カーナビ故障で「修理できません」と言われたら|ディーラーのほかに窓口は2つあります

😨「あれ? いつも使ってるカーナビの画面がつかない…真っ暗のまま…」
😭「ディーラーに持っていったら、『古いモデルで部品もない(廃盤)から、もう修理できません』って言われちゃった…」
🤔「ナビがないと困るけど、新しいのを買うしかないのかな…? もっと安く直す方法はないの?」
長年使ってきたカーナビの画面が、ある日とつぜんつかなくなる。
当たり前にあったものが急になくなって、本当に困りますよね。
特に「修理不可」と言われてしまうと、「もう諦めるしかないのか…」と途方に暮れてしまうかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
ディーラーの「できません」は、多くの場合「うちでは難しい」という意味です。
では、どこへ持っていけばいいのか。
ディーラーで「廃盤だから直せません」と言われても、行き先はまだ2つ残っています。
ナビをつくったメーカーに直接聞くことと、「自動車電装店」という専門店に相談することです。
ただし、古い機種は直しても、中の部品が使われてきた年数までは戻りません。
ですから決め手は、修理代がいくらかではなく、「このナビに、何を求めるか」です。
そこが決まると、直すのか、替えるのか、いまのままでいくのかが、すっと決まります。
きっかけは、輸入車のナビが壊れた読者の方からのご相談
まずは、今回いただいたご相談の内容です。
「カーナビ修理」についてご相談させてください。
現在、2006年式のニュービートルに16年乗っています。
カーナビの液晶が映らなくなり、ディーラーでは「廃盤で修理も出せません」と言われました。
液晶画面だけが映らない状態で、中に録音してある音楽は問題なく聞けています。
(画面が映らないので曲を選ぶ操作はできませんが、送ったり戻したりだけならできます)
こういった廃盤品の場合、修理は諦めるしかないのでしょうか?
また、修理は無理と言われているのに、同じものを中古で見つけてディーラーに持っていき、交換をお願いするのは失礼にあたりますか?
ディーラーで修理不可と言われると、本当に困ってしまいますよね。
ディーラーで「できません」と言われると、もう打つ手なしに感じてしまいますよね。
でもこれは、車屋さんに見放されたわけではなく、「そのお店の守備範囲では難しい」ということも多いんです。
なぜディーラーは「直せません」と言うのか
そもそも、ディーラーが「修理できない」と言うのには、いくつか理由があります。
- ナビのメーカーが、その機種の修理をすでに受け付けていない。
- 修理に必要な部品(パーツ)が、もう手に入らない。
- ディーラーで対応できる作業の範囲を、超えてしまっている。
どれも「直したくない」ではなく、「うちの仕組みでは引き受けられない」という話なんですね。
ディーラーは、その車のメーカーが決めた部品と手順で直すのが仕事です。
だから、その部品がもう作られていないと、そこで手が止まります。
言い換えると、ディーラーはあくまで「窓口」のひとつです。
窓口が1つ閉じただけで、ほかの窓口まで閉じたわけではありません。
それから、もうひとつお伝えしておきたいことがあります。
カーナビの故障は、走った距離とはあまり関係なく、年数のほうで出てくることが多いです。
エアコンや電動スライドドア、ライト類なども同じで、10年を超えたあたりから、距離に関係なく順番に来ることがあります。
ですから、ナビが壊れたこと自体は、乗り方が悪かったわけでも、運が悪かったわけでもありませんよ。
諦める前に試せる、2つの窓口
ディーラーのほかに、ナビを直せる可能性がある窓口が2つあります。
順番に見ていきますね。
①ナビをつくったメーカーに、直接聞いてみる
車のディーラーが扱っていなくても、ナビ本体をつくったメーカーが、古い機種の修理をまだ受け付けていることがあります。
カスタマーサポートの窓口に、電話やメールで直接聞いてみましょう。
聞き方は、こんな一言で十分です。
「ディーラーでは修理できないと言われたのですが、メーカーさんで直接の修理は受け付けていますか?」
このとき、手元に用意しておきたいものが1つあります。
いま付いているナビの、型番です。
取扱説明書か、ナビ本体の前面、または外したときに見える上面や側面に、英数字が書いてあります。
スマホで撮っておけば、それが答えです。
同じ車種でも、年式やグレード、あとから付け替えたかどうかで機種は変わりますので、カタログの一般論より現物のほうが確かです。
もし修理できるとなった場合は、ナビ本体を車から取り外して、メーカーへ送ることになります。
ですから、取り外しと再取り付けを頼む先も、あわせて考えておく必要があります。
その相手が、次の「電装店」です。
②「自動車電装店」という、もう一つの窓口
街には、カーナビやカーオーディオ、ETCといった電装品を専門に扱う「自動車電装店」というお店があります。
正直に言うと、この言葉自体を初めて聞く、という方は少なくありません。
ディーラーでも整備工場でもない、車の電気まわりを専門に扱うお店だと思ってください。
こうしたお店の中には、メーカー修理とは別に、自分たちで基板の修理までできる技術を持っているところもあります。
ディーラーで「交換しかない」と言われた症状でも、電装店なら直せることがあるんです。
探し方は、お住まいの地域名と合わせて「〇〇市 自動車電装店」や「カーナビ 修理 受付」などでネット検索してみてください。
電装店なら、ナビの取り外しから修理、再取り付けまで一貫してお願いできる可能性が高いのも、心強いところです。
ここで、ひとつだけ補足させてください。
これは、ふだんお世話になっているお店を変えましょう、という話ではありません。
整備は、信頼できる1か所にまとめておくほうが、履歴が積み重なって後々ラクになります。
今回は「ナビのこの1件だけ、専門のところに寄り道する」——そういう形だと思ってください。
③どちらに頼むときも、輸入車は「触り慣れたお店」を選ぶ
お乗りの車が輸入車の場合は、ナビ周りの構造が独特だったり、内装の外し方にコツが必要だったりします。
作業に慣れていないお店に頼むと、ナビ周りのパネルを傷つけてしまうことがあります。
できるだけ、その輸入車の作業に慣れたお店を選ぶと安心です。
ただ、今回のご相談者さまからは、あとでこんな声が届きました。
「地元の車屋さんでは、車検も含めて輸入車は断られることばかりで、結局ディーラーにしか行かなくなった」
そういう経験が続くと、「電装店だって、どうせ断られるだろう」と思ってしまいますよね。
でも、電装店は整備工場とは少し役割が違います。
車全体を預かるのではなく、電装品という「部分」を預かるお店だからです。
ですから、車検を断られたお店でも、ナビの脱着だけなら受けてくれる、ということは十分にあります。
聞くときは、「輸入車の〇〇に乗っていて、カーナビが故障しました。ナビの脱着はされていますか?」と、車種を先に伝えてしまうのがおすすめです。
断られるとしても、出向いてから断られるより、電話1本で分かるほうがずっと気が楽ですよ。
中古で同じナビを見つけて、持ち込むのはアリ?
「ネットオークションで、まったく同じ型番の中古ナビを見つけた。これをディーラーに持ち込んで交換してもらえば、安上がりなのでは?」
そう考える方もいるかもしれませんね。
今回のご相談者さまも、まさに同じところを気にされていました。
「修理は無理と言われているのに、同じものを中古で見つけて持っていくのは、失礼にあたりますか?」
まず、その心配はいりません。
聞くこと自体は、まったく失礼ではありません。
ただ、聞き方には少しコツがあります。
「持ち込みでの取り付けはできますか? おいくらですか?」
この2つを、先に電話で聞いてしまうのがおすすめです。
持ち込みを受けるかどうかはお店の方針で決まっていることが多く、工賃もお店によって変わります。
先に聞いておけば、お互いに気まずい思いをしなくて済みます。
それから、これは知っておいていただきたいのですが、持ち込みの作業は、お店側にも手間がかかります。
部品そのものの調子が悪かったときに、誰が責任を持つのかがはっきりしないからです。
受けてくださるお店には、そのぶんの工賃をきちんとお支払いするつもりで相談すると、話がまとまりやすいですよ。
それでも、私としてはあまりおすすめしません
聞くのは自由です。
そのうえで、私としてはあまりおすすめしません。
- 同じ故障が、また来る可能性がある:同じ年式・同じモデルの中古品なら、近い将来また同じように画面が映らなくなることがあります。
- 別のところが弱っているかもしれない:画面は映っても、GPSやタッチパネル、ディスクの読み取り部分など、別の場所が寿命を迎えているかもしれません。
そしていちばんの理由は、中古のナビに替えても、「使われてきた年数」まではリセットされないことです。
見た目は元どおりになりますが、中の部品が使われてきた年数は、そのままです。
取り付けの工賃は、中古のナビを付けても、新品のナビを付けても、だいたい同じだけかかります。
同じ工賃を払うなら、その先に何年ぶんの安心が乗るのか。
そこを並べて考えてみると、判断しやすくなると思います。
ちなみに今回のご相談者さまも、この持ち込みをディーラーに相談されています。
返ってきたのは、「ご自分で用意されるなら交換しないこともないけれど、プラスチックが割れるから…」という、遠回しなお断りでした。
これは、お店が意地悪をしているわけではありません。
年数の経った車の樹脂は硬くなっていて、外すときに割れてしまうことがあります。
そして割れてしまえば、その部品もまた、もう作られていない可能性が高いんです。
直しに来てくださったお客さまの車を、別のところで傷つけてしまう。
お店としても、それは避けたいことなんですね。
直すか、替えるか。決め手は修理代ではなく「何を求めるか」
ここまで読んで、「じゃあ、直すのと替えるの、どっちがいいの?」と思われたかもしれません。
私は、この順番で考えるのがいちばん迷わないと思っています。
先に決めるのは、金額ではなく「このナビに、何を求めるか」です。
というのも、修理と交換では、そもそも手に入るものが違うからです。
たとえば、10万円かけて直した10年落ちのナビと、10万円かけて入れた新品のナビ。
同じ金額でも、手に入るものはまるで違いますよね。
修理は「元の状態に戻す」ことで、交換は「これから何年ぶんかの時間を買う」ことです。
どちらが正しいという話ではなく、自分が欲しいのはどちらなのか、という話です。
次の4つのうち、どれがいちばん近いかを選んでみてください。
A:地図はスマホで十分 → ディスプレイオーディオ
ふだんからスマートフォンの地図アプリを使っている方は、これがよく合うと思います。
見た目はナビですが、道案内はスマホのアプリにおまかせするタイプです。
地図が常に最新で、更新にお金がかからないのは、大きな利点ですね。
音楽を鳴らしたり、ハンズフリーで通話したりも、これまでどおりできます。
本体の価格は、おおよそ3〜9万円くらいから選べます。
※ 金額は本体だけの目安で、取り付けの工賃は別にかかります。
※ あくまで2026年9月時点の、私の感覚です。
ただし、できないこともあります。
テレビのチューナーやCD・DVDの読み取り部分が付いていない機種が多いので、車でテレビやDVDを見たい方は、対応している機種かどうかを、しっかり確認しておくのがおすすめです。
それから、いま使っているナビの中に録音した音楽は、基本的に新しい機種へは引き継げません。
じつは我が家でも、いちどディスプレイオーディオにしたあと、妻の希望でナビに入れ替えたことがあります。
スマホをつなぐという一手間を、毎回の負担に感じる方もいらっしゃいます。
ここは好みが大きく分かれるところですので、ご自分の使い方で選んでください。
もうひとつ、スマホのGoogleマップで道案内をするなら、知っておいてほしいことがあります。
Googleマップは、あなたの車の大きさを知らないので、狭い道を案内することがあるんです。
その理由と、スマホのままで狭い道を避ける方法は、こちらの記事にまとめました👇
B:ナビの機能はしっかり欲しい → 新しいカーナビ
地図も機能も新しくなって、ドライブが格段に快適になります。
スマホをつながなくても、そのまま道案内が始まるのは、やっぱり気楽です。
取り付けの作業そのものは、半日から1日ほどで終わることが多いです。
本体の価格は10万円くらいからが目安になります。
※ こちらも本体だけの目安で、取り付けの工賃は別です。
※ 2026年9月時点の、私の感覚です。
価格は高めですが、これから長く乗るつもりなら、満足度は高いはずです。
C:いまの見た目のまま、純正で直したい → メーカー修理
内装との一体感や、いま慣れている操作をそのまま残したい方は、修理が合っています。
ただし、直っても内部の部品が使われてきた年数は戻りません。
それから、本体を送っている間はナビが使えません。
1か月ほどナビなしで過ごすことになる、と思っておいてください。
※ 期間も費用も、機種と壊れ方でまったく変わります。
※ 窓口で見積もりを取ってから、お決めください。
D:じつは、そこまで困っていない → そのまま乗る
そして、いちばん忘れられがちなのが、この4つ目です。
まずは、いま本当に困っていることを、いちど数えてみてください。
たとえば今回のご相談者さまの場合、画面は映らないけれど、音楽は問題なく聞けていました。
曲を選ぶことはできないけれど、送ったり戻したりだけならできる。
つまり、失われたのは「道案内」と「曲を選ぶこと」の2つでした。
このうち道案内は、スマホをホルダーに載せれば、今日からできます。
そう考えると、「壊れたから全部やり直す」ではなく、「足りないところだけ足す」という道も見えてきます。
スマホホルダーだけで済むなら、それがいちばんお財布に優しい選択です。
もちろん、毎回スマホを載せるのが面倒だとか、画面が真っ暗なままなのが気になって仕方ない、というのも立派な理由です。
そこは我慢するところではありませんので、気持ちよく乗れるほうを選んでくださいね。
そろそろ買い替えかも、という方へ
もう1つだけ、先に確かめておくといいことがあります。
いま入れるナビやオーディオは、次の車に載せ替えられるのか、ということです。
1DIN・2DINと呼ばれる一般的なサイズのものなら、次の車へ付け替えられることが多いです。
ただし、取り付けのキットや配線の部品は車種ごとに別で必要になりますし、そのぶんの工賃もかかります。
そして最近の車は、その一般的なサイズではない画面が最初から組み込まれていて、そもそも付け替えられないことが増えています。
ですから、次の車を買うときに「このナビ、載せ替えられますか?」と聞いておくといいですよ。
正直なところ、付け替えの工賃が高くつくお店もありますので、私は「最初からナビが付いている車を買ったほうが早いかな」と感じることのほうが多いです。
見積もりは、2つ出してもらう
お店で相談するときのコツも、ひとつだけお伝えしておきますね。
「ディスプレイオーディオの場合」と「新しいカーナビの場合」で、部品と工賃を含めた総額の見積もりを2つ出してもらってください。
本体の値段だけを見比べても、実際に払う金額の差は分かりません。
そのとき、車検証の写真をスマホに入れて持っていくと、話が早く進みます。
そして、その場で決めなくて大丈夫です。
見積もりを持ち帰って、ゆっくり考えてくださいね。
まとめ:まず窓口を2つ当たって、それから「何を求めるか」で決める
愛用のカーナビが壊れて、ディーラーで「修理できません」と言われても、そこで終わりではありません。
- ディーラーの「できません」は、多くの場合「うちでは難しい」という意味。窓口はまだ2つ残っている
- ①ナビをつくったメーカーに直接聞く。型番はカタログではなく、いま付いている現物をスマホで撮っておく
- ②「自動車電装店」を探す。取り外しから修理、再取り付けまで一貫して頼める可能性が高い
- 中古で同じものを探して持ち込むのは、聞くこと自体は自由。ただし替えても、中の部品が使われてきた年数は戻らない
- 直すか替えるかの決め手は、修理代ではなく「このナビに何を求めるか」。「そのまま乗る」も、立派な選択肢です
古い車や古い機械にお金をかけるかどうかは、いつも悩ましいですよね。
私は「気持ちよく乗れること」が一番だと思うので、しっかり直すのも、新しくして快適にするのも、どちらも正解だと思います。
ぜひ、今回の情報を参考に、あなたにとって納得のいく答えを見つけてくださいね。
カーナビ故障で疑問や不安ある場合は、このページ下の「コメント欄」からお気軽にどうぞ(ニックネームもメールアドレスも要りません)。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、続きがあります。
ご相談者さまは、その日のうちに「早速調べてみますね」「メーカーへも直接聞いてみます」と返してくださいました。
そして、こんな一言を添えられていたんです。
お恥ずかしながら、電装店という言葉を知りませんでした。
地元の車屋さんでは、車検も含めて輸入車は断られることばかりで、何かと高いなと思いながら、ディーラーにしか行かなくなりました。
私は、この2行を読んで、この記事に何を書くべきかが決まりました。
必要だったのは、修理の知識ではなかったんですね。
「そういうお店がある」という、言葉そのものでした。
そしてナビの持ち込みについては、先ほどお伝えしたとおり、ディーラーから遠回しにお断りされたそうです。
そのあとこの方は、ナビを直すのではなく、「元気に動くうちに、次の車をじっくり探す」という方向に進まれました。
これは、逃げでも諦めでもないと思っています。
16年乗ってきた車のナビに、いくら足すのか。
その問いは、そのまま「この車と、あと何年過ごすのか」という問いだからです。
そちらの答えが先に出たなら、ナビの結論は、あとから自然についてきます。
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じつは同じころ、この方は長く乗ってきた愛車のオイル交換や維持費についても悩まれていました。
「古い車に、これからどれくらいお金をかけていくか」という、同じ根っこの話です。
そもそも「この車に、あと何年乗るのか」という見極めには、車の寿命や「10年・10万km」の目安を整理したこちらも参考になります。
このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、ご質問への回答だけでなく、損しないカーライフを送るための記事を書いています。
こちらから、それらの記事をまとめたページに飛べますので、よかったらのぞいてみてください。
最新記事のアップも「X」でお伝えしておりますので、よろしければフォローよろしくお願いいたします。
それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧














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