ネット保険より安いかも。自動車保険の「団体割引」は、検索しても出てきません

ネット保険(ダイレクト型保険)は安い、というイメージで加入している方も多いと思います。
でも、ふとこんな疑問がわいてきませんか。
🤔「今入っているこの保険、本当にいちばんお得なのかな?」
🌀「他社もいろいろあるけど、どうやって比べればいいの?」
👀「もしかして、知らないだけで、もっと安くなる方法があるんじゃ…?」
この最後のひとつに、答えがあります。
しかも、比べる前に確認したほうがいいものです。
ネット保険を比べる前に、勤め先の「団体扱(団体割引)」が使えるかどうかを確認してみてください。
大企業やその関連会社にお勤めなら、3割ほど安くなることもあります。
これが見落とされやすいのには、はっきりした理由があります。
ほかの割引は各社が割引率を公表しているのに、団体扱の割引率だけは公表されていないんです。
つまり、いくら検索しても「自分の会社はいくらか」は出てきません。
勤め先に聞いて、はじめて分かります。
きっかけは、読者の方からのご相談
まずは、今回いただいたご相談の内容です。
車の保険について質問です。
現在ネット保険に加入していますが、保険料は適正なのでしょうか?
車両保険を外すことで、安くなるとは感じています。
ほかのネット保険も検討中です。
オススメなど教えてください!
ネット保険にもたくさんの選択肢があって、迷いますよね。
「車両保険を外せば安くなる」というのはその通りで、外すかどうかは「もしものときに自分の貯金で直せるか」で考えると判断しやすくなります。
車両保険を残すか外すかで迷ったら、こちらの記事も参考にしてみてください。
そして「オススメはどこですか」へのお答えは、この記事の後半でします。
その前に、比べる土俵そのものが変わるかもしれない話を先にさせてください。
まず、勤め先の「団体扱」が使えるかを確認してください
自動車保険には「団体扱(だんたいあつかい)」という仕組みがあります。
一般には「団体割引」と呼ばれることも多いので、そちらの言い方で聞いたことがあるかもしれません。
勤務先が大手の損害保険会社と提携していて、従業員向けに割引が用意されている、というものです。
私が見てきた範囲では、こんな形をよく見かけました。
- 大企業やその関連会社にお勤めの方:おおよそ3割ほど安くなることがある。提携先は東京海上日動、損害保険ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保といった大手が多い
- 国立病院系の医療従事者の方、自衛隊員の方など:大手の損害保険会社で15%ほどの割引を受けられる場合がある
割引率は会社や団体によって差がありますので、あくまで目安としてお考えください。
ここでネット保険と同じくらいの値段になるのなら、補償の手厚さや事故のときの対応力では、規模の大きい大手の損保が有利になる面もあります。
じゅうぶん選ぶ価値がありますよ。
なぜ「意外な盲点」になってしまうのか
この団体扱、知っている人は使っていて、知らない人はまったく知りません。
その理由を調べていて、なるほどと思ったことがあります。
大手の損害保険会社は、割引の一覧を公式サイトにきちんと載せています。
たとえば新車割引は8〜41%、ゴールド免許割引は9〜18%、といった具合に、割引率まで数字で書いてあります。
ところが団体扱だけは、「団体扱の場合、団体扱割引を適用することがあります」としか書かれていません。
割引率の数字が、出てこないんです。
※東京海上日動「トータルアシスト自動車保険」の各種割引ページで確認しました(2026年9月に確認)
※同社のよくあるご質問「どのような割引がありますか」の一覧にも、団体扱は挙がっていませんでした
団体扱の割引率は、勤務先と保険会社の取り決めで決まるものだからだと思います。
でも読者からすると、これは「検索しても答えが出てこない」ということです。
だから、聞くしかありません。
聞き先は2つです。
- 勤め先の福利厚生の担当部署(人事部・総務部など)
- 大手の損害保険会社の代理店・コールセンター
「うちの会社で団体扱は使えますか」のひとことで済みます。
該当しそうだなと思ったら、聞いてみる価値はじゅうぶんありますよ。
ただし、団体扱にも知っておきたい面があります
安くなるのはうれしいのですが、その代わりに決まっていることもあります。
- 選べる保険会社が、勤め先の提携先に限られます。ネット保険を含めた全社から選ぶ、という形にはなりません
- 手続きと支払いが、勤め先を通ります(給与天引きなど)
- 退職や転職をしたときの扱いが、団体によって違います。そのまま続けられるところもあれば、切り替えが必要なところもあります
どれも会社や団体によって違うところなので、割引率を聞くときに、ここも一緒に聞いてしまうのがおすすめです。
「辞めたあとはどうなりますか」まで聞いておくと、あとで慌てずに済みます。
「おすすめはどこ?」に、ひとつの答えがない理由
さて、後半にしますとお伝えしていたお話です。
正直にお答えしますね。
「ここが絶対におすすめ」という1社は、決められないんです。
というのも、保険料は車種・お住まいの地域・年齢・等級・補償内容といった、いろいろな要素が絡み合って、各社が独自に決めているからです。
だから「どこの会社なら必ず安い」というものは、存在しません。
同じ条件でも、人によって、安く出てくる会社がまったく変わってきます。
もうひとつ、正直に書いておきますね。
私自身が実際に入ったことのあるネット保険は、アクサダイレクトと、おとなの自動車保険(セゾン)の2つだけです。
ほかにもネット保険はたくさんありますが、正直、それ以外については詳しいことは分からない、というのが本音でして。
だからこそ「絶対にこの1社です」とは、無責任に言えないんですね。
そのうえで、この2社について私が持っている印象だけ書いておきます。
- 安さを重視するなら:アクサダイレクトが、見積もり比較で安く出てくるケースをよく見かけました
- 補償とのバランスなら:おとなの自動車保険(セゾン)が、レッカーなどの補償も充実していて、条件によっては割安になることがありました
ただし、これはあくまで過去の傾向であり、私が入ったときの一例です。
保険料も補償内容も、会社や契約によってまったく違います。
内容の見直しが入ることもありますので、目安としてお考えくださいね。
あなたにとっていちばん合う保険は、ご自身で見積もりを取ってみないと分かりません。
私が見ているポイントは2つ。でも、値段が8割の決め手で大丈夫です
一応、私が見ているポイントもお伝えしておきますね。
①自分が入りたい補償が、ちゃんとあるか
たとえば、事故で自分の車が使えなくなったときに「すぐに代わりの車が必要」という方は、レンタカー特約があるかどうかが効いてきます。
安さで人気のアクサダイレクトでは、レンタカー費用補償特約を付けられるのは、車両保険を付けた契約だけです。
車両保険を外して安くする方は、この特約が付けられず、提携の修理工場で直すときの無料の代車だけになります(代車の数には限りがあるとされています)。
※アクサダイレクト公式サイト「レンタカー費用補償特約」のページで確認しました(2026年9月に確認/付けられる条件や内容は変わることがあります)
車両保険を外して入るつもりで、事故の翌日から代わりの車がないと困る、という方とは相性が良くないかもしれません。
レンタカー特約そのものについては、こちらで詳しくお話ししています。
②ロードサービスが充実しているか
帰省や旅行で遠出することが多い方は、無料レッカーの搬送距離を見てみてください。
保険会社によって、50kmぐらいのところもあれば、200kmぐらい運べるところもあります。
遠方で動かなくなったときの安心感が、けっこう変わります。
ただ、正直に言うと、これは私が保険にある程度くわしいから見えるだけです。
ふつうはなかなか判断しづらい、マニアックな部分なんですよね。
なので、あまり難しく考えなくて大丈夫です。
値段が8割くらいの決め手、という感覚で選んでしまって問題ありません。
比較ポイントをいくつも並べられると、それだけで疲れちゃいますよね
対人・対物が無制限になっていれば、いちばん大事なところは押さえられています
あとは値段で決めて大丈夫ですよ😊
安さと、手厚い対応は、ある程度トレードオフです
見積もりを取ると、たいていネット保険が安く出てきます。
これには、ちゃんと理由があります。
自分で主体的にやるから、なんです。
もちろん、ある程度のサポートはしてくれます。
でも、代理店の担当者さんのように「対応がとても早い」「土日も動いてくれる」「顔を合わせて説明してくれる」とまではいかないことが多いです。
つまり、こういう分かれ道になります。
- 何かあったとき、自分で保険会社に電話をして手続きできる → ネット保険でしっかり節約できます
- 事故のとき、誰かに間に入ってほしい・相談できる人がいてほしい → いまの代理店を続ける価値もあります
どちらが正しいということはなくて、ご自身がどちらのタイプか、ということなんです。
見直しは、数年に1回で大丈夫です
いま入っている保険についてです。
ネット保険は、何度か更新しているうちに、あまりお得ではなくなってしまっている場合があります。
入ったときは確かに安かったのに、という状態ですね。
理由はいくつかあります。
- 保険料は毎年変わることがある(ご自身の状況や等級、保険会社の事情などによって)
- 新しい商品や、より合うプランが出てきているかもしれない
- ご自身の車の使い方や、必要な補償が変わっているかもしれない
とはいえ、毎年やる必要はないと思っています。
数年に1回、あるいは「あれ、なんだか高くなったな」と感じたタイミングでじゅうぶんです。
そのときに、団体扱が使えないかも一緒に確認してしまうと、二度手間になりません。
見直しの目的は、安くすることだけではありません
最後に、私の考えを少しだけ書かせてください。
私は、保険を見直す目的は「正しい入り方をすること」と「無駄を省くこと」だと思っています。
そしてこの「無駄」には、金額だけでなく、管理の手間や、余計な心配ごとも含まれています。
保険の内容がよく分からないまま更新し続けるのは、お金の問題である以上に、頭の片隅にずっと引っかかり続けることでもあります。
あくまで私の感覚ですが、数年に1回それを整理できるだけでも、見直しをする価値はあると思っています。
比べるときは、まとめて見積もりを取るのがラクです
😥「たくさんの保険会社を一つひとつ調べるのは大変…」
そうなんですよね。
先ほど書いたとおり、同じ条件でも人によって安く出てくる会社が変わるので、比べてみないと分かりません。
そこで使えるのが、まとめて見積もりを取れるサービスです。
一度の入力で複数社の見積もりが並ぶので、まず相場観をつかんでから、気になった数社の中身を見ていく、という順番が効率的です。
保険の見直しの進め方そのものは、こちらでまとめています。
そもそも保険料はどう考えればいいのか、という基本はこちらです。
💡 比べてみようかな、と思った方へ
保険の見直しは、数年に1回で大丈夫です。
ただ、比べるときは1社ずつ調べるより、まとめて見積もりを取るほうがずっとラクですよ。
今日決める必要は、まったくありません。
まず、勤め先の団体扱を確認してからでも遅くないですからね。
連絡の受け取り方が気になる方は、こちらもどうぞ。
まとめ:比べる前に、勤め先を確認
ネット保険は安いイメージがありますが、いちばん安いとは限りません。
- まず、勤め先の「団体扱」が使えるか確認する。割引率は公表されていないので、聞かないと分からない
- 退職・転職したときの扱いも、一緒に聞いておく
- 「絶対おすすめの1社」は存在しない。同じ条件でも、人によって安く出てくる会社が変わる
- 値段が8割くらいの決め手でいい。対人・対物が無制限なら、大事なところは押さえられている
- 安さと手厚い対応はトレードオフ。自分で手続きできるならネット保険、間に入ってほしいなら代理店
- 見直しは数年に1回。目的は安くすることだけでなく、余計な心配を減らすこと
どのネット保険も、ご自身に合った内容で入っていれば、基本的なところはしっかりしています。
そこに、この「プラスα」を少し足すだけで、ぐっと自分に合った保険になりますよ。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、短い続きがあります。
いつも丁寧に回答して頂きありがとうございます…!
とても参考になります!
今日何件か見積もりをしてみます。
また相談させてください😊
その日のうちに動かれたんですね。
保険の見直しって、「やらなきゃ」と思いながら何年も過ぎてしまうものです。
だからこそ、思い立った日に見積もりを取ってしまうのが、いちばん早いのだと思います。
もし見積もりを見ても判断がつかないときは、遠慮なく声をかけてくださいね。
お車の使い方や環境を教えていただいたり、個人情報を伏せたうえで保険証券の写真を送っていただいたりすると、もっと具体的なお話ができます。
保険の見直しや団体割引で疑問や不安ある場合は、このページ下の「コメント欄」からお気軽にどうぞ(ニックネームもメールアドレスも要りません)。
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それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧














「これってどうなんだろう」が残っていたら、ここに書いてください。
ニックネームもメールアドレスも要りません。本文だけで送れます。
うまく言葉にできなくても大丈夫です。私が読んで、お返事します。
お返事は、このページのコメント欄に書きますので、また見に来てくださいね。
※ 車種や金額など、ご自身が特定されそうな情報は書かないでくださいね。