車の凹みは吸盤で直せる?整備士仲間も使っていない理由と、直す・直さないの考え方

車をぶつけてしまって、傷はコンパウンドでなんとか目立たなくできた。
でも、凹みだけが残ってしまった——。
動画サイトを見ると、吸盤で凹みを直す方法が紹介されていて、数百円から買えるらしい。
「これ、本当に効果あるの?」と気になりますよね🤔
お怪我がなければ、それが何よりです!
吸盤については、当時お答えしたままを正直にお伝えしますね!
吸盤でのDIY修理は、「おすすめしない」が私の正直な答えです。
プロに頼んできれいに直すか、思い切ってそのまま乗るか——この2択で考えるのがおすすめです。
ちなみに私は、タッチペンで目立たなくして乗り続ける派です🤣
読者さまからのご質問
今回、以下のご相談をいただきました(内容を編集して掲載しています)。
一昨日、車を電柱にぶつけてしまい、後輪上部(直径約15cm)をへこませてしまいました
傷はコンパウンドで目立たなくすることができたのですが、へこみが気になっています
動画サイトで調べたところ、吸盤を使った修理方法が紹介されており、数百円から数千円で購入できる商品があると知りました
これらの吸盤は、実際に効果があるのでしょうか?
へこみの状態にもよるとは思いますが、試してみる価値があるものなのでしょうか?
白状します。ボディ修理は、私の専門外です
まず、ぶつけてしまうのは本当にショックですよね。
お怪我がなさそうなのが、不幸中の幸いです。
そして実は、当時の私の回答は、白状から始まっています。
「私自身、ボディ修理技術は皆無、その分野についての知識はほどほどですので、詳しいお話はできません」
整備士だったのに、と思われるかもしれません。
でも、板金塗装は整備とは別の専門技術で、餅は餅屋の世界なんです。
だからこの記事では、知ったかぶりをせずに、「現場で見てきた事実」だけをお伝えします。
それでも「おすすめしません」と答えた理由
専門外の私でも、はっきり言えることがひとつありました。
吸盤があるとは聞いたことがあっても、実際に使っている場面を見たことがないんです。
整備士仲間でも、「ちょっと凹んだら吸盤で試すよ」という習慣がある人は、私の周りにいませんでした。
車のプロたちが、数百円で凹みが直る道具を使っていない。
この事実を踏まえると、あまり簡単にはいかないのでは——というのが、あくまで私の感覚です。
想像してみても、凹んでいる面にはピタッと吸盤がくっつかなかったり、くっついても膨らんでこなかったり。
凹みに対してどのサイズを選ぶか、この凹みは使えるか使えないか——そこにはプロの感覚的なノウハウがあるはずです。
ということで、当時の答えは「個人的にはオススメしません」でした。
それでもどうしても試してみたい場合は、変化がなければ深追いしないでください。
無理に引っ張って塗装を傷めてしまうと、プロにお願いするときの修理代が、かえって上がってしまうことがあります。
その後、別の方からこんなご報告もいただきました。
吸盤ではないのですが、動画で見て、熱湯とラバーカップを使う方法を試してみたところ、「うんともすんともいきませんでした」とのことでした。
道具は違っても、家にあるもので凹みを戻すのは、やはり簡単ではないようです。
プロに頼むか、そのまま乗るか——2つの正解
当時の回答でお伝えした選択肢は、シンプルに2つです。
①プロに頼んで、きれいにしっかり直す
きれいに、間違いなく直したいなら、こちらです。
板金塗装は、専門の工場に直接頼むと、仲介の手数料がかからないぶんお得になることが多いです。
一方、自動車保険を使って直す場合は、手間がなく品質も安心なディーラーお任せも良い選択です。
また、板金は作業内容がはっきりしているので、2〜3軒で見積もりを比べやすいジャンルでもあります。
もうひとつ、いつもお世話になっている車屋さんに「どこかいい板金屋さん、ご存じないですか」と聞いてみる手もあります。
関係ができているお店は、変な業者を紹介しません。
自分で一から探すより、品質がある程度は担保されるんです。
私が現場目線で推している、板金塗装の頼れる車屋さんもご紹介しています。
お近くの方や、お店選びの参考に、よかったらどうぞ。
宮城・東北エリアの方には、私自身がボディ修理でお世話になっている車屋さんもご紹介しています。
ボディのことは専門外だとお伝えしましたが、だからこそ私も、餅は餅屋にお願いしているんです。
②目立たなくして、そのまま乗る
じつは当時、私はこう白状しています。
「私は基本的にコンパウンド、タッチペンで目立たなくして、そのまま乗ります🤣」
凹みや傷は、走行には影響しません。
そして不思議なもので、1ヶ月もすると、傷があることにも慣れてきます(笑)
修理代を払って気持ちよく乗るか、その分を手元に残して気にせず乗るか。
お金と気持ちを分けて考えれば、どちらを選んでも正解です。
まとめ
- 吸盤でのDIY修理は、整備士仲間でも使っている人がいない=プロが選ばない道具。個人的にはおすすめしない
- 吸盤のサイズ選びや凹みの見極めには、プロの感覚的なノウハウがある
- 試すとしても、変化がなければ深追いしない。塗装を傷めると修理代が上がることがある
- 選択肢は2つ——プロに頼んできれいに直すか、目立たなくしてそのまま乗るか
- 凹みは走行に影響しない。1ヶ月もすると慣れてくるので、直さない選択も立派な正解
ご相談者さまの、その後
このご相談者さまは、最終的にこう決められました。
「修理はしないことにしました」
対物も、お怪我もなかったのが何よりで、家計管理を頑張っている最中の出来事だったそうです。
そして、返信の結びの言葉が、とても印象に残っています。
「凹みは、気を付けなさいというメッセージと捉えて、安全運転に努めたいと思います」
凹みひとつを、安全運転のお守りに変えてしまう。
直すことだけが、正解ではないんですよね。
傷も凹みも、その車と過ごしてきた時間の一部だと、私は思っています🐧
車の凹みや傷の修理で疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
最新記事のアップもXでお伝えしておりますので、よろしければフォローよろしくお願いいたします
関連記事
実際にプロへ頼むと、いくらくらいかかるのか。
費用を抑える頼み方は、こちらでまとめています。
見積もりが出たあとに「この金額、妥当なのかな」と思ったときは、こちらもどうぞ。
車の知識をゼロから整理したい方は、悩み別に読める「車の教科書」もどうぞ。












