中古車は走行距離が少なくて古いのと距離が多くて新しいのどちらが得

中古車を選ぶとき、「走行距離は少ないけど、年式が古い車」と「距離は多いけど、年式が新しい車」、どちらが得なんだろう、と迷いますよね。
同じくらいの値段だと、なおさら悩ましいところです。
先日、まさにこの「距離か、年式か」で迷っているご相談をいただいたので、元ディーラー営業として、私の考え方をお伝えします。
「距離が少ない=良い車」と思われがちですが、実はそんなに単純でもないんです😊
正直に言うと、私自身は距離が短い車をつい選びがちなんですけどね(笑)
でも、いちばん大事なのは距離でも年式でもない、というのが今日の結論です
中古車で「距離が少なく古い」と「距離が多く新しい」のどちらが得かは、正直どちらか一方にこだわるより、「予算の中で、程度の良い1台を総合的に選ぶ」のが正解です。
走行距離1万kmくらいの差は、そこまで重要ではありません。
それよりも大事なのは、その車がどう使われてきたか(使用環境)と、きちんと整備されてきたか(メンテ履歴)です。
ただし軽自動車だけは、10万kmを超えるとエンジンへの負担が大きめなので、「しっかりオイル交換された履歴があるか」が一つの目安になりますよ。
実際に、こんなご相談をいただきました(内容は編集して掲載しています)。
現在、車の乗り換えを検討しています。
家族は4人(小学生と幼稚園の子ども)で、車は2台、スズキのラパンとトヨタのプリウスαです。
とくに、維持費のかかるプリウスを手放したいと考えています。
プリウスは中古で購入し、今の走行距離は25万キロ(前のオーナーが20万キロ走行)、年間の使用は1万キロ未満です。
家族4人で乗れる軽自動車を、予算70〜80万円で探しています。
質問は、予算内で距離が多く年式が新しい車と、距離が少なく年式が古い車のどちらが良いか、そしておすすめの車種や、売却の方法などです。
お恥ずかしい話ですが、10年前までは自動車整備士をしていたので、多少の知識はあります。
よろしくお願いします。
結論:「距離か、年式か」の二択で選ばない
ご相談ありがとうございます。
結論からお伝えすると、どちらか一方にこだわる必要はなく、予算の中で総合的に「状態が良さそうだ」と思える1台を選ぶのが正解です。
たとえば10万km超えの車でも、しっかりメンテナンスされていて、ガレージ保管で、距離が伸びた理由が高速の長距離移動だった、と分かれば、私はむしろ選ぶこともあります。
走行距離という数字そのものより、その数字の「中身」を見てあげるほうが、ずっと失敗しにくいんです。
「年式が古い中古車って大丈夫?」という不安には、年式より程度で見る判断基準を、こちらでくわしく解説しています。
走行距離より大事なのは「使用環境」と「メンテ履歴」
では、距離や年式より、いったい何を見ればいいのか。
私がいつもお伝えしているのは、次の2つです。
- 使用環境:近所の短距離ばかりを繰り返してきたのか、高速での長距離移動が多かったのか。どこに保管されていたのか。
- メンテ履歴:ディーラーなどで、きちんと点検・整備を受けてきたか。整備の記録簿が残っているか。
同じ10万kmでも、短距離を繰り返してきた車と、高速を淡々と走ってきた車では、エンジンへの負担がまったく違います。
だからこそ、走行距離の数字を単体で見るのではなく、「どう乗られてきたか」とセットで見てあげてください。
とくに整備の記録簿は、その車がどれだけ大切にされてきたかを語ってくれる、いちばんの手がかりですよ。
「低走行すぎる車は逆に危険」って本当?
中古車を探していると、「走行距離が少なすぎる車は、逆に危険」という話を耳にすることがあります。
結論から言うと、ほとんどのケースでは、それほど気にしなくて大丈夫です。
正直なところ、これは、たくさん距離を走った中古車を売りたいお店側が、低走行の車に「それっぽい理屈」を付けたことが、ウワサとして広がって常識のようになった面もあると感じています。
もちろん、極端に距離が短いのに年式だけがかなり古い車は、ゴム類が経年で劣化していることもあるので、一概に良いとは言い切れません。
ただ、そこを過剰に怖がる必要はなくて、やはり最後は「程度と、これまでの乗られ方」で見てあげるのが、いちばん確実です。
軽自動車だけは、10万kmで少し気をつけたい
ここまで「距離の数字にこだわりすぎない」とお話ししてきましたが、軽自動車には、ひとつだけ注意点があります。
軽自動車は、普通車よりエンジンの回転数が高めになるので、10万kmを超えてくると、エンジンやオートマへの負担が少し大きめになります。
オイル交換のサイクルも軽のほうが短めなので、5,000kmごとにしっかりオイル交換されてきた車なら安心ですが、その履歴が分かりにくいのが、正直悩ましいところです。
ですので軽の場合は、10万kmを一つの目安に、整備の記録が残っている車を選べると、より安心ですよ。
ちなみに、家族向けの軽を探すなら、タントやN-BOXの人気車だけでなく、日産のデイズルークスや三菱のekスペースのような兄弟車も候補に入れると、同じ年式・走行距離でも導入コストを抑えられることがありますよ。
その際、上級のカスタム系グレードより標準モデルを狙うと、より予算内に収めやすいです。
実車を見に行くとき、年式によって見るべきポイントが変わります。
初心者の方が押さえたいチェックの2点は、こちらが参考になります。
今の車を手放すときは、一括査定で
今回は、維持費のかかる今の車を手放して、その分を次の車に充てたい、というお話でしたね。
その場合、複数のお店に一度で査定を依頼できる一括査定で、相見積もりを取っていく方向で問題ありません。
ただ、正直にお伝えすると、走行距離がかなり伸びている車は、査定額の伸び代がそれほど大きくないことも多いです。
あまり手間や気力をかけすぎて、やり取りに疲れてしまわないよう、ほどほどのところで見極めるのも大切ですよ。
今の車を、できるだけ損せず手放す方法は、こちらで解説しています。
まとめ:数字ではなく、その車の「中身」を見て
中古車選びで「距離が少なく古い」か「距離が多く新しい」かは、どちらか一方が正解というものではありません。
走行距離の数字そのものより、その車がどう使われ、どう整備されてきたか——その「中身」を見てあげてください。
そのうえで、予算の中で、総合的に納得できる1台に出会えたら、それがあなたにとっての正解です。
軽の10万km超えだけ少し気にかけつつ、記録簿の残る程度の良い車を選べば、きっと長く付き合える相棒になりますよ。
数字だけを見て決めようとすると、かえって迷子になりやすいんですよね😊
距離や年式は入口として、最後は「この車、大事にされてきたな」と思える1台を選んでみてください
あなたにぴったりの相棒が見つかりますように🐧
中古車選びで疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
いろいろな車の疑問をまとめて見たい方は、こちらの「車の教科書」ページもどうぞ。












