今回のお悩み

10年・15万km近く乗ってきた車で、エンジンの警告灯が何度も点くようになった。

直してもらってもまた点いて、原因がはっきりしないまま修理代がかさむうえに、子どもが大きくなって車内も手狭になってきた。

そのたびに直しているのに、次はいつどこで止まるのかが分からないと、家族での遠出も落ち着かなくなりますよね。

点くたびにそのままにせず、お店に見てもらってきたことは、これからを決めるときの大事な材料になります。

では、エンジンの不調が続くのは、乗り替えのサインなのでしょうか?

✅ 結論からお伝えします

エンジンの不調が続くこと自体は、乗り替え(買い替え)のサインとは限りません。

故障や修理は、乗り替えのきっかけにはなっても、それだけで理由にはならないことが多いからです。

見るのは、乗り替えたい理由がもうあるかと、直しても次の不調が続きそうな状態かの2つです。

子どもが大きくなって手狭になったうえに、原因のはっきりしない警告灯が繰り返すなら、乗り替えを考えて自然な状態です。

黄色の警告灯は早めにお店で見てもらい、点滅やガタガタ・赤い警告灯のときは走らずにロードサービスを呼びます。

今日のうちにご家族で「もし今回の故障がなかったら、乗り替えを考えていたか」を話してみると、進む向きが見えてきます。

警告灯がいま点いていて、このまま走ってよいかを先に知りたい方は、急ぎ方の目安をこちらにまとめています👇

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著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

警告灯が点いたり消えたりを繰り返すのは、年数と距離を重ねた車ではよくあること

10年・15万kmほど走った車で、エンジンの不調が続けて出てくるのは、めずらしいことではありません。

同じころから使ってきた部品は、同じころに弱ってくるからです。

1つ直して落ち着いても、少しすると別の部品が弱って、また警告灯が点くことがあります。

エンジンの警告灯は、エンジンのまわりにたくさんあるセンサーのどれかが、異常を見つけると点きます。

よくあるのは、排気ガスの中の酸素の量を見ているセンサー(O2センサー)が壊れかけて、警告が出たり消えたりするものです。

プラグやO2センサーを替えても、長い距離を走ったあとにだけまた点く、ということもあります。

点いたり消えたりするうちは、お店で調べても、原因がすぐには分からないことがあります。

車には、異常を見つけて記録しておく仕組み(OBD)があるので、消えたあとでもお店で記録を読み取れることがあります。

原因がはっきりしないのは、お店の腕が悪いからとは限りません。

完全に壊れて点きっぱなしになると、かえって原因を突き止めやすくなります。

警告灯だけが点いて、走り方に変わりがないなら、すぐに走れなくなる故障ではないことが多いです。

プラグのように同じ部品が何本も付いている所を1本だけ替えたときは、残りもまとめて替えたほうがよいかを、お店に聞いてみてはいかがでしょうか。

点いたまま走ってよいか 黄色は早めにお店へ、点滅や赤い警告灯は止める

エンジンの警告灯は、エンジンの形をした黄色(オレンジ)のマークです。

黄色の警告灯が点いたら、走り方に変わりがなくても、早めにお店を予約して見てもらいます。

JAFは、エンジン警告灯が点いたままの走行はすすめていません。

点いたままの走行は、国の決まり(保安基準)に合わない可能性もあると書いています。

お店まで自分で走っていってよいかは、電話で聞いてみると安心です。

乗るとしても、お店の予約の日まで、できるだけ短い距離にとどめます。

点いたり消えたりするときは、点いた日とどんな道をどのくらい走ったあとだったかを伝えると、原因を探す手がかりになります。

警告灯が点滅したりエンジンがいつもより大きくガタガタ震えたりするときは、安全な所に車を寄せて、ロードサービスに来てもらいます。

そのまま走ると、燃え残ったガソリンで、排気ガスをきれいにする部品(触媒)まで傷めることがあるからです。

赤い警告灯(油さしの形をした油圧のマークなど)が点いたときも、安全な所に寄せて止め、エンジンを切ります。

慌てなくて大丈夫です。

その場で止めておけば、エンジンや触媒の傷みを小さくできます。

ロードサービスは自動車保険に付いていることが多いので、保険の書類かアプリで番号を探して、今のうちにスマホに入れておくと安心です。

直すか乗り替えるかは、故障だけで決めない

私は、車は修理しながら長く乗るのが基本だと考えています。

お金のことだけで見れば、警告灯がときどき点くくらいなら、お店で見てもらいながら今の車に乗り続けてよいと思っています。

迷ったときは、故障そのものより、次の2つを見ます。

① 乗り替えたい理由が、もうあるか

子どもが大きくなって手狭になった・スライドドアの車にしたい・乗ってみたい車がある、のような理由です。

確かめるには、今回の故障が起きる前から乗り替えを考えていたかを振り返ってみます。

答えが「考えていた」なら、乗り替えたい理由は故障の前からあったことになります。

理由があるなら、故障を区切りにして乗り替えるのは、自然な流れです。

今の車を直しても、手狭さやスライドドアの悩みは残るからです。

まだ乗れる車を手放すのは、もったいなく感じますよね。

それでも、直しても悩みが残るなら、故障を区切りにしてよいと私は思います。

② 直せる故障か、直しても続く故障か

部品を1つ替えれば元どおりになる故障なら、直して乗り続けるのは損ではありません。

エンジンオイルの減りが早い・オートマが壊れかけている・原因のはっきりしない不調が繰り返す、のような状態は、直しても次が続きやすいです。

ふだんの走り方で、オイルが1か月に1リットル以上減っていくなら、私なら修理より乗り替えを選びます。

どちらに近いかは、見積もりを出したお店に聞くのがいちばん確かです。

ほかにも近いうちに替える部品がありそうかを聞くと、次が続きそうな状態かが見えてきます。

ときどき点くだけで、乗り替えたい理由もないなら、うまく付き合いながら乗り続けるのも一つです。

2つがそろったら、乗り替えを考えて自然な状態

乗り替えたい理由があって、直しても次が続きそうなら、私は乗り替えを考えて自然な状態だと思います。

修理代のほかに、また止まるかもしれない不安や、入庫のたびの手間と代車の段取りも重なっていくからです。

お金だけでなく、気持ちと時間もあわせて考えると、どちらに進むかが決めやすくなります。

乗り替えを考えてよいときの4つの判断基準は、こちらでくわしくお話ししています👇

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乗り替えるなら、広さとコストのどちらを取るかを先に決める

次の車の候補が3つも4つもあって迷うときは、広さとコストのどちらを取るかを先に決めると、ぐっと選びやすくなります。

広さを決めるときは、毎日の使い方と、年に何回かの旅行のようなたまの使い方を分けて考えると整理しやすくなります。

ここでは、スライドドアのある車を例に並べます。

広さを取るなら、ノアやヴォクシー

ノアやヴォクシーは3列目まで大人が座りやすく、子どもが大きくなっても、荷物の多い旅行でもゆとりがあります。

ノアとヴォクシーは兄弟車で、中身はほぼ同じです。

これまでのガソリン車も今のハイブリッド車も、エンジンは1.5リッターを超えて2リッターまでの区分です。

今の車が同じ区分なら、自動車税はほとんど変わりません。

ただ、3列目を家族以外で使うことがほとんどないなら、私はひとつ小さな大きさから見ます。

移動に必要なことができる範囲で、なるべく小さい車を選ぶほうが、買う値段も維持費も抑えられるからです。

コストを取るなら、シエンタやフリード

シエンタやフリードは、ガソリン車もハイブリッド車も1.5リッターのエンジンです。

1.5リッターまでの車は、2リッタークラスより自動車税が年に5,000円ほど安くなります。

車が小さくなるぶん、燃料代やタイヤのような消耗品の費用も下がりやすいです。

気になるのは2列目の広さなので、お店で家族全員が座って、狭く感じないかを確かめてみてはいかがでしょうか。

シエンタとフリードは同じくらいの大きさなので、2台を見比べると選びやすくなります。

今と同じくらいの大きさの車では、手狭さが残る

値段が手ごろでも、今の車と大きさがほとんど変わらない車に替えると、手狭さの悩みは残ります。

スライドドアが付いても、室内の広さが同じなら、乗り替えた理由の半分しか片づきません。

スライドドアの車を大きさの順に並べて、ステーションワゴンという選び方もまとめた記事はこちらです👇

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中古で選ぶなら、ディーラーの認定中古車から

次の車を中古で選ぶなら、私はまずディーラーの認定中古車を見に行きます。

たとえばトヨタの認定中古車には、車の状態を点数と図で表した「車両検査証明書」と、1年間・走行距離無制限の「ロングラン保証」が付きます。

状態の分かる車を保証付きで買えるので、80点は取りやすいです。

予算を抑えようとして走行距離の多い車を選ぶと、また同じ不安を抱えることがあります。

走行距離は、それまでの手入れの代わりの目印なので、点検の記録簿があるかもお店に聞いてみます。

記録簿では、オイル交換が抜けずに続いているかを見るだけでも、手入れの様子が分かります。

ミニバンは人気があるので、中古車でも値段が下がりにくい傾向があります。

年式の新しい中古車が新車に近い値段なら、新車や未使用車(登録だけ済ませた新車に近い車)も並べて比べてみます。

中古車は、新車よりお得でなければ、選ぶ意味があまりないと私は考えています。

今の車は、次の車が決まるまで乗りながら手放し方を比べる

お店で見てもらって乗り続けてよいと言われたら、次の車が見つかるまでは、今の車に乗りながら探せます。

大きな修理の見積もりが出たときは、次の車が決まっているかで考えます。

見積もりの金額に迷ったら、ほかのお店にも一度見てもらうと安心です。

次の車がまだなら、直して乗りながら探せます。

次の車が決まっているなら、直さずにそのままの状態で値段をつけてもらいます。

修理代をかけても、売るときの値段は修理代ほどには上がらないことが多いからです。

15万km走った車でも、買取店なら値段がつくことがあります。

警告灯が点くことは、査定のときに正直に伝えておくと、あとで話がこじれません。

下取りの金額をそのまま受け入れる前に、買取の値段とも比べてから決めると、納得しやすくなります。

下取りと買取の違いと、比べ方はこちらにまとめています👇

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下取りは本当に安いの? 買取と比べてから決める、損しない順番「下取りは安い」とよく言われますが、そうとは限りません。比べる前にやっておく「下取り無しの見積もり」のもらい方から、いくら違ったら買取に動くかの決め方まで、元ディーラー営業のピゴスがお話しします。...

お店で言うときの一言を、場面ごとにまとめておきます。

お店で使える一言

警告灯が点いたり消えたりするとき

  • 「車に詳しくないのですが、警告灯が点いたり消えたりしています。今は消えていても、記録が残っていたら見ていただけますか」

修理の見積もりを出してもらったとき

  • 「ほかに近いうちに交換が必要なところはありますか」
  • 「今回やらないといけないものと、次の点検まで様子を見てよいものを、分けて教えていただけますか」

プラグを1本だけ替えると言われたとき

  • 「残りのプラグも、まとめて替えたほうがよいですか」

中古車を見に行ったとき

  • 「車に詳しくないのですが、この車の点検の記録(記録簿)はありますか」

まとめ

エンジンの警告灯が続いたときに考えたいのは、この5つです。

  • 警告灯が何度も点くのは、10年・15万kmほど走った車ではめずらしくない
  • 点滅やガタガタがあるときは走らずに止め、黄色の点灯なら早めにお店へ
  • 直すか乗り替えるかは、乗り替えたい理由と、直しても次が続くかの2つで考える
  • 乗り替えるなら、広さとコストのどちらを取るかを先に決める
  • 中古で選ぶなら、状態の分かる認定中古車から探す

家族に合う大きさの車を、状態の分かる1台から選べれば、乗り替えは80点です。

私の通勤の車も、乗り替えを考えるのは暮らしが変わったときか、乗りたい車に出会ったときです。

あくまで私の場合です。

警告灯が点いた場面や、乗り替えを迷っている車の年数と距離をコメント欄に書いていただければ、私ならどう考えるかをお答えします。

この記事で解決しなかったことがあれば、このページ下の「コメント欄」からお気軽にどうぞ。

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車のこと全般を、はじめから順番に整理したい方は、こちらの教科書ページもどうぞ👇

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【はじめに】損しないカーライフの歩き方|6つの章でわかる車の教科書車の維持費・選び方・買い方・保険・売却までを6つの章で整理した入門まとめ。元1級整備士×元ディーラー営業のピゴスが、20以上の記事で損しないカーライフへの歩き方を案内します。困った時に戻れる入口ページです。...

それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧

この記事で参考にした情報

この記事で引いた公式の情報は、2026年10月に確かめたものです。

  • 東京都主税局「自動車税」=自家用の乗用車の年額は、1リットル超〜1.5リットル以下が30,500円(令和元年9月30日以前の初回新規登録は34,500円)・1.5リットル超〜2リットル以下が36,000円(同 39,500円)(2026年10月に確認)
  • JAF「エンジン警告灯(エンジンチェックランプ)が点灯・点滅している場合の原因と対処方法」=点灯だけでは異常の場所を特定できない・点検と診断が必要・走行はおすすめしない・点灯や点滅の状態での走行は保安基準違反となる可能性がある(2026年10月に確認)
  • 国土交通省「OBD検査とは?(ユーザー向け)」=最近の自動車には、電子制御装置等の状態を自己診断し、記録する装置(OBD)が搭載されている(2026年10月に確認)
  • トヨタ よくあるご質問「トヨタの認定中古車とは何ですか?」=まるごとクリーニング・車両検査証明書(状態を点数と図解で表示)・ロングラン保証(1年間走行距離無制限)(2026年10月に確認)
  • トヨタ ニュースリリース「TOYOTA、新型シエンタを発売」(2015年7月)・トヨタ シエンタ 主要諸元表(2026年8月)・Honda ニュースリリース「新型コンパクトミニバン「FREED(フリード)/FREED+(フリードプラス)」を発売」(2016年)=ガソリン車・ハイブリッド車とも1.5リッターのエンジン(2026年10月に確認)
  • トヨタ ノア 主要諸元(2026年9月)=総排気量 1.797リッター・トヨタ ニュースリリース(2010年4月)=ヴォクシー・ノアに2.0リッターのエンジン(2026年10月に確認)
ABOUT ME
ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!