純正部品はディーラーとネット通販どちらが安い?損しない購入法

純正の部品やアクセサリーを、ディーラーで頼むか、ネットで買うか。
ネットで探してみると、同じ名前の純正品がポイント付きで並んでいます。
車を買うわけでもないのに、ディーラーへ部品だけ頼みに行くのは、少し気が引けるものです。
2023年の春、私もドアエッジモールを、ディーラーとネットのどちらで買うかで迷っていました。
ドアエッジモールは、ドアのふちに付けて、開けたときの傷を防ぐ部品です。
品物は同じなのか、違うのは値段だけなのか。
純正の部品やアクセサリーは、ディーラーで頼んでもネットで買っても、届く品物は同じです。
値段もあまり変わらないことが多く、差がつくのはポイントの還元と送料です。
違いが出るのは、自分の車に合うかどうかをだれが確かめるかと、メーカーの用品の保証です。
迷ったときは、安心をとるならディーラー、手間とポイントをとるならネットと考えて大丈夫です。
ただ、相場より著しく安いものだけは模造品のことがあるので、避けるのが無難です。
最初の確かめは、ネットのお店のページに純正品番が載っているかどうかです。
純正のプライバシーシェード、品質は同じで違いはポイントだけ?
まずは、今回いただいたご相談の内容です。
車の本体ではなく、純正アクセサリーの買い方についての質問です。
純正アクセサリー(具体的には、プライバシーシェード)を買うときは、次の2つの方法があると思います。
- ①ディーラーに頼む
- ②同じ商品を、ネット(アマゾンや楽天)で探して買う
Q1 ①と②は、どちらも同じ品質のもの、と考えてよいでしょうか?
Q2 違いがあるとすれば、ネットで買うとそのサイトのポイントが付く、くらいでしょうか?
プライバシーシェードは、車の窓に付けて、外から車内を見えにくくするアクセサリーです。
純正アクセサリーは、メーカーが車種ごとに用意している用品のことで、車を買ったあとから付けられるものも多くあります。
ご相談をいただいたのは、2023年の春です。
2つの買い方があることも、ネットならポイントが付くことも、ご相談者さまはもう分かっていらっしゃいました。
確かめたかったのは、品質は同じなのかと、違いはポイントだけなのかの2つです。
当時、私はこうお返事しています👇
①、②とも同じものであると考えてよいです。
金額の違いはあまりない場合が多いですが、やはりポイント還元などは大きいかもしれません。
ネットショップの良さとしては、価格やポイントのことは置いておくと、やはりディーラーに行く手間暇が掛からないという点が一番のメリットです。
一方、ディーラーの良さとしては、店舗の方が商品が間違いないか調べて注文してくれることです。
品質は同じ、純正品番が書いてあれば、まず本物です
1つ目のご質問は、品質が同じかどうかです。
答えは、同じものと考えて大丈夫です。
楽天市場やアマゾンのような大きなネットのお店なら、ある程度の信頼はあると思います。
目印になるのは、純正品番です。
純正品番は、メーカーが部品やアクセサリーの1つずつに付けている番号のことです。
当時の私は、「純正品番などが記載されている場合は、まず本物であることが間違いありません」とお答えしています。
ネットのお店で探すときは、商品のページに純正品番が書いてあるかを、まず見てみてはいかがでしょうか。
純正部品そのものの良さについては、こちらでお話ししています👇
相場より著しく安いものは、模造品のことがあります
ただ、当時のお返事には、もう1つ書き添えていました。
「ネット注文されることの多い、オイルフィルターやブレーキパッドなど、純正そっくりの模造品があるという話も聞いたことがあります」
「海外サイトや輸入車などの輸入部品などで著しく相場よりも安い場合は注意が必要かもしれませんね」
当時は聞いた話としてお伝えしましたが、メーカーも公式サイトで同じ注意を呼びかけています。
たとえばホンダは、模倣品の例として、オイルフィルター・ベルト・スパークプラグ・エアバッグ・キー・ブレーキパッドを挙げています。
ホンダの製品の模倣品は、日本に入ってくるときに年間100件以上差し止められている、とも書かれています。
「オンラインショッピングなどで購入した物品が模倣品として税関で差し止めされるケースも多く確認されています」という一文もあります。
※ 本田技研工業の公式サイト「Hondaの模倣品問題への取り組み」より(2026年10月に確認)。
私も以前Xで、激安のオイルフィルターには「見た目は純正の模倣品もある」ので「避けるのが無難」とお伝えしました。
とくにブレーキパッドやエアバッグのように命を預ける部品ほど、相場より著しく安いものには手を出さないのが無難です。
買うのは、ディーラーか信頼できるお店にしておくと安心です。
エアバッグの警告灯が点いて、ネットで見つけた中古の部品で直していいか迷ったご相談は、こちらでお話ししています👇
どちらが安い? 値段の差は小さく、分かれ目はポイントと送料
2つ目のご質問は、違いはポイントくらいか、です。
当時のお返事のとおり、純正品の値段そのものは、ディーラーとネットであまり変わらないことが多いと感じています。
メーカーの公式サイトに載っている値段も、たとえばホンダの純正アクセサリーのページでは「取付費を含まないメーカー希望小売価格」で、「参考価格」と書かれています。
トヨタも、用品のページに「価格は販売店が独自に定めています」と書いています。
※ ホンダの純正アクセサリーのページ(ステップ ワゴンのプライバシーシェードの例)と、トヨタのシエンタの用品のページより(2026年10月に確認)。
実際の値段や取付費は、ディーラーでもお店によって変わることがある、ということです。
そのうえで差がつくのは、ポイントの還元と送料です。
ネットで買えばそのサイトのポイントが付くので、ふだんから使っているサイトなら、その分はしっかり得になります。
一方で、ネットのお店には送料がかかるところもあり、ディーラーで頼めば送料はかかりません。
当時の私は、ディーラーなら「整備パックなどに加入しているとそういった用品が割引で買える場合があります」とも書いています。
整備パックは、ディーラーで点検などをまとめて申し込んでおくパックのことです。
どちらが安いかは、ポイント・送料・割引の差し引きしだいです。
そして、値段よりも大きな違いが、ほかに2つあります。
本当の違いは、合うかどうかを確かめる役目と、保証です
ディーラーで頼むと、合うかどうかを調べて注文してもらえます
ディーラーで頼むよさは、自分の車に合う品物かどうかを、お店の方が調べて注文してくれることです。
当時の私は「シェードであれば、年式やグレード問わず付く可能性が高いですが、絶妙な小変更でサイズが合わないなんて可能性もあるかもしれません」と書いています。
同じ車種でも、途中の小さな変更で合う品物が変わることがある、ということです。
ですから、「使えるかどうかちょっと心配というものを注文するときは直接ディーラー買い付けがオススメです」とお伝えしました。
お店の方が間違えることも、ないとは言えません。
その場合も、「商品の交換をしてくれたり返金してくれる可能性もあります」と、当時お答えしています。
反対に、こちらが頼み間違えた部品は、返品できないことが多いです。
整備でよく使われる部品なら、応じてもらえる可能性もあります。
ただ、めったに出ない部品はお店の売れ残りの在庫になってしまうので、返品がきかない可能性が高いです。
つまり、ディーラーで頼むと、「リスク回避や自分で調べる手間暇をプロに任せられる」のです。
2024年にXで「ディーラーは高い?」と書いたときも、私は「純正部品の信頼性と適合を調べる手間暇の少なさ」をディーラーの価値に挙げています。
ネットで買うと、お店に足を運ぶ手間がかかりません
ネットで買うよさは、当時のお返事で「一番のメリット」とお伝えしたとおり、ディーラーに行く手間がかからないことです。
ディーラーは、「いざ忙しいタイミングで行くと、それなりに待たされたりします」。
シェードのようなアクセサリーは、お店に在庫が無いことが多く、取り寄せになります。
担当の方がいないお店だと、車検証を持って注文に行き、届いたらもう一度受け取りに行く2度手間になります。
ネットなら、注文は手元で済み、品物は家に届きます。
メーカーの用品の保証は、販売店で買ったものが対象です
もう1つの違いは、保証です。
当時のお返事には書いていませんでしたが、いま調べ直すと、大事な違いが公式サイトに書かれていました。
ホンダは、純正用品の保証の対象を、「Honda販売会社にてお買い上げいただいた弊社製品に限ります」としています。
取り付けが要る品物は、ホンダの販売会社で取り付けたものに限る、とも書かれています。
トヨタもよくある質問で、「販売店での販売、販売店での取り付けを行っていない場合、例え、製造上の不具合であっても、保証修理をお受けすることはできません」と答えています。
スズキも、指定の販売会社やサービス工場以外で「販売、及び取り付けられた場合」は保証が受けられないとしています。
※ ホンダの「四輪車用アクセサリー 保証について」・トヨタのよくある質問「販売店装着オプションの保証期間を教えて」・スズキの「スズキ純正用品の保証について」より(2026年10月に確認・保証の期間や対象はメーカーや品物で違います)。
届く品物は同じでも、ネットで買うとメーカーの用品の保証の外になることがある、ということです。
2024年のXでも、私はディーラーの価値に「万が一、ミスや不具合があったときの保証」を挙げていました。
公式サイトの決まりを読むと、その保証がネットで買った品物には付かないことがある、と分かります。
ネットで買う前に、乗っている車のメーカーの保証の決まりを、公式サイトで確かめておくと安心です。
カスタムの部品が付いた車を買うときに、部品の保証をどこが持つのかを確かめる話は、こちらでお話ししています👇
ディーラーで、部品だけ頼むこともできます
「車を買ったお店ではないのに、パーツだけ買いに行ってもいいのかな」と、気後れする方もいらっしゃるかもしれません。
ディーラーでは、車を買うときでなくても、部品やアクセサリーだけを注文できます。
たとえばホンダは、よくある質問で、部品は近くの販売店で買えると案内しています。
買うときは車検証などを見て、車の名前・型式・車台番号と部品名を伝えるように書かれています。
在庫が無いものは取り寄せになって、届くまでに時間がかかる場合があるそうです。
販売が終わった車種では、ディーラーでも買えない純正アクセサリーがある、とも案内されています。
※ ホンダのよくある質問「購入したい部品があるので、購入方法を教えて欲しい」と、ホンダアクセスのよくある質問より(2026年10月に確認)。
車台番号は、車検証に載っている、車1台ずつに付いた番号です。
ですから、ディーラーへ行くときは車検証を持っていくと、話が早く進みます。
いつものお店なら、電話で頼めることもあります
点検や車検でいつもお世話になっているお店なら、電話で注文を受けてもらえることもあります。
次の点検に合わせて注文しておけば、点検のついでに受け取れて、足を運ぶのは1回で済みます。
当時のお返事で2度手間になるとお伝えしたのは、担当の方がいないお店で頼む場合です。
点検をお願いするお店を1か所に決めておくと、部品の注文のような小さな頼みごとも、しやすくなります。
整備を1か所にまとめる私のやり方は、こちらにまとめています👇
品番を調べてもらったら、そのお店で買う
ディーラーに部品を頼むのは、迷惑にならないか、と気にされる方もいます。
部品だけの注文も、ディーラーがふだんから受けている仕事なので、気にしなくて大丈夫です。
ディーラーで営業をしていたころ、品番がはっきりしていて買ってくださるお客さまは、ありがたい存在でした。
一方で、調べないと分からない部品は、調べるのにも手間暇がかかります。
その分の工賃はいただけないので、正直なところ悩ましくもありました。
それでも、調べるのもディーラーの役割の一つで、巡り巡ってよいことがあるだろうと思っていました。
ですから、車検証や実車を持って注文に来てくださる方には、丁寧に対応していました。
ただ、品番だけを調べてもらってよそで買うとなると、話は少し変わります。
別のご相談で私は「ディーラーさんも、車屋さんもボランティアではないので、メリットを何かしら提供するというのが、礼儀だと思います」とお伝えしました。
ふだんから点検に入っていることや、新しい部品をそのお店で買うことが、お店にとってのメリットになります。
調べてもらったら、そのまま、そのお店で頼む。
そのほうが、お互いに気持ちよく、次も頼みやすくなると思います。
どちらで買うか、迷ったときの決め方
当時のお返事と、公式サイトの決まりを合わせると、決め方はシンプルです。
合うか心配なもの、付けるのに作業が要るものは、ディーラーで
年式やグレードで形が変わっていそうなもの、自分の車に付くか心配なものは、ディーラーで頼むのが安心です。
付けるのに作業が要るものも、ディーラーで買って付けてもらえば、保証の面でも安心です。
別のご相談でも、「購入店舗でまとめれば、窓口は1つになります」とお伝えしています。
ネットで買ってから、取り付けだけをディーラーに頼めるかは、お店によって変わります。
別のご相談では、「ディーラーさんの運営方針や今までの入庫履歴などの関係性などによって、OKな場合とそうでない場合があります」とお伝えしました。
ネットで買う前に、付けてもらう先まで決めておくと、あとで困りません。
品番がはっきりしていて、自分で確かめられるものは、ネットでも
品番がはっきり分かっていて、自分の車に合うことを自分で確かめられるものなら、ネットで買うのもよい選び方です。
ポイントも受け取れます。
ホンダの純正アクセサリーのページには、品物ごとの品番と、対応する車台番号の案内が載っています。
その品番を、ネットのお店の品番と照らし合わせられます。
自分で調べるのが不安なら、ネットのお店に車検証の情報を伝えて、合う品物を調べてもらう方法もあります。
別のご相談では、その方法を「もし装着できなかった場合の返品対応もスムーズになりやすいので、個人的にはおすすめです」とお伝えしました。
ネットで買って合わなかったときに返品できるかは、お店の決まりしだいです。
たとえばAmazonは、届いてから30日以内の返品が原則です。
お客様の都合での返品は、開封していると商品代金の50%の返金になり、配送料は戻らないとしています。
楽天市場は、返品の決まりがショップごとに違います。
※ Amazonカスタマーサービス「返品・交換の条件」と、楽天市場のヘルプより(2026年10月に確認・条件はお店と商品で変わります)。
純正品番が書かれた、信頼できるお店で買う分には、品質の心配はいりません。
中古や社外の部品を探すときは、合うかどうかの確かめ方が少し変わります。
社外の部品は、メーカー以外の会社が作った部品のことです。
確かめ方は、こちらでくわしくお話ししています👇
2023年の春に迷っていたドアエッジモールは、なじみのあるお店に顔を見せがてら、買いに行こうかなとも思っていました。
どちらにも、よさがあります。
当時のお返事の最後にも、「面倒な場合はやはりネットでの購入を考える場合も多いですよ」と書いています。
安心をとるか、手間とポイントをとるか、品物ごとに決めてみてはいかがでしょうか。
「ディーラーか、専門のお店か」で迷うのは、飛び石でフロントガラスを替えるときも同じです。
考え方が近いので、こちらもどうぞ👇
まとめ
- 品質は、ディーラーでもネットでも同じ(純正品番が書いてあれば、まず本物)
- 相場より著しく安いものは、模造品のことがあるので避ける
- 値段はあまり変わらないことが多く、差がつくのはポイント・送料・整備パックの割引
- ディーラーは、合うかどうかを調べて注文してくれて、メーカーの用品の保証の対象にもなる
- ネットは足を運ぶ手間がかからず、ポイントが付く(合うかどうかと返品の決まりは自分で確かめる)
- ディーラーで部品だけ頼むときは、車検証を持っていく
交換で外した古い部品をどう処分するかは、こちらの順番が参考になります👇
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「これってどうなんだろう」が残っていたら、ここに書いてください。
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※ 車種や金額など、ご自身が特定されそうな情報は書かないでくださいね。