著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

予算100万円で、スライドドア付きの広い軽自動車を探している——。

人気の車ばかりなので、探し始めると「思ったより高いな」と感じるかもしれません。

元ディーラー営業の私が、この予算で失敗しないための考え方と、現車で見るポイントをお話しします。

✅ 結論からお伝えします

スライドドア付きで背の高い軽は、新車でも中古車でも大人気なので、中古車の価格が下がりにくい傾向があります。

ですので、予算100万円で探すなら、どこかを妥協することになります。

そのとき私は、見た目よりも「新しさ(年式と程度)」を優先するのがおすすめです。

カスタム仕様にこだわるほど、同じ予算で買える車は古くなっていきます。

ご相談内容

いただいたご相談内容です(内容を編集して掲載しています)。

中古車を購入しようと思っているのですが、購入の際に見ておくポイントが知りたいです。

車の状態や走行距離、修復歴などを、どう確認すればいいのでしょうか。

欲しい車は、軽自動車のハイトワゴンで、N-BOX・タント・ルークス・スペーシアあたりを考えています。

今は20年以上前の軽自動車に乗っていて、主に通勤とたまのお出かけに使っています。

予算は100万円以内です。

リセールや使い勝手を考えてハイトワゴンを希望していますが、車にあまり興味があるわけではありません。

ただ、見た目にはこだわりがあるので、カスタム仕様だと嬉しいです。

ご質問ありがとうございます。

20年以上、今の車を大切に乗ってこられたんですね。

チェックポイントのお話をする前に、ひとつだけ先にお伝えしたいことがあります。

じつは、ご希望の車種と予算の組み合わせが、いちばんの分かれ道になるんです。

まず正直に——この予算だと、どこかを妥協することになります

N-BOX・タント・ルークス・スペーシアは、どれもよくできた車です。

スライドドアが付いていて背が高く、人の乗り降りも荷物の積み下ろしもラク。

だからこそ中古車でも人気が続いていて、値段が落ちにくいんですね。

ここで先に、ひとつ確かめておきたいことがあります。

その100万円は、車両本体の値段でしょうか、それとも諸費用まで含めた支払総額でしょうか。

中古車は、車両本体のほかに登録の費用や税金などがかかります。

総額で100万円と決めておくと、お店で見たときに話が食い違いません。

そのうえで総額100万円で探すと、条件のどこかを譲る必要が出てきます。

しかも、ご希望のカスタム仕様は、同じ車種の中でもさらに値段が高めです。

見た目にこだわるほど、同じ100万円で買える車は年式が古くなっていく、ということですね。

実際、13年落ちのカスタム仕様で総額およそ99万円という中古車について、ご相談をいただいたこともあります。

決して悪い車ではありませんが、「100万円で13年落ち」と聞くと、少し立ち止まりたくなりますよね。

そのご相談は雪国で4WDを探す別のケースでしたが、「100万円で人気の軽を狙うと年式が古くなる」という悩みどころは同じなので、こちらもどうぞ。

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ピゴス
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人気の車を予算内で買おうとすると、しわ寄せはたいてい年式に来ます

そこを知ったうえで選べば、あとから後悔しにくいですよ

妥協するなら、見た目より「新しさ」を

では、何を譲るのがいいのか。

私のおすすめは、見た目より「新しさ」、つまり年式と程度を優先することです。

理由はシンプルで、古い車ほど、買ったあとにお金がかかりやすいからです。

タイヤやバッテリーはもちろん、ゴム類や電装品も、年数とともに寿命が近づいてきます。

せっかく安く買えても、購入後の出費が続くと、結局トータルでは高くついてしまうんですね。

とくに今回は、20年以上乗った車からの乗り換えです。

次の車にも長く乗るおつもりなら、なおさら程度の良い個体を選びたいところです。

とはいえ、見た目が好きになれない車に毎日乗るのも、それはそれでつらいものです。

ですので、どうしてもカスタム仕様がいいなら、その道を選んでいただいて構いません。

その場合は、年式が古くなるぶん、実車の程度と保証の中身をいつもより厳しく見る。

この2つを守れば、十分に良い買い物にできますよ。

もうひとつの道——「スライドドアなし」も候補に入れる

もし、どうしても新しめの車に乗りたい場合は、車種の枠を少し広げてみてください。

たとえば、スライドドアが付いていない「背が高めの軽」という選択肢があります。

人気のスーパーハイトワゴンほど価格が上がっていないので、同じ予算でも新しい年式が狙えます。

室内の広さも十分にあり、荷物も積みやすいですよ。

さらに、スーパーハイトワゴンほど背が高くないぶん、燃費が良い傾向があり、タイヤやブレーキの減りも穏やかで、維持費も抑えやすいです。

お一人での通勤と、たまのお出かけが中心なら、こちらでも困る場面は少ないと思います。

もちろん、スライドドアの便利さは本物ですから、そこが譲れないなら無理に変える必要はありません。

大切なのは、「何を優先して、何を譲るか」を自分で決めておくことです。

気に入った1台が予算を少し超えたときにどう決めるかは、同じく総額99万円台の中古N-BOXで迷った方のお話がこちらにあります。

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お店で実車を見るときの、確認ポイント

では、本題のチェックポイントです。

車に詳しくなくても確認できるところから、順にご紹介しますね。

  • 内装の使用感と匂い=ドアを開けた瞬間の匂いを確かめる(あとから直しにくいので、自分の感覚を信じたいところ)
  • 外装の傷やへこみ=気になる箇所は写真を撮って、その場で商談の材料にする
  • タイヤの溝=溝の奥にあるスリップサインが近くないかを見て、残り具合をお店に聞く
  • 電装品=エアコン・パワースライドドア・ナビを実際に動かして確かめる
  • 点検整備記録簿「記録簿は残っていますか」と聞いてみる

そして、ご質問にあった修復歴です。

これは見た目では分からないので、「修復歴はありますか」とお店に聞いてください。

中古車には車両の状態を記した書類があるので、それを見せてもらうのがいちばん確実です。

初めての1台で、車にあまり詳しくないうちは、修復歴のある車は避けておくのが無難だと思います。

骨格を修理した履歴があると、売るときの価値にも関わってくるからです。

もちろん、きちんと直されて長く乗られている車もありますので、絶対にだめということではありません。

そして走行距離は、1年あたり1万kmを目安に考えると分かりやすいです。

ただし、距離が少なければ必ず良いとも限りません。

長く動かされずに置かれていた車は、ゴム類や油脂類が傷んでいることもあるからです。

それから、できれば少しでも運転させてもらってください。

20年前の軽と今の軽では、目線の高さも走り方も別物です。

実際に走らせてみて、しっくりくるかどうかを確かめておくと安心ですよ。

この記事では予算と車種の決め方を中心にお話ししましたが、当日お店で見る手順そのものは、持ち物やエアコンの確かめ方まで含めてこちらにまとめています。

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保証は「マーク」より中身で選ぶ

気に入った1台が見つかったら、次は書類とお店のお話です。

中古車の保証については、ひとつだけ覚えておいてください。

大切なのは、「認定」などのマークが付いているかどうかより、保証の中身です。

何年・何kmまでで、どこまでが対象なのか。

そこを聞いておくと、同じような価格の車でも、値段の理由が見えてきます。

そして最後に、商談のちょっとしたコツを。

契約を決める前に、「タイヤを新品にしてもらえませんか」と聞いてみる価値はありますよ。

値引きが難しくても、こうした形なら応じてもらえることがあります。

責めるのではなく、お願いする形で伝えるのがコツです。

まとめ

最後に、予算100万円で広い軽自動車を選ぶときのポイントを整理します。

  • まず「100万円は総額か」を決める=諸費用まで含めて考える
  • 人気の車種は中古でも値段が落ちにくく、カスタム仕様はさらに割高になりやすい
  • 譲るなら見た目より「新しさ」=古い車は買ったあとに出費が続きやすい
  • スライドドアなしの背が高い軽なら、同じ予算で新しい年式が狙える
  • 実車は匂い・外装・タイヤ・電装品・記録簿を確認して、できれば運転してみる
  • 修復歴は「ありますか」と聞いて、書類を見せてもらう
  • 保証はマークより中身(何年・何km・どこまで)

迷ったときは、「スライドドアは必要か」「カスタム仕様は譲れないか」の2つに答えてみてください。

どちらも必要なら年式を、どちらかを譲れるなら新しい年式を——と、選ぶ道が決まってきますよ。

20年以上乗った車から次の1台へ。

せっかくの乗り換えですから、長く付き合える相棒に出会えることを願っています。

ピゴス
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ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!