MINIの車検、通すか乗り換えるか?「気に入っているなら乗り続ける」をおすすめする理由

車検の見積もりを開いて、ため息が出る。
合計、約20万円。
タイヤもそろそろ替えどきだから、実際はもう少しかかりそう。
スマホで中古車サイトを眺めながら、「この金額を払うなら、いっそ乗り換えたほうがいいのでは?」と考え始める——。
輸入車に乗っている方なら、一度は通る悩みだと思います。
車検の20万円は大きい金額ですから、乗り換えが頭をよぎるのは自然なことです!私の考えを、正直にお話ししますね
今のMINIが気に入っているなら、車検を通して、そのまま乗り続けるのがおすすめです。
金銭的な負担が少なく、気持ちの満足度も高い——というのが、私の考えです。
一方で、お金の大切さが上回るなら、新し目の国産コンパクトカーへの乗り換えも立派な選択です。
実際にいただいたご相談
以下のようなご相談をいただきました(内容を編集して掲載しています)。
車を購入しようかどうしようか悩んでいます。
【現在の車】
- MINIクーパー ディーゼル(中古で4年前に購入・現在75,000km)
- 用途:主に通勤・旅行
- この3月が車検。通すと20万円くらい?タイヤもちびているので、さらにプラスがかかります
【乗り換えるとしたら】
- MINIクーパーの中古(250万円ぐらいのディーゼル)
- もしくは、10万km超えの中古の軽自動車か小型車
- 予算:150〜200万円以内(今の車の査定分は含まず)・現金一括
【悩んでいること】
- 「20万円ほど出すなら、いっそ違う車に乗り換えるのもありかな」と思う一方、お金が無くなるのも怖いです
- ディーラーさんからは「7万kmを超えたら、次は10万kmが区切り」(値が落ちるという意味)と言われています
- 外国車は故障が出たときの部品代が日本車より高くて、毎回恐怖しています
- 車が好きで、通勤距離も長いので毎年15,000kmくらい乗ってしまいます。でも車の価値が下がるので、遠出をしてキロを稼ぐのを気にしてしまいます
通勤にも旅行にも使っている、4年間の相棒。
手放すか、もう2年付き合うか。
このご相談に、当時の私はこうお答えしました。
なぜ「乗り続ける」がいちばん負担が少ないのか
私の直感で行けば、今の車をそのまま乗り続けるのが、金銭的に負担が少なく、気持ちの満足度も高いと思います。
ポイントは、「乗り換えても、故障の恐怖は消えない」ということです。
候補に挙がっていた250万円の中古MINIも、新車ではありません。
つまり乗り換えたとしても、結局は多かれ少なかれ、故障の恐怖とは隣り合わせで乗り続けることになります。
それなのに、修理が怖いからと延長保証料を払ったり、買い替えの諸費用を払ったり、新しく手に入れた車のためにいずれまた車検費用を払ったり——。
不安の中身は変わらないまま、お金を払う場面だけが増えてしまうのです。
だったら、今の車のために、修理費をしっかり貯蓄で備える方が良いと思います。
乗り換えに使うはずだったお金の一部を、「MINIの修理費口座」として取っておくイメージです。
乗り換えには、車両代のほかに税金や手数料などの諸経費もかかります(規模感としては十数万〜20万円ほどになることが多いです)。
その諸経費だけで、今回の車検代がまるごと払えてしまう——と考えると、少し景色が変わりませんか?
「10万km超えの安い車」への乗り換えが、実はいちばん危ない
もうひとつの候補だった「10万km超えの中古の軽自動車・小型車」についても、正直にお伝えしました。
たしかに、すでに距離が伸びている車なら、これ以上の走行距離を気にしなくて済みます。
しかし、軽自動車や小型車だからといって、修理費用が安いわけではありません。
通勤で車が必須なのに、故障と隣り合わせの車に乗ると、遅刻など仕事にも支障が出る可能性があります。
そして、これは整備の現場にいた人間としての実感ですが——。
10万km乗っている車の、メンテナンスの良し悪しの判別は、非常に難しいです。
大事にされてきた10万kmと、放置されてきた10万kmは、見た目ではほとんど区別がつきません。
それであれば、自分で10万kmまで乗ったMINIを、引き続き乗り続ける方が良いと思います。
4年間の扱い方も、メンテナンスの履歴も、ぜんぶ自分が知っている車だからです。
素性の分からない高走行車に乗り換えるのは、知っている不安を、知らない不安に交換するようなものなんですね。
ディーラーさんの言う「7万km・10万kmの区切り」の受け止め方
ご相談者さまは、ディーラーさんから「7万kmを超えたら、次は10万kmが区切り」と言われて、売りどきを気にされていました。
これは、嘘でも脅しでもありません。
中古車の相場は走行距離の節目で動くので、「売る側」の値付けの目安としては、そのとおりなのです。
ただ、「乗り続ける」と決めた人にとっては、話が変わってきます。
あくまで私の考えですが、長く乗る人にとって走行距離の節目は、区切りではなく通過点です。
たしかに、今売れば高く、後で売れば安くなります。
しかしその差額よりも、乗り換えそのものにかかる総額(次の車の代金+諸経費)の方が大きくなるのが普通です。
売りどきを追いかけて動くより、「あと何年、この車に乗りたいか」で考える方が、判断がぶれにくくなりますよ。
「10年・10万kmで寿命」という言葉の受け止め方は、こちらで詳しくお話ししています👇
そして、これはお金の話ではないのですが。
ご相談者さまは、車の価値が下がるのが気になって、遠出をためらってしまうと書かれていました。
旅行に使うために乗っている車で、その旅行を我慢してしまう。
これは、けっこう切ないことだと思うんです。
距離を気にせず、行きたいところへ行けること。
それも、乗り続ける側にある大きな価値のひとつですよ。
それでも、お金の大切さが上回るなら——乗り換えも立派な選択です
ここまで「乗り続ける」をおすすめしてきましたが、もちろん乗り換えを否定するわけではありません。
当時の回答でも、最後にこうお伝えしました。
「車の楽しみと、お金の大切さと、どちらの優先度が高いのか」を、一度立ち止まって考えてみてください。
そのうえで、お金の方が大切だと思えたなら——。
150〜200万円で買える、新し目の国産コンパクトカーを、大切に長く乗るのが、コスパの良いカーライフだと思います。
輸入車の維持費は、正直、安くありません。
どのくらい違うのかは、乗り方や車種によって変わるので一概には言えません。
別のご相談で、国産車と並べて考えたことがありますので、よかったらこちらもどうぞ👇
「そもそも車検費用そのものを、安くできないの?」という側の疑問には、別のご相談で正直にお答えしています👇
車の楽しみを取るのも、お金の安心を取るのも、どちらも正解です。
大事なのは、車検の金額に急かされて決めるのではなく、自分の優先順位で決めることだと思います。
まとめ
- 今のMINIが気に入っているなら、車検を通して乗り続けるのがおすすめ(負担が少なく、満足度も高い)
- 中古車に乗り換えても、故障の恐怖は消えない——乗り換え費用の一部を、今の車の修理費として貯蓄で備える
- 10万km超えの安い車への乗り換えは、通勤の足としてはリスクが大きい(メンテの良し悪しは見た目で判別できない)
- 走行距離の節目は、乗り続ける人には通過点——売りどきより「あと何年乗りたいか」で考える
- お金の大切さが上回るなら、新し目の国産コンパクトカーを長く乗るのも立派な正解
「憧れの車に乗る」ということ
最後に、少しだけ。
以前、事情があってMINIを手放すことを決めた、別のご相談者さまがいらっしゃいました。
その方は最後に、こう言葉を残されました。
「MINIは本当に魅力的な車で、高校時代からの憧れだったので、一度所有できたことに後悔はありません」
私も仕事でMINIに触れる機会がありましたが、輸入車には不思議な魅力がたくさんあります。
乗り続けるにしても、いつか手放すにしても、その車と過ごした時間は残ります。
憧れの車でできた思い出は一生物です!あなたのカーライフに、どうか良い時間が積み重なりますように🐧
輸入車の車検で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
最新記事のアップもXでお伝えしておりますので、よろしければフォローよろしくお願いいたします
関連記事
MINIの自動車保険の選び方は、こちらで解説しています👇
車検の頼み先ごとの違いと、「差額で何を買っているか」という考え方は、こちらで詳しくお話ししています👇
🔰車の知識をゼロから整理したい方は、教科書ページもどうぞ👇











