車貧乏にならない車選びは? 予算の範囲で長く乗る、お金が減りにくい5つのステップ

車を持っていると、ローンや維持費で、貯金がなかなか増えない。
車がないと暮らせないのに、次の車を買ったら、もっと車貧乏になりそうで怖い。
次こそ損をしたくないけれど、何から考えればいいのか分からない。
車は暮らしに欠かせないのに、持っているだけで家計が苦しくなると、選び方を間違えたのかと不安になりますよね。
買う前に、お金が減りにくい選び方を知っておこうとしているのは、とても大事な一歩です。
車の仕事を長く続けてきた私自身も、知識がないまま車を買ってしまって、痛い目を見たことが何度もあります。
では、お金が減りにくい車選びは、何から考えればいいのでしょうか?
お金が減りにくい車選びは、「予算の範囲内」で「長く乗れる車を、長く乗る」ことから考えます。
あとは、リセール(手放すときの値段)を最優先にしない・無駄を省く・失っても耐えられる値段にする、の3つです。
この5つを大切な順に守ると、家計はぐっとラクになります。
いま気になっている車の値段を120で割ると、10年乗ったときの月々の車代が出ます。
そこに毎月の維持費を足しても家計に収まるかが、最初の確かめです。
車貧乏になりやすい、3つの買い方
- 魅力的な車に、つい予算以上の値段の車を買ってしまう
- 維持費のかかる車と知らずに、買ってしまう
- 何となくのタイミングで、乗り換えてしまう
思い当たることはありませんか?
私は全部でした…😅
大学生のころに初めて買った中古のダイハツYRVには、オーディオやマフラーの交換で、いちばんお金をかけました。
それなのに数年で手放してしまい、かけたお金のもったいなさを身をもって学びました。
車は、意識していないと、知らず知らずのうちにお金が出ていってしまう「金食い虫」です。
車にお金をかけすぎてしまったお客様も、仕事を通してたくさん見てきました。
お金が減りにくい車選びの5つのステップ

- ①予算の範囲内の車を購入すること
- ②長く乗れる車を買い、長く乗り続けること
- ③リセールは最優先ではないこと
- ④無駄のない車選びをすること
- ⑤リスク許容度の範囲内の車を購入すること
大切な順に並べています。
さきほどの3つの買い方のうち、予算と維持費のことはステップ①で、乗り換えのタイミングはステップ②と③で防げます。
①予算の範囲内の車を購入すること

家計を守るうえで、車は「貯金で買えればいい」というものではありません。
もちろん、「月々のローンが払えればいい」という話でもありません。
まず大事なのは、「購入資金」と「買ったあとにかかる維持費」をすべて洗い出すことです。
最初に、10年分ぐらいの維持費と購入資金を足して、それを120か月で割ってみます。
維持費は、税金・保険・車検や点検・タイヤ・ガソリン・駐車場などです。
10年後に売れるお金は引かずに、厳しめに見ておきます。
そうして出てきた金額が、「カーライフにかかる月々のコスト」です。
この月々のコストが、家計全体の中で無理のない範囲に収まっていれば、バッチリです。
予算の決め方は、表計算のシートつきで、こちらにくわしくまとめています👇
ローンや残クレで買うのを私が基本的に勧めていない理由と、いま払っている方がこれからできることは、こちらでお伝えしています👇
②長く乗れる車を買い、長く乗り続けること

予算が許すなら、できるだけ長く乗れる(年式が新しく、走行距離が少ない)車を選ぶのがおすすめです。
長く乗るほど、買うために用意した予算の月額は、確実に安くなります。
たとえば、200万円の予算を一括で用意したとします。
リセールをいったん置いておくと、5年で手放せば月々33,333円(200万円÷60か月)ですが、10年乗れば月々16,666円です。
もちろん、リセールを考えれば、5年で必要になる額はもう少し下がります。
それでも、リセールの良い車を5年で乗り換えるほうが、10年以上乗り続けるより安くなることはほとんどありません。
ボディに傷を付けてしまったり、買取の相場が下がったりして、5年後に見込んだ値段で売れるとは限らないからです。
だからこそ、長く乗ることが、誰がやっても80点に近づきやすいやり方になります。
しかも買い替えるたびに、買うときの諸費用と、手放すときの価値の目減り(買取店の利益も含みます)が一式かかります。
売り買いのたびに頭を悩ませる手間や時間もタダではないと考えると、短いサイクルで乗り換えを繰り返すのは、得策ではありません。
乗り換えるときに下取りの金額が安いのか気になった方は、買取と比べる順番をこちらにまとめています👇
では、「長く乗る」とは、どのくらいの期間でしょうか。
私の考えは、最低でも「新車で登録されてから10年以上」です。
できれば10年と言わず、「15年目の車検のころまで」乗れれば、手間とお金のバランスは十分だと考えています。
車検は、新車から3年目、そのあとは2年ごとにあります。
たとえば、5年落ちの中古車を買ったなら、5〜10年乗るということです。
走る距離が少ない使い方などで、結果的に15年以上乗れるなら、もちろん乗っても大丈夫です。
13年を過ぎると税金が少し上がりますが、月にすると数百円〜1,000円ほどです。
新車でも中古車でも、新車で登録されてから15年たつまで乗れば、買ったときの金額の元は十分に取れていると私は考えています。
ただ、年数がたつと、トラブルはだんだん増えてきます。
安全装備の面でも、最新のモデルとの差が出てきます。
トラブルが増えると、お金だけでなく大切な時間も失いかねませんし、頭のどこかで心配ごとも増えます。
自分や家族、そして歩いている方の命を守ることも、車を持つ者として大切なことです。
安全な車を追い求めすぎると家計の安定から遠のきますが、とは言え、命あっての人生です。
予算の範囲内で、ほどほどに安全な車を選んでいきましょう。
「10年・10万kmで寿命」という目安が正しいのかは、こちらでくわしくお伝えしています👇
③リセールは最優先ではないこと

上の話にも通じますが、リセールは二の次です。
アップルの製品のように、車にもリセールの良い車があります。
ただ、お金が減りにくいカーライフを優先するなら、そういった車をコロコロと乗り換えるカーライフはおすすめしていません。
予算の管理が難しく、結局はギャンブルの要素が高まってしまうからです。
リセールが高いということは、買うときも高いということです。
しかも、リセールは必ず得られるものではありません。
SNSなどの発信を見ていると簡単そうに見えます。
でも本気で続けるには、車が好きで趣味でもあって、いつも最新の相場を追いかけている必要があります。
お金の不安を減らしてカーライフを長く楽しむには、相場を追いかけるような「お得の追求」は、再現性が低めのやり方です。
もちろん、趣味として楽しむ方を否定するつもりはありません。
とは言っても、同じ状態・同じ値段なら、「リセールが良いと言われているほうの車」を選ぶのはありです。
車が必要なくなったときに思ったより高く売れたり、10年以上乗っても、次の車を買うときのプラスになったりすることが期待できるからです。
④無駄のない車選びをすること

中古車なら、人気のない車(マイナーな車)は、状態の良い車をお得に買えることがあります。
移動手段と割り切るなら、そういった車が狙い目です。
とは言え、それを見つけるのは、なかなか難しいものです。
その反対に人気の車は分かりやすいので、人気の中古車を避けることで、「誰でもできる80点の中古車選び」に近づきやすくなります。
人気の車のジャンルは、次の3つです。
- ミニバンやスライドドアの車(軽自動車も含む)
- SUV
- ハイブリッドカー
どれも、便利で快適・かっこいい(流行っている)・燃費が良いと、魅力がたくさんあります。
つまり、中古車の市場でも人気なので、値段が下がりにくい傾向があります。
ただハイブリッドカーは、年に1万km以上走る方や毎日の通勤や送り迎えに使う方なら、燃費の良さで割高なぶんを取り戻せることもあります。
程度と値段の良い1台に出会えたら、中古でも候補にして大丈夫です。
いま乗っている車がこの3つに入っていても、大切に長く乗れば、それで十分に損しにくくなります。
それでも、どうしてもこれらの車が欲しい方もいらっしゃるはずです。
その場合は、予算が許すなら、できるだけ新しいものを買いましょう。
たとえば未使用車(登録だけされてほとんど走っていない車)や試乗車上がり(お店の試乗に使われていた車)、場合によっては新車です。
長く乗ることで、損しにくくなります。
そうすれば、年式が古く走行距離も多い、あまり長く乗れない中古車に割高なお金を払わずに済みます。
無駄のない中古車選びは、こちらでもっと具体的にお伝えしています👇
次に、80点の中古車選びを「90点」にする方法が2つあります。
それは、「必要な大きさのいちばん小さな車にすること」と、「人気のないボディカラーにすること」です。
大は小を兼ねると、つい大きな車を選びたくなりますが、大きくなるぶんコストはしっかり上乗せされます。
整備の費用もガソリン代も税金も、ほぼ確実に上がります。
「中古車なら値段はそんなに変わらないから、せっかくだし大きい車にしようかな」と思って買うと、あとで困ることになりかねません。
また、人気のないボディカラーも、少し安く買うコツです。
「安さのためなら嫌いな色でも選ぼう」とは言いませんが、白や黒は、同じ程度の中古車なら割高なことが多いです。
白や黒にこだわらなければ、同じ予算で状態の良い車を選びやすくなります。
もちろん、好きな色なら選んで大丈夫です。
こういったことを意識すると、90点に近づきます👍
⑤リスク許容度の範囲内の車を購入すること
リスク許容度とは、もし車を失ったらどうなるかを想像して、お金と気持ちの両方で耐えられる範囲のことです。
事故や水没、災害などで、車を失うことは起こりえます。
最近の車は、ぶつかったときに車体がつぶれて衝撃を吸収し、乗っている人を守るように作られています。
さらに、バンパーやフロントガラスのまわりには自動ブレーキのセンサーやカメラが付いていて、直したあとは向きを合わせ直す作業(エーミング)も必要です。
そのため、ちょっとした事故でも修理費用が思ったより大きくなったり、車の値打ちを上回って直さずに手放すことになったりもします。
そんなとき、予算の範囲内であっても貯金をすべて使って車を買っていると、次の車を現金で買えなくなってしまうおそれがあります。
「ローンを組んで、手元のお金は投資に回す」という考え方の隠れたリスクは、こちらの記事で数字を使って整理しています👇
車なしの暮らしに切り替えられれば良いのですが、車が欠かせないからこそ、車選びを調べている方が多いと思います。
ですから、万が一のときに、お金の面でも気持ちの面でも耐えられる車選びが大切です。
次の車を買える貯金があったとしても、失う車が高いほど、気持ちのうえではつらいものです。
そのあたりも考えて、買う車の予算を決めることが大切になってきます。
安心して長く乗れる車は、長い目で見ると決して高くありませんが、「最初にかかるお金」と「万が一失うリスク」の大きさがあります。
それが気がかりで、リスク許容度を超えてドキドキしてしまうなら、少し購入価格を下げることも大切です。
乗れる期間は短くなるかもしれませんが、最初に選ぶ車は、そのほうが気持ちのうえで安心できるかもしれません。
予算を抑えて最初の1台を選びたい方は、コミコミ50万円の中古車の考え方も参考になります👇
そして次の車を買うまでに、余裕を持って「長く乗れる車を買える予算」を準備できるように、少しずつ備えていきましょう。
車選びの予算や、いまの車をいつまで乗るかで迷っていることがあれば、コメント欄で教えていただけたらうれしいです。
まとめ:お金が減りにくい車選びの5つのステップ

- ①予算の範囲内の車を購入すること
- ②長く乗れる車を買い、長く乗り続けること
- ③リセールは最優先ではないこと
- ④無駄のない車選びをすること
- ⑤リスク許容度の範囲内の車を購入すること
一度に全部を覚えるのは大変かもしれません。
次に車を買うときに、まずは①の予算から、1つずつ思い出していただけたらうれしいです。
100点の車を探さなくても、予算の範囲内で長く気持ちよく乗れる1台を選べたなら、それが80点の車選びだと思います。
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それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧













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