通勤に電気自動車リーフは最適?冬の航続距離問題と注意点を解説

通勤に電気自動車のリーフを選ぶのは、はたして正解なのか。
とくに雪国の新潟で、冬でも航続距離は足りるのか、気になりますよね。
私自身、2020年に初代の日産リーフを手に入れて以来、その冬場の走りを間近で見てきました。
その実体験をもとに、リーフを通勤に選ぶときのポイントと注意点を、正直にお伝えします。
通勤に電気自動車のリーフは、条件が合えば十分にアリです。
私自身も初代リーフに乗ってきましたが、200万円ほどで狙える現行リーフなら、冬場でも控えめに見て「150kmほど」は走ってくれます。
いちばん大切なのは、「自宅で充電できる環境があるか」という点です。
その範囲で生活が完結するなら、リーフでの通勤は、とても快適で経済的なものになりますよ。
ご相談内容
いただいたご相談内容です(内容を編集して掲載しています)。
はじめまして。
現在、スズキのソリオに乗っており、7年で走行距離はすでに150,800kmに達しています。
通勤が片道40kmあるため、次の車検時には20万kmを超える見込みです。
そのため、買い替えを検討するか、この車を息子に譲ることも考えています。
現在気になっているのは、日産のノートとリーフです。
ただ、新潟に住んでいるため、冬季の走行にリーフが対応できるか、少し不安があります。
予算としては200万円ほどを考えています。
じっくり情報を集め、納得のいく車と出会えればと思っています。
ご質問ありがとうございます。
7年で15万km、それだけ大切に乗ってこられたこと自体が、すばらしいことですよね。
日産ノートも燃費のよい人気の車です。
大きな分かれ道は、自宅で充電できるかどうかで、充電環境が整うならリーフ、そうでなければノートのようなハイブリッド、という考え方になります。
今回は自宅充電を活かせる前提で、オイル交換もいらないリーフを軸に、順番にお答えしますね。
予算200万円なら、現行リーフの4年落ちが狙えます
まず予算についてですが、200万円ほどあれば、現行リーフの4年落ちあたりの中古車が十分に狙えます。
じつは私自身、この初代リーフを、8年落ち・コミコミ48万円で手に入れました。
新車のときは400万円ほどした車が、それだけ手ごろな価格まで下がっていたんです。
電気自動車は、ガソリン車にくらべて中古の値下がりが大きい傾向があります。
裏を返せば、「中古で賢く手に入れる」という買い方が、いちばんコスパのよい乗り方になるんですね。
新車で400万円した車を、私は48万円で手に入れました
中古のリーフは、探せば掘り出し物に出会えることがありますよ
ただ、私の初代リーフは、とことん割り切った選び方なので、冬の航続は現行のリーフより短めです。
ご相談者さんのように通勤でしっかり距離を走るなら、冬でも150km前後を見込める、現行リーフの4年落ちを選ぶと安心ですよ。
そして初代リーフに乗ってきたからこそ、現行リーフが冬場にどのくらい走るのか、体感として想像がつきます。
冬の航続距離は、控えめでも150kmほどは見込めます
いちばん気になる冬の航続距離ですが、結論として、控えめに見積もっても150km程度は走ってくれます。
うまく運転すれば、冬場でも200km以上を走ることも可能です。
じつはメーターの航続距離の表示は、電池切れ(電欠)を防ぐために、少し弱気の数字が出ている印象があります。
ですので実際には、表示よりもう少し粘ってくれることが多いのですが、もちろん過信は禁物ですね。
ご相談者さんの通勤は片道40km、往復で80kmです。
冬でも150km走れるなら、毎日の通勤にはしっかり余裕がありますし、あとは帰宅して自宅で充電するだけです。
この「毎日、自宅で充電する」という使い方こそ、リーフがいちばん輝く乗り方なんです。
ちなみに冬に航続距離が短くなるのは、暖房で電力を多く使うことが大きな理由です。
車の暖房が燃費や電費(電気の燃費)におよぼす影響は、こちらの記事でくわしくお話ししています。
中古リーフを通勤におすすめする5つの理由
私が中古のリーフを通勤用におすすめするのには、次の5つの理由があります。
- ガソリン車やハイブリッド車と違い、エンジンオイルの交換がいらない
- オイル交換がいらないぶん、メンテナンス不良の車を掴まされるリスクが低い
- 夜間電力などを活かして自宅で充電すれば、ガソリン代よりも移動コストを抑えやすい
- 自動車税も、いちばん軽いクラスで計算されるので、毎年の負担も少ない
- 電気自動車の構造上、ブレーキパッドの交換もほとんどいらず、その分の維持費もかからない
とくに「オイル交換がいらない」という点は、中古車選びで大きな安心につながります。
ガソリン車だと、前のオーナーがオイル管理を怠っていた車を、うっかり掴んでしまうリスクがありますよね。
その心配が構造的にないのは、中古のリーフならではの強みなんです。
そして中古のリーフを選ぶときに、ぜひ見てほしいのがバッテリーの状態です。
リーフはメーターに、バッテリーの劣化具合が、セグメント(目盛り)で表示されます。
元整備士の目から見ても、この目盛りが多く残っている車を選べば、中古EV選びの大きな失敗は、ぐっと減らせます。
どの世代のリーフを、どう選べばいいのかは、こちらでくわしくまとめています。
新潟の冬、立ち往生が不安な方へ
ご相談で気になっておられた、雪道での立ち往生についてもお話ししますね。
長距離の通勤で、車が動かなくなったらどうしよう、という不安は、本当によく分かります。
まず大前提として、雪の立ち往生そのものは、命に関わることもある、避けたい事態です。
そのうえで、電気自動車には、一つ知っておきたい性質があります。
エンジンを回し続けないので、「排気ガスによる一酸化炭素中毒」が、構造的に起きにくいという点です。
毛布や電気毛布を積んでおき、暖房を切ってシートヒーターで暖を取れば、電池が持つ範囲で、電力を節約しながら暖を取り続けやすくなります。
また、「電気自動車は暖房で電池が早く減ってしまうのでは」と、心配になりますよね。
確かに暖房を強く使えば電池は減りますが、シートヒーターは消費がとても小さいので、暖房を切ってシートヒーター中心にすれば、思ったよりも長く暖を取れます。
雪道で動けなくなる不安は、雪国で暮らす方にとって切実ですよね
だからこそ、電池残量に余裕を持たせる習慣を、大切にしてほしいです
もちろん、ガソリン車でも電気自動車でも、燃料や電池が尽きる寸前まで行けば、最後は周りの方に助けてもらうしかありません。
ですので、雪の予報が出ている日は、電池残量にいつもより余裕を持たせておくことが大切です。
新潟の雪を甘く見た言い方に聞こえてしまったら申し訳ないのですが、まだ起きていない最悪の事態ばかりを恐れるより、毎日しっかり得られる快適さも並べて考えると、より納得のいく車選びができるかと思います。
県外への遠出が多いなら、EVは慎重に
一方で、電気自動車が万能というわけでもありません。
県外への旅行や、頻繁な帰省で長距離を走ることが多い方には、リーフのような電気自動車は慎重に考えたほうがいいです。
遠出のときは、充電の段取りなど、ガソリン車にはないひと手間がかかるのは事実です。
ただ、ご相談者さんの場合は、ソリオを息子さんに残すという選択肢がありますよね。
ふだんの通勤はリーフ、遠出のときは家族でソリオ、という二台の使い分けができれば、リーフの弱点はしっかり補えます。
こう考えると、リーフを選ぶメリットが、さらに大きくなりますね。
反対に、もしソリオを残すのが難しかったり、遠出がとても多かったりするなら、無理にリーフにこだわらず、自宅充電のいらない日産ノートのようなハイブリッドを選ぶのも、かしこい判断ですよ。
まとめ
最後に、リーフを通勤に選ぶか迷ったときの、確認ポイントを整理します。
- 自宅で充電できる環境があるか
- 通勤の往復距離が、冬でも走れる150kmの範囲におさまるか
- 中古リーフは、メーターのバッテリー目盛りが多く残っているか
- 遠出用に、今のソリオを家族で残しておけるか
この4つがそろえば、リーフはあなたの毎日を支える、頼もしい相棒になってくれますよ。
軽EV(サクラなど)とガソリン軽で迷っている方、新車か中古かの選び方は、こちらの記事でも詳しく整理しています。
EV通勤で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
電気自動車は、使い方さえ合えば、本当に頼もしい相棒になってくれます
あなたにぴったりの1台と出会えることを、願っています
車えらびに役立つ記事を、こちらの一覧(車の教科書)にもまとめています。
それでは、損しないカーライフをお過ごしください










