自動車保険の補償内容、どこを削っていい?残す補償・外せる特約を元ディーラー営業が点検

こんにちは、ピゴスです。
今回は「今入っている自動車保険、補償の中身がこれで合っているのか不安。ムダがあるなら削りたいけれど、必要な補償まで外して後悔したくない」というお悩みです。
保険証券を眺めても、専門用語が並んでいて、「どれが必要で、どれが削っていいのか」が分かりにくいですよね。
そのまま「とりあえず全部つけておこう」だと保険料が高いままだし、かといって闇雲に削るのも怖い。
——もし「あっ、それ私のことだ」と感じたなら、この記事はきっとお役に立てます。
元ディーラー営業として、たくさんの保険証券を見てきた経験から言うと、補償は「優先順位」さえ分かれば、自分の証券でもスッと点検できます。
この記事を読み終える頃には、「絶対に残す補償」、「基本は要らない補償」、「付ける価値が高い特約」が、ハッキリ整理できているはずです。
補償は、安さで削るのではなく、「優先順位」で点検するのが正解です。
絶対に残す土台は、「対人賠償(無制限)」、「対物賠償(無制限)」、「人身傷害」の3つ。
逆に、搭乗者傷害は、人身傷害と役割が重なりやすく、無くても大丈夫です。
さらに、車内身の回り品特約も出番が少なく、基本的にそういう細かいことは保険ではなく貯金で備えるというスタンスが大切です
一方、付ける価値が高いのが、「ロードサービス」、「弁護士費用特約」、「レンタカー特約」。
この優先順位で見れば、土台を守ったまま、ムダだけをすっきり削れます。
まず、ご相談の中身を整理します
今回いただいたご相談は、こんな内容です。
4人家族で、スバルのインプレッサXV(平成26年式)に乗っています。
今はマイカー共済で、車両保険や特約も込みで月2,750円です。
対人・対物を無制限にして車両保険を外せば月1,270円ほどに下がるのですが、補償を削って大丈夫でしょうか。
特約は外していいのか、いっそネット保険に乗り換えるべきかも、迷っています。
とても、よく分かるお気持ちです。
先に正直にお伝えすると、この方の保険は詳しく行きいていくと会社の団体割引もしっかり効いていて、もう90点に近い、とても良い内容です。
その前提で、「補償の点検」、「車両保険」、「共済からの乗り換え」の3つを、順番にお答えしていきますね。
大前提:補償は「優先順位」で点検する
補償を見直す時は、安い・高いで考える前に、まず「役割の優先順位」で並べてみてください。
その前に、ひとつだけ大事な整理を。
「人身傷害」や「搭乗者傷害」は、実は「特約」ではなく「補償」そのものです。
一方で「特約」とは、弁護士費用や対物超過、ロードサービス、レンタカー特約などの“オプション”を指します。
ここを分けて考えると、一気に整理しやすくなります。
① 絶対に残す「土台」(ここは削らない)
- 「対人賠償(無制限)」——相手の生命や身体への賠償。削る選択肢はありません
- 「対物賠償(無制限)」——相手の車や物への賠償。高額になることがあるので無制限が基本
- 「人身傷害」——自分や同乗者を守る本丸。ほぼマストの補償です(5,000万円が目安)
② 基本は要らない(人身傷害と役割が重なりやすい)
- 「搭乗者傷害」——人身傷害があれば、役割が重なるので基本は不要
- 「車内身の回り品」——車内の持ち物への補償。これも基本は無くて大丈夫
- 「傷害一時金」——保険料は安いですが、ケガをしないともらえず、額も大きくありません。保険の本質(大きな損に備える)で考えると、無くてもOK
③ 付ける価値が高い特約(私のおすすめ)
- 「ロードサービス」——出先のトラブルで助かります。ここは必要
- 「弁護士費用特約」——もらい事故などで効きます。役立つ機会が多く、安いわりに価値大
- 「レンタカー特約」——修理中に代車で困りません。これも役立つ機会が多い特約です
このおすすめ2つ(弁護士費用特約・レンタカー特約)は、別の記事で詳しくお話ししています。
そのほか、対物超過などの特約は、削ってもOKですが、ご自身の状況で必要なら付けても大丈夫です。
こうして並べると、ご相談者の保険が「90点」な理由も見えてきます。
土台はしっかり押さえられているので、あとは車両保険をどうするか、という一点なんですね。
車両保険は外す?残す?——「損益分岐」で考える
いちばん悩むのが、この車両保険ですよね。
判断のコツは、「これから払う車両保険料」と、「いざという時に戻ってくる金額」を、天秤にかけることです。
ご相談者の場合、車両保険を付けると月1,300円ほど高くなります。
そして、もし全損になった時に戻ってくる金額(車両保険の上限)は、この方の場合で、だいたい90万円ほどでした。
月1,300円(年およそ1.5万円)で、いざという時に約90万円のリスクをカバーできる——そう考えると、車両保険を続ける価値は、まだ十分にあります。
(※金額は車の時価や契約で変わり、あくまでこの方の一例です)
ただし、ひとつ知っておいてほしいのが、車両保険を使うと、翌年の等級が3つ下がり、その後3年ほど保険料が上がるということ。
小さなキズで使うと、上がった保険料で結局チャラ、ということもあります。
なので私の考えは、こうです。
車の時価がまだ十分にあるうちは、車両保険を「全損や大きな損害への備え」として残す。
そして、年式が進んで車の時価が下がってきたら、外す候補にする——これが、損益分岐の考え方です。
どうしても外したいなら、一度、事故で使ってからでも遅くないですよ。
今すぐ決めなくて大丈夫。
車の価値と相談しながら、ゆっくり考えましょう。
車両保険の要否は、こちらの記事でさらに詳しく整理しています。
マイカー共済からネット保険に、乗り換えるべき?
最後に、共済からネット保険への乗り換えについて。
結論から言うと、急いで乗り換える必要はありません。
マイカー共済のような共済は、掛金が割安で、事故対応も決して悪くありません。
今の内容に大きな不満がないなら、無理に動かなくても大丈夫です。
もし「もっと安くならないかな」と気になるなら、まずは一括見積もりで、同じ補償内容のネット保険と並べて比べてみてください。
比べてみて、今のままがいいと思えば、それも立派な納得の選択です。
代理店型とネット型、それぞれの良さは、こちらの記事で比べています。
🔍 共済・ネット型・代理店型の比較
| 項目 | 共済(マイカー共済など) | ネット型(ダイレクト) | 代理店型 |
|---|---|---|---|
| 掛金・保険料 | 割安 | 割安 | やや高め |
| 相談 | 組合のサポート | 電話・ネット | 対面で丁寧 |
| 事故対応 | 共済が対応 | コールセンター | 担当者が対応 |
| 等級の引き継ぎ | ほぼ引き継げる | 引き継げる | 引き継げる |
| 向く人 | 掛金を抑えたい人 | 自分で補償を組みたい人 | 相談相手がほしい人 |
📊 参考費用・数字の目安
この記事のテーマに関連する、参考費用や数字をまとめました。
- 任意保険料の相場は年間3万〜10万円程度で、年齢・等級・車種によって大きく変わります。一括見積もりで比較すると、保険料を抑えられる場合があります
- 車両保険は年間2万〜8万円程度の上乗せが目安です。免責は1回目5万円・2回目10万円の設定が多く、免責を高めにすると保険料を抑えられます
- 弁護士費用特約は年3,000〜6,000円程度、レンタカー特約は年数千円程度が目安です。いずれも安いわりに、いざという時に役立ちます
※上記はあくまで一般的な目安です。
年齢・等級・車種・地域・契約内容によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう。
「自分の補償が過不足ないか、他社と並べて確かめたい」という方は、一括見積もりが便利です。
同じ条件で複数社をまとめて比べられるので、「今の補償でいいんだ」という安心も得られます。
💡 自動車保険、年に1回の見直しが大切 最短3分で複数社を一括比較。
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まとめ
今回の内容を、最後に振り返っておきましょう。
- 補償は安さで削るより、「優先順位」で点検する
- 絶対に残す土台は、対人(無制限)・対物(無制限)・人身傷害の3つ
- 搭乗者傷害・車内身の回り品・傷害一時金は、基本は無くてもOK
- 付ける価値が高いのは、ロードサービス・弁護士費用特約・レンタカー特約
- 車両保険は「これから払う保険料」と「戻る金額・車の時価」を天秤に。時価が下がったら外す候補
- 共済は割安で対応も悪くない。急がず、まず一括見積もりで同条件と比べてから
おわりに
補償は、安さで削るより、「優先順位」で点検する。
土台さえしっかり守れば、あとはご自身の身の丈で、ムダを削っていって大丈夫です。
そして、今の保険がもう90点に近いなら、焦って動かなくても大丈夫。
まずは一度、自分の証券を「優先順位」で点検して、必要なら一括見積もりで比べてみる。
それだけで、ムダのない、納得のいく保険に近づけます。
自動車保険の補償内容で疑問や不安がある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。












