今回のお悩み

しばらく車に乗らないので、車を手放すことにした。

自動車保険を解約すると、育ててきた等級が最初からになると聞いた。

また車に乗るときのために、等級を残しておく方法はないのか知りたい。

せっかく上がってきた自動車保険の等級が、車を手放すだけで最初に戻ってしまうのは、もったいなく感じますよね。

等級は1年に1つずつしか上がらないので、新しい契約の6等級に戻ると、取り戻すのに何年もかかるからです。

解約の連絡そのものはすぐに済んでしまうので、その前に等級のことに気づけたのは大きいです。

わが家も、家族に譲ったタントの保険は、いまは中断して等級を預けています。

では、車を手放すとき、等級を残しておく方法はあるのでしょうか?

✅ 結論からお伝えします

車を手放すときも、等級を残しておく方法はあります。

解約するときに「中断証明書」を出してもらうと、今の等級を最大10年間預けておけます。

次に車に乗るときは、別の保険会社でも、その等級から始められます。

頼み方は、解約の連絡のときに「中断証明書も発行してほしい」とひと言そえるだけです。

ただし、車を持ったまま保険だけを止めることはできません。

次の等級が7等級以上であることや、申し出の期限などの条件もあります。

今の等級と満期日は、保険証券か保険会社のマイページで今日のうちに確かめられます。

手放すかどうかを、まだ迷っている方はこちらから👇

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中断証明書があれば、等級を最大10年間預けておける

自動車保険の等級(ノンフリート等級)は、無事故を続けるほど割引が大きくなり、保険料が安くなる仕組みです。

保険を解約したり満期で終えたりしてから8日以上あけて入り直すと、等級は引き継げず、新しい契約の6等級から始まります。

新しい契約の6等級から、いちばん上の20等級まで上がるには、無事故を続けても最短で14年かかります。

等級は、お金で買ったものではなく、時間をかけて積み上げてきたものなんですね。

その等級を預けておけるのが、「中断証明書」です。

中断証明書は、自動車保険を解約するときに、保険会社に発行してもらう書類です。

解約したときの等級を最大10年間取っておけるので、何年かあとにまた車に乗るときも、同じ等級から保険を始められます。

次に入るときは、別の保険会社やネット型の保険を選んでも使えますし、配偶者や同居の家族の車で使えることもあります。

私も2026年にN-WGNの保険に入ったときは、以前に中断していた10等級の中断証明書を使いました。

勤め先の社用車に乗り替えて自分の車を手放すときも、中断証明書で等級を預けておけます👇

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頼み方は、解約の連絡のときにひと言そえるだけ

手続きは、むずかしくありません。

中断証明書は、こちらから頼まないと出てこないこともあるので、自分からひと言そえておくと安心です。

  • 今の等級と満期日(保険の期間が終わる日)を見る:保険証券か保険会社のマイページに書いてあります
  • 乗らなくなる日(=解約したい日)が決まったら、先に保険会社へ伝える:解約の書類を前もって作っておいてもらうと、あとがスムーズです
  • 同じ連絡で、中断証明書も頼む:「今の車は手放して、また何年かあとに乗る予定なので中断証明書も発行してほしい」と伝えます
  • 届いた中断証明書をしまっておく:次に保険に入るときに原本が要るので、なくさないように保管します

お店(ディーラーや代理店)で入った保険なら、まずは担当の方に伝えれば大丈夫です。

保険料を払わずにそのままにすると、中断証明書を出してもらえなくなることがあるので、解約の連絡はしておきます。

次の車に乗り替えるなら、中断しなくて大丈夫

次の車がもう決まっているなら、中断はしなくて大丈夫です。

契約を残したまま、新しい車が来た日に「車両入替」(保険を新しい車へ移す手続き)をすれば、等級はそのまま続きます。

乗り替えまでのすき間に満期日が来るときは、満期日に合わせて中断証明書を出してもらい、新しい車で使う方法もあります。

前の車を先に手放すときの入れ替えの決まりは、保険会社によって少しずつ違うので、契約している保険会社に確かめておくと安心です。

満期を過ぎてしまったときも、まずは保険会社に連絡する

車を手放すことで頭がいっぱいのときほど、更新の手続きは抜けやすいものです。

満期日を過ぎても、1か月以内なら続けられる保険会社もあります。

まずは今の保険会社に急いで連絡して、続けられるか、車を手放しているなら中断証明書を出してもらえるかを確かめてみてはいかがでしょうか。

保険が切れたままの車には、乗らないようにします。

解約日は、満期日に合わせられるならそれがいちばん

満期日まで待って中断すると、その年に事故がなければ、等級が1つ上がった状態で預けられます。

途中で解約して中断すると、今の等級のまま預けることになります。

手放す日を満期日に合わせられるなら、それがいちばん損の少ない形です。

月払いで、満期まで待てないとき

保険料を月払いにしている場合、解約日によっては少し損をしてしまうことがあります。

たとえば、満期日が10月1日で、車を手放して解約するのが9月2日だったとします。

この場合、たった1日のために、9月分の保険料を1か月分まるまる払うことがあります。

満期まで待てないときは、解約日を毎月の満期日と同じ日にち(この例なら9月1日)の前に合わせると、ムダな保険料をほとんど払わずにすみます。

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先に知っておきたい、中断証明書の3つの条件

手続きは簡単ですが、中断証明書には、知らないと出してもらえない条件があります。

① 次の等級が7等級以上であること

中断証明書を出してもらえるのは、次の契約に当てはまる等級が7等級以上のときです。

今が6等級でも、事故がなく満期で中断すれば、7等級になるので出してもらえます。

事故で保険を使って5等級以下になっているときは、中断証明書は出してもらえないので、解約だけになります。

5等級以下の等級は、解約から13か月のあいだは次の契約に引き継がれるので、すぐに入り直しても新しい契約の6等級にはなりません。

② 申し出には期限がある(5年以内の会社も、13か月以内の会社も)

中断証明書は、解約した日(満期日)のあと、決められた期間のうちに申し出る必要があります。

三井住友海上・ソニー損保・東京海上日動は5年以内です。

SBI損保は13か月以内で、2023年1月1日以降に始まった契約は5年以内です。

損保ジャパンとおとなの自動車保険(SOMPOダイレクト)は、13か月以内です。

※各社の公式サイト・よくある質問より(2026年11月に確認)・期限は保険会社と契約の時期で違い、見直しが入ることもあります

もう解約してしまった方も、この期間のうちなら、あとから頼める場合があります。

ただ後回しにすると間に合わなくなることがあるので、解約と同じ連絡で頼んでおくと安心です。

③ 車を持ったまま、保険だけを一時停止することはできない

車を手元に残しておきたい方には、少し残念な条件かもしれません。

自動車保険は、車を持ったまま保険だけをお休み(一時停止)することはできません。

中断証明書を出してもらうには、解約日(満期日)までにその車に乗れない状態になっている必要があります。

たとえば、廃車・譲渡(売却)・車検切れ・一時抹消登録などです。

一時抹消登録は、ナンバープレートを返して、その車をいったん公道で走れなくする手続きです。

車を手元に置いたままでも、一時抹消登録か車検切れにすれば中断できます。

同じ車に乗り直したい方は、解約の前に保険会社へ聞いてみてはいかがでしょうか。

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なお海外赴任や留学で日本を出るときは、海外特則という別の中断もあり、こちらも預けておけるのは最大10年です。

こうした条件は保険会社によって細かい違いがあるので、契約している保険会社にも確かめておきたいところです。

ピゴス
ピゴス

保険を継続し忘れて、等級を失ってしまったという話は、たまに聞きます。

知らないまま等級を手放してしまう方を、1人でも減らしたいと思っています。

保険を再開するときは、保険会社を選び直せる

預けた等級は、もとの保険会社に戻らなくても使えるので、再開のときは保険会社を選び直せるタイミングでもあります。

使うときは、新しい車を手に入れてから1年以内に保険を始めることなどの条件があるので、再開が決まったら早めに準備しておくと安心です。

とはいえ、何年か先の話なので、いま比べる必要はありません。

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まとめ:解約の連絡で、ひと言そえるだけ

  • 車を手放すときは、保険を解約する連絡で、中断証明書の発行も頼む
  • 中断証明書は、今の等級を最大10年間預けておける(別の保険会社でも使える)
  • 満期日に合わせて中断できるなら、事故がなければ等級が1つ上がった状態で預けられる
  • 次の等級が7等級以上・申し出の期限・車に乗れない状態になっていること、の3つが条件
  • 車を持ったまま、保険だけを一時停止することはできない
  • 次の車がもう決まっているなら、中断せずに車両入替で等級は続く

新しい契約の6等級から20等級まで、最短でも14年かかります。

その14年ぶんの等級を、解約の連絡のひと言で預けておけます。

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ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!