著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

こんにちは、ぺんぎんカーライフのピゴスです🐧

「もう13年目、走行距離も12万kmを超えた…来年の車検、通すべきか買い替えるべきか」

長く連れ添った愛車ほど、この悩みは本当に重いですよね。

今回は、実際にいただいたご相談をもとに、年式が古く走行距離も伸びてきた軽自動車をどうするか、一緒に考えていきます。

車検を通して乗り続けるべきか、買い替えるべきか。

そして乗り続ける場合の「備え方」まで、私の考えをお伝えしますね。

✅ 結論からお伝えします

今、大きな不満なく元気に走っているなら、無理に買い替えず車検を通して乗り続けるのが、多くの場合いちばん経済的でムダのない選択です。

そのうえで、古い車でいちばんこわい「突然動かなくなる故障」に備えておけば、安心して長く付き合えますよ。

13年・12万kmの軽自動車、車検を通す?それとも買い替える?

まずは、いただいたご相談から

今回のご相談は、こんな内容でした(内容を編集して紹介しています)。

  • 現在の愛車:ダイハツ タント(初度登録から約13年)
  • 走行距離:12万km超え
  • 状態:オイル交換などはこまめに実施。今のところ大きな不便なく乗れている
  • お悩み:来年2月に車検を控えている。部品の消耗も進んでいると思うので、車検を通すか買い替えるか迷っている。思い入れのある一台なので、もう少し乗りたい気持ちもある

13年、12万km。

大切に乗ってこられたのが、よく伝わってきます😊

そして「今のところ大きな不便なく乗れている」

これが、今回の判断でいちばん大事なポイントなんです。

Q1. まだ元気なら「乗り続ける」がおすすめ

私の結論から申し上げると…

ピゴス

せっかく元気に動いているなら、無理に乗り換える必要はありませんよ♪

まだ使えるものを手放して新しい車を買うとなると、どうしても大きな出費が伴います。

今の車に大きな不満がなく、愛着もあるのなら、車検を通してもう少し乗り続けるほうが、多くの場合は経済的です。

「そもそも車って10年・10万kmで寿命なんじゃないの?」と気になる方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

【えっ!?】車は10年10万kmで寿命?車屋さんは言いづらい『本当の判断基準』 🥲「うちの車、もう10年・10万km。そろそろ寿命かな…」😂「車屋さんで『そろそろ買い替えどき』って言われた」🤔「周りも乗り替えてるし...

Q2. 来年の車検、いくらかかる?何を交換する?

「でも、13年目の車検ってすごく高くなるんじゃ…?」

確かに、年数が経てば交換が必要になる部品も増えてきます。

13年・12万kmというタイミングで、特に交換が必要になりやすいのは「ゴム部品」です。

たとえば「タイロッドエンドブーツ(左右)」「ロアアームブーツ(左右)」

これらはタイヤの向きを変えたり、足回りの衝撃を受け止めたりする部分を守るカバーで、経年でひび割れたり破れたりしやすい「消耗品の一種」です。

左右まとめて交換になることもありますが、部品自体は1か所あたり数千円〜と、それほど高くはありません。

ただ、破れたまま放置すると中の油(グリス)が抜けて関節部分が傷んでしまうので、車検でチェックされ、破れていれば早めに替えておくと安心です。

そのほか、ブレーキパッドやバッテリーなど、一般的な消耗品の交換が必要になることもあります。

ただ、オイル交換をしっかり続けてこられた車であれば、消耗品の交換くらいで、たいていの車検は通ります。

エンジンやミッション本体に大きな問題がなければ、法外に高額になることは考えにくいです。

「結局、いくら覚悟しておけばいいの?」という目安も気になりますよね。

一概には言えませんが、軽自動車の車検は、法定費用(自賠責・重量税・印紙代)でおおよそ3〜4万円。

これに整備や消耗品の交換が重なって、トータルで6〜10万円ほどに収まることが多い印象です(あくまで私の経験上の目安で、車の状態やお店によって変わります)。

新車に近い頃の車検よりは高くなりますが、買い替えとなれば軽でも数十万円〜のまとまった費用がかかります。

それと比べれば、車検の負担はずっと小さく収まることが多いはずです。

もうひとつ、「13年を超えると税金が上がる」という話を気にされる方もいます。

確かに軽自動車も、13年を超えると自動車税が年に2,000〜5,000円台ほど、重量税も車検のたびに3,000円ほど上がります。

ただ、これはあくまで年に数千円のお話。

買い替えにかかる費用や手間と比べれば、増税を理由に慌てて乗り換えるのはもったいない、というのが私の考えです。

※信頼できる整備工場で、事前に車検の見積もりを取っておくのもおすすめですよ。

Q3. 古い車の「突然の故障」リスク、どう備える?

乗り続けるうえで一番心配なのは、やっぱり「突然、動かなくなる系の故障」ですよね。

これは、どんなにメンテナンスしていても、車にどうしても付きまとうリスクです。

新しい車でも起きないわけではありませんが、古くなるほどリスクが高まるのも事実です。

🔶想定される故障の例

  • エンジンスターター(セルモーター)の故障 → エンジンがかからない
  • 発電機(オルタネーター)の故障 → バッテリーが充電されず、走行中に止まることも
  • 車載コンピュータ(ECU)の故障 → エンジン不調や警告灯の点灯

これらは「ある日突然やってくる」ことが多く、「次の日から車が使えない」という事態になりかねません。

こうなると自分で運転して工場へ持ち込めないので、レッカー車で運ぶことになり、直るまで数日〜場合によっては1〜2週間ほど、車のない生活になることもあります。

Q4.【重要】動けなくなった時の「5つの備え」で安心をプラス

完璧に故障を防ぐのは難しいので、「もしそうなったら、どうするか?」をあらかじめ考えておきましょう。

🔶 備え①:家族などの車を借りられるか確認しておく

もしものとき、一時的に家族や親戚の車を借りられるなら、大きな安心材料になります。

🔶 備え②:車がなくても生活できるか、シミュレーションしておく

通勤や買い物などを、公共交通機関や自転車など、他の手段で代替できるか、事前に考えておきましょう。

🔶 備え③:自動車保険の「レンタカー特約」で備える【おすすめ】

これが一番現実的で効果的な備えです。

ただし「どの保険でも対象になる」わけではない、大事な落とし穴があります。

ここはとても大切なので、次のQ5でじっくりお話ししますね。

🔶 備え④:「いざとなったら自腹でレンタカー」と割り切る

故障は頻繁に起こるものではありません。

「もし壊れたら、その時は必要経費としてレンタカーを借りよう」と、ある程度割り切ってしまうのも一つの考え方です。

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🔶 備え⑤:JAFに入っておく

意外と頼りになるのがJAFです。

保険会社のロードサービスでは対応できなかったり有料だったりする、雪道やぬかるんだ山道で動けなくなったようなケースでも、JAFなら引っ張り出してくれます。

スマホアプリのGPSで呼べるので、山道や山間部のように住所の伝わりにくい場所でも、居場所を伝えて比較的早く来てもらえるので安心です。

あわせて、スペアタイヤがある年式なら、そのタイヤの状態も一度チェックしておくと安心ですよ。

古いスペアタイヤは、いざ使おうとしても空気が抜けていたり、すぐパンクしてしまったりすることがあるからです。

Q5. レンタカー特約は「ネット保険」と「代理店型」で大違い

備え③の「レンタカー特約」は、事故や故障で車が使えなくなったときに、レンタカー費用を補償してくれるオプションです。

ここで、とても大事なポイントがあります。

その前に、自動車保険には大きく2つのタイプがあります。

自分でネットから申し込む「ネット保険(ダイレクト型)」と、担当者さんを通して対面や電話で入る「代理店型」です。

どちらにもよさがあるのですが、この「レンタカー特約」では、両者で扱いに違いが出やすいんです。

🔶ネット保険のレンタカー特約

今の多くのネット保険では、「事故」で車が動かなくなった場合に限られ、「故障」によるレッカー搬送では対象外になることが多いようです。

※私が調べた範囲でのお話で、商品によって扱いは分かれます。

念のため、ご自身の契約内容をご確認ください。

🔶代理店型保険(東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保など)のレンタカー特約

こちらは、「故障」で自走できなくなりレッカー搬送された場合にも、レンタカー費用が補償されるプランが多くあります。

ピゴス

なるほど、保険料が高いのには、ちゃんと高いなりの理由があるんですね。

つまり、故障リスクが高まる古い車に乗る間だけ、あえて「代理店型保険」「故障も対象になるレンタカー特約」を付けておく、という戦略が効いてきます。

「でも、代理店型って保険料が高いんでしょ?」

確かに、車両保険まで付けると高くなります。

手頃なネット保険にも合理的なよさがありますし、手厚い代理店型には手厚いなりの理由がある。

どちらが正解ということではなく、その時の自分に合うほうを選べばいいだけです。

そのうえで、車両保険「なし」で、必要な補償+レンタカー特約というシンプルな構成にすれば、ネット保険との差は思ったほど大きくない場合もあります。

今の車に乗り続ける間は「代理店型保険+レンタカー特約(故障対応)」で安心を確保し、次に新しい車へ乗り換えたら、また手頃なネット保険に戻す。

そんなふうに、必要なときだけ手厚くして、いらなくなったら外す、という考え方なら無駄がありません。

契約のどこを確認すればいいか、特約の上手な付け方のコツまで、こちらの記事でくわしく解説しています。

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まとめ:元気な愛車とは、もう少し付き合ってみよう

13年・12万kmを超えた軽自動車。

でも、まだ元気に走ってくれているなら——

  • 無理に買い替えなくてOK。車検を通して乗り続けるほうが経済的
  • 車検では、消耗品(特にゴム部品)の交換費用を見ておく
  • 一番の心配「突然の故障」には、具体的な「備え」で対応する
  • 特におすすめは「代理店型保険のレンタカー特約(故障対応)」とJAF

愛着のある車に、少しでも長く、そして安心して乗り続けるために。

しっかり「備え」をしたうえで、もう少しカーライフを楽しんでみてはいかがでしょうか😊

もちろん、「修理にお金をかけるより、気持ちよく新しい車に乗りたい」「大きな故障が来る前に手放したい」という考えも、十分にアリです。

乗り続けるのも、買い替えるのも、どちらも正解。

もし買い替えを選ぶなら、まずは今の愛車がいくらで売れそうか、価値を知っておくと判断がぐっとラクになりますよ。

今の車、いくらで売れる?愛車の価値を最大化する方法 車を乗り替えるか迷っている方、まずは車の価値を最大化する方法を知るだけでも、次のカーライフの計画がぐっと立てやすくなり、損せずに進める...

どちらを選んでも、ちゃんと考えて出した答えなら正解です。

この記事が、あなたが納得して決めるための材料になれば嬉しいです😊

【おまけ】

13年・12万kmにもなると、タイヤも溝の減りやひび割れが出てくる頃です。

軽自動車のタイヤは比較的お手頃ですが、相場を知って買うだけで、しっかり安くできますよ。

以下の方法を知ると、「知らなかった頃には戻れない」とよく言われますよ。

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自動車保険の見直しもお忘れなく

車検を通すにしても買い替えるにしても、自動車保険の見直しは大切なポイントです。

特に車が変わるときは、保険料も大きく変わります。

このタイミングで、一度比較してみましょう。

ステップ① 自動車保険の考え方を整理する

ステップ② 一括見積もりで複数社を比較する

比較するだけなら無料ですので、ぜひ一度チェックしてみてください。

💡 自動車保険は、年に1回の見直しが大切です。

最短3分で複数社を一括比較。

電話勧誘もありません。

13年を超えた古い車の判断で疑問や不安がある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。

このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、ご質問への回答だけでなく、損しないカーライフを送るための記事を書いています。

こちらから記事をまとめたページに飛べますので、よかったらのぞいてみてください。

【はじめに】損しないカーライフの歩き方|6つの章でわかる車の教科書車の維持費・選び方・買い方・保険・売却までを6つの章で整理した入門まとめ。元1級整備士×元ディーラー営業のピゴスが、20以上の記事で損しないカーライフへの歩き方を案内します。困った時に戻れる入口ページです。...

それでは、素敵なカーライフを🐧

ABOUT ME
ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!