不満なく乗れているフィットを、手放すのはもったいない気がします。

でも乗り続けるなら、残クレ(残価設定ローン)の最後の支払いが待っています。

まとめて払えば、手元のお金が一気に減ってしまいます。

乗り換えるのと払って乗り続けるのと、どちらが将来の節約になるのかは、すぐには決めきれません。

同じところで迷われた方が出した答えは、「ライフスタイルが変化するまでは、乗り続けようと思います」でした。

✅ 結論からお伝えします

今のフィットに不満がないなら、そのまま乗り続けたほうが、お金の面での損は少ないと思います。

フィットは、いま売っても手元に戻るお金が特別多い車ではないので、その傾向はより強くなります。

乗り換えを考えるのは、安全性や快適性、暮らしに合う車が欲しくなったときで十分です。

最後の支払いは、一括で払えば金利のぶんだけ軽く済みます。

ただ、払ったあとに手元が心細くなるなら、分けて払って穏やかに暮らすのも賢い選択の1つです。

ホンダの残クレなら、分けて払っても、余裕ができたときに残りをまとめて返せます。

今の貯金から最後の支払いの額を引けば、いざというときのお金が残るかどうかはすぐ分かります。

著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

急いで残クレで買ったフィット、5年たっても不満なし

まずは、今回いただいたご相談の内容です。

はじめまして。

豪雨で車が被災し、急いで車が必要だったため、残クレでホンダのフィットを買いました。

今年で5年がたつので、新しく買い替えるか、残りのお金を払ってそのまま乗り続けるかで悩んでいます。

走行距離は3万kmほどです。

今の車に、特に不満はありません。

通勤や帰省に必要なので、軽自動車にすることは考えていません。

どちらが、将来的に節約になるのか教えていただければと思い、質問しました。

車が使えなくなってすぐに次の車が必要になったときに、残クレで手に入れたのは、そのときにできた選び方だったのだと思います。

約束どおり払えているのであれば、責めるようなことは何もありません。

当時の私のお答えは「そのまま乗り続けた方がお金の面での損は少ない」でした

当時の私のお答えは、「結論から行くと、そのまま乗り続けた方がお金の面での損は少ないと思います」でした。

乗り換えると、次の車の代金が、まるごと新しくかかります。

乗り続ければ、残りを払い終えたあとは車の代金がかからず、税金や保険・ガソリン代などの維持費だけで乗っていけます。

フィットは、売るときの値段が特別高く残る車ではありません

当時は、「フィットはリセールバリューは高いとは言えないので、その傾向は強いです」ともお伝えしました。

リセールバリューは、車を売るときに、どれくらいの値段が残るかのことです。

売るときの値段が特別高く残らない車だと、いま売っても、新しい車の代金にあてられるお金は多くありません。

そのぶん乗り換えたときの負担が大きくなるので、乗り続けたほうが得という傾向が、より強くなります。

フィットの良し悪しとは別の、売るときの値段の話です。

2025年6月に、ステップワゴンの残クレの残りをどうするか迷っていた方にも、「メンテナンスや修理をしながら長く乗るということが再現性高くコスパよく乗れます」とお伝えしています。

3万kmなら、まだまだこれからです

当時は、「まだまだ距離も少ないので、トラブルも少ないと思います」ともお伝えしました。

5年で3万kmなら、1年に6,000kmほどです。

通勤や帰省に使っていても、まだまだこれから乗れる距離です。

浮いたお金は、オイル交換と新しいタイヤに

当時は、「車を買わなくて済むお金は、しっかりとオイル交換や新品タイヤの交換などにあてていただき」ともお伝えしました。

乗り続けると決めたら、新しい車に使わずに済んだお金を、乗り続けるための手入れにまわします。

私自身のメンテナンスの考え方は、こちらでお話ししています👇

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維持費の中で、大きく見直しやすいのは自動車保険です。

保険料の見直し方は、こちらにまとめています👇

自動車保険、年に1回の見直しで年間3万円の節約に成功|10分でできる比較方法 年に1回の更新タイミングや、車が変わったタイミングは、自動車保険を見直す絶好のチャンスです。 私自身、見直しで年間55,000円...

乗り換えを考えるのは、安全・快適・暮らしに合う車が欲しくなったとき

もちろん、乗り換えが悪いわけではありません。

当時のお答えでも、安全性や快適性、新しいライフスタイルにあう車が欲しいといった「考えが出てきたら考えるので良いのではないでしょうか?」とお伝えしています。

安全性と快適性と、暮らしに合うかどうかの3つのどれかに不満が出てきたら、乗り換えの考えどきです。

この記事を最初に書いたとき、Xでは、こんなふうにお伝えしました。

ピゴス
ピゴス

最新、安全、快適…ここに不満がないなら乗り換える理由はありません😊

自分にとって豊かな人生とは?

2026年8月に雹の被害を受けたN-BOXの乗り換えで迷っていた方には、次の2つを考えてみてはいかがでしょうか、とお伝えしました。

新しい車にすることで、何が良くなるのか。

その変化に、払う金額だけの価値があるのか。

はっきりした答えがあるなら、乗り換えを考えてよいときです。

お店から5年目に新しい車への乗り換えを勧められたご相談では、乗り換えを考えてよい理由と、残りの払い方の金利の見方もお話ししています👇

残クレのN-BOX、5年目。乗り換える?困っていないなら乗り続けてもOK。車検代だけでなく新車の値下がりも比較
残クレのN-BOX、5年目の車検前に乗り換える? 車にこだわりがないなら、そのまま乗り続けても大丈夫です残クレで買ったN-BOXが5年目。お店から新車への乗り換えを勧められたご相談に、車にこだわりがないなら乗り続けても大丈夫とお答えしました。車検代と新車の費用、残りの払い方、乗り換えていいときもお伝えします。...

最後の55万円は、一括で払う? 分けて払う?

ご相談者さまからは、続けてこんなお返事をいただきました。

残りは、最後の55万円です。

7月には車検もあります。

次からの月々の返済を少なくするには、やはり一度精算して乗り続けたほうがお得でしょうか。

残クレの最後には、まとめて払って乗り続ける・もう一度分けて払って乗り続ける(再クレジット)・車を返して乗り換える、のどれかを選びます。

再クレジットには別に条件があり、金利は申し込むときの金利です。

営業をしていたころの感覚では、最後に一括で払う方と分けて払い直す方は、どちらも同じくらいだったと思います。

ただ、メーカーによって差があって、残価が高いメーカーほど乗り換える方が多いのではないかと思います。

一方で車の値段や金利が上がり、お金の知識を持つ方も増えてきたいまは、ローンそのものに逆風も感じています。

当時は「どちらもあり」とお答えしました

当時のお答えは、まず「お金の面で考えたら、一括精算して金利を払わないのが損しないと言うことになります」でした。

そのうえで極端な例として、貯金が100万円しかないのに55万円を一括で払うのはリスキーだ、ともお伝えしました。

「残り45万円では心穏やかに暮らしたり、旅行などその他の楽しみも我慢しなきゃなってマインドになりがちだと思います」。

「それって大切な時間を損してますよね」。

なので、「多少、金利手数料を払ってでも計画的に支払って精神的に穏やかに暮らすことも賢い選択の1つだと考えています」とお伝えしました。

「55万円の金利手数料はさほど高くないです」とも書いています。

一方で、「一括精算もしやすい額ですので、さっさとしちゃう。どちらもありです」とも添えました。

いまお答えするなら、いざというときのお金が残るかで決めます

いまお答えするなら、払ったあとも手元にいざというときのためのお金が残るのであれば、一括で払うのがおすすめです。

先ほどのステップワゴンの方にも、少しの残クレを返すために、いざというときのためのお金にまで手をつけなくていいとお伝えしています。

それ以外の貯金があれば、払い切るのがおすすめです。

反対に、払うと手元が心細くなるなら、当時のお答えのとおり分けて払って穏やかに暮らすのも賢い選択です。

ご相談のように同じ年に車検が重なるときは、手元のお金をより残しておきたいところです。

分けて払うなら、金利と、払い終わるまでの総額を見てから決めてみてはいかがでしょうか。

分けて払っても、あとからまとめて返せます

ホンダの残クレなら、最後の支払いを分けて払う形にしても、余裕ができたときに残りをまとめて返せます。

残りをまとめて返す早期一括返済は、ホンダファイナンスが扱うすべてのクレジットが対象です。

再クレジットにした場合も、残りの一部だけを前倒しで返して、払い終わる時期を早めることができます。

一部を前倒しで返すのは10万円以上・1万円単位で、インターネットの会員ページから申し込む形です。

新車のクレジットなら、一部繰上返済も早期一括返済も手数料はかからないと案内されています。

分けて払い始めても、手元に余裕ができた時点で返せば、そのぶんこの先の金利は軽くなります。

残クレを途中でまとめて返すときの損得は、こちらでお話ししています👇

残クレの途中で一括返済。得する?戻るのは手数料の一部。決める前に今返す総額を聞いて比べる
残クレの一括返済は得か損か?戻るのは手数料の一部だけ、決める前に総額を聞く残クレを途中で一括返済して得をするのは、まだ払っていない手数料が差し引かれる分です。手数料は払い始めほど重く、最終回に残価をまとめて払っても安くなりません。今返す総額と残価を聞いてから、貯えと気持ちで決める順番をまとめました。...

ご相談者さまの、その後

ご相談者さまからは、「分割払いにしようと検討してます」とお返事をいただきました。

「車検もありますので」とも書かれていて、同じ年の車検のことも考えたうえでの決め方でした。

そして、「ライフスタイルが変化するまでは、乗り続けようと思います」。

それから1か月ほどして、もう一度ご相談をいただきました。

ご家族の事情で遠くまで車で送り迎えをすることが増え、フィットだと運転が少し疲れる、という内容でした。

そのご相談には、ほかの回答者の方々がお答えくださっていました。

ご相談者さまは試乗をして、ホンダのヴェゼルに決められました。

お返事には、「運転のしやすさが決定事項となりました」とありました。

「やはり自分の安全第一と考え購入を決意しました」とも書かれていました。

当時お伝えした「新しいライフスタイルにあう車が欲しい」と思うときが、1か月後にやってきたのだと思います。

暮らしが変われば、車を選び直すのは自然なことです。

2度目のご相談への、いまの私のお答えは、こちらにまとめています👇

長距離で疲れにくい車選び。運転席の高さ?大事なのは体に合うか。決める前に、1日借りて走ってみる
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残りの55万円をどうされたかまでは、伺っていません。

残クレの支払いが残っている車を手放して乗り換える流れは、こちらで順番に書いています👇

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まとめ

  • 今の車に不満がないなら、乗り続けたほうがお金の面での損は少ない
  • 売るときの値段が特別高く残らない車ほど、その傾向は強い
  • 浮いたお金は、オイル交換や新しいタイヤにまわす
  • 乗り換えを考えるのは、安全性・快適性・暮らしに合う車が欲しくなったとき
  • 最後の支払いは、いざというときのお金が手元に残るなら一括で
  • 手元が心細くなるなら分けて払い、余裕ができたらまとめて返す

これから次の車を買うときに、残クレやローンを私がいまどう考えているかは、こちらです👇

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車のこと全般を、はじめから順番に整理したい方は、こちらの教科書ページもどうぞ👇

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この記事で参考にした情報

この記事で引いた公式の案内は、どれも2026年10月に確かめたものです。

  • ホンダファイナンス公式「残価設定型クレジット」(2026年10月に確認)=最終回は新車に乗り換え・乗り続ける(最終回の支払いを一括か再クレジット)・車両を返却のどれか・再クレジットは別に条件があり金利は申し込み時の金利
  • ホンダファイナンス公式「一部繰上返済・早期一括返済について」(2026年10月に確認)=四輪新車のクレジットは一部繰上返済も早期一括返済も手数料なし・早期一括返済はホンダファイナンスが扱うすべてのクレジットが対象・一部繰上返済は10万円以上1万円単位・残クレは期間短縮型の対象外だが最終回に再クレジットを選んだ場合は使える
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ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!