ヤフオクで買った社外パーツの部品適合を確認する方法を解説

ぶつけてしまった部分の部品を替えたいけれど、お店で見積もりを取ったら、部品代が思ったより高かった——。
ネットで探してみると、同じような部品が、ずっと安い値段で出品されている。
でも、それが自分の車に本当に付くのかどうかが分からない。
出品者に聞いても、メーカーの販売店で確認してほしいと言われ、かといって、修理を頼むわけでもないのに問い合わせるのは気が引ける。
🤔「型式が同じなら、同じ部品ってことでいいんだよね…?」
今回は、ネットで見つけた中古や社外の部品が自分の車に合うかを確かめる方法と、取り付けの選び方、そして部品を替えないという選択肢まで、元ディーラー営業の私が、自分の失敗談もまじえてお伝えします。
結論からいうと、型式が同じでも、部品が同じとはかぎりません。
同じ型式でも、年式やグレード、装備の違いで部品の番号が分かれていることがあるからです。
確かめる方法はシンプルで、車検証を手元に置いて、メーカーの販売店か部品を扱うお店に「この車に付く部品の番号を教えてください」と聞くのが、いちばん確かな方法です。
修理を前提にしなくても、電話で部品の問い合わせをするだけで大丈夫ですよ。
そして取り付けは、全部お店に任せる・部品だけ用意してお店に頼む(持ち込み)・自分でやる、の3つから選べます。
この記事では、部品が合うかの確かめ方と、取り付け3つの選び方、そして部品を替えないという選択肢までお伝えします。
ご質問
いただいたご相談内容です(内容を一部編集して掲載しています)
車のパーツについてご相談させていただきます
2011年式のソリオ(型式DBA-MA15S)、リアバンパーのスポイラーの交換を検討しています
修理工場に見積もりを依頼したところ、パーツ代がかなり高額だったため、自分でヤフオクで購入して取り付けるか、修理工場にお願いするかを迷っています
工場の方によると、交換作業自体は簡単で、自分でもできるとのことでした
ヤフオクでパーツを調べたところ、おそらくこれが該当するのではないかと思うものを見つけたのですが、それが実際に私の車に適合するかが確信を持てません
型式が同じ「MA15S」となっているため、パーツとして一致しているのかと考えていますが、掲載者に確認したところ、ディーラーに問い合わせてほしいとの回答でした
ただ、ディーラーに修理を前提としないで問い合わせるのは難しいのではないかと思い、こちらで相談させていただくことにしました
お忙しいところ恐縮ですが、アドバイスをいただけると非常に助かります
どうぞよろしくお願いいたします
「型式が同じ」だけでは足りない——部品が合うかの確かめ方
ご質問ありがとうございます、いちばん知りたいところからお答えしますね。
残念ながら、型式が同じでも、部品まで同じとはかぎりません。
同じ車種・同じ型式でも、年式の途中で仕様が変わっていたり、グレードや装備によって形が違っていたりして、部品の番号が分かれていることがあるんです。
外から見ると同じ形に見えるのに、取り付けの爪の位置やセンサーの穴の有無が違う、ということも起こります。
ですから、確かめるときは、型式ではなく「部品の番号(品番)」で照合するのが基本になります。
では、その品番をどう調べるか、です。
手元に車検証を用意して、型式が書かれている欄のまわりにある数字を探してみてください。
車検証には、型式のほかに「型式指定番号」と「類別区分番号」という数字が載っていることがほとんどです。
型式が車の大きなくくりだとすると、そこから先のグレードや装備の違いまで表しているのが、この類別区分番号なんです。
この2つと、同じく車検証に載っている車台番号を伝えれば、お店の方はあなたの車の仕様を、かなり細かく絞り込めます。
あとは、メーカーの販売店(ディーラー)か、部品を扱っているお店に、この情報を伝えて「この車に付く部品の番号を教えてください」と聞くだけです。
わざわざお店まで出向かなくても、電話で大丈夫ですよ。
その車を買ったお店でなくても、同じメーカーの販売店なら調べてもらえます。
ご相談者さんは、修理を前提にしないと聞きづらいのでは、と心配されていましたが、大丈夫です。
部品の番号を調べてもらうこと自体は、お店にとってごく普通の問い合わせですよ。
それに、出品者さんが「販売店で確認してほしい」と答えたのは、いちばん確かなやり方をすすめてくれていた、ということでもあります。
「ネットで部品を探していて、自分の車に合うか確かめたい」と正直に伝えれば、たいていは調べてもらえます。
お店が立て込んでいる時間だと難しいこともあるので、そのときは日を改めるか、部品を扱っているお店にも聞いてみてくださいね。
そのうえで、出品されている部品の品番と見比べれば、合うかどうかがだいたい判断できます。
もし番号が少しだけ違っていても、あとから品番が変わっただけということもあるので、食い違ったときはもう一度お店に確かめてみてください。
出品ページに品番が書かれていない場合は、出品者に品番を聞いてみましょう。
中古の部品は解体した車から外したものが多く、番号の書かれた部分が読めなくなっていることもあるので、出品者さんが分からないのも珍しくありません。
その場合は無理に判断せず、番号がはっきりしている別の出品を探すほうが、あとで困らずに済みますよ。
ここまでは、メーカーが作った部品を中古で探す場合のお話です。
メーカー以外のところが作っている部品、いわゆる社外品には、メーカーの品番がありません。
その場合は、商品ページの適合表で、年式やグレード、前期か後期かまで自分の車と一致しているかを見て、分からないところは出品元に確かめてください。
とくに外に付ける部品は、形や大きさによって車検で見られる基準に関わることもあるので、車検に通る仕様かどうかも確かめておくと安心です。
ちなみに、外装の部品を中古で買うときは、色(カラーナンバー)も見ておくと安心です。
カラーナンバーは、ボンネットを開けたところや、運転席のドアを開けた側面に貼ってあるプレートに書かれていますよ。
色が違うと、結局は塗る手間とお金がかかってしまいますからね。
もう買ってしまったという方も、品番を照合すれば、合うかどうかは今からでも確かめられます。
ここまでを整理すると、やることは3つだけです。
1つ目は、車検証を用意して、型式指定番号・類別区分番号・車台番号の3つを控えること。
2つ目は、メーカーの販売店か部品を扱うお店に電話して、あなたの車に付く品番を教えてもらうこと。
3つ目は、その品番を、出品ページに書かれた品番と見比べること。
なお、今回のような中古や社外の部品ではなく、メーカー純正の部品やアクセサリーを買う場合は、お店で頼むかネット通販かで値段も手間も変わります。
そちらはこちらでお話ししていますよ。
取り付けはどうする?——全部任せる・持ち込む・自分でやる
部品が合うと分かったら、次は取り付けをどうするか、です。
選択肢は大きく3つあります。
1つ目は、部品も取り付けもお店にお願いする方法です。
いちばん費用はかかりますが、合わなかったときもお店が引き受けてくれるので、手間と心配がいちばん少なくて済みます。
2つ目は、部品だけ自分で用意して、取り付けをお店に頼む「持ち込み交換」です。
部品代を抑えながら、仕上がりはプロに任せられるので、費用と安心のちょうど中間になります。
ただし、持ち込みを受け付けていないお店もありますし、工賃を通常より高めに設定していることもあります。
部品を買う前に、持ち込んだ部品で取り付けてもらえるか、取り付けだけならいくらになるかを、必ず先に聞いておいてください。
いま見積もりをもらっているお店に、そのまま聞いてみるのがいちばん早いですよ。
そのとき、今の見積もりを部品代と工賃に分けて教えてもらってください。
その工賃と、ネットで買う部品代を足した金額を、もとの見積もりと比べれば、持ち込みで本当に安くなるのかを自分で確かめられます。
もう1つ大事なのは、持ち込んだ部品が実際に付くかどうか、すき間なくきれいに収まるかどうかは、基本的に自分の責任になるということです。
お店は取り付けの作業を引き受けてくれますが、部品選びの結果までは保証できないからですね。
もし合わなかったときは、外して戻す手間の分まで含めて、工賃が無駄になってしまいます。
3つ目は、部品も取り付けも自分でやる方法です。
いちばん安く済みますが、ここは正直にお伝えしておきたいことがあります。
じつは私も昔、車の外装を自分で手直ししようと挑戦したことがあるんですよ
ところが不器用すぎて、まったく思うようにいかなくて
そのとき、これは職人さんにお金を払う価値があるなあと思いました
外装の部品は、見た目がそのまま仕上がりの評価になります。
数ミリのすき間や、わずかな段差が、思ったより目立つんです。
お店の方が「簡単ですよ」とおっしゃったのは事実だと思いますが、それは慣れた方にとっての「簡単」でもあります。
大きな部品は、外すときも付けるときも、一人だと支えるだけで大変ですし、力を入れる場所を間違えると、爪が折れてしまうこともあります。
それでも自分でやってみたいという方は、大きな部品は二人で支えること、内張りをはがす樹脂の工具を使うこと、留め具(クリップ)の予備を部品と一緒に用意しておくことをおすすめします。
気温の低い日は樹脂がかたくなって割れやすいので、暖かい時間帯を選ぶのも、失敗を減らすコツですよ。
そのうえでお伝えすると、品番までしっかり確認できた方なら、2つ目の「持ち込み交換」が費用と安心のバランスがいいと思います(あくまで私の考えです)。
品番に自信が持てないままなら、1つ目の全部お任せのほうが、結果的に安く済むこともありますよ。
このあとお話しする「直さない」も含めて、並べるとこうなります。
| 選び方 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| お店で部品も取り付けも | 高め(部品代+工賃+お店の手間) | 手間なくきちんと直したい人 |
| 自分で部品+お店で取り付け(持ち込み) | 中間(部品代+取り付け工賃) | 品番まで確認でき、仕上がりは任せたい人 |
| 自分で部品+自分で取り付け | 部品代のみ(工賃はかからない) | 工具があり、失敗も自分で引き受けられる人 |
| そもそも直さない・へこみを整えるだけ | 安め〜ゼロ | 機能に問題がなく、あと数年で手放す人 |
※費用や工賃はお店や車種によって変わるので、実際の金額は見積もりで確認してくださいね。
受け取った見積もりが妥当かどうかを確かめる方法もあります。
車種はちがいますが、見積書のどこを見ればいいかは共通なので、こちらも参考にどうぞ。
もう1つの道——「部品を替えない」という選択肢
ここまで部品を替える前提でお話ししてきましたが、へこみや傷の場合、じつはもう1つ道があります。
部品ごと替えるのではなく、へこみを直してもらう方法です。
お店に出す場合、覚えておいていただきたいことがあります。
メーカーの販売店や整備工場は、板金や塗装を専門の業者さんに外注していることが多く、窓口や代車、仕上がりの確認まで引き受けてくれる分の費用が含まれることがあるんです。
ですから、地域の板金塗装の専門店に直接お願いすると、費用を抑えられることがありますよ。
小さなへこみなら部分的に直してくれるお店もありますが、鉄板の部分か、バンパーのような樹脂の部分かで、直せる範囲は変わってきます。
樹脂の部品は、直したほうがいい場合と、替えてしまったほうが早い場合があるので、一度見てもらうと教えてもらえますよ。
もちろん、両方の側面があります。
預けるのも受け取るのも一か所で済みますし、ほかの整備とまとめて見てもらえるので、その手間を考えると、メーカーの販売店にお願いする価値は十分あります。
相手方の保険で修理費がまかなわれる場合は、費用の負担が軽くなるので、手間がなく仕上がりも安心なメーカーの販売店にお任せするのが無難です。
ご自身の車両保険を使う場合は、自己負担の設定があったり、翌年からの保険料が上がったりすることもあるので、修理費と見比べてから決めると安心ですよ。
そしてもう1つ、直さないという選択もあります。
走行に問題がなく、車検にも通る状態で、あと数年で手放すつもりなら、見た目は少し我慢して、そのお金を次の車のために取っておくのも立派な判断です。
ここは、お金の話と気持ちの話を分けて考えると、決めやすくなりますよ。
へこみを自分で直せないか気になっている方は、どこまでできてどこからが限界かをこちらでお話ししています。
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安く直したいという気持ちは、まったく間違っていません。
ただ、確かめる手間をひとつ挟むだけで、その安さが「うまくいった安さ」に変わりますよ。










