著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

実家に帰るたび、駐車場に停まっている見慣れた1台。

もう18年、走行距離は20万キロを超えています。

😌「実家の親が、長年乗った車をそろそろ買い替えたいと言っている…」

「でも、古いし、走行距離もかなり走っているから、ちゃんと値段が付くんだろうか?」

🤔「次の車は、雪道も安心な4WDが良いみたいだけど、予算100万円くらいで、どんな車を探せばいいんだろう?」

ご両親のための、大切な車選び。

できるだけ「損しない」ように、そして、これからも安全で快適なカーライフを送ってもらえるように、しっかりとサポートしてあげたいですよね。

そんな優しいあなたの「親孝行」の、ささやかなお手伝いができれば嬉しいです。

先に、いちばん大事なことをお伝えしておきますね。

この車で「高く売る」ことに力を入れるのは、たぶん、いちばん報われない努力です。

その理由から、お話しさせてください。

きっかけは、読者の方からのご相談

まずは、今回いただいた具体的なご相談内容です。

(内容を編集して掲載しています)

父親の愛車・トヨタオーリス(平成19年式、20万㎞)の売却と、新しい車選びについて、ご相談をいただきました。

普段の用途に合ったコンパクトカーの4WDを、100万円以下の予算で探しているとのことです。

18年、20万キロ! まさに、オーリスと共に歩んだ歴史ですね。

そんな大切な車だからこそ、最後までしっかりと、そして次の車も納得のいく一台を選んであげたいものです。

✅ 結論からお伝えします

18年・20万キロのオーリスは、正直に言うと1〜3万円が妥当なところです。ここで数万円を追いかけるより、その努力を「買う方」に回したほうが、ずっと大きく得をします。

手放し方は、次の車を買うお店での下取りがいちばん手軽です。納車の日まで乗れて、手続きも1ヶ所で済みます。ただし「処分費用がかかります」と言ってくるお店だけは、お付き合いを考え直してください。そして次の4WDは、セダンが穴場です。

私のおすすめ:力の入れ先は「売る」より「買う」

先ほどの結論を、もう少し具体的にしますね。

今回の状況で、最もスムーズで、結果的に「損しない」可能性が高い方法は、

  1. 今のオーリスについて: 高く売る努力より、次の車を買うお店での下取りが手軽で確実です。数万円を追いかける時間は、買う方に回しましょう。
  2. 次の車について: 一般的なコンパクトカーやSUVだけでなく、意外な穴場である「4WDセダン」も視野に入れると、予算内で、より上質で快適な一台が見つかるかもしれません!

なぜ「下取り」と「セダン」が、この場合の「損しない」選択なのか

では、なぜ私が「下取り」と「セダン」という、少し意外かもしれない選択をおすすめするのでしょうか?

18年・20万キロの、正直な値段

18年落ち・20万キロという条件を考えると、正直なところ、このオーリスの市場価値は、1〜3万円程度が妥当なところです。

「少しでも高く売る方法はありますか」への、私の答え

ご相談では、こう聞かれていました。

「少しでも高く売れる方法があれば教えてほしい」と。

正直にお答えします。

この距離まで来ると、めぼしい方法はありません。

がっかりさせてしまったら、すみません。

でも、これは悪い知らせではないと思っているんです。

値段を上げる方法が無いということは、そこに時間を使わなくていい、ということでもあります。

浮いた時間と気力を、次の1台にまるごと回せます。

そして、そちらのほうが、はるかに大きく効きます。

100万円の予算で選ぶときに、1万円安く買えるか、年式が1年新しいか。

その差は、3万円を5万円にする努力より、ずっと大きいですよね。

もちろん、複数の買取店を回れば、もしかしたら5万円、8万円と、下取りより少し高い金額が付く可能性はあります。

しかし、その数万円のために、何件もお店を回り、査定を受け、交渉し、書類手続きを別々に行う「手間」と「時間」を考えると、果たして本当に「得」でしょうか?

それ以上に避けたいのが、一部の業者から「値段は付きませんね。逆に処分費用がかかります」と言われてしまうことです。

これは絶対に避けたい「損」ですよね。

ひとつだけ、下限を知っておくと安心です

とはいえ、言われるままに手放すのは、やはり気持ちのいいものではありません。

そこで、ひとつだけ準備しておくと安心なことがあります。

廃車の買取をしているお店の相場を、ざっと調べておくことです。

どんな車にも、鉄などの資源としての値打ちがあります。

その金額が、お父さまの車の下限です。

これを知っておけば、もし「処分費用がかかります」と言われても、落ち着いて聞いていられますよ。

話を戻しますね。

次に車を買うお店での「下取り」であれば、たとえ価値がゼロに近い車でも、「新しい車を買ってくれるから」という理由で、値段を付けてくれたり、無料で引き取ってくれたりすることがほとんどです。

納車の日まで今の車に乗り続けられ、書類手続きも一箇所で済む「手軽さ」と「安心感」は、数万円の差額以上の価値があると、私は考えます。

「高値で買い取りが難しい車だからこそ、損せずに得られる選択肢です」と言えるでしょう。

ピゴス
ピゴス

私がいつもお伝えしているのは、こういう考え方です

この車に手間暇をかけて、3万円を5万円にするくらいなら——

その努力は、買う方に振り分けましょう

同じ時間をかけるなら、次の1台を1万円安く・1年新しく買えたほうが、ずっと大きいんです😊

🔧 ピゴスより:「値段はつかない」と決めつけないで

18年20万kmと聞くと「もう値段がつかないかも」と思いがちですよね。でも、どんな車にも下限はあります。鉄などの資源としての値打ちが、必ず残っているからです。

ですので「値段がつかない」と決めつけて捨て値で手放すのだけは、やめてください。見当をつけるだけなら、機械が答えてくれるAI査定で十分です。そのうえで下取りの金額と見比べて、納得できる方で手放せば大丈夫ですよ。

次の4WDは、なぜ「セダン」が穴場なのか

今、中古車市場で人気なのは、SUVや、スライドドア付きのミニバン、そしてコンパクトハッチバックです。

これらの車は、人気がある分、同じ年式・走行距離でも価格が高めに設定されがちです。

一方で、かつて主流だった「セダン」は、現在の人気が少し落ち着いているため、中古車市場では「狙い目」になっていることが多いのです。

つまり、「軽自動車やコンパクトカーと同じくらいの予算で、もっと年式が新しく、走行距離も少なく、そして乗り心地も上質な4WDセダンが見つかる」可能性がある、ということです。

ボディタイプにこだわりがなければ、セダン系とコンパクトカー系は、どちらも狙い目です。

しかも、セダンが上質なのには理由があります。

低くて長いボディは、上質な走りを作りやすい形なんです。

広さに不満がなければ、値段以上に良い買い物ができたと感じられるはずですよ。

特に、ご両親が乗られるのであれば、SUVのような乗り降りの高さや、若者向けのスポーティさよりも、セダンならではの落ち着いた乗り心地や静粛性が、かえって喜ばれるかもしれません。

【1分でチェック】これだけで知っトク⁉コスパ最強の中古車を選べる10個のポイント「賢い中古車選び10の秘訣」は、費用対効果の高い中古車選びに焦点を当てています。長期的な視点での経済性を重視し、購入費用だけでなく維持費や売却時の手数料も考慮に入れた車選びのヒントを提供します。車種ごとの推奨年数や走行距離、さらにはスライドドアやSUV、ターボ車などの装備の要不要についても詳しく解説!...

親孝行カーライフ、成功へのステップ

では、具体的にどう動けば良いか、ステップで見ていきましょう。

  1. オーリスを賢く手放すには?
    • 「処分費用がかかります」と言われたら、その場で決めない: どんな車でも、鉄などの資源としての値打ちは残っています。持ち帰って、ほかでも聞いてみて大丈夫です。
    • 基本は「買うお店で下取り」: 次の車のお店に「このオーリス、下取りもお願いできますか?」と聞くのが、いちばんスムーズです。納車の日まで乗り続けられて、書類の手続きも1ヶ所で済みます。最後に、大切に乗ってきたオーリスと、新しく迎える車を並べて、記念写真を撮るのも素敵ですね。
  2. 理想の中古4WD車、どう探す?
    • 大手検索サイトで、視野を広く探してみる

      まずは、ネットの大手中古車検索サイトで、「予算100万円以下」「4WD」といった条件で、どんな車があるか見てみましょう。(参考記事:【これが正攻法!】中古車選びで80点以上取るための手順を画像付きで徹底ガイド!)
    • 個人売買も、もしかしたら…

      個人間売買を仲介するサービスで、「掘り出し物」が見つかることも。ただ、4WDの選択肢は少ない可能性があるので、根気よく探す必要があります。
    • 【私の一押し】セダン系4WDを狙ってみる!

      検索する際に、車種を絞らず、「セダン」というボディタイプもぜひチェックしてみてください。 例えば、「ホンダ グレイス ハイブリッド 4WD」。 この車なら、ハイブリッドで燃費も良く、4WDの設定もあり、セダンならではの上質な走行性能が特徴です。

      中古車価格も比較的こなれているので、「走行距離が少なめの良質な中古車が見つかるかもしれません」。 ご両親の普段使いには、ピッタリな一台になる可能性を秘めていますよ!

「手間」と「価値」のバランスで決める

もう一度、結論です。

今回の「親孝行の車選び」を「損しない」形で成功させるためのポイントは、

  1. 古いオーリスは、高く売る努力より「買うお店での下取り」。数万円を追いかける時間は、買う方に回すこと。
  2. 次の車は、人気のコンパクトカーやSUVだけでなく、意外な穴場である「4WDセダン」も視野に入れ、コストパフォーマンスと快適性の両方を追求すること。

この「手間と価値のバランス」を考えることが、きっとご両親も、そしてあなた自身も満足できる、最高の結果に繋がるはずです。

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まとめ:最高の「親孝行」は、安心で快適なカーライフのプレゼント

ご両親のための車選び、本当に素敵ですね。

  1. 20万キロ超えのオーリスは、無理に買取店を回らず「下取り」が賢い選択。数万円を追う努力は、買う方に回す
  2. 「処分費用がかかります」と言われたら、その場で決めずに持ち帰ろう
  3. 次の4WD車は、「中古セダン」という穴場を狙うと、コスパの良い上質な車が見つかるかも!
  4. 候補が見つかったら、必ずご両親にも試乗してもらい、納得の一台を選ぼう!
  5. 見積もりが出たら、私でよければ一緒に見ます。遠慮なく声をかけてくださいね

ぜひ、今回の情報を参考に、お父様への素敵な親孝行を実現してくださいね。

値段が付かないのは、乗り切ったということです

最後に、ひとつだけ。

18年、20万キロ。

この数字を聞いて、私がまず思うのは「値段が付かないな」ではありません。

よく走ったな、です。

20万キロというのは、地球をおよそ5周する距離です。

その距離を、お父さまを乗せて走り切ってきました。

値段が付かないのは、価値が無かったからではありません。

その値打ちを、最後まで全部使い切ったということなんです。

だから、手放す前に、写真を1枚だけ撮ってあげてください。

大切に乗ってきた車と、新しく迎える車を並べて。

その1枚は、たぶん査定額よりずっと長く残ります。

高走行車の乗り換えで疑問や不安ある場合は、このページ下の「コメント欄」からお気軽にどうぞ(ニックネームもメールアドレスも要りません)。

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ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!