下取り30万円と75万円 同じ車なのに、6か所まわったらこれだけ違いました

新車購入、いよいよ最終見積もり。
契約が近づいてワクワクする反面、こんな不安もよぎりますよね。
😅「この内容で、本当に大丈夫かな?」
とくに、今の愛車の下取り価格や、すすめられた高額オプションについては、「これでハンコを押して後悔しないか」と悩む方も多いはずです。
この記事は、その最終局面にいた方から実際にいただいたご相談です。
そして、この方は最後まで報告してくださいました。
結果からお伝えすると——3メーカー・6か所をまわって、下取りは30万円から75万円まで開きました。
同じ車です。
2倍速で時短でもOK!ちょっと読む時間がないなって方は概要をYouTubeで解説しています↓
新車の見積もりでいちばん大きく動くのは、値引きよりも下取りのことがあります。
この方の場合、まわったお店で30万円から75万円まで開きました。
そして「下取りか、買取か」の二択にしなくていい方法もあります。
下取り額を保証してもらったうえで、納車直前に売却先を変えてもいいかを、先に聞いておく方法です。
高額なコーティングは、洗車が好きかどうかで決めて大丈夫です。
そして最後は、これから何年かお世話になるお店をどこにするかで決めるのがいちばん損しません。
きっかけは読者の方からのご相談
まずは、今回いただいた具体的なご相談内容です(内容を編集して掲載しています)。
- 検討中の新車: 新型RAV4
- 見積もり内容: 車両本体+オプション等で約380万円。現在の愛車(ミニバン)の下取り価格が50万円で、支払い総額 約330万円
- このディーラーを選んだ理由: 競合より下取りが20万円高い(50万円 vs 30万円)、車両本体の値引きも大きい、Gグレードの10.5インチナビが良い
- 悩み①: 試しにネットの一括査定で今の愛車を見積もったら、なんと現時点で100万円のオファー。ただ、他のお店の相場は高くても70万円くらいなので、「100万円はちょっと怪しいかも」とも感じている
- 悩み②: RAV4の納車は約半年後。今の下取り50万円で手を打つべきか、半年後に買取店へ売る手間とリスクを取るべきか
- 悩み③: 見積もりに入っている約13万円の「ダブルGコーティング」は必要なのか
- その他: 「今週決めてくれるならこの条件で」と、少しプレッシャーを感じている
(※元の質問時期に基づき納車時期を記載していますが、新車の納期は変動しますのでご注意ください)
契約直前のこのドキドキ、よく分かります。
大きな買い物ですからね。
下取り50万円に対して、ネットの買取は100万円。
コーティングは13万円。
確かに悩みどころばかりです。
後悔しない契約にするために、ひとつずつ一緒に見ていきましょう。
先にお伝えしておくと、この記事でお話しすることのうち、いちばん効いたのは「まわったこと」でした。
その結果は、いちばん最後に置いてあります。
Q1. 見積もり全体として「大きな穴」はない?
当時、私はこうお答えしています。
見積りの内容も無駄なものなどがそんなにないですし、これは…ダメだなんて言う大きな穴は私では分かりませんでした。
しいて言うならダブルGのコーティングですね。
法外な諸費用や、不要なオプションがてんこ盛り、といったところは見当たりませんでした。
全体としては、よく検討された内容だと感じます。
なお、見積書のなかには、この「OSS申請代行費用」のように、そもそも削れない諸費用もあります。
どこが動いてどこが動かないのかは、こちらで整理しています。
ただし、一点だけ「おや?」と思ったのが、やはり高額なコーティングです。
Q2. 約13万円の「ダブルGコーティング」は本当に必要?
ディーラーで新車を買うと、ほぼ必ず勧められるのがボディコーティングです。
今回の「ダブルGコーティング」は、おそらくディーラーの比較的高級なプランで、価格は約13万円とのこと。
当時の私の答えが、これです。
ダブルGを否定するわけではなく、コーティングはあくまでスタートであり、綺麗さを保つにはそれなりにマメなメンテナンスが必要になります。
ダブルGはなかなかディーラーコーティングとしては優秀な方かと思いますし、納車後1年ぐらいの車を見てきていますが、まぁまぁ艶もあっていい感じです。
でも何もしなければ、やはり汚れは蓄積していきます。
洗車好きならおすすめですが、そのあたりいかがでしょうか?
ウチの車は「ヌルテカ〜」ってにやけられる人に、私はオススメです(笑)
13万円は、冷静に考えると高額です。
どんな高級なコーティングも、「施工したらおしまい」ではありません。
コーティングは、綺麗な状態を「維持しやすくする」ためのものです。
そこで、3つ質問です。
- あなたは、こまめに洗車をするのが好きですか?
- カーポートなど、車を綺麗に保管できる環境がありますか?
- ピカピカの愛車を見て「ニヤリ」とできるタイプですか?
もし答えがすべて「Yes」なら、13万円の価値はあるかもしれません。
ディーラーは、このコーティング費用があるからこそ、車両本体の値引きを頑張ってくれている可能性もあります。
でも、もし「洗車は基本ガソリンスタンドの洗車機」「正直、そこまでマメじゃない…」というタイプなら、この13万円は、長期的な効果を実感できないまま終わってしまう可能性が高いです。
外して、あとから専門店に持ち込むという手もあります
見積もりからコーティングを外して、納車したあとに洗車の専門店へ持ち込むという道もあります。
キーパーのような専門店なら、ディーラーのプランよりかなり抑えた金額で似た内容を頼めることが多いです。
ただ、金額はお店や車のサイズ、メニューで変わります。
いくらになるかは、お住まいの近くのお店で確かめてみてください。
コーティングそのものの選び方や、ディーラーと専門店の比べ方は、こちらにまとめてあります。
浮いたぶんで、納車したての新車で家族旅行に出かける…なんて使い方も提案できちゃいます(節約じゃないですけどね😅)。
コーティングは「絶対に必要」なものではありません。
あなたの洗車スタイルと、お財布と相談して決めれば大丈夫ですよ。
見た目とリセールという意味では、ボディの色選びも意外と効いてきます。
有料色が査定でどう評価されるかは、こちらが参考になります。
Q3. 下取り50万円 vs 今すぐ買取100万円!半年後の買取価格はどうなる?
ここが一番の悩みどころですよね。
- ディーラー下取り50万円: 今すぐ価格が確定する安心感。納車まで今の車に乗り続けられ、手続きも楽
- 買取専門店(現時点)100万円: 魅力的な金額。でも、納車は半年後なので、今すぐ手放すのは現実的ではない
100万円は、ありえない数字ではありません
ご相談者さまは「他のお店の相場は高くても70万円なのに、100万円はちょっと怪しいかも」と感じていらっしゃいました。
ただ、私の見立ては少し違いました。
下取り価格50万円は、お車を見ていないので何とも言えませんが、走行距離も6万キロで、人気色だったり、傷が少なければ、100万円というのは可能性ゼロの額ではないかと思います。
ネットで出る金額は「最初の提示額」で、実車を見てもらう査定で下がることもあります。
ただ、「どうせ釣りだろう」と決めつけて見ないことにするのも、もったいないのです。
最後は、実車を見てもらった金額で判断すれば大丈夫です。
半年後の買取価格は?
- 100万円のままは難しい: 半年経てば車の価値は下がりますし、中古車相場も変動します。今の金額が半年後も維持される保証はありません
- でも、下取り50万円は超えられそう: 当時の私の言葉をそのまま書くと「100万は難しくて、50万は超えられるんじゃないかな?」でした(あくまで私の感覚です)
なぜ、買取専門店の方が高いの?
ディーラーの下取りは、基本的に「自社で再販できるか」を基準に値付けします。
一方、買取専門店は、全国のオートオークション相場、海外への輸出相場、独自の販売網など、より高く売れるルートを見越して価格を提示できます。
そのため、特に年式や走行距離が進んだ車でも、ディーラーより高値がつくことが多いのです。
下取りと買取の違いは、こちらでもう少しくわしく書いています。
その前に——この二択、二択にしなくていいかもしれません
納車まで時間があるなら、契約のときに先に聞いておけることがあります。
聞いておくのは、2つだけです。
- いまの下取り金額は、納車のときまで保証してもらえますか(そのあいだに事故や大きな傷がないことが前提です)
- 契約のあとで、下取りをやめて別のお店に売ってもかまいませんか
この2つがOKなら、下取りの50万円は「最低ライン」になります。
納車の直前に買取店をまわってみて、50万円を超えるところがあればそちらへ。
なければ、予定どおりディーラーさんに下取りに出す。
下がる心配をせずに、上がる可能性だけを見に行ける形になります。
ただし、ここは正直に書いておきます。
私はこういうやり取りがあると聞いたことがある、という程度です。
私がディーラーで営業をしていたころ、あまり行われることのない約束でしたし、お店によっては断られると思います。
それでも、事前に相談しておけば、お互い気持ちの良いやり取りができます。
聞いてみるだけなら、こちらは何も失いません。
どうするべき? 決断のポイント
- 手間と確実性を取るなら → ディーラー下取り50万円(面倒な手続きを避けたい・価格変動リスクを取りたくない・今のディーラーの対応に満足している方向け)
- 少しでも高く売りたいなら → 半年後に買取専門店へ売却(数十万円の差のために手間をかける気持ちがある方向け。納車直前に、改めて複数の買取店で見積もりを取るのがポイント)
私個人としては、数十万円の差が出る可能性があるなら、手間をかけてでも半年後に買取専門店に売ることを検討する価値は十分にあると考えます。
売却するときは、こちらの記事も参考にしてみてください。
複数の買取店から一番高い値を引き出すには、同時査定の「一発勝負」にコツがあります。
👇 あわせて読みたい関連記事
💡 下取りをやめて、買取店に売ると決めた方へ。
MOTA車買取なら、電話ラッシュなしで最大20社の査定額がわかります。
ただし、査定してくださる買取店さんも本気で時間を使います。
納車の直前など、手放す時期が決まってからで大丈夫です。
まとめ:最終決断!「損しない」ための考え方
さて、最終決断に向けて、考えを整理しましょう。
- まわる。 この方は3メーカー・6か所で、下取りが30万〜75万まで開いた。値引きより下取りのほうが大きく動くことがある
- 二択にしない。 下取り額を納車まで保証してもらえるか、契約後に売却先を変えていいかを先に聞く。OKなら下取り額が「最低ライン」になる
- コーティング(約13万円): 洗車が好きかどうかで決めて大丈夫。外して、あとから専門店に持ち込む道もある
- ネットの高い金額を、はなから疑わない。 実車を見てもらう査定で下がることはあるが、「可能性ゼロの額」とはかぎらない
- 「今週決めるなら」に焦らない。 比較したことは、前向きな行動として伝えていい。「あと一声あれば買います」のほうが、営業マンもゴールが見える
- 最後は、これから何年かお世話になるお店で決める。 頼りになる方がいることは、何万円の値引きよりも価値がある
見積もり自体に大きな問題はなさそうでも、下取りとコーティングの扱いで、数十万円単位で総額が変わります。
そして、その差を作るのは交渉のうまさではなく、まわった数と、先に聞いておいたひとことだったりします。
ご相談者さまの、その後
この方は、しばらくしてから結果を報告してくださいました。
ついに「RAV4-G メタリックグレー」契約して来ました。
3店舗目新たに行って、最終的には310万(下取り75万引いて)となりました。
今回3メーカー、6ヶ所くらいまわりましたが、ほんとに相見積もりって大事ですね。
特に下取り価格は30万〜75万とすごい差があり、驚きでした。
最初にご相談いただいたときの下取りは、50万円でした。
それが、まわった結果75万円。
そしていちばん安いお店では30万円だったそうです。
同じ車で、2倍以上の開きがありました。
もちろん、これは1台の実例です。
お車や時期によって差の大きさは変わりますし、どのお店でもこうなるとはかぎりません。
それでも、新車の見積もりでいちばん大きく動いたのは、値引きではなく下取りだった——ここは覚えておいて損はないと思います。
もうひとつ、この方が持ち帰ってくださったこと
じつは、相見積もりの話をしていたときに、私はこんなこともお伝えしていました。
営業マンは比較されることは分かっていても、他と比べられるのはあまり気持ち良い気がしないかもしれません。
自分が出した値引きが不満なのかな? 信頼されていないのかな?と思います。
ただ、安く購入するメリットのために比較するのは大事ですし、相場を知るためにも大事です。
そして、比較したことも前向きな行動として伝えてみましょう。
絶対に買うなら○○さんからと思っているのですが、私も少しでもお安く買いたいのは本音です——というふうに。
営業マン的には、不毛な比較の値引き合戦よりも「これより1万安ければもう買います」みたいな提案だと、すごくゴールが見えてやる気が出ます。
これに対して、この方からいただいた言葉です。
ハッとさせられました。
値段重視していると、「気遣い」忘れがちになりますよね。
営業さんの労力も考えて話さないといけないですね。
相見積もりは、お店を戦わせる道具ではありません。
自分が納得して決めるための材料であり、「このお店にお願いしたい」と言うための材料でもあります。
当時、私が最後にお伝えしたのはこれでした。
最後の決め手は、どちらの店舗を利用したほうが気持ちの良いカーライフが送れるか…です。
購入した後、何年間かお世話になるわけですから、頼りになる方がいるというのは、何万円の値引きよりも価値のあるものだと私は思っています。
伝え方のコツは、こちらでもう少しくわしく書いています。
まわった数は、値切った回数ではありません。
どこにお願いするかを、自分で決めるために使った時間です。
新車の見積もりで迷ったときは、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、こうしたみなさんの素朴な疑問やお悩みに答えながら、損しないカーライフのヒントを発信しています。
ほかの記事は、こちらからまとめてご覧いただけます。
最新記事のアップもXでお伝えしておりますので、よろしければフォローよろしくお願いいたします。
それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧












