リセールで選ぶ前に。その車、車両保険を使ってでも欲しいと思えますか

🔥「どうせ新車を買うなら、数年後に高く売れる車がいい!」
🔥「アルファードとかプラド、ハリアーあたりが狙い目かな?」
将来の乗り換えまで見据えて、リセールバリューの高い車種を選ぶ方、増えてきましたよね。
コストを抑えながらカーライフを楽しむための、賢い考え方のひとつだと思います。
そして雪国にお住まいなら、ここにもうひとつ悩みが乗ります。
☃️「買い替えのたびにスタッドレスタイヤが必須なんだよな…」
🤔「高いスタッドレスとホイールを買っても、売る時はタダ同然だったら意味ないんじゃ…」
冬タイヤの話も、あとでしっかりお伝えします。
ただ、その前に確かめておきたいことが、ひとつだけあるんです。
リセールの良さで決める前に、もうひとつだけ物差しを足してみてください。
もしぶつけたとき、その修理代を引き受けられるか、です。
高い車は、事故のときの修理代も高くなります。
いまの車は安全のために作りが変わっていて、一度の事故で100万円、200万円かかることも珍しくありません。
そこを引き受けられる範囲なら、リセールを狙うのも、雪国で好きな車に乗るのも、まったく問題ないと思います。
冬タイヤ代は、あとでご紹介する4つの方法で下げられますからね。
きっかけは、読者の方からのご相談
まずは、今回いただいたご相談の内容です。
リセールを意識して、新車のアルファード・プラド・ハリアーなどを検討中です。
ディーラーに行くと、現行のアルファードは受注ストップ、ハリアーのハイブリッドは2年待ちとのことでした。
2年で乗り換えることも視野に、次期型のアルファードかプラドを予約するかも検討しています。
しかし、寒い地域なので、スタッドレスタイヤも購入必須です。
スタッドレスは中古のリセールにはプラスにならないイメージです。
ということは、スタッドレスタイヤが必要な地域でリセールを意識するのは、難しいでしょうか?
純正ホイールや人気ホイールならプラスになるかもですが、そもそもタイヤとホイール代もお高くつきそうです…🤣
寒冷地おすすめの購入方法があれば、教えていただけると幸いです🙏
リセール最強クラスの車種を選びつつ、スタッドレスタイヤのコストがネックになっている状況、よく分かります。
このご相談には続きがあって、そちらのほうが実は大事な話になりました。
先に、そこからお伝えさせてください。
リセールで選ぶ前に、確かめてほしいことがひとつあります
このあとご相談者さまは、こう聞いてくださいました。
人気グレードは2年待ち。
じゃあ①納期の早いグレード ②次期型の最速予約 ③中古、のどれがいいですか、と。
私がお答えしたのは、そのどれでもなく、こういうことでした。
リセールも大事なのですが、高額な車は事故のときが諸刃の剣になります。
家のように、リセールの良い土地を買えば安泰、とはいかないのが車なんですね。
何事もなければ、たしかに損の少ない乗り方ができます。
でも、中途半端な事故で修理が必要になったとき、車が高額なぶん修理金額も高額になります。
いまの車は、上手につぶれるように作られています
最近の車は、歩行者を守るため、そして乗っている人を守るために、上手につぶれて衝撃を吸収するように作られています。
これは安全のためのすばらしい設計です。
ただ、その裏返しとして、修理には手間もお金もかかります。
いくら貯金がたっぷりある方だとしても、一気に100万円、200万円かかる事故も少なからずあります。
それは、やっぱりショックですよね。
部品の値段も、車の価格に比例して上がります。
700万円の車の部品は、200〜300万円の車の部品のおよそ2倍。
前のバンパーをぶつけて、普通の車なら10万円そこそこで直るものが、20〜30万円になることもあります。
だから物差しは「車両保険を使って備えてでも欲しいか」
高い車を持つこと自体を、否定するつもりはまったくありません。
私がお伝えしたいのは、選ぶときの物差しをひとつ足してほしい、ということだけです。
その車を、車両保険を使って備えてでも欲しいと思えるか。
私が考える「予算の範囲内」は、だいたいこの4つです。
- 現金一括で購入できる
- 天変地異や盗難などで全損になっても、車両保険に頼らず生活に影響がない(めっちゃショック、大損した、ぐらいで済む)
- 車両保険に入らなくても、心配なく車に乗れる
- 維持費やメンテナンス費用を、普通に払っていける
4つ全部でなくても大丈夫です。
ただ、どれか引っかかるものがあったら、そこは一度考えてみる価値があると思います。
あと、盗難のリスクもゼロではありません。
人気の高い車種ほど、そのあたりは頭の片隅に置いておいてくださいね。
車探しの水をさすようなことを言ってしまって、申し訳ないのですが
大事なことかと思って、お話しさせていただきました
そのうえで欲しいと思えたなら、それはもう良い買い物だと思いますよ😊
ここからは冬タイヤの話。まず、スタッドレスは査定に乗りません
お待たせしました。
ご相談者さまの「プラスにならないイメージ」は、残念ながら合っています。
車を売却するとき、スタッドレスタイヤが付いていても、査定額へのプラスはほとんどありません。
私自身も雪の降る地域に住んでいるので、毎年この問題に頭を悩ませています。
使わなくなったスタッドレスをタイヤ買取店に持っていっても、2,000円とか5,000円とか、そんなものなんですよね。
売るときは、純正のホイールに状態の良い夏タイヤを履いた状態にしておくのが基本です。
冬場でどうしてもスタッドレスのまま査定に出すことになったら、「夏タイヤのセットも保管してあります」と伝えておきましょう。
現物を見せられるとなお良いです。
冬タイヤ代を下げる、4つの方法
スタッドレスが査定に乗らない以上、やることは「いかに冬タイヤ関連の費用を抑えるか」になります。
安全を確保したうえで、コストを下げる方法を4つご紹介しますね。
①インチダウンする
これがいちばん効きます。
純正と同じサイズのスタッドレス&ホイールセットは、どうしても高くなります。
でも冬タイヤは、ひとつ小さいサイズを履けることが多いんです。
たとえば夏タイヤが225/50R18なら、冬タイヤは215/60R17も装着できる、といった具合です。
こうすると性能は変わらないまま、同等の銘柄で3〜5万円以上の節約ができます。
その車種の下位グレードに設定のあるサイズを選ぶと、適合を確かめやすいですよ。
ただし、グレードによっては装着できない場合もあります。
ブレーキとの干渉もあるので、購入前にディーラーさんやタイヤ屋さんに確認しておくと安心です。
②タイヤ交換の「前」に乗り換える
スタッドレスも夏タイヤも、そろそろ交換かな、というタイミングで車を乗り換えるのが理想です。
新品の高いタイヤに換えた直後に売却するのが、いちばんもったいないパターンなんですね。
車の乗り換えサイクルと、タイヤの交換サイクルを重ねて考えてみてください。
③次の車でも使い回す
もし可能なら、次に乗り換える車も、いまのスタッドレス(とホイール)が履ける車種にする。
この視点を持っておくと、次の冬に新品を買わずに済みます。
ホイールのマッチングは確認が要りますが、営業さんやタイヤ屋さんに聞きながら選べば十分可能です。
④家族のあいだで譲る
ご家族に同じくらいのサイズの車に乗っている方がいれば、使わなくなったスタッドレスを譲るという手もあります。
タイヤの寿命を最後まで使い切れるので、ご家庭全体での年間コストが下がります。
場合によっては、ご友人に譲るのもありかもしれませんね♪
そしてもうひとつ、銘柄の選び方でも冬タイヤ代は下げられます。
スタッドレスは新型が出ると、ひとつ前のモデルがぐっと値頃になります。
大手6社の、値頃になっている銘柄はこちらにまとめました。
冬タイヤをお得な価格で買いたい、安く売り出されているタイヤを調べたい、という方はこちらもどうぞ。
短サイクルの乗り換えは、短期トレードのようなもの
ここでもうひとつ、私の本音をお伝えしておきます。
「リセールの良い新型を最速で予約して、2〜3年で乗り換えていく」のは、仕組みとしては成り立つ考え方です。
ただ、正直に言うと、これは短期トレードをしているようなものなんですね。
勝つときもあれば、大きく負けるときもあります。
とくに新型の最速予約は、納期も読めず、値引きもほとんど期待できません。
先に白状しておくと、私はリセールの読みがそこまで得意ではありません。
だからこそ、当たり外れのある土俵だと感じています。
それと、これは否定の話ではないんです。
私自身も、短期での乗り換えを目指していた1人ですから。
そういう友人もたくさんいますし、価値観として素敵だと思っています。
ただ、狙うなら「その金額を失っても生活が揺らがない」範囲で。
あくまで私の感覚ですが、そこだけは押さえておきたいところです。
リセール狙いで乗り継ぐなら、分かれ目は「その金額を失っても平気か」です。
こちらでも詳しくお話ししています。
そもそも「リセールの良い車」をどう見極めるか、という視点はこちらが参考になります。
そして、安全に関わるところは慎重に
コスト削減も大切ですが、スタッドレスタイヤは冬の安全運転の要です。
- 価格だけで選ばず、お住まいの地域の雪質や凍結の状況に合った、信頼できるメーカーのタイヤを選ぶ
- 溝の深さやゴムの硬さなど、タイヤの状態は定期的に見ておく
リセールについては、私はこう思っています。
リセールは幻です。
良かったらラッキー、くらいに考えておくのがちょうどいいと思います。
狙うこと自体を否定しているのではありません。
ただ、リセールを当てにして予算を組んでしまうと、外れたときに困るという意味です。
何よりまず、ご自身とご家族が安全に、気持ちよく乗れる一台を大切にしてくださいね。
まとめ:先に決めるのは、引き受けられる範囲のほうです
- リセールで選ぶ前に、車両保険を使って備えてでも欲しいと思えるかを見る
- いまの車は上手につぶれて衝撃を吸収する設計。一度の事故で100万円、200万円かかることもある
- 人気車種は盗難のリスクもゼロではない
- スタッドレスは査定に乗らない。売るときは純正ホイール+夏タイヤが基本
- 冬タイヤ代はインチダウンで3〜5万円以上下げられる(+交換前に乗り換える/使い回す/家族で譲る)
- 短サイクルの乗り換えは短期トレードのようなもの。失っても生活が揺らがない範囲で
引き受けられる範囲さえはっきりすれば、雪国でリセールの良い車を選ぶことも、じゅうぶん楽しめると思います。
お金をかけた分の特別な体験ができるのも、また間違いないですからね。
【おまけ】その車を手放すと決めたときは
リセールの良い車は、売り方によって手取りが大きく変わります。
買ったお店の下取りだけでなく、買取専門店の査定も並べてみると、本当の価値が見えてきます。
損しない車の売り方は、こちらでまとめています。
💡 売ると決めた方へ
MOTA車買取なら、先に最大20社が査定額を出して、上位最大3社だけが連絡してきます。
※ 社数と連絡の仕組みはMOTA公式サイトの記載です(2026年9月に確認)。内容は変わることがありますので、申し込みの前に最新の案内をご確認ください
ただし、査定に来てくださる買取店さんも、本気で時間を使ってくださいます。
今日、決める必要はまったくありません。
次の車の目星がついてからで、じゅうぶんです。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、続きがあります。
車両保険のお話をしたあと、こう書いてくださいました。
ついつい目を逸らしてしまいがちな現実ですが、やっぱり車はリスクありますよね😂
とりあえず車両保険なしで、事故ったら諦めてまた買える範囲の車を買い直そうか考え中です😊
事故ったらまだ自己責任で諦めつきそうですが、盗難は悲しいですね😂
とても勉強になるご提案、ありがとうございます🙇♂️
お気づきでしょうか。
最初は「リセールの良い高級SUVを、どう選ぶか」というご相談でした。
それが最後には「買える範囲の車」という言葉になっています。
車種が変わったのではなく、選ぶときの物差しが1本増えたんですね。
リセールという物差しの隣に、引き受けられる範囲という物差しが並んだ。
そうすると、見える景色が変わります。
水をさすようなことを言ってしまったのに、こう受け止めてくださって、私はとても嬉しかったです。
そして、その2ヶ月後。
ご相談者さまは、納車まで1年ほど待つことも受け入れて、新車のハリアーを契約されました。
物差しを1本足したうえで、それでも欲しいと思えた。
私はそれを、とても良い買い物だと思っています。
リセールの良い車を選ぶことも、雪国で好きな車に乗ることも、決して間違いではありません。
ただ、その1台を選ぶ前に、もしものときの絵だけ描いておいてください。
それさえできていれば、あとは思いきり楽しんで大丈夫です。
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それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧












「これってどうなんだろう」が残っていたら、ここに書いてください。
ニックネームもメールアドレスも要りません。本文だけで送れます。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。私が読んで、お返事します。
お返事は、このページのコメント欄に書きますので、また見に来てくださいね。
※ 車種や金額など、ご自身が特定されそうな情報は書かないでくださいね。