【かかりつけ車屋さんの作り方】見つけ方・最初に頼む仕事・関係の育て方を、ぜんぶお話しします

こんにちは、ピゴスです🐧
突然ですが、車屋さんって、ちょっと敷居が高くないですか?
「何を頼めばいいのか分からない」
「知識がないから、ぼったくられそうで怖い」
「常連さんばかりで、入りづらい…」
ご相談をお受けする中で、こういう気持ちを打ち明けてくださる方が、本当にたくさんいらっしゃいます。
その気持ち、よく分かります。
クルマ業界に長くいる私ですら、初めてのお店はそんな感じです😅
でも、断言できることがあります。
「かかりつけの車屋さん」を1軒つくると、車の不安も、お金のムダも、ぐっと減ります。
私はこれまで、「メンテナンスは1ヶ所にまとめましょう」とお伝えしてきました。
この記事はその続き、「じゃあ、どうやって見つけて、どう関係をつくればいいの?」に、正面からお答えする記事です。
お医者さん選びと同じで、車屋さん選びにも「かかりつけの作り方」があります。
見つけ方、最初に頼む仕事、関係の育て方まで、現場目線でぜんぶお話しします。
🍀この記事を読むメリットは3つ!
✅かかりつけ候補の「見つけ方」が、今日から動ける手順で分かる
✅最初に頼むと良い「小さな仕事」と、いいお店を見分けるサインが分かる
✅関係を育てる「ユーザー側の作法」が分かり、車屋さんがあなたの味方になる
かかりつけの車屋さんとは、「信頼できる1ヶ所に決めて、関係を育てるお店」のことです。
見つけ方は、①接点のあるお店 ②自動車メーカーのディーラー ③知人の紹介の3つの入口から。
最初はタイヤ交換・バッテリー交換など「小さな仕事」で、お店との相性をお試し。
育て方の作法は、「値切らない」「分からないを素直に言う」「持ち帰ってOK」の3つです。
先に結論:かかりつけ=「1ヶ所に決めて、関係を育てる」。育つと3つの資産になります

かかりつけの車屋さんとは、安いお店を毎回探すのではなく、信頼できる1ヶ所に決めて、長く付き合うお店のことです。
関係が育つと、3つの資産が貯まっていきます。
✅履歴:いつ・何を交換したかが1ヶ所に残る=ムダな二重交換がなくなり、故障の診断も早くなる
✅責任:作業はぜんぶここ=万が一のトラブルでも、話がスムーズ
✅関係:あなたの車のクセと、あなたの考えを分かってくれる=「次はこの辺りが弱ってきますよ」と予報をもらえるようになる
この3つは、通えば通うほど貯まる「複利」のようなものです。
なぜ1ヶ所がいいのか、の詳しい理屈は、私自身の実践を書いたこちらの記事にまとめています👇
今回は「作り方」の話を進めますね。
どこをかかりつけにする?(ディーラー?町の整備工場?)
まず、候補になるお店の整理から。
結論は、どちらが上、ではありません。
車の年齢と、あなたの状況で変わります。
ディーラーが向いている場合
✅新しめの車・メーカー保証が残っている車・リコール対応(これらはディーラーでしかできません)
✅車に詳しくなくて、頼り先がまだ無い方の「最初の入口」
純正部品で品質が安定していて、そのメーカーの弱点も把握しています。
予約制なので、飛び込みで行かなければならない緊張感も少なめです。
「ディーラーは高いのでは?」と聞かれますが、知識という価値込みなら、私は適正価格だと思っています(あくまで私の感想です)。
町の整備工場が力を発揮する場合
✅近所にあって、困ったときにすぐに頼れる場所にある
✅予約が取りづらいような生活環境の場合、融通を効かせてくれることがある(ディーラーと休みが被る、先々の予定が立てづらい…など)
また、以下は「力を発揮する場合」とはちょっと違うのですが、町の整備工場がかかりつけになっていくキッカケとして多いパターンです。
✅古めの車になってきて、純正部品での修理が家計に合わなくなってきたとき
✅ディーラーの「そろそろ乗り替えては?」の空気が強くなってきて、付き合いが厳しく感じられてきたときの次の頼り先
✅修理費を抑えたいとき・セカンドオピニオンが欲しいとき
リビルト部品(再生部品)を使った柔軟な提案など、町の整備工場ならではの引き出しがあります。
急な故障のとき、ディーラーと整備工場のどちらへ行くべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています👇
ただし、ここで大事な両論をひとつ。
車が古くなっても親身なディーラーは、ずっと親身です。
会社の方針もありますが、一方で、対応してくれるスタッフさん次第という所も大きいです。
「古い車=ディーラーを卒業しなければいけない」わけではありません。
今のお店やスタッフさんに納得できているなら、そのままで大丈夫です。
白状すると
私は本心では、アットホームな街の整備工場が大好きで、応援したい気持ちがあります。
ただ、良いお店かどうかの見極めは、正直、初心者さんには難しい。
いや、元整備士である私でも何のヒントもなければ、ネットの情報だけでは分かりません。
だから、万人向け(最初の入口)の「無難」はディーラーです。ここが基準でもあります。
その後、色々なカーライフの経験を積んでいく中で、良い街工場に自分で出会えたら「ラッキー」——この両方が本音です。
街の整備工場、本当は大好きなんです
でも初心者さんに「ここなら大丈夫」と言い切るのは難しくて…だから両方の本音をお話ししました🐧
※1 ディーラーは高い高いと言われがちですが、車業界に詳しい人ほど、その価値を知っていて、ディーラーのことを高いとは言い切りません。
確かに「それは高いだろ」という側面もありますが…トータルでは悪くない、メーカーの技術力が提供されているため、餅は餅屋理論で他に選択肢が取りにくいという側面もあります。
※2 ちなみに「車を買う場所」としては、私はディーラーの認定中古車をオススメしています。
整備でお世話になっている町の整備工場から車を買う、は特別な理由がなければ最優先の選択肢にしなくても大丈夫です(もちろん、掘り出し物のいい車を紹介してもらえることもあります)。
かかりつけ候補の見つけ方:3つの入口

入口①:すでに「接点のあるお店」から考える
いちばんの近道です。
車を買ったお店、車検を受けたことのあるお店。
ゼロから探すより、1度でも作業してもらったお店のほうが、「あの時、対応はどうだったか」という判断材料をあなた自身が持っています。
また、車を買ったお店に対しては、すでにこちらから「先出し」をしています。
つまり、相手も適当な対応はしづらく、また数年後の販売の見込み顧客でもあるので、丁寧な対応をしてくれやすいです(これが買い替えオーラが出てくる厄介なところでもある、諸刃の剣なのですが…)。
思い返してみて、嫌な感じがなかったなら、そこが第一候補です。
入口②:接点がなければ、乗っているメーカーのディーラー
判断がつかないなら、先ほどの理由でディーラーが無難な入口です。
「ディーラーって、車を買った人しか行っちゃいけないんじゃ…」
大丈夫です。
よそのお店で買った車でも、点検も修理も受け付けてもらえます。
ただ、関係性はじっくりと作っていく必要があります。手っ取り早いことは、メンテナンスパックに入るです。
入口③:知人の紹介
これも立派な入口です。
ひとつだけコツを。
「紹介してくれる人が、どれぐらい車に詳しいか」もセットで考えてください。
紹介者がクルマ業界の人などであれば、より心強い紹介になります。
ちなみに私も、実際にお店へ足を運んで「現場目線で頼もしいと感じた車屋さん」を紹介する、かかりつけ車屋ガイドというシリーズを書いています。
お近くの方は、入口のひとつにどうぞ👇
(第2弾の宮城県村田町・ミナミ自動車さんも公開中です)
最初の一歩:いきなり車検じゃなくていい。「小さな仕事」から

候補のお店が決まったら、次は最初の一歩です。
オススメは、小さくて、失敗リスクの低い仕事から頼むこと。
✅タイヤ交換(夏⇄冬の履き替えなど)
✅バッテリー交換(ネットで買った持ち込みでも、受けてくれるお店は多いです)
✅オイル交換(※車の種類によっては適正なオイルの見極めが必要なので、輸入車などは少し様子を見てからでも)
数千円の仕事で、お店の対応・説明・金額の納得感を「お試し」できます。
その次の一歩は、12ヶ月点検。
車の健康診断をお願いしながら、お店との相性も診てもらう、一石二鳥の機会です。
いきなり車検でもダメではありません。
ただ、車検は金額が大きいので、小さな仕事で相性を確かめてからのほうが、安心して任せられます。
いいお店のサイン・合わないかものサイン
最初の仕事で、ここを見てください。
✅作業の前に、ひとこと連絡・確認をくれる(「ここがこうなっているので、これをやります。いくらです」)
✅「検討します」を嫌がらない(持ち帰らせてくれるお店は、信頼できます)
✅頼んでいない作業を、勝手にしない
(オイル交換のついでにフィルターまで無断で…は、必要なことではあるので、良かれと思って確認せずやってしまうお店も多いです。
「変なことしないなら全部おまかせで」という関係性ができているなら、そういうのもOKです)
✅聞き返したとき、嫌がらずに言い換えてくれる
逆に、不安を煽って即決を迫る・説明なく追加請求がある場合は、少し距離を置いていいサインです。
ただし、1回の印象で切り捨てないであげてください。
車屋さんにも、ものすごく忙しい日があります。
説明を忘れてしまっていたり、「絶対必要だから断らないだろう」で先に作業してしまったり(次の仕事が迫っていて、確認の時間が取りたくても取れない)。
言い訳でしかないのですが、完璧な車屋さんはそうそうありません。
多少の減点は目をつぶりつつ、「トータルでお客様のことを考えてくれているか?」を意識しつつ、2〜3回通ってみての「総合点」で判断するのが、お互いにとってフェアです。
正直な話:車屋さん側にも、課題はあります
説明が専門用語のままだったり、丁寧に感じられなかったり——そういうお店があるのも事実です。
だから、もし合わないお店に当たっても、あなたのせいではありません。
その都度、文句を言っても疲れるだけです。
そっと、次の合うお店を探していきましょう!
なお、ディーラーの場合は、お店ごと変える前に「担当者を変えてもらう」という手もあります。
気まずくならない伝え方は、こちらの記事にまとめています👇
関係の育て方:ユーザー側の「作法」3つ

いいお店に出会えたら、今度はこちらの番です。
関係は、お店だけが作るものではなく、ユーザー側の作法でも育ちます。
作法①:値切らない
意外に思われるかもしれません。
でも、かかりつけにしたいお店にこそ、値切らずに、適正な金額を気持ちよく払うことをオススメします。
整備の安さ競争は、めぐりめぐって整備士さんの取り分を削ります。
気持ちよく払うお客さんには、お店も気持ちよく応えたくなる——「返報性の原理(何かもらったら、ついお返ししたくなる)」は、車屋さんとの関係でも本当によく働きます。
愛車も、整備士さんも、あなたも幸せになる「三方よし」の考え方は、こちらで詳しく👇
作法②:「分からない」を素直に言う
背伸びしなくて大丈夫です。
「車に詳しくないので、分かるように教えてもらえると嬉しいです」
これを最初に言える人は、車屋さんから見ても、実はいちばん付き合いやすいお客さんです。
作法③:「検討します」で持ち帰るのもOK
提案された作業を、全部その場で決める必要はありません。
「検討します」と持ち帰って、家でゆっくり調べたり、誰かに相談してからでもいい。
誠実なお店ほど、それを嫌がりません。
かかりつけが育つと、こんなことが起きます
✅「予報」がもらえる:「次の車検あたりで、この部品が弱ってきそうですよ」——突然の出費が、予定された出費に変わります
何がいつ壊れやすいかの地図は、こちらの辞書もどうぞ👇
✅緊急時に優先してもらいやすい:人手不足の業界だからこそ、日頃の関係がこういうピンチに効いてきます
✅顔なじみのスタッフさんができる:車屋さんに行くのが、楽しくなります
✅「ちょっとした困った」を、ついでに解決してくれる
✅高額修理で、冷静な相談相手になってくれる:セカンドオピニオンの起点にもなります
✅「そろそろこんな車が欲しい」も相談できる:入荷情報を教えてもらえることもあります
高額な修理見積もりが、セカンドオピニオンで大きく変わった実話は、こちらに書いています👇
まとめ:車屋さんは、味方です
長くなったので、まとめます。
✅かかりつけ=1ヶ所に決めて、関係を育てる。
育つと「履歴・責任・関係」の3つの資産になる
✅見つけ方=①接点のあるお店 ②メーカーのディーラー ③知人の紹介
✅最初の一歩=タイヤ・バッテリー・オイルなど小さな仕事から。
次に12ヶ月点検。
車検は相性を見てから
✅いいお店のサイン=事前のひとこと・「検討します」を嫌がらない・勝手に作業しない。
合わなくても、あなたのせいじゃない
✅育て方の作法=値切らない・「分からない」を素直に言う・持ち帰ってOK
最後に、少しだけ私の話をさせてください。
以前、ご相談をお受けした方の中に、車の名義変更の手続きに、強い不安を抱えている方がいました。
慣れない手続き、慣れない場所。
おひとりで運輸局へ行くことになり、不安になるのは当然です。
そこで私は、運輸局までご一緒しました。
手続きは、無事に終わりました。
後日、「とても心強かったです」と言っていただけました。
大したことはしていません。
ただ隣にいて、一緒に手続きを見届けただけです。
でも、車のことって、「隣に誰かいてくれる」だけで、こんなにも心強いんですよね。
かかりつけの車屋さんは、あなたのカーライフの「隣にいてくれる人」です。
大したことはしていないのに、あんなに喜んでいただけて
「隣に誰かいる」だけで力になるんだと、私のほうが教わった出来事でした🐧
味方は、突然はできません。
日々の点検やオイル交換の、小さな積み重ねで育つものです。
車屋さんは、敵ではなく、味方です。
あなたの相性にぴったりな1軒と出会えることを、心から応援しています🐧
車の知識をゼロから整理したい方は、損しないカーライフの教科書ページもどうぞ👇
かかりつけ探しの一歩で迷った場合や、「この見積もり、どう思いますか?」といった疑問や不安がある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。
それでは、良いカーライフを!










