売ったあとで「安すぎた?」と思ったら 実車を見ていない金額と、比べないでください

「あの値段で、正しかったのかな…」
車を売ったあとになって、そんなモヤモヤが残ることがあります。
とくに、あとから別のお店に「もっと出せますよ」と言われてしまったとき。
その一言で、決めたはずの気持ちがぐらつきますよね。
平成16年式・14万km超えのカローラを10万円で売った方から、そのご相談をいただきました。
先にお伝えすると、その10万円は悪い金額ではありませんでした。
平成16年式・14万km超えの車が10万円は、私の感覚では80点以上取れている金額です。
ディーラーの下取りなら、1〜5万円ということも珍しくありません。
そして、あとから来た「25万円出します」の電話は、実車を見ていない金額でした。
実車を見た金額と、見ていない金額を並べて比べないでください。
次に売るときのコツは、同じ日に何社も呼んで、「せり」ではなく「入札」にすることです。
ご相談者さまの状況|平成16年式・14万kmのカローラが10万円
まずは、いただいたご相談を見てみましょう。
車を売却したのですが、今後の参考にしたく、売却価格が適正だったか知りたく思っております。
売却価格:10万円/車:トヨタ カローラフィールダー(平成16年式)/走行距離:141,570km
その他:車のボディは修繕箇所有り、スピーカーが壊れている、カーナビ壊れており、ボードの上に新しいの付け直している
車の情報サイトで複数見積もり依頼したが、最初に訪問した会社に売ってしまいました。
実際に見にきてはいないのですが、25万出すという会社さんも後から出てきたので、相場感を知りたく思っております。
売った会社は輸出しているらしく、車のボディやスピーカーなどの故障はあまり気にしておらず、エンジンが元気であれば良いといった感じの印象を受けました。
買取業者の査定訪問日時を同じにして、その場で相見積もりを取るという手段があることを知ったので、そうすれば良かったという反省点があります
売ったあとに「もっと高く売れたのでは」と思う。
これは、車を手放した多くの方が一度は通る気持ちだと思います。
ご質問ありがとうございます。
先に結論からお伝えしますね。
その年式と距離で10万円で売却できたのは、私は十分に80点以上取れていると思いますよ。
そして、あとから来た「25万円」のお話には、少しだけ気をつけていただきたいことがあります。
順番に見ていきましょう。
その10万円は、80点以上取れています
平成16年式で、14万km超え。
数字だけ見ると、値段がつくほうが不思議に思えるかもしれません。
それでも10万円がついたのは、よく健闘したほうだと思います。
もし下取りに出していたら、いくらだったか
同じ車を下取りに出していたら、1〜5万円ほどで手放される方がほとんどだと思います。
つまり10万円は、その倍以上ということになります。
「安すぎたのでは」と気にされていましたが、私はそうは思いませんでした。
なぜ、古い日本の車に値がつくのか
ご相談者さまは、売り先のお店の様子をこう書いてくださっていました。
売った会社は輸出しているらしく、車のボディやスピーカーなどの故障はあまり気にしておらず、エンジンが元気であれば良いといった感じの印象を受けました
正直に申し上げると、私は輸出の相場にはくわしくありません。
ですから、いくらで海外へ渡ったのかは分かりません。
ただ、日本の古い車が海外で必要とされている理由については、思うところがあります。
よく「トヨタだから頑丈だ」と言われますが、私はそれだけとは思っていません。
日本には、車検という制度があります。
長く乗るほどお金がかかってしまう、と感じる方も多い制度です。
でもそのおかげで、日本を走っている車は、年式が古くても中身が保たれているんですね。
14万kmを走った車のエンジンが、まだ元気だった。
それは車検のたびに手を入れてきた結果でもあると、私は思っています。
そう考えると、この10万円は、これまでの整備がちゃんと返ってきた金額とも言えます。
あとから来た「25万円」の電話は、そのまま比べない
ここが、今回いちばんお伝えしたいところです。
あとから電話で「25万円出します」と言ってきたお店は、実車を見ていません。
私も、25万円もつくのかどうかは分かりません。
ただ、どちらかと言えば、つかないような気がします。
実物を見たあとで、下げられてしまうのではないでしょうか。
本当にその金額で買う気があるなら、まずは車を見に来るはずなんです。
つまり、10万円と25万円は同じ土俵の数字ではありません。
片方は実車を見た人が出した金額で、もう片方は見ていない人が口にした金額です。
並べて比べると、必ずモヤモヤが残ります。
電話で高い金額を言われたときは、「現車を見て、書面で出してください」と返してみてください。
それだけで、その金額が本物かどうかが分かります。
実車を見ていない金額が、見たあとでどれだけ動くのかは、こちらに書きました👇
次に売るときは、こうします
ご相談者さまも、反省点としてこう書かれていました。
買取業者の査定訪問日時を同じにして、その場で相見積もりを取るという手段があることを知ったので、そうすれば良かった
そのとおりです。
ただ、同じ日に呼ぶだけでは、まだ半分なんです。
「せり」ではなく「入札」にする
同じ日に何社か呼んだあと、進め方は2つに分かれます。
- せり方式: 順番に金額を出してもらう。あとから出す会社ほど、前の金額を見てから決められます
- 入札方式: 各社が同時に、自分の最高額を一発で出す。ほかの会社の金額は見えません
このどちらにするかで、手元に残るお金が変わります。
せり方式だと、買う側は余力を残せてしまうからです。
たとえば、本当は120万円まで出せる会社があったとします。
でも、ほかの会社が100万円で降りたのが見えたら、101万円で買えてしまいます。
本来こちらに渡るはずだった19万円が、そのまま残ってしまうんですね。
入札方式なら、ほかの会社の金額が見えません。
だから各社、はじめから出せる上限を出すしかなくなります。
やり方はかんたんです。
名刺の裏や紙に金額を書いてもらって、全社そろってから開く。
これだけで、後出しができなくなります。
そしてもうひとつ。
希望する最低額を、自分から先に言わないでください。
その金額ぎりぎりに合わせられてしまうことがあります。
自分の車の「強み」を、ひとつだけ知っておく
今回のカローラのように「エンジンが元気」「人気の色」「装備が揃っている」など、その車の良いところをひとつ持っておくと、話がしやすくなります。
事前に、同じような年式・走行距離の車がいくらくらいで出ているかを見ておくだけでも十分です。
相場を当てにいく必要はありません。
「だいたいこのあたり」が分かっていれば、飛びついたり落ち込んだりしなくて済みます。
電話ラッシュが起きにくいサービスを選ぶ
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- 入札した金額より下げて買い取ること(不当な減額)を禁止
- 車を引き取ったあとでも、翌日まではキャンセルできる
- 高額なキャンセル料(違約金)の請求は規約違反
とくに「減額の禁止」は、今回のような「あとから下げられるかも」という不安への、心強い歯止めになります。
あんしん決済と、概算額の有効期限
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また、最初に出てくる概算額は「提示から約1週間」が目安です。
この期間を過ぎると、金額が変わることもあります。
次に車を手放すと決めたときは、この形で進めてみてください。
今日この場で決める必要は、まったくありません。
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「もっと高く売れたのでは」と思ったときの、振り返り方
売ったあとの後悔は、金額そのものより「確かめなかったこと」から来ます。
ですから振り返るときは、金額ではなく、やったことで見てみてください。
- 実車を見てもらったのは、何社ですか
- その何社かは、同じ日に来てもらいましたか
- 金額は、同時に出してもらいましたか
- 自分から希望額を先に言っていませんか
この4つのうち、次はひとつでも増やせれば十分です。
今回のご相談者さまは、1社に実車を見てもらって10万円でした。
もし同じ日に3社を呼んで、入札にしていたら、もう一声あったかもしれません。
ただ、それは「10万円が安かった」という話ではないんです。
確かめる回数が1回だった、ということなんです。
同じ日に何社を呼べばいいのか、当日どう進めるのかは、こちらでくわしくお話ししています。
一括査定の電話がしんどい、という方はこちらもどうぞ。
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車の相場や売却の流れを、もっとくわしく知りたい方はこちらもどうぞ。
「実際にMOTAで売った人の体験談」も読んでみたい方は、こちらもどうぞ。
まとめ:10万円は悪くない。ただ、確かめ方は変えられます
今回のご相談は、決して失敗ではありませんでした。
- 平成16年式・14万km超えで10万円は、80点以上取れている金額
- ディーラーの下取りなら1〜5万円ということも珍しくない
- 実車を見た金額と、見ていない金額を並べて比べない
- 電話で高い金額を言われたら「現車を見て、書面で出してください」と返す
- 次に売るときは、同じ日に何社か呼んで「せり」ではなく「入札」にする
- 希望する最低額は、自分から先に言わない
古い車でも、売り方しだいで結果は変わります。
でも、変えられるのは次からです。
終わったことは、80点だったと思っていただいて大丈夫です。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、続きがあります。
お返事のあと、こう書いてくださいました。
日時同じで査定した場合でも、せりではなく入札式にした方が良いんですね。
勉強になりました
ここに気づいていただけたのが、いちばん嬉しかったところです。
同じ日に呼ぶところまでは、多くの方がたどり着きます。
でも、そのあとをどう進めるかで、金額は変わってしまうんですね。
そして、もうひとつ教えていただきました。
車は一旦手放そうかと思ってます…。
都心の方へ引っ越す関係で、家賃とか駐車場代とかあがり、維持が難しそうなもので
稼ぎが上がったら、また車は買おうと思ってます
古くなったから売った、という話ではありませんでした。
暮らしが変わって、いったん手放すことにされたんですね。
そういう手放し方も、ちゃんとあります。
私がお返ししたのは、こんな言葉でした。
稼いだら、好きな車に乗っちゃってください——と。
長くつき合った車を、きちんと送り出して、次の暮らしへ進む。
その節目に、10万円という数字がついた。
私は、いい終わり方だったと思っています。
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それでは、損しないカーライフをお過ごしください🐧














「これってどうなんだろう」が残っていたら、ここに書いてください。
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うまく言葉にできなくても大丈夫です。私が読んで、お返事します。
お返事は、このページのコメント欄に書きますので、また見に来てくださいね。
※ 車種や金額など、ご自身が特定されそうな情報は書かないでくださいね。