車を買い替えるとき、多くの方が最初に出会うのが、ディーラーの「下取り」です。

🤔「下取りって、買取専門店に出すのと比べてどうなんだろう」

🤔「納車まで何か月もあるけれど、今の車はいつ、どこに売ればいいんだろう」

調べていくと、「下取りは安い」という言葉によく出会うと思います。

私も、その下取りの金額を出す側にいた人間です。

ただ、今回のご相談には、続きがありました。

最後まで比べたうえで、ご相談者さまが選んだのは、ディーラーの下取りのほうでした。

✅ 結論からお伝えします

下取りが安いとは、限りません。

大事なのは、「買取に売ること」ではなく、「比べてから決めること」です。

比べる前に、ディーラーで「下取り無しの見積もり」をもらっておきます。

新車の納期が長いときは、下取りの金額を納車まで約束してもらえるかも、先に聞いておきます。

比べ方は3つあり、人を呼ばずに見当をつけるところから始めます。

何社かにまとめて見てもらう同時査定は、売ると決めてから受けて、ディーラーの下取りの金額を「これ以下なら売らない」線にしておくと、その場で迷わずに決められます。

著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

今回いただいたご相談

まずは、いただいたご相談です。

日産の新型セレナ(e-POWER)を買うことに決めて、注文をお願いしました。

担当の方から見積書をいただいたので、添削をお願いできればと思います。

オプションは、担当の方に聞きながら、必要最低限に抑えているつもりです。

下取りに出す車は、3年ほど前に買ったシエンタで、走行距離は1万キロほどです。

近いうちに車検があり、車検の前に売って、納車まで代車を使うという案も出していただきました。

ただ、代車はコンパクトカーになりそうで、ふだん使いが不便なので、納車までは乗り続けるつもりです。

納期は、長ければ5か月ほど先と聞いています。

納期が近づいたら、何社かの買取店に同時に見てもらう方法を試すつもりです(電話がたくさん来るのは、覚悟しています)。

見積もりの内容で、気をつけるところがあれば、アドバイスをいただけるとうれしいです。

やり取りの中で、こんなことも教えてくださいました。

  • 担当してくださっているのは、ご家族の古くからの知り合いの方
  • 「今の見積書にある下取りの金額で、納期がいつになっても下取りする、ほかでもっと高く売れたら、そちらで売ってもかまわない、その場合は下取りの金額だけが変わる」と、何度も確認済み
  • 下取りに出さなくても、値引きはそのまま、と聞いている
  • 担当の方からは、「自分で探すと、電話とかがすごくて大変ですよ」と、遠回しに言われた
  • 聞いていた話と違うことにならないよう、メールで記録を残しながら進めている
ピゴス
ピゴス

納期がいつになっても、この金額で下取りする。

ほかで高く売れたら、そちらで売ってもかまわない。

この約束を先に取り付けておられるのは、とても大事なところです🐧

「下取りは安い」とは、言い切れないんです

下取りと買取は、値段の決まり方が違います

ディーラーの下取りは、新しい車を買ってくださるお客様へのサービスの一部です。

自社で整備して、また店頭に並べて売る。

その手間やリスクも見込んだうえでの金額になります。

一方の買取専門店は、業者オークションや自社の販売網、ときには海外への輸出まで見て、値段をつけます。

売り先の選択肢が多いぶん、高い金額を出しやすいんです。

この違いがあるので、「一般には、買取のほうが高く出やすい」と言われます。

私の実家のボルボを査定に出したときも、ディーラーの下取りが70万円、MOTAでは最高90万円でした。

ただし、ここまでのお話は、値段がつくお車の場合です。

走行距離が伸びて、買取店に断られてしまったお車は、比べるより先にやることがあります👇

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でも、下取りのほうが高いこともあります

下取りが買取店の金額を上回ることは、私が営業をしていたころも、めったにありませんでした。

ただ、年式が新しくて走行距離が短く、そのお店でそのまま売れる車なら、オークションに出す手数料も、運ぶ費用もかからないぶん、下取りのほうが高くなることもあります。

今回のご相談も、そうなりました(結果は、この記事の最後に書いています)。

ピゴス
ピゴス

たまに、下取りのキャンペーンを打ち出していたり、お店の中だけでやっていたりすると、買取店を逆転することもあるんです。

聞くだけ聞いておいたほうが、損は少ないと思います🐧

ですので、「下取りは安い」は、あくまで傾向です。

ご自分の車に、そのまま当てはまるとは限りません。

値引きと下取りは、同じ財布から出ています

もうひとつ、知っておくと見え方が変わることがあります。

ディーラーは、車両本体・オプション・下取りの3つを合わせて、全体の採算を組み立てています。

ですから、下取りを高く見せて値引きを抑えることも、その逆もあります。

どちらが悪いという話ではなく、そういう組み立て方だということです。

買う車とセットにすると、値引きが下取りのほうに回されているだけ、ということもあります。

ですので私は、売却と購入は、別々に考えたほうがいいとお伝えしています。

支払総額だけを見ていると、どこで調整されているのかが見えなくなるからです。

比べる前に、ディーラーで確かめておくこと

「下取り無しの見積もり」をもらう

今回の見積書そのものには、大きな問題はなさそうでした。

ナビやETCは、メーカーオプション(工場で取り付ける装備)として、はじめから込みになっていました。

気になったのは、下取りの金額と、フロアマットの代金まで含めた総額で、見積もりが出ていたことです。

含めた総額だと、値引きがどこから出ているのかが見えません。

そこで、担当の方に、こうお願いしてみてはいかがでしょうか。

「もし下取り無しで買った場合の見積もりも、いただけますか」

下取り無しの見積もりがあると、車両の本当の値引きの額と、ディーラーがいまの車に付けている本当の金額が、はじめて分かれます。

比べるときの基準になるのが、この2つの数字です。

ただし、下取りを外すと、値引きが減ることもあります

先にお伝えしておくと、下取りを外した見積もりでは、値引きが減る(あるいは無くなる)ことがあります。

意地悪をされているのではなく、さきほどの「同じ財布」のお話です。

ですので、下取り無しの見積もりは、駆け引きの道具ではなく、中身を見るための道具です。

お店の方にも、「ほかで売るかもしれないので、下取り無しの金額も知っておきたいんです」と、そのまま伝えて大丈夫です。

今回のご相談者さまは、下取りに出さなくても値引きはそのまま、と聞いていたそうです。

ただ、お店によって違うので、最後の契約の前に、もう一度確かめておくと安心です。

新車の納期が長いなら、下取りの金額を納車まで約束してもらう

新車の納期が長いときは、もうひとつ聞いておきたいことがあります。

いまの下取りの金額を、納車のときまで約束してもらえるか。

そして、ほかで高く売れたら、売り先を変えてもかまわないか、です。

両方とも大丈夫なら、下取りの金額が、「これより下にはならない」最低の線になります。

あとは納車の前に、その線を超えるところがあるかだけを、見に行けばいい形になります。

今回のご相談者さまは、ご自分でこの約束を取り付けて、メールで記録まで残されていました。

ただ、どのお店でもしてもらえる約束ではありません。

私がいたディーラーでも、あまりしない約束でした。

この約束の聞き方は、こちらでくわしくお話ししています👇

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納車まで乗り続けるなら、車検は「乗るため」に通します

今回のご相談では、車検が近く、納期は長ければ5か月ほど先でした。

車検を通してから、何か月か乗ることになります。

ここで迷う方が多いのですが、「売るため」ではなく「乗るため」の車検だと考えると、すっきりします。

車検が残っているぶん、売るときに少し高くなることはあっても、かけた費用を取り返せるかは、微妙なところだからです。

※MOTA車買取の公式サイトのよくある質問にも、車検を通してから売るほうが得とは限らない、と書かれています(2026年9月に確認)。

代車がコンパクトカーになりそうで不便だから乗り続ける、という理由も、じゅうぶん納得のいく判断だと思います。

毎日使う車を我慢して何か月も過ごすくらいなら、そのまま乗ったほうが、暮らしは楽です。

どう比べて、どう決めるか

動き始めるのは、納車の日が見えてから

冒頭の「いつ、どこに売ればいいんだろう」のうち、「いつ」に先にお答えしておきます。

動き始めるのは、新しい車の納車の日が見えてからで大丈夫です。

理由は2つあります。

ひとつは、買取の一括査定(ネットで一度申し込むと、いくつもの買取店から金額が届くサービス)で出る概算の金額には、1週間ほどの有効期限があることです。

早く申し込みすぎると、いざ売るときに、もう一度やり直すことになります。

もうひとつは、引き渡せる日がはっきりしているほど、買取店も金額を出しやすいことです。

私がおすすめしているのは、最初に「次の車が〇日に納車なので、引き渡せるのは〇日です」と伝えることです。

引き渡しの日はこちらで決められるので、その日までは、ふだんどおり乗り続けられます。

書類をそろえる時間も考えると、3週間ほど前から動き始めると、無理がありません。

納期が長いのはもどかしいですが、比べる時間があるのは、こちらの有利な点でもあります。

売るタイミングそのものの考え方は、こちらにまとめています。

新車の納車待ち、今の車の査定はいつ?手放せる日を決めてから。納車日と車がない間の移動手段を確認
新車納車まで時間がある!車の売却タイミングの正解はいつ?新車の納車まで時間があるとき、今の車の査定はいつ動かす?答えは「即売できる直前」です。一括査定の概算には約1週間の期限があるので、査定日を決めてから申し込むのがコツ。書類の準備と、車がない空白期間を防ぐ方法まで元ディーラー営業がお答えします。...

引き渡しを納車の日の午前中、新しい車の受け取りを午後にしておけば、いまの自動車保険も、その日に「車両入替」の手続きをするだけで、新しい車へ移せます。

買い替えを機に保険会社を替えるなら、納車の日に間に合わせる段取りは、こちらでお話ししています。

納車日の自動車保険
納車日に自動車保険が間に合わない? ネット保険は前日までの申し込みで間に合います納車まであと数日なのに、自動車保険にまだ入っていない。ネット保険の多くは、前日までに申し込めば納車の日から間に合います。車検証が手元にないときの聞き方と、間に合わなければディーラーで入って乗り換えるときの払い方をお話しします。...

先に決めておくのは、「いくら違ったら動くか」

比べる前に、私がいちばん大事だと思っているのが、この決め方です。

「〇万円以上違ったら、買取に売る」と、先に決めておいてはいかがでしょうか。

差がそれより小さければ、下取りにお任せします。

下取りなら、手続きが一度で済み、納車の日がずれても、引き渡しをそのまま合わせられます。

差額が、かける手間と時間に見合うかどうかで決めれば十分です。

100点を目指すより、80点で納得して決められることのほうが、私は大事だと思っています。

比べ方① 人を呼ばずに、見当をつける

まずは、ご自分の車がどのくらいの値段になりそうか、見当をつけます。

この段階では、買取店の方に来ていただく必要はありません。

買取の一括査定は、申し込むと買取店の方が実際に動いてくださるので、売ると決めてから使うものだと、私は考えています。

見当をつけるだけなら、車の情報を入れると機械が答えてくれる、AI査定のような方法で十分です。

AI査定では、ディーラーが出しそうな金額の目安が分かるので、実際に出ている下取りの金額が、目安より上か下かが見えます。

目安と比べて、下取りの金額がはっきり上なら、下取りで決めてしまってかまいません。

相場の見方と、AI査定の使い方は、こちらにまとめています。

今の車、いくらで売れる?愛車の価値を最大化する方法 車を乗り替えるか迷っている方、まずは車の価値を最大化する方法を知るだけでも、次のカーライフの計画がぐっと立てやすくなり、損せずに進める...

比べ方② 1社に見てもらった金額を、下取りの相談に使う

近くの買取店に1社だけ見てもらって、出た金額をディーラーに伝える方法もあります。

営業をしていたころの本音を言うと、最初にお出しする下取りの金額は、少し弱気でした。

ですので、ほかのお店の金額を伝えると、下取りが動くことがあります。

たとえば、こんなふうに伝えてみてはいかがでしょうか。

実は、ほかのお店で〇〇万円という金額が出たんです。

手続きが一度で済むので、できればこちらでお願いしたいと思っています。

下取りがこの金額になるなら、こちらで決めます。

金額を突きつけるのではなく、「本当はこちらにお願いしたい」と正直に言えることが、この言い方が通じる前提です。

別のご相談では、下取り5万円と言われた車が、買取店では13万円と出ました。

その金額をそのまま伝えたら、ディーラーが13万円で下取りしてくれたんです。

そのやり取りは、中古フリードを選ぶご相談の中で書いています👇

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ただし、ディーラーとの相談に使うのは、1社に見てもらった金額までにします。

何社かに同時に来ていただく同時査定は、売ると決めてから受けるものだからです。

比べ方③ 売ると決めたら、同時査定で一斉に出してもらう

下取りより高く売れそうで、売ると決めたら、同時査定です。

何社かの買取店に、同じ日の同じ時間に来ていただきます。

そして、金額は名刺の裏に書いて、一斉に出してもらいます。

順番に金額を言っていく形だと、あとから出すお店が、ほかの金額を見て余力を残せてしまうからです。

一斉に出してもらえば、ほかのお店の金額が読めないので、最初から精いっぱいの数字が出やすくなります。

3社なら、2時間ほどみておけば足ります。

このとき、ディーラーの下取りの金額は、「これ以下なら売らない」線として、胸の中にしまっておきます。

出てきた金額がその線を超えていれば売り、超えなければ、下取りにお任せします。

そして、同時査定で書いていただいた金額を、ディーラーとの相談に持ち帰ることはしません。

精いっぱいの数字を、その場で決める約束で書いていただいているからです。

値段を比べて決めていいのは、車を売るときのお話です。

新しい車を買うときや、整備を頼むときは、値段を競わせるより、「こちらでお願いしたい」と伝えるほうが、うまくいきます。

その場で決めると先に伝えたほうが、金額が伸びやすい理由は、こちらでお話ししています。

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買取店の方と話すとき、知っておくと気がラクなこと

私は、買取店の方を、一緒に車の価値を引き出してくれる仲間だと思っています。

詳しくないと足元を見られそう、と身構える方もいると思いますが、プロを相手に、駆け引きで勝とうとしなくて大丈夫です。

分からないことは、「よく分からないので、教えてください」と聞いたほうが、話はスムーズに進みます。

ただ、商売である以上、向こうにも言いづらい事情はあります。

知っておくだけで、対等に、気持ちよく話せます。

「近くにいるので今から伺います」には、やんわりお断りを

ほかのお店と時間が重ならないように、先に来たいと言われることがあります。

同時査定のよさが薄れてしまうので、やんわりお断りして大丈夫です。

断りにくければ、近くのお店をもう1社加えておくと、気がラクになります。

希望額は、先に数字で言わない

希望の金額を聞かれて先に数字を言うと、その金額が天井になってしまうことがあります。

数字は、お店の方から先に出していただくほうが安全です。

聞かれたら、「本気で売るつもりで、何社かに来ていただいています」と伝えれば十分です。

集まった社数によって、伝え方が少し変わるお話は、こちらでくわしくお話ししています。

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傷は、先に正直に伝えておく

「写真になかった傷が」を理由に、あとから金額が下がってしまうことがあります。

傷や状態を先に正直に伝えておけば、ほとんど防げます。

正直に伝えたうえで出てきた金額のほうが、納得して手放せます。

信頼できる買取店の見分け方は、こちらでもう少しくわしくお話ししています。

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MOTAを使うなら、先に知っておきたいこと

MOTAでは、最大20社がネットで入札して、やり取りをするのは、金額の高い上位3社だけです。

4社目より下のお店を、自分で加えることもできます。

電話がたくさん来るのが心配な方もいると思いますが、連絡してくるのは上位の3社までなので、電話が鳴りやまない、ということにはなりません。

ただ、結果が出る時間には、3社から続けて電話が来ることもあるので、電話に出やすい時間帯に合わせて、申し込む時間を選んでおくと、落ち着いて話せます。

売る側を守ってくれる決まりは、公式サイトに、こう書かれています。

  • 正当な理由がない限り、入札した金額以上で買い取るよう、MOTAが買取店に求めている(やむを得ない理由があるときは、例外的に減額になることもある)
  • 売買契約のあとでも、車の引き渡し日の翌日までなら、こちらから契約を解除でき、買取店はキャンセル料を請求できない(翌々日からは、買取店との契約の内容しだい)
  • ネットに出る概算の金額には、結果が出た日から1週間の有効期限がある
  • 代金をMOTAが預かって仲介する「あんしん決済」は、いまは無料

※MOTA車買取の公式サイトと、よくある質問より(2026年10月に確認)。

あんしん決済が使えるのは、対応している買取店で、車検証に載っている所有者か使用者と、契約する人と、振込先の口座の名義が同じときです。

入金は、車と書類を渡してから、最短で翌日、遅くとも5営業日ほどが目安です(MOTA公式で2026年10月に確認・保証ではありません)。

聞いたことのないお店に売るときなど、入金が心配なら、使ってみてはいかがでしょうか。

減額の理由になりやすいのは、申し込みの内容と実車の違いです。

傷や修理の跡は、最初から正直に書いておくほうが、自分を守ります。

申し込み方や当日の流れは、画像つきでこちらにまとめています。

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【電話ラッシュなし】車を売りたい人は必見!80点は取れる方法を画像付きで解説電話ラッシュなしで車を高く売る方法を元1級整備士×元ディーラー営業が画像付きで解説。MOTA一括査定で80点を取る売却の手順とコツを業界目線で紹介します。...

💡 売ると決めた方へ

MOTA車買取なら、電話ラッシュなしで最大20社の査定額がわかります。

ただし、査定してくださる買取店さんも、本気で時間を使ってくださいます。

数字の見当をつけたいだけの段階なら、まだ申し込まなくて大丈夫です。

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まとめ

  • 「下取りは安い」は傾向で、下取りのほうが高いこともある
  • 比べる前に、ディーラーで「下取り無しの見積もり」をもらい、納期が長いなら、下取りの金額を納車まで約束してもらう
  • 動き始めるのは、納車の日が見えてから(引き渡せる日を、最初に伝える)
  • 「〇万円以上違ったら動く」を先に決めておく(差が小さければ、下取りも正解)
  • 比べ方は3つ(人を呼ばずに見当をつける/1社の金額で下取りの相談をする/売ると決めたら同時査定)
  • 同時査定では、下取りの金額を「これ以下なら売らない」線にして、その場で決める

ご相談者さまの、その後

このご相談には、4か月後の続きがあります。

新型セレナが、無事に納車されたというご報告でした。

新しい車は、ご相談したときの見積書の金額のまま、無事に買うことができました。

シエンタは、納車の2週間ほど前に、査定のサイトから電話で話を聞いてみました。

150万円くらいまで行けば、いい感じですと言われました。

ディーラーでは180万円で下取りしてもらえると伝えると、そのまま下取りしてもらったほうがいい、と言われました。

なので、そのまま下取りでお願いしました。

電話で聞いた概算が、150万円くらい。

ディーラーの下取りが、180万円。

下取りのほうが、30万円高かったんです。

しかも、「そのまま下取りしてもらったほうがいい」と言ったのは、買取側の方でした。

ご自分のお店の商売にならない答えを、正直に返してくださったんですね。

何社かに同時に見てもらうおつもりでしたが、電話で聞いた段階で、下取りのほうがはっきり上だと分かったわけです。

良い買い物ができたと伺って、私もうれしかったです。

ご報告の最後には、「この一連の流れが、車の購入を考えているほかの方の参考になれば、うれしいです」とも書いてくださっていました。

ただ、公平にお伝えしておきたいことが3つあります。

  • 150万円は、実車を見ていない電話の概算です(実際に見てもらえば、上がった可能性はあります)
  • 担当の方はご家族の古くからの知り合いで、値引きについては、ご本人も「身内割かもしれない」とおっしゃっていました
  • ですので、30万円という差が、そのまま誰にでも当てはまるわけではありません

それでも、この結末は、比べる意味そのものだと思っています。

比べたうえで、下取りを選んだのは、失敗ではありません。

比べたからこそ、180万円が高い金額だと分かったんです。

もし比べていなければ、「下取りは安いらしいから、損したかもしれない」と、ずっと思っていたかもしれません。

いくらで売れたかより、納得して手放せたかどうかのほうが、あとまで残ると思います。

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ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!