同じメーカーの認定中古車はお得?決め手は『買ったあと、どこで整備するか』です

いま乗っている車を売って、次の車に乗り換える。
どうせなら、少しでも安く買いたいところです。
そして、もうひとつ気になっていることがあります。
次の車も、いまと同じメーカーにする予定。
それなら、そのメーカーのお店で買ったほうが、何か有利なことがあるのだろうか。
そこで、手が止まってしまいます。
この「同じメーカーだと有利なのか」というご質問、けっこういただきます
答えは、有利になるときと、そうでもないときがあるんです
分かれ目はひとつだけなので、先にお伝えしますね🐧
分かれ目は、買ったあとも、そのお店に整備を出すつもりがあるかどうかです。
そのつもりがないなら、値段の安いほうを選んでいただいて構いません。
そして「安く買うコツ」のほうですが、これは値引きの交渉ではありません。
値引きより先に決めることが、2つあります。
今回いただいたご相談
以下のようなご相談をいただきました(内容を編集して掲載しています)。
現在、車を買い替えることを検討しています。
今の車を売却した後に中古車を購入する予定ですが、安く購入するためのコツやアドバイスがありましたら、ぜひご教示いただけますと幸いです。
また、現在所有している車と同じメーカーの車を購入する予定です。
この場合、そのメーカーの認定中古車販売店で購入する方が有利な点などはあるのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
順番を入れ替えて、まず「同じメーカーだと有利か」からお答えしていきますね。
同じメーカーの認定中古車が効いてくるのは、こんなときです
はっきりした分かれ目が、ひとつだけあります。
買ったあとも、そのお店で整備を続けるつもりがあるか
認定中古車のいちばんの値打ちは、買ったあとにあります。
買ったお店にそのまま点検や車検を出せるので、最初から関係が始まっている状態なんです。
納車のときのやりとりも、そのあとの整備も、同じ担当の方が見てくれる。
だから、万が一なにか不具合が出たときにも、面倒を見てもらいやすくなります。
いま乗っている車と同じメーカーなら、その関係が「続き」になります。
お店の方は、いま乗っている車のことも知っていますし、車の履歴も1か所に残っていきます。
ここが、同じメーカーで買う本当のメリットです。
近所の車屋さんに通うつもりなら、話は変わります
逆に、買ったあとの整備は近所の車屋さんにお願いするつもりだ、という方もいらっしゃいます。
その場合は、正直なところ、同じメーカーにこだわる理由はぐっと小さくなります。
私自身も、そこでメンテナンスを受けていくことを考えるなら、そのメーカーの認定中古車を買います。
でも、あまり出すつもりがなければ、購入金額の安いほうを選ぶかもしれません。
つまり、ケースバイケースなんですね。
「同じメーカーが正解」ではなく、「そのあと通うなら、同じメーカー」ということです。
じつは、別のメーカーのお店に安く出ていることもあります
もうひとつ、知っておくと選択肢が広がる話をしておきますね。
あるメーカーのディーラーに、別のメーカーの車が並んでいることがあります。
大元の会社が両方のディーラーを手がけていて展示場に流れてきた、たまたま下取りで入ってきた、といった事情です。
この場合、本来なら本家のお店で買う車が、そちらに少し安く出ていることも往々にしてあります。
それでも、ディーラーが扱っている車ですから、品質はある程度そこで担保されていると思っていただいて大丈夫です。
別のメーカーの看板が出ているというだけで、その車そのものに訳があるわけではありません。
ただし、買ったところに整備を出したい方にとっては、お店が別になってしまうのがデメリットです。
もし見つけたら、こう聞いてみてください。
「この車は、どういう経緯でこちらにあるんですか」
素直に聞いて大丈夫な質問です。
そしてこのとき、親身に説明してくれる方かどうかが、値段より大事な判断材料になります。
高いお金を払う買い物ですから、頼りになる方を見つけられるかどうかのほうが、長い目で見て大きいと思います。
認定中古車の「差額」で、何を買っているのか
認定中古車は、同じ年式・同じ走行距離の車と比べると、少し高く見えることがあります。
ここで「高いか、安いか」で考えると、なかなか決まりません。
私は、その差額で何を買っているのかで見るようにしています。
買っているのは、この3つだと思っています。
- その車がどこから来たのかがはっきりしていること
- 整備の履歴が分かること
- 保証が付いてくること
言い換えると、当たり外れの幅を小さくするための料金です。
ですから、車に詳しくない方ほど、この差額の値打ちは大きくなります。
見極める作業を、お店が先に済ませてくれているからです。
逆に、ご自分で状態を見極められる方なら、その差額を払う意味は小さくなります。
どちらが正しいという話ではなく、いまのご自分がどちら側かで決めていただければ大丈夫です。
認定中古車そのものの特徴は、こちらで詳しくお話ししています。
「安く買うコツ」は、値引きの交渉ではありません
もうひとつのご質問にお答えしますね。
値引きのテクニックを期待されていたら、申し訳ありません。
中古車では、値引きはそれほど重要ではないと思っています。
値引きは、いつでもあります
値引きというのは、手を替え品を替え、どんなタイミングでもあるものです。
決算だから、今月だから、と言われると特別に聞こえますが、私の感覚では、いつでもあります。
だから金額の大小に振り回されなくて大丈夫です。
それに、程度の良い中古車は他の方も狙っています。
悠長に値引きの交渉をしているうちに、売れてしまうこともあるんです。
値引きは「ちょっと引っかかる点のある車を、納得できる車に近づける補助」くらいに考えておくと、ちょうどいいと思います。
お願いのしかたも含めた具体的な進め方は、こちらでお話ししています。
いちばん効くのは、乗り換える回数を減らすこと
では、何がいちばん効くのか。
車のお金は、ざっくり「車両本体」「買うときの手数料」「売るときの手数料」に分けられます。
このうち、買うときと売るときの手数料は、乗り換えるたびに毎回かかります。
だから、安い車を買って壊れるたびに乗り換えるより、少し良い1台を長く乗るほうが、結果として安く済むことが多いんです。
値引きで数万円を削るより、こちらのほうがずっと大きな金額になります。
「安く買う」を「長く乗れる1台を選ぶ」に置き換える。
これが、私がいちばんお伝えしたいコツです。
お金が減りにくい車の選び方は、こちらにまとめています。
車そのものの選び方は、こちらが早いと思います。
契約のときに、言われるがままにしないために
認定中古車は、諸費用も適正なことがほとんどです。
そこは安心していただいて大丈夫だと思います。
ただ、契約のときにすすめられるものについては、ひと呼吸おいてください。
- ローン
- 任意保険
- オプション装備
この3つは、言われるがままに決めてしまうと、あとで「必要だったかな」となりやすいところです。
念のため書いておきますが、すべてが悪いものというわけではありません。
ご自分に必要かどうか、目的に合っているかどうかで決めていただければ、無駄のない買い物に近づきます。
そして、ひとつだけお願いしたいことがあります。
余計なものを買わないようにするのは大切ですが、販売スタッフさんを疑いながら座らないでいただきたいんです。
味方だと思って接客を受けたほうが、気持ちのいいやりとりになりますし、良い提案も出てきます。
その空気は、納車のあとの付き合いにもそのまま残りますからね。
まとめ
今回のご相談のポイントを、整理しておきますね。
- 同じメーカーを選ぶ値打ちは、買ったあとに出てきます
- 通わないつもりなら、値段で選んで構いません
- 別のメーカーのお店に、その車が安く出ていることもあります
- 認定中古車の差額で買っているのは、当たり外れの幅の小ささです
- 安く買うコツは値引きではなく、長く乗れる1台を選ぶことです
- ローン・任意保険・オプションは「自分に必要か」で決めましょう
どこで買うかを決める前に、そのあと誰に見てもらうかを決める。
順番はそちらのほうが、迷いが少なくなると思います。
最後に、売るほうの話も少しだけ。
今の車を売ってから次の車を買う、という順番は、そのままで大丈夫です。
ただ、先に知っておいたほうがいいことがあります。
いまのお車が、いくらになるのかです。
金額が分かると、次の車に出せる予算がはっきりします。
予算がはっきりすると、商談のときに値引きの話へ引っぱられにくくなります。
予算の見当をつける段階なら、業者さんを呼ばずに調べられる「AI査定」で十分です。
そして、次の車が決まって「いまの車を売る」と固まったら、こちらの出番です。
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売るときの進め方そのものは、こちらにまとめています。
同じメーカーかどうかより、そのあと長く付き合えるお店かどうかです
そこさえ決まれば、あとはどちらを選んでも大丈夫ですよ🐧
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