中古EVの選び方!太陽光発電とV2Hを活用した賢い組み合わせ

昼のうちに屋根で作った電気を、夜も使いたい。
そう考えたときに出てくるのが、家庭用の蓄電池です。
ただ、値段を調べてみると、なかなかの金額になります。
そこで、電気自動車を蓄電池のかわりに使うという方法が出てきます。
車としても乗れて、電気もたっぷり貯められる。
では、どの1台を選べばいいのでしょうか。
こんにちは、元ディーラー営業のピゴスです。
実は私自身、初代リーフに乗り、自宅で太陽光パネルとV2Hも使ってきました。
この記事は、実際にいただいたご相談(新築で中古の電気自動車+太陽光+V2H)をもとに、私の実体験も交えてお伝えします。
中古EV選びの結論から、正直にお話ししますね。
アクアくらいのサイズで太陽光・V2Hと組み合わせるなら、「2代目リーフ」が価格と性能のバランスで現実的です。
人気がないものは安く買える、という裏返しがよく効くのが、じつは中古の電気自動車なんです。
私が乗ってきたのは初代リーフですが、その経験からすると、2代目なら冬でも約150km、春や秋なら約250kmくらいは走ると見ています。
ただし太陽光とV2Hについては、必要な人と、そうでない人がはっきり分かれると考えています。
ここは実践者として、正直にお伝えしますね。
今回いただいたご相談
まずは、いただいたご相談の内容です(編集して掲載しています)。
新築に伴って、中古の電気自動車を検討しています。
太陽光パネルとV2Hを導入予定で、日中に電気自動車へ貯めた電気を、夜は家で使うのをメインに考えています。
普段は在宅ワークで車は家にあり、子どもの送迎や近場の買い物で乗るくらいです。
休日は主人の車で出かけるので、電気自動車は基本的に家に置いておくことになります。
今はトヨタのアクアに乗っているので、それくらいの大きさで、価格を抑えつつ蓄電池代わりに使える中古の電気自動車のおすすめはありますか。
大体いくらくらいで購入できるのかも知りたいです。
購入するのは年末ごろの予定なので、まだ少し先の話ではあります。
ご相談ありがとうございます。
太陽光・V2H・電気自動車の組み合わせは、実は私も暮らしの中で使ってきたので、実感を交えてお答えしますね。
ご購入まで、まだ9ヶ月ほどあります。
この期間があるのは、じつはとても有利です。
中古車は同じ車種でも一台ごとに状態が違うので、見比べる時間があるほど、良い個体に出会いやすくなります。
アクアサイズで蓄電池代わりなら「2代目リーフ」が現実的
V2Hに対応している輸入車の電気自動車は、じつはまだ限られています。
そのため、アクアと同じくらいのサイズで、蓄電池代わりに使うことを考えると、2代目リーフが価格的にも現実的な選択肢になってきます。
電気自動車はリセール(下取り価格)が下がりやすい傾向なので、安くなった中古を買うのが無難です。
気になる価格ですが、2代目リーフの中古は、年式・走行距離・バッテリーの状態で大きく幅があります。
別の方から同じようなご相談をいただいたときは、「150万円くらいで買えるリーフなら、2代目になります」とお答えしました。
そのあたりが、ひとつの目安になると思います。
逆に、もっと安い個体にも注意が必要です。
100万円を切るあたりで出てくる中古のリーフは、その多くが初代で、しかもバッテリーの劣化が進んでいることが多いんです。
実際、そのくらいの価格帯のリーフは、1回の充電で70キロから100キロくらいしか走らない個体も珍しくありません。
安さだけで選ぶと、ここでおすすめしている2代目ではなく、走れる距離の短くなった初代に当たりやすいということです。
じつは中古のリーフは「選びやすい」・私の選び方のコツ
中古の電気自動車と聞くと不安かもしれませんが、ガソリン車より選びやすい面もあるんです。
電気自動車はエンジンオイルの交換のような整備がないので、前のオーナーのメンテ状態に左右されにくいからです。
そのうえで、私が中古リーフを選ぶときに見るポイントはこの4つです。
- 無駄に良いグレードを選ばない(必要のない装備は省くと、その分安く買えます)
- 走行距離が極端に長いものは避ける(バッテリーの劣化や、電気系以外の修理費が増える恐れがあります)
- メーター表示でバッテリーの劣化具合を確認する(劣化してくると、専用ゲージの目盛りが減っていきます)
- 人気の白・黒以外の色だと、中古では少し安く買えることがあります
あとは、中古車サイトでたくさんのリーフを見て相場感を養い、実車で外装の状態や車内の匂いを確認すれば、大失敗は少ないですよ。
とくに大事なのが、メーターのバッテリー劣化ゲージのチェックです
走行距離の数字だけでは劣化の具合まではわからないので、私は必ずここを見るようにしています
いちばん大きなリスクは、電池そのものです
なぜ、そこまでゲージにこだわるのか。
中古の電気自動車でいちばん大きなリスクが、電池そのものだからです。
これまでの車なら、大きめの故障でも、軽自動車なら20万円ほどあればほとんど直せました。
エンジンの載せ替えでも、50万円くらいからなんとかなるものです。
でも、電池はそうはいきません。
丸ごと交換となると、まとまった金額になります。
正直に申し上げると、私もその金額をきちんと調べたわけではありません。
ただ、現実的には「直すより、乗り替えを考える」ことになる、という感覚は持っています。
もうひとつ、電池のトラブルは「そのまま止まってしまう」ことに直結しやすいところがあります。
ガソリン車のように、だましだまし乗るということがしにくいんです。
私のところにも 走行13万キロのリーフで1回の充電が70キロ 14万キロで100キロくらい というご相談が来ています
どちらの方も乗り替えを検討されていました
ここで、蓄電池代わりに使う方にお伝えしておきたいことがあります。
電池が弱ってくると、走れる距離だけでなく、貯めておける電気の量そのものが減っていきます。
つまり、ほとんど走らせない使い方でも、電池の状態は効いてくるということです。
だからこそ、走行距離の数字より、メーターのゲージを見てほしいんです。
とはいえ、悲観ばかりしているわけでもありません。
電気自動車は構造そのものがシンプルなので、電池さえ元気でいてくれれば、意外と長持ちするのではないか。
私はそんなふうに、少し楽観的にも見ています。
どれくらい走る?私のリーフ体験から
つぎに、いちばん気になる航続距離(どれくらい走れるか)です。
私が実際に乗ってきた初代リーフの経験と、そこから見た各世代の目安をまとめてみました。
| リーフの世代 | 冬場(満充電) | 春・秋 |
|---|---|---|
| 初代(ごく初期のモデル) | 約50km | 約110km |
| 初代(改良後のモデル) | 約80km | 約150km |
| 2代目 | 約150km | 約250km |
※初代は私の実走行の体感、2代目は初代の経験からの見立て(目安)です。
運転の仕方・エアコンの使用・個体のバッテリー状態で大きく変わりますので、実車で確認してくださいね。
ご覧のとおり、世代が新しくなるほど大きく伸びています。
ご自身が普段どれくらいの距離を走るかと、中古車の価格を照らし合わせて選ぶのがおすすめです。
「どれくらい走れば足りるか」と「いくらまで出せるか」。
この2つが決まると、選ぶ電気自動車はだいたい決まってきます。
リーフを中古で選ぶ「5つのメリット」
リーフを中古で持つと、維持のラクさという面で、うれしいメリットがあります。
- オイル交換が要らない(エンジンオイルの定期交換そのものがありません)
- メンテの悪い車を掴まされにくい(オイル管理の善し悪しで状態が大きく変わる、という心配が少ないです)
- 自宅充電なら移動コストが安い(夜間電力や太陽光で充電すれば、ガソリンより安くなりやすいです)
- 自動車税が安い(1000cc以下の区分が適用されます)
- ブレーキパッドの交換もほぼ不要(回生ブレーキの仕組みで、パッドが減りにくいんです)
とくにオイル交換がない点は、中古車選びで「メンテの善し悪し」に悩まなくて済むので、初心者の方にも安心材料になりますよ。
蓄電池代わりに使うなら「大容量」が安心
蓄電池代わりに使うなら、バッテリー容量は大きめの方が安心です。
2代目リーフは貯められる電気の量も多いので、災害時など、長く電気を使いたいときにも心強いです。
容量が小さいと、昼間の走行で電気を使ってしまい、夜に家で使う分が残らない…ということが起こりがちです。
夜に急な用事で出かけたいのに、電気を使い切っていてすぐ動けない、という場面も避けたいところです。
こうしたことを考えると、容量にはある程度ゆとりがある方が、安心して使えます。
そして中古車の場合は、もとの容量に加えて、そこからどれだけ減っているかも見ることになります。
カタログの数字ではなく、その1台の今の状態です。
太陽光・V2Hの正直な話(実践者として)
じつは、このご相談に最初にお答えしたとき、私は注意点を書いたのに消しました。
せっかく新築を楽しみになさっている方に、いきなり釘を刺すのもどうかな、と思ったからです。
なので、「もし聞きたかったら、お答えします」とだけ書いてお送りしました。
そうしたら、ぜひ聞きたいと言ってくださったので、正直にお話ししました。
ここからは、そのときにお伝えした内容です。
太陽光で発電した電気をV2Hを介して車に貯め、家でも使う——これは実際にやってみると面白い仕組みです。
ただ、トータルでお得になるかは「目的しだい」だと感じています。
災害への備えや、自給自足のような暮らしを楽しみたいという目的なら、太陽光+V2H+電気自動車の組み合わせはとても良い(面白い)と思います。
一方で、純粋に電気代の節約が目的だと、設置や維持のコストを考えると、元を取るのは正直むずかしいこともあります。
もうひとつ、V2Hは今のところ変換の効率があまり良くありません。
ざっくり言うと、100貯めた電気のうち、家で使えるのは60くらいになってしまうイメージです。
ですので、もし私が今から組むなら、V2Hなしで「太陽光+電気自動車」の組み合わせにします。
太陽光・V2H・電気自動車で電気代が本当に安くなるのか、経験者としての詳しい話はこちらにまとめています👇
まとめ:中古EVは「2代目リーフ」+目的に合った使い方で
今回のポイントをまとめます。
- アクアくらいのサイズで蓄電池代わりなら、2代目リーフが現実的。V2H対応の輸入EVは少なめです
- 電気自動車はリセールが下がりやすい傾向なので、中古で買うのが賢い。2代目リーフなら150万円くらいがひとつの目安です
- 中古リーフはメーターで劣化度を確認。走行距離が極端に長いものは避けましょう
- いちばん大きなリスクは電池そのもの。100万円を切る個体は初代で劣化が進んでいることが多く、蓄電池としての容量も減っています
- リーフ中古には5つのメリット。オイル交換なし・自動車税が安いなど、維持のラクさが魅力です
- 太陽光・V2Hは「目的しだい」。今から組むなら、私は太陽光+電気自動車の組み合わせにします
電気自動車のある暮らしは、ハマる人にはとても楽しいものです。
ご自身の使い方と目的に合わせて、無理なく選んでいけば大丈夫ですよ。
ご相談者さまの、その後
このご相談のあと、ご相談者さまからお返事をいただきました。
以前は良い側面ばかりしか見れていなかったと思うので、お話を踏まえて考えてみました。
すると、現段階の私の考えでは、太陽光と電気自動車(中古)がいいのかなと思うようになりました。
このお話が聞けたことで、何百万円と今後の資産が変わったと思います。
最初に注意点を消したときは、余計なことは言わないほうがいいかな、と迷っていました。
でも、聞いてくださったから、正直にお話しできました。
夢のある計画に水を差すのは、いつも気が引けます。
でも、聞いてくださる方がいるかぎり、これからも正直にお伝えしようと思います。
私自身、リーフのある生活はけっこう気に入っています
ただ、万人向けではないのも正直なところなので、目的をはっきりさせてから選ぶと後悔が少ないですよ
電気自動車に限らず、失敗しない中古車の選び方のコツは、こちらでも解説しています👇
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