らない街。
この状況で車を持ち続けると、乗らないのに維持費だけがかかり続けます。
自動車税、車検、保険、それに置き場所——使っていなくても、これらは待ってくれません。
「また将来、車が必要になるかも」というお気持ちも、よく分かります。
ただ、そのときには、そのときの暮らしに合った車を改めて選び直す方が、結局は無駄が少ないんです。
今の車が、数年後のあなたの生活にぴったり合うとは限りませんからね。
使うかどうか分からない車のために、毎月お金と気持ちを使い続けるのは、私はもったいないなと感じます(あくまで私の考えです)。
もちろん、「1年以内に、確実にまた車の要る土地へ移る」とはっきりしているなら、実家にしばらく預けておくのも一つの手です。
その場合は、あとで買い直す費用よりは、預けておく方が安く済みます。
たしかに、あとで買い直すとなれば、また新古車のような割高な状態から乗ることになります。
それでも、「使うか分からない車」を寝かせて価値を目減りさせ続けるより、価値が高い今にいったん現金へ変えておく方が、トータルの損は小さくなりやすいんです。
そうでないなら、「いつか」のための保管は、維持費と「あの車どうしようかな」という心配を、ずっと抱え続けることにもなります。
離島など、暮らしに車が合わなくなる場所への引っ越しで、車をどうするか迷っている方は、こちらの記事も参考になりますよ。
売るなら「引っ越し前に、早め」が有利な理由
次に、売るタイミングです。
「引っ越し前に急いで売る」か、「実家に預けて、ゆっくり良い売り方を探す」かで迷われていましたね。
私のおすすめは、引っ越し前に早めに売ることです。
「早めに」といっても、焦って安く売る、という意味ではありません。
早めに複数の業者さんへ声をかけて比べておけば、急がなくても、いちばん高い金額を逃さずに売れますよ。
理由は、車の価値が「今」いちばん高いからです。
新古車で、購入からまだ1年ほど、走行も2,000kmと非常に少ない。
この状態は、査定でとても高く評価されます。
ところが、実家で1年寝かせると、その間に年式は一つ古くなります。
さらに、1年ほとんど動かしていないと、バッテリーやタイヤなどのコンディションに不安が出て、査定でマイナスに見られることもあるんです。
車は、適度に動かしてあげた方が、調子を保てる機械ですからね。
加えて、持ち続ける間も維持費はかかります。
とくに自動車税は、毎年4月1日時点の所有者にかかるので、その日をまたぐと、また一年分の負担が生まれます。
価値は下がっていくのに、費用は出ていく——これが「二重の損」です。
それに、遠く離れた実家の近くで売ろうとすると、やり取りや手続きがぐっと面倒になります。
引っ越しで忙しい時期ですから、今の場所で片付けて、身軽に新生活を始める方が、気持ちの上でもスッキリしますよ。
一年も寝かせると、車も一つ年をとってしまいますよね
動かさない時間が続くと、かえって値がつきにくくなることもあるんです
だからこそ、いちばん元気な今のうちに、気持ちよく送り出してあげてくださいね
「雪国で売らないと損」は本当?——地域と査定の関係
ここで、多くの方が気にされる「売る場所」についてお話しします。
たしかに、4WDやスタッドレスタイヤ、シートヒーターは、雪の降る地域で人気の高い装備です。
なので「雪国のうちに売った方が高いのでは」と考えるのは、自然なことだと思います。
ただ、ここは安心してほしいところです。
買取の専門店や一括査定の業者さんは、全国のオークション網とつながっています。
あなたの車を、その装備を欲しがっている地域の買い手へ、ちゃんと届けてくれる仕組みがあるんです。
だから、今いる場所で売っても、4WDやスタッドレスの価値は、きちんと査定に反映されます。
「雪国で売らなきゃ損」と気負う必要は、ないんですよ。
引っ越し前に売れば、結果として今いる雪国で売ることにもなりますが、おすすめする理由は地域ではなく「今がいちばん高いから」だと、覚えておいてくださいね。
売る地域のことは、その道のプロである業者さんにお任せしてしまって大丈夫だと、私は思います(あくまで私の感覚です)。
自分で一番高く売れる地域を探し回るのは、時間もかかりますし、その手間に見合うほど差が出るとは限りませんからね。
むしろ、引っ越し前に今の場所で売る方が、実利があります。
引っ越して住所が変わった後だと、名義や書類の手続きに、ひと手間増えることがあるからです。
引っ越しで住所が変わった後の売却手続きが気になる方は、こちらでくわしく解説しています。
AI査定を「物差し」に、実車査定で高く手放す
最後に、実際に高く手放すコツです。
ご相談者さんは、ダイハツ東京のAI査定で932,000円という結果が出ていましたね。
これは、今の車のおおよその価値を知る「物差し」として、とても役に立ちます。
ただ、一つだけ知っておいてほしいのは、AI査定は実際の車を見ていない、ということです。
あなたの車は、新古車でほとんど乗っておらず、スタッドレスも一式そろっています。
こうした「実車の良さ」は、AIの数字には十分に乗り切らないことが多いんです。
ですから、その932,000円は「最低でもこのくらい」という下限の目安ととらえて、実際の買取ではもっと上を狙っていきましょう。
もちろん相場の動きで前後はしますが、あなたの車のように状態が良ければ、この数字を足がかりに、上を狙いやすいですよ。
やり方はシンプルで、複数の買取業者さんに実車を見てもらい、金額を比べることです。
一社だけの査定で決めてしまうと、その金額が高いのか安いのか、比べるものがありません。
とはいえ、引っ越し前の忙しい時期に、何社もやり取りするのは大変ですよね。
まずは今の相場感を、じっくりつかんでおきたい方は、こちらが参考になります。
そこで便利なのが、一度の入力で複数社の査定額をまとめて比べられるサービスです。
電話ラッシュを避けながら、最大20社の査定額を確認できるので、忙しい引っ越し前でも効率よく比較できますよ。
なお、次の車を買うわけではなく手放すだけなら、ディーラーの下取りよりも、買取専門店や一括査定の方が高くなりやすいです。
冬前のお引っ越しでしたら、まずは引っ越しのひと月ほど前をめどに、複数社の査定額を出してもらうところから始めると、慌てずに一番高い相手を選べますよ。
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このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、質問の回答だけでなく、損しないカーライフを送るための記事を書いております。
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引っ越しは、車との付き合い方を見直す、いい節目です。
焦って手放す必要はありませんが、価値がいちばん高い「今」を逃さず、気持ちよく次の生活へ進んでくださいね。










