自動車保険をディーラーからネット保険に乗り換える際の注意点

新しい車を買ったタイミングや、保険の更新が近づいたとき——。
「ディーラーの保険から、ネット保険に替えたら安くなるらしい。でも、どう断ればいい?どこがいいの?」と迷いますよね。
とくに、面と向かってお店に「ネットにします」と言うのは、少し気まずい気もします。
私は元ディーラー営業なので、お店側の気持ちも、お客様側の気持ちも分かります
じつは、断るのに気まずさは要りません
その理由と、損しない選び方を、いっしょに見ていきましょうね🐧
この記事では、元ディーラー営業の視点で、①断り方、②どこの保険を選ぶか、③乗り換えで気をつける点、④車両保険は必要か——を、順番にお話しします。
自動車保険をディーラーからネット保険に乗り換えるのは、まったく問題ありません。
ディーラーには「ネット保険にします」と正直に伝えれば大丈夫で、気まずく感じる必要はありません。
どこの保険がいいかは「何を重視するか」(値段・補償・バランス)で変わります。
人によって最適な会社は違うので、自分の条件で一括見積もりをして比べるのが、いちばん確実です。
ネット保険にするときは、レンタカー特約やロードサービスの範囲など、こまかい補償の違いもチェック。
そのうえで、今の補償内容と揃えて比べれば、損しにくくなります。
実際に、私のもとにはこんなご相談が届きました。
自動車保険について質問させてください。
スズキのディーラーでソリオの新車を一括購入し、納車は7月の予定です。
今乗っている車も同じディーラーで購入し、今はそこの保険に加入しています(保険も扱っているディーラーです)。
妻と2人暮らしで、9月に子どもが生まれるので買い替えました。
質問は、①ディーラーが勧める保険の断り方、②どこの保険がおすすめか(ネットで調べるとアフィリエイトが多くて…)、③実際に加入して気になった点、です。
私の考えとしては、保険は万が一のときに人生が破綻しないためのものなので、新車ですが車両保険は不要だと思っています。
新車のご契約と、お子さんのご誕生。
おめでとうございます。
ひとつずつ、お答えしていきますね。
① 断り方:じつは、気まずくなりません
まず、いちばん気になる「断り方」から。
元ディーラー営業として正直にお伝えすると、今どきのお店は、価格ではネット保険に分があることを、よく分かっています。
なので、深追いして食い下がってくることは、ほとんどありません。
伝え方も、シンプルで大丈夫です。
「今回はネット保険にしようと思っています」——これで十分です。
もし見積もりを勧められたら、「見積もりを見て、こちらにします」と一言添えれば、角も立ちません。
それでも念のため、という方に、営業側の裏側を一つ。
もし食い下がられたら、ディーラーが出した補償内容と同じ条件でネットの見積もりを取り、その金額を見せてみてください。
たいていは、それで「たしかに安いですね」と引き下がります。
念のため補足すると、ディーラーの保険が悪いわけではありません。
対面で相談できる安心感や、手続きをまるごとお任せできる価値は、ちゃんとあります。
そのうえで「自分は値段を優先する」という選択なので、堂々と、気持ちよく乗り換えて大丈夫ですよ。
② どこの保険がいい? 「何を重視するか」で決まる
次に、「どこの保険がおすすめか」。
じつは、ここに「万人にとっての正解」はありません。
保険選びは、「何を重視するか」で答えが変わるからです。
- 値段重視:とにかく保険料を抑えたい
- 補償重視:手厚いサポートや事故対応を大切にしたい
- バランス重視:値段と安心の、ちょうどいいところを取りたい
たとえば、毎日は使わない・長距離も予定していない、という使い方なら、値段重視で選んでよいと思います。
ご相談者さんが「ネットで調べるとアフィリエイトが多くて…」と書かれていましたが、その感覚は、とても正しいです。
じつは、保険料は年齢・等級(無事故を続けるほど上がって保険料が安くなる割引ランク)・車種・使い方で大きく変わるので、「みんなにおすすめの1社」は存在しません。
ある人に最安の会社が、別の人には割高、ということが普通に起こります。
だからこそ、特定の1社を鵜呑みにするより、自分の条件で見積もって比べるのが、いちばん確実で、後悔しにくい方法なんです。
そもそも保険料が何で決まるのか(年齢・等級・車種など)を先に知っておくと、見積もりの結果も読み解きやすくなります。
③ 乗り換えの手順と、ネット保険で気をつける点
では、実際の進め方です。
私がおすすめしているのは、この順番です。
- 一括見積もりで、価格の安い数社をざっくり絞る
- 絞った会社の公式ホームページから、正確な条件で本格的な見積もりを取る
- 今の補償内容と揃えて、同じ補償でいくら安くなるかを比べる
ポイントは、必ず「今と同じ補償内容」で比べること。
安さだけで見て、必要な補償がごっそり抜けていた…では、本末転倒ですからね。
タイミングは、いまの保険の満期の少し前(今回なら納車に合わせて)から動き始めると、あわてずに済みます。
実際の見積もりの取り方(申し込みの前に知っておきたい注意点も)は、こちらで画像付きで解説しています。
ご質問③:ネット保険で「気になった点」
3つ目のご質問、「実際に加入して気になった点」について。
ネット保険は保険料が安い一方で、こまかい部分で代理店型と差が出ることがあります。
とくにチェックしてほしいのが、「レンタカー特約」と「ロードサービスの範囲」です。
たとえば、事故や故障で車が使えないときの代車(レンタカー)費用を補償する特約が、ネット保険では付けられない会社もあります。
また、ロードサービスでレッカーしてくれる距離も、会社によって差があります。
毎日車が必要な方や、遠出が多い方は、このあたりも見比べておくと安心です。
この「レンタカー特約」がなぜ大事なのかは、こちらでくわしくお話ししています。
④ 車両保険は必要? 新車のうちは、一度だけ考えて
最後に、ご相談者さんの「新車だけど車両保険は不要」という考えについて。
結論から言うと、その考え方は、とても筋が通っています。
「万が一のときに人生が破綻しないため」が保険の本質、というのは、まさにその通りです。
そのうえで、元営業として一つだけ、材料をお渡しします。
車両保険は、事故や災害で自分の車が壊れたときに、修理代や買い直しのお金が出る保険です。
新車のソリオは、いまがいちばん価値が高い時期。
もし全損(修理できない、または修理代が車の価値を超えるほどの大きな損害)になったとき、そのお金を貯金からポンと出して、もう一度買い直せそうか——ここだけ、一度考えてみてください。
「貯金で立て直せる」「もし失っても割り切れる」なら、外して問題ありません。
「さすがに新車を失うのは痛い」と感じるなら、価値が下がるまでの数年だけ付けておく、という折衷案もあります。
お子さんが生まれるこのタイミング、ご夫婦で一度だけ話してみると、納得して決められると思います。
迷ったときは、保険会社やプロに直接相談してみるのも、遠回りのようで確実です。
車両保険を「付ける・外す」の判断材料は、こちらにくわしくまとめています。
🔍 自動車保険のタイプ比較
| 項目 | ダイレクト型(ネット) | 代理店型(ディーラー等) |
|---|---|---|
| 保険料 | 割安(年3〜7万円) | やや高め(年5〜10万円) |
| 相談 | 電話・ネット | 対面で丁寧 |
| 手続き | ネットで自分で | 担当者にお任せ |
| 事故対応 | コールセンター | 担当者が対応 |
※保険料は年齢・等級・車種・補償内容によって大きく変わります。上記はあくまで一般的な目安です。
📊 参考費用の目安
この記事に関わる費用の目安をまとめました。
- 任意保険料の相場は年3〜10万円ほどで、年齢・等級・車種・補償内容で大きく変わります。ネット型は代理店型より割安な傾向があります。
- 車両保険を付けると、年2〜8万円ほどが上乗せされるのが一般的です。免責金額(自己負担額)を高めに設定すると、保険料を抑えられます。
- 一括見積もりで複数社を比べると、同じ補償でも年間で数千円〜数万円の差が出ることが珍しくありません。
※上記はあくまで一般的な目安です。年齢・等級・車種・地域・補償内容によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう。
💡 自動車保険は、年に1回の見直しが大切 複数社の保険料を、まとめて比較できます。
ディーラーからネット保険への乗り換えは、気まずさも、むずかしさも、思っているほどありません。
大切なのは、安さだけでなく「自分の使い方に合っているか」で選ぶこと
ご家族が増えるこれからのカーライフ、無理なく・無駄なく守っていきましょうね🐧
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このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、保険や維持費との向き合い方をまとめて整理できる「教科書ページ」もご用意しています👇











