試乗だけして帰るのは迷惑? ディーラーで気まずくならない、買う気がないときの伝え方

🤔「気になる車があるけど、試乗だけでディーラーに行くのって迷惑かな…?」
そんなふうに感じて、一歩踏み出せない方は意外と多いです。
試乗だけでディーラーに行くのは、まったく問題ありません。
ただし、「ちょっとした配慮」があると、営業マンとお互い気持ちよく試乗できます。
私自身、買う気がまだ固まっていない段階で試乗に行った経験が何度もあります。
元ディーラー営業マンであり、1級自動車整備士として現場の裏まで見てきた私が、試乗のリアルな現場感、営業マンに好印象を持たれる伝え方、そして「商談が長くなりそうなときの切り上げ方」まで、本音でお伝えします。
試乗だけでもOK!でも、ちょっとした配慮が大切
購入予定がすぐになくても、試乗をお願いすること自体は、まったく問題ありません。
ディーラーにとって試乗は、車の魅力を伝える大切な仕事の一つです。
将来のお客様候補を増やすための重要な活動でもありますし、丁寧な対応が口コミにつながってお店の評判を上げることにもなります。
だから、本来はどんなお客様にも分け隔てなく対応するのが理想です。
ただし、営業マンの本音も少しだけ…
営業マンは販売台数やノルマを意識して仕事をしています。
そのため、「今すぐ売れる見込みがないお客様」への対応に積極的ではない…という側面も、残念ながらあるかもしれません。
でも安心してください。
あなたは「将来、車を買うために情報収集をしている真剣なお客様」です。
冷やかしとは全然違います。
実際、私が試乗だけで訪問したときも、嫌な顔をされたことは一度もありません。
むしろ「ぜひ乗ってみてください」と丁寧に対応してもらえることがほとんどでした。
以前、同じ不安を持たれた方に、私はこうお答えしたことがあります。
いつか買うために、情報収集をしている訳ですし、堂々と試乗しに行ってもいいと思いますよ。
そういうお客さんが来ることも承知はしていますので。
「承知している」というのが、現場の実感にいちばん近い言葉だと思います。
お店の側は、そういう来店があることを最初から織り込んで一日を組み立てています。
気兼ねなく試乗するための3つのコツ
とはいえ、お互いに気持ちよく試乗するために、ちょっとした伝え方の工夫をするのがおすすめです。
コツ①:正直に、でも前向きに伝える
嘘をつく必要はありませんが、伝え方を少し工夫するだけで印象が変わります。
良い例:
「今は〇〇に乗っているんですが、将来の乗り換えを考えていて…フィットとヤリスで迷っているので、フィットに試乗してカタログをいただきたいのですが」
比較検討していることを伝えると、情報収集の真剣度が伝わります。
営業マンも「将来の見込み顧客だ」と前向きに対応しやすくなります。
もっと使える具体的なセリフ例:
- 「来年の車検のタイミングで乗り換えを考えていて、候補を絞り込みたいんです」
- 「妻(夫)と相談して決めたいので、試乗の感想を伝えたくて」
- 「今日は試乗だけで、購入時期や車種はまだ検討中なんですが、それでも大丈夫ですか?」
NG例:
「買う気ないんですけど、乗ってみたいんで!」
さすがにこれは正直すぎますね(笑)気持ちはわかりますが、もう少しオブラートに包みましょう。
コツ②:所要時間の目安を伝える
営業マンが気にするのは「どれくらい時間がかかるか?」ということ。
おすすめフレーズ:
「お忙しいところ恐縮ですが、試乗と簡単な説明で30分ほどお願いできますか?」
この一言があるだけで、営業マンは次の予定を立てやすく、お客様にも集中して対応できます。
この「30分」という数字には、理由があります。
お忙しい所、お手数ですが30分ぐらいお時間いただけると助かります…的な感じで(笑)
そんなにへりくだらなくてもいいのですけれども、やっぱり営業マンも人ですし、丁寧な人には、イイ情報を持って帰ってもらおうとか思うものですよ。
30分でいいのかと思うと営業マンも気楽ですしね。
へりくだる必要はまったくありません。
ただ、時間の見当がついているかどうかで、迎える側の気持ちはずいぶん変わります。
じっくり見たいときは「1時間ほど」と伝えても、もちろん大丈夫です。
さらに具体的にするなら:
- 「このあと別件があるので、30分ほどでお願いしたいです」
- 「今日はフィットの試乗だけで大丈夫です、見積もりはまた後日お願いするかもしれません」
最初に時間枠と目的を伝えておくと、お互いストレスなく進められます。
コツ③:試乗後は素直に感想を伝える
試乗が終わったら、感想をしっかり伝えましょう。
良い感想の例:
- 「ハンドルが思ったより軽くて運転しやすかったです」
- 「シートの座り心地が良くて、長距離も疲れなさそう」
- 「後部座席の広さが思っていたより広くて家族向きですね」
そして大切なのは、最後のひと言。
「今日はありがとうございました。家族と相談して、また改めてご連絡します」
この「また改めて」というフレーズが、営業マンに対しても自分に対しても、気持ちの切り替えになるマジックワードです。
商談を迫られたらどうする? じつは、席に着かない方法があります
ここが、実は多くの人が不安に思うポイントだと思います。
元営業マンとしての本音をお話しすると、営業マンは決して強引ではないのですが、様々な質問から自然に距離感を縮めてきます。
「ご家族は何人ですか?」「今のお車は何年お乗りですか?」「次の車検はいつですか?」…こうした何気ない会話を重ねているうちに、なかなか話を切り上げるタイミングがなくなり、気づけば見積もりをもらう流れになっていきます。
やるなら試乗だけ、とスパッと言う
この点について、私がお伝えしてきたのは、実はかわし方ではありません。
すぐに買うつもりもないのに見積りだのなんだのやっていると、あなたのお時間も無駄になってしまいますし、営業マンの時間も無駄になってしまいますので、やるなら試乗だけとスパッと行きましょう。
商談は、始まってしまうと切り上げにくいものです。
だったら、始める前に「今日は試乗だけです」と置いておくほうが、はるかにラクなんですね。
これは相手を出し抜くための作戦ではありません。
見積もりを作るには、営業マンも時間を使います。
その時間をお互いに使わなくて済むなら、それがいちばん気持ちのいい終わり方だと思うのです。
とはいえ、それでも話が長くなってしまうことは、やっぱりあります。
ただ断るだけでは、こちらも心苦しい
せっかく親切に対応してくれた営業マンに対して、「いえ、今日は大丈夫です」とバッサリ断るのは、こちらとしても申し訳ない気持ちになりますよね。
そんなときのために、私がよく使う切り上げ方を3つ紹介します。
切り上げ方①:「用事があるので、後日連絡します」+名刺確認
「今日はこのあと用事があるので、より具体的にご相談する際はこちらからご連絡しますね」
そう伝えながら、もらった名刺の名前を確認する素振りを見せるのがポイントです。
「〇〇さんですね、ありがとうございます」と名前を呼ぶだけで、営業マンは「この人、印象に残してくれた」と感じ、無理に引き止めようとしなくなります。
これは私が実際に使っていて、一番スムーズに切り上げられるフレーズです。
切り上げ方②:「家族と相談してから」
「購入は家族と相談してから決めたいので、今日は持ち帰らせてください」
家族・パートナーの存在を出すのは、営業マンが最も「今日は決まらない」と納得しやすい伝え方です。
独身の方でも「両親に相談して」でもOK。
切り上げ方③:「比較してから戻ってきます」
「他メーカーの車も見てから決めたいので、比較してから改めてご相談に来ますね」
比較検討の姿勢を示すと、営業マンも「今日は比べる日なんだな」と分かって、無理にはすすめてきません。
これらを使うときのコツは、笑顔ではっきり伝えることです。
申し訳なさそうに濁してしまうと、「まだ迷っているのかな」と受け取られて、かえって話が長くなります。
なお、ここまではこれからも付き合っていきたいお店での話です。
もう二度と行かないと決めたお店に、長時間の商談で押し切られそうになった——そういうときは、作法がまったく変わります。
その場合の、いちばんラクな終わらせ方はこちらです👇
事前に「愛車の相場」を見ておくと、その場で自分で判断できます
商談の流れで、ほぼ必ず聞かれるのが次のひと言です。
「今のお車、いくらになるか計算しましょうか?」
これは営業マンの仕事ですから、聞かれること自体は自然な流れです。
ただ、自分の車がいくらぐらいなのかを知らないままその場で数字を出されると、それが高いのか安いのか、判断のしようがありません。
だから、事前にざっくりでも相場を見ておくと、「いい数字ですね。持ち帰って考えます」と、自分の言葉で言えるようになります。
相手を黙らせるためではなく、その場で自分が納得して決めるための下準備です。
試乗でもらえるもの・もらっていいもの
初めてディーラーに行くと気になるのが、「これってもらっていいの?」という暗黙のマナー。
元ディーラー営業マンとして、遠慮せずもらってOKなものをまとめておきます。
定番のノベルティ・粗品
ディーラー側は、来店されたお客様に「渡せるものがあれば渡す」というスタンスです。
定番はトートバッグ。
その他、メーカーロゴ入りのボールペン・タオル・ティッシュなどがよく用意されています。
「もらっていいですか?」と聞く必要はありません。
営業マンから差し出されたものは、遠慮なく受け取って大丈夫です。
ドリンク
席に案内されたら、ほぼ確実にドリンクの提供があります。
コーヒー・お茶・ジュース・冷たい水など。
遠慮せずいただきましょう。
営業マンも「リラックスして話を聞いてもらいたい」という気持ちで出しているので、飲むこと自体がホスピタリティを受け入れる合図になります。
カタログ
カタログに関しては、ちょっと注意点があります。
最近はWebで車種情報を確認するのがメインとなっており、印刷カタログがそもそもなかったり、簡易カタログになっているケースも多いです。
全車種を一気にもらって帰るのは、あまりおすすめしません。
本当に気になっている車種のカタログだけを選ぶほうが、営業マンも「この人は真剣だな」と受け取ります。
なお、最近は「紙のカタログ」を廃止して、タブレットやQRコードでの案内のみというお店も増えています。
「カタログをくれない=やる気がない」というわけではないので、その点は安心してくださいね。
名刺
名刺はどうするか?
お客様であるあなたから、わざわざ名刺を渡す必要はありません。
営業マンは基本的に最初の挨拶などの早いタイミングで名刺を差し出してきます。
これを受け取れば十分。
逆に、名刺が出てこないこともあります。
ほかのお客様の対応が立て込んでいたり、渡すタイミングを逃していたり、お店の方針だったりと、理由はいろいろです。
どうしても話しづらさが残るようなら、無理をせず、別のお店や別の営業マンさんを訪ねてみるのも一つの手です。
子供へのサービス
ディーラーによっては、お子様へのお菓子プレゼントがある場合があります(風船はあまり見かけませんが)。
ファミリーで行く予定なら、キッズスペースのあるディーラーを事前に調べておくと、お子様も退屈せずに過ごせますよ。
試乗は車選びだけじゃない!ディーラー選びのチャンスでもある
実は試乗には、もう一つ大きなメリットがあります。
それは「ディーラーの雰囲気」や「営業マンの対応力」を直接見られること。
車は買った後のほうが長い付き合いです。
点検・車検・修理・相談… 信頼できるお店を見つけることは、車選びと同じくらい大切です。
試乗のときに感じた「このお店、なんか居心地いいな」という直感は、案外あなどれませんよ。
もし、感じの悪い対応をされてしまったら
以前、こんなお話をうかがったことがあります。
今の車を買うときに4メーカーほどで悩んでいて、見積もりを取ったりしたのですが、2メーカーはハズレでした。
20代なかばで新車を買おうとしてたのですが、舐められてる感じがすごかったです。
ちなみに今の車は残りの2メーカーで悩んで、最後の決めては営業さんの雰囲気で買いました。
私も同じような経験があるので、この気持ちはよく分かります。
そのときに私がお返ししたのは、こんな言葉でした。
ハズレディーラーとか営業マンとかあるんですよね…私も色々行ったことがあるので分かります。
ただ、そんなときでも自分の側からも考え直してみますと、学びがあるかもしれません。
もちろん、若くして買いに行った方が悪いとか、そういうことではなくて。
どんなふうにしたら興味を持ってもらえたのか。
イイ情報を引き出せたか。
営業マンはどんなことに不満で態度に出たのか。
なんてことを考えると、意外と面白かったりします。
ただの嫌な思いも、良い経験へと昇華させられます。
あくまで私の感覚ですが、相性が合わなかったお店ほど、次に行くお店を見る目を育ててくれます。
嫌な思いをした一日を、「自分に合うお店の条件が一つ分かった日」に変えてしまう。
そのくらいの受け止め方でいいと、私は思っています。
度を超えた「試乗マニア」にはならないように
ここまで「試乗だけでもOK」とお伝えしてきましたが、一つだけ注意点があります。
それは「目的のない試乗を繰り返すこと」です。
同じディーラーに何度も来て、毎回違う車に試乗して、でも話は全然進まない…となると、さすがに営業マンも困ってしまいます。
「今回はフィットとヤリスを比較したい」「SUVの乗り心地を確かめたい」など、自分なりの目的を持って試乗に行くことが大切です。
目的がはっきりしていれば営業マンとの会話もスムーズですし、自分にとっても車選びの判断材料が増えて一石二鳥です。
とはいえ、ここはあまり厳しく考えないでください。
線引きは難しいですが、車の試乗も仕事のうちですから、まずは楽しんで一度行ってみてはいかがでしょうか。
気にしすぎて一度も行けないほうが、よほどもったいないです。
アポなし訪問より「Web予約」が断然おすすめ
最後に、試乗に行く前のちょっとしたコツをお伝えします。
それは、事前にWeb予約をしてから行くことです。
アポなしだと試乗できずに帰る羽目に…
私自身、アポなしでフラッと立ち寄ったとき、営業マンさんが忙しくてなかなか対応してもらえなかった経験が何度もあります。
結局、展示してある車を眺めるだけで試乗できずに帰った…ということも一度や二度ではありません。
Web予約のメリット
- 希望の車種が確実に用意される
- 担当営業マンが時間を空けて待っていてくれる
- 試乗時間も十分に確保できる
最近はメーカー公式サイトやディーラーサイトから、数分で試乗予約ができるようになっています。
「急に思い立って今日行きたい」でなければ、Web予約を活用するのが断然おすすめです。
神対応してくれた営業マンとの出会い
ちなみに、Web予約で訪問したディーラーで、目線を合わせて真摯に対応してくれた営業マンに出会ったことがあります。
無理な営業は一切なく、こちらの話をしっかり聞いてくれる。
わからないことは丁寧に教えてくれる。
仲良くなってくれる営業マンさんには、こちらから心を開きたくなるんですよね。
こういう出会いも、試乗の醍醐味の一つです。
どうしても気が重いなら、半日だけ借りてみる
ここまで読んでも、やっぱりディーラーに行くのは気が重い。
そういう方もいらっしゃると思います。
もう一つ、誰にも気を使わずに車を確かめる方法があります。
レンタカーで、半日だけ借りてみることです。
私はこんなふうにお伝えしています。
気になる車は、レンタカーで半日。
いつもの通勤路や駐車場で試すと、試乗では見えないことが分かります。
数千円で、車選びの成功確率をあげられますよ。
ディーラーの試乗は、たいていお店のまわりを少し走るくらいです。
乗り心地は分かりますが、いつもの細い曲がり角を曲がれるか、いつものスーパーの駐車場に入るかまでは分かりません。
ワクワクが本物かどうかは、非日常の試乗コースではなく、日常の道が教えてくれます。
少し前のモデルなら、格安レンタカーのお店に置いてあることも多いです。
あくまで私の感覚ですが、100万円を払う前の確認としては、数千円は安い買い物だと思っています。
まとめ:気になる車は、どんどん試乗しに行こう!
試乗だけでディーラーに行くのは、まったく迷惑ではありません。
大切なのはちょっとした配慮と伝え方です。
- 試乗だけでも基本的にOK。営業マンにとっても大切な仕事の一つ
- 「比較検討中」と正直に伝えるだけで、印象がぐっと良くなる
- 「30分ほど」と所要時間を伝えると、お互いに気が楽になる
- 試乗後は素直な感想を伝えて、「また改めて」とひと言添える
- 最初に「今日は試乗だけです」と置いておけば、そもそも商談の席に着かずに済む
- それでも話が長くなったら「用事があるので後日連絡します」+名刺確認で切り上げる
- 事前に愛車の相場を見ておくと、その場の数字を自分で判断できる
- ドリンク・ノベルティは遠慮せず受け取ってOK、カタログは本命だけ
- アポなしよりWeb予約が確実
- 気が重いときはレンタカーで半日。いつもの道で試すと、試乗では見えないことが分かる
- 相性が合わないお店に当たっても、次に行くお店を見る目が育った日と受け止める
気になる車は、どんどん試乗しに行きましょう!
試乗して気に入った車があったら、今の車がいくらで売れるかも調べておくとスムーズです
試乗してみて「この車いいな」と思ったら、次に気になるのは今の車をどれだけ次の資金に充てられるかですよね。
私がおすすめしているMOTA車買取なら、電話ラッシュなしで最大20社の査定額を比較し、あなたの地域で一番、高く買い取ってくれる買取店を効率良くマッチングできます。
ただし、相手の買取店さんも本気です。
時間と手間暇をかけて査定してくれます。
「売る」と決めてから活用するのが、お互いにとって良い結果につながるコツです。
まだなんとなく今の車がどれくらいで売れるか知りたい方には、まずはAIを使って無料で柔らかに調べられる方法をおすすめします。
まずは一度、行ってみてください
気になる車があったら、迷わず試乗に行ってみてください。実際に乗ることで、カタログだけではわからない発見がたくさんありますよ!
お店にとっても、あなたにとっても、試乗は損のない時間です。
気を使いすぎず、けれど少しだけ配慮して、気持ちよく乗せてもらいましょう。
それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧
💼 試乗・商談・担当変更で「気まずくならない」立ち回りを体系的に知りたい方は、こちらの総合ガイドもぜひご覧ください👇
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