【AIに聞いてみた】おすすめの車種はChatGPTに聞けば分かる?元ディーラー営業が検証した結果

👩🏻「ChatGPTに『おすすめの車を教えて』って聞いたら、10車種くらいズラーッと出てきたんだけど…」
👩🏻「プリウスからテスラまで…で、結局どれがいいの?」
こんにちは、ピゴスです🐧
その「で、結局どれ?」という感覚、正解です。
私は1級自動車整備士として5年、その後ディーラー営業として10年働いてきました。
営業時代、「おすすめの車はどれですか?」は一番よくいただいた質問のひとつです。
そして今は、AI(ChatGPTなどの人工知能チャット)を毎日使い倒しています。
この記事では、車の買い方でみなさんが気になる4つの質問を実際にChatGPTにぶつけて、現場の目で検証しました。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
- ChatGPTの「おすすめ車種」はどこまで当てになるのか(実際の回答つき)
- プロが車種で答えない理由——「車選びの正しい順序」
- 新車と中古車の判断をAIに聞くときの注意点
- 値引き交渉のコツを、「値引きする側だった人間」が採点した結果
- 値引きで頑張るより、ずっと効く「お金の工夫」
✅ 結論からお伝えします
- AIに車選びを相談するのは大正解です(候補の整理と比較はAIの得意分野)
- ただしAIは「車種」から答えます——プロは「あなたの使い方」から聞きます(順序が逆)
- 中古車は1台1台違う=「AIはその車を見ていない」。最後は現車と試乗で確かめます
- 値引き交渉で動くのは数万〜20万円ほど。「今の車の売り方」の工夫のほうが大きく効くことがあります
前提:AIに車選びを相談するのは、むしろ正解です
シリーズ恒例の大前提からお伝えします。
車選びをAIに相談するのは、「素晴らしい行動」です。
車種・グレード・年式・燃費・維持費…車選びの情報量は膨大で、初心者の方が一人で整理するのは大変です。
候補の洗い出しやスペックの比較は、AIに任せると本当にラクになります。
それでも——「あなたの1台」を決め切るには、3つの理由で足りないんです。
なぜAIは「あなたの1台」を選べないのか|3つの理由
理由①:AIは「車種」から入る——プロの順序は逆です
営業時代、「おすすめの車はどれですか?」と聞かれたとき、私は車種で答えませんでした。
まず聞いていたのは、使い方と好み。
そして「今乗っている車から、どう変えたいか」です。
車選びの出発点は、車種のランキングではなく「あなたの生活」と「今の不満や理想」だからです。
理由②:AIは「その中古車」を見ていない
シリーズ第1弾の売却編で、「AIはあなたの車を見ていない」とお伝えしました。
買うときは、これがそのまま反転します。
中古車は1台1台、状態も整備の履歴も前のオーナーさんの使い方も違います。
AIが「おすすめ1位」と言った車種でも、目の前の1台が良い個体とは限らないんです。
理由③:数字に表れない「乗った感覚」が分からない
シートの座り心地、視界の広さ、運転のしやすさ、家族を乗せたときの空気。
カタログにもネットにも載っていないこの感覚が、満足度の大部分を決めます。
これを確かめる方法は、昔も今もひとつだけ——試乗です。
それでは、実際の検証に入りましょう。
検証①「おすすめの車種を教えて」と聞いてみた
まずは、初心者の方がそのまま打ち込みそうな形で。
質問:「車を買いたいです。おすすめの車種を教えてください」
🤖 ChatGPTの回答(要約)
- 燃費重視ならトヨタ プリウス・カローラ、コンパクトならホンダ フィット・トヨタ ヤリス
- ファミリー向けにトヨタ シエンタ・ホンダ ステップワゴン、SUVならトヨタ RAV4・マツダ CX-5
- 電気自動車なら日産 アリア・テスラ モデル3…と「カテゴリ別に10車種」を列挙
- 最後に「予算・新車か中古か・用途・人数を教えてくれれば絞り込めます」と聞き返し
※2026年6月時点・ChatGPT(無料版)の回答をピゴスが要約
うーん、これはまさに「カタログの目次」です🤔
並んだ10車種は、150万円クラスから500万円クラスまで価格帯もバラバラ。
間違ったことは何ひとつ言っていないのに、読んだ人は1ミリも前に進めません。
「誰にでも役立つようで、誰の役にも立たない」——シリーズで一番きれいな実例が出ました(笑)
ただ、最後の聞き返し4項目(予算・新車か中古か・用途・人数)はえらい。
そこで、ちゃんと答えて聞き直してみました。
前提を全部書いたら、AIはどこまで絞れるのか?
質問:「家族4人(子どもは小学生2人)です。買い物と通勤に使います。通勤は片道10kmくらいです。予算は150万円です。おすすめの車種を教えてください」
🤖 ChatGPTの回答(前提を細かく伝えた場合・要約)
- 「この条件なら『中古車がおすすめ』」と明言
- 1位にホンダ フリード ハイブリッド(スライドドア・室内広い・150万円前後で数年落ちが狙える)
- 以下、トヨタ シエンタ・ホンダ フィット・スズキ ソリオ・トヨタ ヤリスのハイブリッドが続く5車種ランキング
- 「私ならこの順で選びます」と踏み込んだ回答
※2026年6月時点・ChatGPT(無料版)の回答をピゴスが要約
正直、かなり良くなりました。
家族4人+買い物メインという条件に、スライドドアのコンパクトミニバンを軸に置いたのは妥当な絞り込みです。
シリーズ3回目になりますが、やはり「前提を全部書くとAIは踏み込む」は本物ですね。
…その上で、元営業として「惜しい」が2つあります。
惜しい①:5車種すべて「ハイブリッド」になっている
気づきましたか?
AIのランキング、5車種すべてハイブリッドです。
🐧 ピゴスの本音「その使い方なら、ガソリンモデルで十分なことも多いです」
ハイブリッドは同じ車種のガソリンモデルより車両価格が高めです。通勤片道10km+買い物という使い方だと年間の走行距離が伸びにくく、「上乗せした車両価格を、燃料代の節約で回収しきれない」ことがあります。
ハイブリッドが悪いのではありません。「距離を乗る人ほど得をする仕組み」なので、あなたの走行距離で計算してから選ぶのが損しない順序です。迷ったら、ガソリンモデルから検討してみてください。
ちなみにAIが1位に挙げたフリードは、私も家族使いの中古車として良い選択だと思います。
そのフリードの「どの年式・どのグレードを、どう選ぶか」は、まさにこちらの記事で解説しています(ここでも結論は「迷ったらガソリンモデル」です)。
惜しい②:ランキングの先にある「現場のプロセス」がない
AIの回答は、ランキングで終わります。
でも実際の車選びは、ここからが本番です。
- 実際に座って、試乗して、家族の反応を見る
- 目の前の1台の状態を確かめる(中古車は1台1台違う)
- 信頼できるお店・営業マンを見つける
AIのランキングは「地図」としてはとても優秀です。
でも、実際にその道を歩くのはあなた——ここを忘れると、「ネットで決めて、現物を見ずに後悔」のパターンに入ってしまいます。
検証②「新車と中古車、どっちがいい?」と聞いてみた
質問:「初めて車を買います。新車と中古車、どっちがいいですか?」
🤖 ChatGPTの回答(要約)
- 新車・中古車それぞれのメリット・デメリットを両論で整理
- 「初めてなら『登録済み未使用車』や『3〜5年落ちの認定中古車』が個人的におすすめ」
- 予算の目安表つき(100万円以下なら中古、100〜200万円は良質な中古・未使用車、200万円以上なら新車も検討)
※2026年6月時点・ChatGPT(無料版)の回答をピゴスが要約
これは良い回答です。
特に「3〜5年落ちの認定中古車」という落とし所は、私が普段からおすすめしている選択肢と同じです。
補いたいのは2つだけ。
補足①:差額の「実際の数字」を見てみる
AIの回答には、新車と中古車で「いくら違うのか」の実額がありません。
例えばコンパクトカーの代表格ホンダ フィットの場合、新車だと諸費用込みで約252万円。
一方、4年落ち・走行1.3万kmの認定中古車なら約150万円。
「購入の時点で約100万円の差」です。
※価格は私が調べた時点の一例です。年式・グレード・相場で変わります。
この差を知った上で「それでも新車がいい」と選ぶなら、それも立派な正解です(新車にしかない価値も確かにあります)。
補足②:「中古車は故障リスクが高い」は半分だけ本当
整備士として12,000台以上の車を見てきた実感を言うと——
故障リスクを分けるのは「新車か中古車か」より、「程度の良い個体を選べたかどうか」です。
大事に乗られてきた中古車は、驚くほど長持ちします。
つまり勝負は「車種選び」ではなく「個体選び」——だからこそ、保証のつく認定中古車は初心者の味方なんです。
検証③「車を買うのにおすすめの時期は?」と聞いてみた
質問:「車を買うのにおすすめの時期はありますか?安く買えるタイミングが知りたいです」
🤖 ChatGPTの回答(要約)
- 新車は「3月・9月の決算期」と「モデルチェンジ前」がおすすめ度最高
- 中古車は4〜5月(下取り車が市場に増える)と1〜2月が狙い目、3〜4月は需要増で高め
- 「月末・四半期末は営業担当が販売目標を意識するため交渉がまとまりやすい」
※2026年6月時点・ChatGPT(無料版)の回答をピゴスが要約
教科書としては正確です。
でも、中にいた人間として正直にお伝えすると——
🐧 ピゴスの本音「時期の差より、『車選び』の差のほうがずっと大きい」
決算期がお得かどうかは、正直「車とタイミングによる」が現場の答えです。そして昔より今のほうが、値引きは全体的に厳しくなっています。
車購入の本質は時期ではなく、「自分にとって価値のある車を選べるかどうか」が最初。
そのうえで、ちょうど値引きしやすいタイミングに当たっていたらラッキー——くらいの温度感がおすすめです。
もうひとつ、AIの回答に抜けている視点があります。
「安い時期を待つコスト」です。
決算期まで半年待つ間の不便、今の車の劣化、その間の維持費。
時期で数万円トクしても、待つコストで消えてしまうことがあります。
シリーズ第1弾の売却でも同じことをお伝えしました——「ベストなタイミングを狙いすぎず、必要なときが買いどき」です。
検証④「新車の値引き交渉のコツは?」と聞いてみた
さあ、元ディーラー営業として一番黙っていられないテーマです(笑)
質問:「新車の値引き交渉のコツを教えてください」
🤖 ChatGPTの回答(要約)
- 「強く押すより『競争環境を作る』」——経営の違う同メーカー店や、ライバル車との比較を示す
- 値引き額でなく「総支払額」で交渉する(オプションや諸費用で調整されるため)
- 「下取りは別で査定」——値引きを大きく見せるため下取りを低くするケースもある
- 最後の一押しは「この金額なら今日決めたいのですが、あと○万円だけ難しいでしょうか?」
※2026年6月時点・ChatGPT(無料版)の回答をピゴスが要約
正直に言います。
これ、かなり実戦的です。
特に「総支払額で交渉」と「下取りは別で査定」は、受けてきた側として認めざるを得ません(笑)
値引き交渉の具体的な進め方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
その上で、「値引きされる側」に10年いた人間として、2つだけ補わせてください。
補足①:値引きは「心理」で動きます
AIのコツの中に、ひとつだけ引っかかるものがありました。
「実際に購入する気がなくても、ライバル車を引き合いに出す」です。
たしかに、安くなる可能性はあります。
でも受けてきた側の本音を言うと——その駆け引きは、「このお客様を大切にしたい」という気持ちには繋がりません。
一方で、AIも挙げていた「今日決めるので、あと○万円だけ何とかなりませんか」はシンプルで良い交渉です。
正直に予算と気持ちを伝えてくれるお客様のためなら、営業は本当に頑張れるんです。
キレイ事に聞こえるかもしれませんが、「人として好かれる買い方」が、結局いちばん良い条件にたどり着きます。
補足②:値引きで動くのは数万〜20万円。もっと大きく動く場所がある
そもそも、値引き交渉で動く金額はどれくらいでしょうか。
あくまで私の感覚ですが、国産車なら「数万円〜20万円程度」の範囲がほとんどです(メーカーやタイミングでかなり変わります)。
一方、AIもさらっと触れていた「下取りは別で査定」——ここを本気でやると、数十万円変わることがあります。
実際、ディーラーの下取りで20万円だった車が、複数の買取店に競ってもらったら70万円になった例もあります(※私の場合の一例です)。
値引きで20万円勝ち取るのは大変ですが、売り方の工夫で50万円変わることはあるんです。
「頑張る場所は、値引きより今の車の売り方」——これが元営業の結論です。
そのやり方は、シリーズ第1弾の「売却編」と、こちらの相場ガイドで詳しくお話ししています。
営業も人間です
「このお客様のために頑張りたい」と思える商談が、結局いちばん良い条件になります
車選びでAIに頼っていいこと・現場で確かめること

ここまでの検証を、使い分け表にまとめました。
| 知りたいこと | 頼る先 |
|---|---|
| 候補車種の洗い出し・スペック比較 | 🤖 AIでOK(むしろ得意分野) |
| 新車・中古車の特徴整理、維持費の目安 | 🤖 AIでOK |
| 目の前の1台の状態・乗った感覚 | 🚗 現車確認と試乗(中古車は1台1台違う) |
| 今の車をいくらで手放せるか | 💰 実車の査定(複数社で競わせる) |
| 最後の1台を決める | 👪 あなたと家族(材料はAIと現場の両方から) |
AIに聞くときのコツ:「今の車の不満」まで書く
シリーズ恒例のコツですが、今回は営業時代の聞き方をそのまま応用できます。
- 家族構成・使い方・予算(ここまでは基本)
- 「今乗っている車と、その不満」
- 「次の車で、何を変えたいか」
私が営業時代にお客様へ聞いていたのは、まさにこれでした。
車選びの正体は、車種のランキングではなく「今の生活と理想の差分」だからです。
ここまで書いてからAIに聞くと、回答の質が一段上がります。
それでも、最後の「目の前の1台が良い個体か」「乗った感覚が合うか」だけは、現場でしか確かめられません。
車選び全体の地図は、こちらの教科書まとめからどうぞ。
まとめ:AIと現場、両方使える人が一番損しない
最後に、この記事の要点です。
- AIの車選び相談は「候補の整理」として大正解。ただし雑に聞くと「カタログの目次」が返ってくる
- プロの順序は車種からではなく「使い方と、今の車からどう変えたいか」から
- 中古車は1台1台違う=「AIはその車を見ていない」。現車確認と試乗が最後の決め手
- ハイブリッドかガソリンかは「あなたの走行距離」で計算してから
- 値引き交渉で動くのは数万〜20万円。「今の車の売り方」の工夫はそれ以上に効くことがある
シリーズ第2弾では、自動車保険の内容をAIに聞くとどうなるかも検証しています。
AIも営業マンも、遠慮なく頼ってください(笑)
ただし最後の決め手は、あなたの生活とあなたの感覚です
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