【危険】DIY下回り塗装で「ブロック上げ」は絶対NG!安全な方法と「そもそも必要か…」

こんにちは、ぺんぎんカーライフのピゴスです🐧
😵「愛車の下回りのサビ、気になるなぁ…」
😎「よし、自分で錆止めを塗ってみよう!」
🤔「ジャッキで上げて、ブロックをかませて潜り込んで、刷毛で塗れば安上がりかな?」
愛車を大切に思うからこそ、サビ対策を自分でやろう!と思い立つ気持ち、本当に素晴らしいと思います。
でも、ちょっと待ってください。
その作業方法、本当に安全ですか?
そして、そもそもその錆止めは、本当に「必要」でしょうか?
今回は、DIYでの下回り錆止め塗装を計画されている方からのご相談をもとに、絶対にやってはいけない危険な作業方法、DIYの現実的な難しさ、そして「損しない」ための根本的な考え方まで、解説していきますね。
DIYで下回り塗装をするとき、「ブロックでの車体上げ」は絶対にNGです。
どうしても潜るなら、必ず「リジットラック(通称:ウマ)」という専用の支え台を使い、それが用意できないなら、潜らない方法かプロに任せるのが安全です。
そもそも、最近の車は格段に錆びにくく、あなたの車に「高価な錆止め処理」が本当に必要か、一度立ち止まって考える価値があります。
いちばん効果的で安価なサビ対策は「こまめな下回り洗浄」。
融雪剤を洗い流すだけでも十分なことが多いんです。
まずは、いただいたご相談から
今回のご相談は、こんな内容でした(内容を編集して紹介しています)。
下回りのサビが気になっているので、DIYで処理するために準備をしています。
作業は、車をブロックに乗せて上げ、その下に潜り込んで、刷毛で塗りながらやる予定です。
見落としや注意点、必要な準備物、改善点などがありましたら、ご意見をいただけたら幸いです。
ご自身で愛車を守ろうというお気持ち、本当に素晴らしいです。
ただ、計画されている作業方法には、非常に大きな危険が潜んでいます…。
Q1.【最重要】その作業、本当に安全ですか?ブロック使用は絶対にダメ
まず、何よりも先にお伝えしなければならない、最も重要な注意点です。
🚫 車の下に潜って作業するときに、ジャッキだけで上げたり、コンクリートブロックをかませて車体を支えたりするのは、絶対にやめてください。
⚠️ 危険な理由
ジャッキは車を持ち上げるための道具で、車体を安定して支え続けるようには設計されていません。
油圧抜けや、ちょっとした衝撃で、突然下がる(落ちる)可能性があります。
また、コンクリートブロックは、一方向からの力には強くても、横からの力や衝撃、一点への集中荷重には非常に脆く、簡単に割れたり崩れたりします。
❌ 最悪の事態:もし作業中にジャッキが下がったり、ブロックが崩れたりしたら、車の下敷きになり、命に関わる重大な事故につながる危険性があります。
【安全のために】
どうしても車の下に潜る作業が必要なら、必ず「リジットラック(通称:ウマ、ジャッキスタンド)」という、車体を安定して支える専用の器具を使ってください。
ポイントは、ジャッキとウマの役割分担です。
ジャッキは「上げる」ための道具で、「支え続ける」道具ではありません。
ジャッキで上げたら、必ずウマをかけて、車の重さはウマに預ける——これが鉄則です。
そして、平坦で固い地面の上で、正しく設置することが絶対条件です。
ただ、正直なところ、車の下に潜る作業そのものが、初心者の方にはリスクが伴います。
可能であれば、潜らずにできる方法を考えるか、プロに任せることを強くおすすめします。
Q2. DIY下回り塗装、想像以上に「難しい」です
実は、今回のご相談者さんは、このあと実際に段差プレート(スロープ)で車を上げようと試されたそうです。
ところが——荷重に耐えられず、プレートが滑ってしまって、車を上げることすらできなかったとのこと。
あとから「駆動するタイヤの側でないと、スロープには登りにくい」と気づかれたそうですが、いずれにせよ、これだけ綿密に計画していても、安全に車を上げる環境を作るだけで、これほど大変なんです。
そして仮に、安全な作業環境を確保できたとしても、次に立ちはだかるのが「塗る作業そのものの難しさ」です。
🔶 刷毛(ハケ)で塗る場合
車の下に寝転がって、上向きに、ドロッとした錆止め剤を刷毛で塗ることを想像してみてください。
重力には逆らえません…塗料が腕や顔に垂れてくる可能性が高いです。
広々としたスペースで平らな天井を塗るDIYのとは、わけが違います。
均一に、ムラなく塗るのは至難の業で、高価な錆止め剤を無駄にしてしまう可能性もあります。
🔶 スプレー缶で塗る場合
仮にスプレー缶を使う場合も、逆さまに近い状態だと、ガスだけが出てしまったり、塗料が均一に出なかったりします。
狭いスペースで、広範囲に薄く均一にスプレーするのは、非常に難しい作業です。
Q3.「コスパ」で考えると、プロに任せる方が良いかも?
DIYのメリットは費用を抑えられること…と思いがちですが、今回のケースではどうでしょうか。
🔶 手間と時間:下準備、養生、塗装作業、後片付け…かなりの時間がかかります。
🔶 作業の難易度:上で見たとおり、キレイに仕上げるのは難しいです。
🔶 準備物のお金:錆止め剤(意外と高い!)、刷毛やスプレー、養生材、保護メガネ、手袋など、揃えると思った以上に出費がかさむこともあります。
🔶 安全リスク:万が一の事故のリスクがあります。
これらを総合すると、しっかりした下地処理と塗装技術、そして安全な設備を持つ「プロ(専門業者や信頼できる整備工場)」に依頼するほうが、結果的にコスパは良い、と私は考えます。
Q4. でも「自分でやる楽しさ」も!安全第一で
もちろん、コスパだけがすべてではありませんよね😊
「自分の手で愛車をメンテナンスする達成感」や「コツコツ作業する時間そのものが楽しい」という方も、いらっしゃると思います。
もしDIYに挑戦したい気持ちが強いのであれば、絶対に「安全」を最優先したうえで、無理のない範囲で試してみるのは良いと思います。
正直、私自身もブロック上げで潜る塗装はやらない派です。
私が難しいと思っているだけで、器用な方なら上手にできるかもしれませんけどね(笑)
Q5.【再確認】そもそも、その錆止めは本当に「必要」ですか?
ここで、もう一度立ち止まって考えてみましょう。
「なぜ、下回りの錆止めをしたいのか?」
- 目的A:ボディのように、下回りもピカピカに保ちたい(美観重視)
- 目的B:あと10年、20年と、この車を大切に乗り続けたい(超長期保有)
- 目的C:サビで将来トラブル(車検に通らないなど)が起きるのが、なんとなく心配…
もし、あなたの目的がB(超長期保有)であれば、しっかりとした錆止め(DIYまたはプロ施工)を行う価値はあるでしょう。
Aの美観も、こだわりがあれば否定はしませんが、機能的にはほぼ不要なことが多いです。
しかし、もしCの「漠然とした不安」からなのであれば、その錆止めは「不要」である可能性が高いです。
以前の記事でもくわしく解説しましたが——
- 最近の車は、昔に比べて格段に錆びにくくなっている
- 東北地方でも、通常の使用(+たまの下回り洗浄)であれば、10年程度ではフロアに穴が開くような致命的なサビは起こりにくい
- 表面的なサビは発生するが、機能的に問題ないことが多い
つまり、過剰に心配する必要はない、ということです。
むしろ、やるべきことは「車検などで勧められる不要な錆止めを、ていねいに断ること」と、「融雪剤が付着したら、たまに下回りを水で洗い流すこと」かもしれません。
車検やタイヤ交換のときに勧められる錆止め(ハブの錆止めなど)を断る判断については、こちらでもくわしくお話ししています。
まとめ:安全第一。そして「本当に必要か?」を見極めよう
DIYでの下回り錆止め、挑戦する前に、ぜひ考えてみてください。
- ブロックでの車体上げは絶対にNG。安全な作業環境を確保できないならDIYは諦める
- DIYの下回り塗装は、想像以上に難易度が高く、費用対効果も低い可能性がある
- そもそも、あなたの車に、今、高価な錆止め処理が本当に必要か?再考の価値あり
- 一番効果的で安価なサビ対策は「こまめな下回り洗浄」かもしれない
もし、それでもDIYに挑戦されるなら、くれぐれも安全に注意して、無理のない範囲で行ってくださいね。
そして、もし実践されたら、その結果や感想を教えていただけると、私も大変勉強になります。
ハブの錆止めや、下回りに塗る黒い防錆塗料(シャシブラック)など、下回りのサビ対策を「全部まとめて整備士の本音で」知りたい方は、こちらの総合ガイドもどうぞ。
【おまけ】サビが気になって乗り替えるなら
ここまで「過剰な錆止めは不要・こまめな洗浄で十分」とお伝えしてきましたが、もしサビをきっかけに「やっぱり乗り替えようかな」と気持ちが動いたとしても——サビていても、まだ車の価値はありますよ。
1ヶ所だけに任せると「錆びていて価値がないですよ」と言われてしまうこともあるので、複数社で比べて、愛車の価値をしっかり引き出しましょう。
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下回り塗装のDIYで疑問や不安がある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、ご質問への回答だけでなく、損しないカーライフを送るための記事を書いています。
こちらから記事をまとめたページに飛べますので、よかったらのぞいてみてください。
それでは、素敵なカーライフを🐧










