マツダCX-5のバッテリー交換はDIYとディーラーどちらが正解?

車のモニターに、見慣れないメッセージが表示された——。
調べてみると、どうやらバッテリーが弱っていて、そろそろ交換の時期らしい。
ディーラーの見積もりを見ると、バッテリー代がなかなかのお値段で、ネットで調べると同じようなバッテリーがずっと安く売っている。
YouTubeには交換動画もあって、自分でもできそうな気がしてくる。
🤔「工賃を浮かせたいけど、今どきの車を素人が替えて、壊したり警告灯が点いたりしないかな…」
今回は、車のバッテリー交換を自分でやるか、お店に任せるか、元整備士の私が両方の良し悪しを正直にお伝えします。
バッテリー交換は、自分でやってもお店に任せても、どちらも正解です。
ただ、CX-5のようなアイドリングストップ車は、交換したあとに車へ設定を覚えさせる作業が必要なことがあり、これを飛ばすと警告灯が点いたり、アイドリングストップが効かなくなったりすることがあります。
ですから「安さ」だけで自分でやると決めず、自分の車がどこまでの作業を必要とするかで判断してほしいところです。
自分で替える自信がなければ、バッテリーだけ自分で買って交換はお店に頼む「持ち込み交換」という手もあり、これが安さと安心のちょうど中間になります。
この記事では、バッテリーの選び方から、自分でやる場合の注意点、どこに頼むかの選び方までお伝えします。
ご質問
いただいたご相談内容です(内容を一部編集して掲載しています)
車のバッテリー交換について質問させていただきます
マツダCX-5に乗っており、「バッテリーマネージメントシステム点検」のメッセージがモニターに表示されました
どうやらバッテリーが弱っていることが判明し、交換が必要なようです
なお、車は新車購入時から5年間バッテリーを交換していません
車検時にディーラーからもらった見積もりでは、バッテリー交換にかかる費用は以下の通りでした
- 工賃: 2,011円
- バッテリー: 44,990円
一方で、Amazonでこのバッテリーサイズ「S-95」を調べたところ、次の価格で購入できるようです
- GS ユアサ: 24,999円
- Panasonic: 23,073円
- BOSCH: 19,580円
YouTubeにもバッテリー交換の動画があり、自分で交換できそうなので挑戦したいと考えています
しかし、ディーラーに確認すると交換を勧められそうで、詳しいことはまだ聞いていません
バイクのバッテリー交換は一度自分でやった経験がありますが、車は初めてです
車の情報
- 車種: マツダ CX-5
- 型式: LDA-KF2P(ディーゼル車)
- 初年度登録: 2018年
教えていただきたいこと
① バッテリーの選び方
「S-95」適用のバッテリーであれば問題ないと思っていますが、ディーゼル車やアイドリングストップ車に対応しているものも販売されていますこれらのキーワードが記載されているバッテリーを選んだ方が良いのでしょうか?
また、おすすめのバッテリーメーカーがあれば教えていただきたいです
② バッテリー交換の手順
動画やサイトによって、メモリーバックアップが必要だとか、アイドリングシステムのリセットが必要だと記載されているものがあり、どれが正しいのか分からず不安です素人でも、バッテリーのマイナス端子を外し、交換後に逆の手順で取り付けるだけで問題なくできるのでしょうか?
③ 廃バッテリーの処理について
購入した店舗でないと廃バッテリーを引き取ってもらえない、もしくは費用が発生するという話を聞きました近くのリサイクル業者が車用バッテリーの買い取りを行っているようなので、そこで処分しようと考えています
何か問題がある場合は教えていただけると助かります
まずは「バッテリーの選び方」——S-95で合っていれば大丈夫
ご質問ありがとうございます。
まず、バッテリーの選び方からお答えしますね。
結論からいうと、今ついているバッテリーや取扱説明書に「S-95」と書いてあって、それに合ったものを選べば、基本的に大丈夫です。
この「S-95」はバッテリーのサイズと性能を表す規格で、じつはもともとアイドリングストップ車を想定したものなんです。
ですから、S-95適合と書かれていれば、アイドリングストップ車に対応したバッテリーになっています。
ディーゼル車だから特別なバッテリーが要る、というより、大事なのは「サイズ(規格)が合っているか」と「アイドリングストップ車対応か」の2点です。
メーカーで選ぶなら、純正以外だと、パナソニックのカオス、GSユアサ、BOSCHあたりが定番で、選ぶ方の多いバッテリーですよ。
ただ、「安いから」と規格や容量の合わないものを選ぶと、寿命が短くなったり、アイドリングストップがうまく働かなかったりするので、そこだけは気をつけてください。
各メーカーが車種から適合を調べられる検索ページを用意しているので、車検証を手元に、自分の車種で確認しておくと間違いがありません。
純正ではなく社外品のバッテリーで本当に大丈夫なのか、予備に持っておくべきかまで知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
自分で交換できる?——今の車は「外して付けるだけ」では済まないことも
次に、自分で交換できるか、です。
昔の車なら、マイナス端子を外して、新しいバッテリーに付け替えて、逆の手順で戻すだけ、で済みました。
でも今の車、とくにアイドリングストップ車は、それだけでは終わらないことがあります。
大きく分けて、3つの作業が必要になることがあるんです。
1つ目は、メモリーバックアップです。
バッテリーを外すと、時計やオーディオ、ナビ、それにいろいろな設定が消えたり初期化されたりします。
これを防ぐには、外す前に別の電源をつないでおく「メモリーバックアップ」が必要で、そのための小さな道具(バックアップ用の電源)も別に用意しておくことになります。
2つ目は、アイドリングストップの初期設定です。
新しいバッテリーに替えたことを車に覚えさせる作業(充放電量のリセットなど)をしないと、アイドリングストップが正しく働かなかったり、警告灯が点いたりすることがあります。
3つ目は、パワーウインドウの再設定です。
車によっては、バッテリーを外すと窓の自動開閉が効かなくなり、簡単な再設定が必要になります。
つまり、「マイナスを外して付け替えるだけ」で終わるかどうかは、車によって変わるということです。
私も、たまの簡単な整備は好きなんですよ
でも最近の車は、バッテリーが奥まっていて外しにくかったり、素人が替えると警告灯がたくさん点くものもあって
正直、整備をしてきた私でも、車によっては手が出しづらいなと感じることがあるんです
CX-5のようなアイドリングストップ車は、交換したあとの設定(バッテリーの学習のリセットなど)が、まず必要と考えておいてください。
そのうえで、この設定が自分の手作業でできるのか、それとも専用の診断機が必要なのかが、自分でやれるかどうかの分かれ目になります。
バイクや昔の車で交換した経験があっても、今の車は勝手が違うので、作業の前に、自分の車種で「交換後にどんな設定が必要か」を調べてみてください。
もし難しそうなら、無理をせず、次にお話しする「持ち込み交換」に切り替えれば大丈夫ですよ。
お店に頼むなら?——ディーラー・カー用品店・整備工場、それぞれの向き
自分でやるのは不安、という場合は、お店に頼むのがいちばん安心です。
頼み先ごとに、向き・不向きがあります。
ディーラーは、純正バッテリーで交換してくれて、さきほどの設定までしっかりやってくれます。
保証の面でも安心なぶん、費用は高めになりがちです。
ディーラーの価格が高めなのは、きちんとした技術と安心に対する対価でもあるので、私はこれはこれで納得できる価格だと思っています(あくまで私の考えです)。
カー用品店は、工賃が手ごろで、バッテリーの種類も豊富、その場で相談しながら選べるのが強みです。
近所に長く付き合えるかかりつけの整備工場があるなら、そこに頼むのも心強い選択ですよ。
そして、覚えておいてほしいのが、「持ち込み交換」という中間の手です。
バッテリーだけ自分でネットなどで買って、取り付けだけをお店に頼む方法で、部品を安く用意しつつ、設定や作業はプロに任せられます。
かかる費用は取り付けの工賃だけで済むので、部品を安く用意できるぶん、お得になりやすい方法です。
ただし、持ち込みを受け付けていなかったり、工賃を通常より高めに設定していたりするお店もあるので、事前に「持ち込みのバッテリーで交換してもらえますか」「工賃はいくらですか」と聞いてから買うと、失敗がありません。
| 頼み先 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ディーラー | やや高め(純正・設定込み) | 安心・保証を重視する人 |
| カー用品店 | 手ごろ(工賃+バッテリー) | すぐ替えたい・相談しながら選びたい人 |
| かかりつけの整備工場 | 手ごろ(持ち込み相談も) | 長く付き合えるお店がある人 |
| 持ち込み交換(中間) | 安め(部品は自分で用意+取付工賃) | 部品代は抑えつつ設定はプロに任せたい人 |
| 自分で交換(DIY) | 部品代+道具代(工賃はゼロ) | 電装に慣れ、設定も自分でできる人 |
※費用はお店や車種によって変わるので、実際の金額は見積もりで確認してくださいね。
バッテリーに限らず、車のメンテナンスをどこに任せると安心か、私の考え方をまとめた記事もあります。
廃バッテリーの処分と、「突然の上がり」への備え
最後に、ご質問にあった廃バッテリーの処分についてです。
古いバッテリーは、買ったお店やカー用品店、整備工場、ガソリンスタンドなどで引き取ってもらえることが多いです。
バッテリーの中の鉛は資源になるので、リサイクル業者が買い取ってくれることもあります。
ネットで買った場合でも、カー用品店やガソリンスタンド、リサイクル業者が引き取ってくれたり、買い取ってくれたりするので、処分先に困ることはありませんよ。
無料か有料か、買い取りかは、お店や業者によって違うので、持ち込む前に「引き取ってもらえますか」「費用はかかりますか」と確認しておくと安心です。
話していた条件と違う対応をされそうなときは、無理にお願いせず、ほかを当たれば大丈夫ですよ。
ちなみに、お店で交換してもらったときに「処分はお願いしますね」と古い部品を渡されることもあります。
そのときにどこへ持っていけばいいのかは、こちらで順番にお話ししています。
それから、もう1つだけ、お伝えしておきたいことがあります。
バッテリーは、5年も使うと、はっきりした前兆がないまま、ある日突然エンジンがかからなくなることがあります。
昨日まで普通に動いていたのに、翌朝いきなり、というのがバッテリー上がりの怖いところです。
とくに夏と冬は、エアコンなどで電気をたくさん使うので、上がりやすくなります。
お盆や真夏は、JAFの出動理由でもバッテリー上がりが上位に来るほどです。
ですから、「そろそろ5年」という今のタイミングで交換を考えるのは、とても良い判断ですよ。
あわせて、ジャンプスターターを1つ積んでおいたり、JAFや保険のロードサービスの番号をスマホに登録しておいたりすると、もしものときも慌てずに済みます。
バッテリー交換で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
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このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、質問の回答だけでなく、損しないカーライフを送るための記事を書いております。
こちらからそれらの記事をまとめたページに飛べますので、良かったらご覧いただけましたら嬉しいです。
バッテリー交換は、突き詰めると「安さ」と「安心」のバランスで決まります。
自分にとって心地よいと思えるやり方を選べたら、それがあなたにとっての正解ですよ。










