著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

「純正のアクセサリーを付けたいけれど、ディーラーで頼むのと、ネットで買うのとでは、何が違うんだろう」

ネットで探してみると、同じ名前の純正品が、ポイント付きで並んでいる。

品質は同じなのか、値段はどちらが安いのか、それとも、何か落とし穴があるのか。

いざ注文する段になって、手が止まってしまう方は、少なくないと思います。

✅ 結論からお伝えします

純正の部品やアクセサリーは、ディーラーで頼んでも、ネットで買っても、届く品物は同じです。

値段そのものも、あまり変わらないことが多く、差がつくのは、ポイントの還元と送料です。

違いが出るのは、自分の車に合うかどうかを、だれが確かめるかと、メーカーの用品の保証です。

迷ったら、安心をとるならディーラー、手間とポイントをとるならネット、という選び方で大丈夫です。

ただ、相場より著しく安いものだけは、模造品のことがあるので、避けるのが無難です。

きっかけは、読者の方からのご相談

まずは、今回いただいたご相談の内容です。

車の本体ではなく、純正アクセサリーの買い方についての質問です。

純正アクセサリー(具体的には、プライバシーシェード)を買うときは、次の2つの方法があると思います。

  • ①ディーラーに頼む
  • ②同じ商品を、ネット(アマゾンや楽天)で探して買う

Q1 ①と②は、どちらも同じ品質のもの、と考えてよいでしょうか?

Q2 違いがあるとすれば、ネットで買うと、そのサイトのポイントが付く、くらいでしょうか?

プライバシーシェードは、車の窓に付けて、外から車内を見えにくくするアクセサリーです。

純正アクセサリーは、メーカーが車種ごとに用意している用品のことで、車を買ったあとから付けられるものも多くあります。

ご相談をいただいたのは、2023年の春です。

2つの買い方があることも、ネットならポイントが付くことも、ご相談者さまは、もう分かっていらっしゃいました。

確かめたかったのは、品質は同じなのかと、違いはポイントだけなのか、の2つです。

当時、私はこうお返事しています👇

ピゴス
ピゴス

①、②とも同じものであると考えてよいです。

金額の違いはあまりない場合が多いですが、やはりポイント還元などは大きいかもしれません。

ネットショップの良さとしては、価格やポイントのことは置いておくと、やはりディーラーに行く手間暇が掛からないという点が一番のメリットです。

一方、ディーラーの良さとしては、店舗の方が商品が間違いないか調べて注文してくれることです。

当時のお返事を、ご質問の順に、くわしくお話しします。

品質は同じ、純正品番が書いてあれば、まず本物です

1つ目のご質問は、品質が同じかどうかです。

答えは、同じものと考えて大丈夫です。

楽天市場やアマゾンのような大きなネットのお店なら、ある程度の信頼はあると思います。

目印になるのは、純正品番です。

純正品番は、メーカーが部品やアクセサリーの1つずつに付けている番号のことです。

当時の私は、「純正品番などが記載されている場合は、まず本物であることが間違いありません」とお答えしています。

ネットのお店で探すときは、商品のページに純正品番が書いてあるかを、まず見てみてはいかがでしょうか。

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相場より著しく安いものは、模造品のことがあります

ただ、当時のお返事には、もう1つ書き添えていました。

「ネット注文されることの多い、オイルフィルターやブレーキパッドなど、純正そっくりの模造品があるという話も聞いたことがあります」

「海外サイトや輸入車などの輸入部品などで著しく相場よりも安い場合は注意が必要かもしれませんね」

当時は、聞いた話としてお伝えしましたが、メーカーも、公式サイトで同じ注意を呼びかけています。

たとえばホンダは、模倣品の例として、オイルフィルター、ベルト、スパークプラグ、エアバッグ、キー、ブレーキパッドを挙げています。

そのうえで、ホンダの製品の模倣品が、日本に入ってくるときに年間100件以上差し止められていることや、「オンラインショッピングなどで購入した物品が模倣品として税関で差し止めされるケースも多く確認されています」ということも書かれています。

※ 本田技研工業の公式サイト「Hondaの模倣品問題への取り組み」より(2026年10月に確認)。

私も以前、Xで、激安のオイルフィルターには「見た目は純正の模倣品もある」ので、「避けるのが無難」とお伝えしました。

とくにブレーキパッドやエアバッグのように、命を預ける部品ほど、相場より著しく安いものには手を出さず、ディーラーか、信頼できるお店で買うのが無難です。

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どちらが安い? 値段の差は小さく、分かれ目はポイントと送料

2つ目のご質問は、違いはポイントくらいか、です。

当時のお返事のとおり、純正品の値段そのものは、ディーラーとネットで、あまり変わらないことが多いと、私は感じています。

メーカーの公式サイトに載っている値段も、たとえばホンダの純正アクセサリーのページでは、「取付費を含まないメーカー希望小売価格」で、「参考価格」と書かれています。

トヨタも、用品のページに「価格は販売店が独自に定めています」と書いています。

※ ホンダの純正アクセサリーのページ(ステップ ワゴンのプライバシーシェードの例)と、トヨタのシエンタの用品のページより(2026年10月に確認)。

実際の値段や取付費は、ディーラーでも、お店によって変わることがある、ということです。

そのうえで差がつくのは、ポイントの還元と送料です。

ネットで買えば、そのサイトのポイントが付くので、ふだんから使っているサイトなら、その分はしっかり得になります。

一方で、ネットのお店には送料がかかるところもあり、ディーラーで頼めば、送料はかかりません。

さらに当時の私は、ディーラーなら「整備パックなどに加入しているとそういった用品が割引で買える場合があります」とも書いています。

整備パックは、ディーラーで点検などをまとめて申し込んでおくパックのことです。

どちらが安いかは、ポイント、送料、割引の差し引きしだいです。

そして、値段よりも大きな違いが、ほかに2つあります。

本当の違いは、合うかどうかを確かめる役目と、保証です

ディーラーで頼むと、合うかどうかを調べて注文してもらえます

ディーラーで頼むよさは、お店の方が、自分の車に合う品物かどうかを調べて、注文してくれることです。

「シェードであれば、年式やグレード問わず付く可能性が高いですが、絶妙な小変更でサイズが合わないなんて可能性もあるかもしれません」と、当時の私は書いています。

同じ車種でも、途中の小さな変更で、合う品物が変わることがある、ということです。

ですから、「使えるかどうかちょっと心配というものを注文するときは直接ディーラー買い付けがオススメです」とお伝えしました。

お店の方が間違えることも、ないとは言えません。

その場合も、「商品の交換をしてくれたり返金してくれる可能性もあります」と、当時お答えしています。

つまり、ディーラーで頼むと、「リスク回避や自分で調べる手間暇をプロに任せられる」のです。

2024年に、Xで「ディーラーは高い?」と書いたときも、私は「純正部品の信頼性と適合を調べる手間暇の少なさ」を、ディーラーの価値に挙げています。

ネットで買うと、お店に足を運ぶ手間がかかりません

一方、ネットで買うよさは、当時のお返事で「一番のメリット」とお伝えしたとおり、ディーラーに行く手間がかからないことです。

ディーラーは、「いざ忙しいタイミングで行くと、それなりに待たされたりします」。

しかも、シェードのようなアクセサリーは、お店に在庫が無いことが多く、取り寄せになります。

担当の方がいないお店だと、車検証を持って注文に行き、品物が届いたら、もう一度受け取りに行く、という2度手間になります。

ネットなら、注文は手元で済み、品物は家に届きます。

メーカーの用品の保証は、販売店で買ったものが対象です

もう1つの違いは、保証です。

当時のお返事には書いていませんでしたが、いま調べ直すと、大事な違いが公式サイトに書かれていました。

ホンダは、純正用品の保証の対象を、「Honda販売会社にてお買い上げいただいた弊社製品に限ります」としています。

取り付けが要る品物は、ホンダの販売会社で取り付けたものに限る、とも書かれています。

トヨタも、よくある質問で、「販売店での販売、販売店での取り付けを行っていない場合、例え、製造上の不具合であっても、保証修理をお受けすることはできません」と答えています。

スズキも、指定の販売会社やサービス工場以外で「販売、及び取り付けられた場合」は、保証が受けられない、としています。

※ ホンダの「四輪車用アクセサリー 保証について」、トヨタのよくある質問「販売店装着オプションの保証期間を教えて」、スズキの「スズキ純正用品の保証について」より(2026年10月に確認・保証の期間や対象は、メーカーや品物で違います)。

届く品物は同じでも、ネットで買うと、メーカーの用品の保証の外になることがある、ということです。

2024年のXでも、私はディーラーの価値に、「万が一、ミスや不具合があったときの保証」を挙げていました。

公式サイトの決まりを読むと、その保証が、ネットで買った品物には付かないことがある、と分かります。

ネットで買う前に、乗っている車のメーカーの保証の決まりを、公式サイトで確かめておくと安心です。

カスタムの部品が付いた車を買うときに、部品の保証をどこが持つのかを確かめる話は、こちらでお話ししています👇

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ディーラーで、部品だけ頼むこともできます

「車を買ったお店ではないのに、パーツだけ買いに行ってもいいのかな」と、気後れする方もいらっしゃるかもしれません。

ディーラーでは、車を買うときでなくても、部品やアクセサリーだけを注文できます。

たとえばホンダは、よくある質問で、部品は近くの販売店で買えること、そして、車検証などで、車の名前、型式、車台番号と、部品名を伝えることを案内しています。

在庫が無いものは、取り寄せになって、届くまでに時間がかかる場合がある、とも書かれています。

また、販売が終わった車種では、ディーラーでも買えない純正アクセサリーがある、とも案内されています。

※ ホンダのよくある質問「購入したい部品があるので、購入方法を教えて欲しい」と、ホンダアクセスのよくある質問より(2026年10月に確認)。

車台番号は、車検証に載っている、車1台ずつに付いた番号です。

ですから、ディーラーへ行くときは、車検証を持っていくと、話が早く進みます。

いつものお店なら、電話で頼めることもあります

点検や車検でいつもお世話になっているお店なら、電話で注文を受けてもらえることもあります。

次の点検に合わせて注文しておけば、点検のついでに受け取れて、足を運ぶのは1回で済みます。

当時のお返事で2度手間になるとお伝えしたのは、担当の方がいないお店で頼む場合です。

点検をお願いするお店を1か所に決めておくと、部品の注文のような小さな頼みごとも、しやすくなります。

整備を1か所にまとめる考え方は、こちらでお話ししています👇

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品番を調べてもらったら、そのお店で買う

ディーラーに部品を頼むのは、迷惑にならないか、と気にされる方もいます。

部品をそのお店で買うことは、お店にとってもうれしいことなので、気にしなくて大丈夫です。

ただ、品番だけを調べてもらって、よそで買う、となると、話は少し変わります。

別のご相談で、私は「ディーラーさんも、車屋さんもボランティアではないので、メリットを何かしら提供するというのが、礼儀だと思います」とお伝えしました。

ふだんから点検に入っていることや、新しい部品をそのお店で買うことが、お店にとってのメリットになります。

調べてもらったら、そのまま、そのお店で頼む。

そのほうが、お互いに気持ちよく、次も頼みやすくなると思います。

どちらで買うか、迷ったときの決め方

当時のお返事と、公式サイトの決まりを合わせると、決め方はシンプルです。

合うか心配なもの、付けるのに作業が要るものは、ディーラーで

年式やグレードで形が変わっていそうなもの、自分の車に付くか心配なものは、ディーラーで頼むのが安心です。

付けるのに作業が要るものも、ディーラーで買って付けてもらえば、保証の面でも安心です。

別のご相談でも、「購入店舗でまとめれば、窓口は1つになります」とお伝えしています。

ネットで買ってから、取り付けだけをディーラーに頼めるかは、お店によって変わります。

別のご相談では、「ディーラーさんの運営方針や今までの入庫履歴などの関係性などによって、OKな場合とそうでない場合があります」とお伝えしました。

ネットで買う前に、付けてもらう先まで決めておくと、あとで困りません。

品番がはっきりしていて、自分で確かめられるものは、ネットでも

一方、品番がはっきり分かっていて、自分の車に合うことを自分で確かめられるものなら、ネットで買って、ポイントを受け取るのもよい選び方です。

たとえばホンダの純正アクセサリーのページには、品物ごとに品番が載っていて、対応する車台番号の案内もあるので、ネットのお店の品番と照らし合わせられます。

自分で調べるのが不安なら、ネットのお店に車検証の情報を伝えて、合う品物を調べてもらう方法もあります。

別のご相談では、その方法を「もし装着できなかった場合の返品対応もスムーズになりやすいので、個人的にはおすすめです」とお伝えしました。

ネットで買って合わなかったときに返品できるかは、お店の決まりしだいです。

たとえばAmazonは、届いてから30日以内の返品が原則で、お客様の都合での返品は、開封していると商品代金の50%の返金になり、配送料は戻らない、としています。

楽天市場は、返品の決まりがショップごとに違います。

※ Amazonカスタマーサービス「返品・交換の条件」と、楽天市場のヘルプより(2026年10月に確認・条件はお店と商品で変わります)。

純正品番が書かれた、信頼できるお店で買う分には、品質の心配はいりません。

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じつは、ご相談をいただいた2023年の春、私もちょうど、ドアエッジモールを、ディーラーで買うか、ネットで買うか、迷っていました。

ドアエッジモールは、ドアのふちに付けて、ドアを開けたときの傷を防ぐ部品です。

なじみのあるお店だったので、顔を見せがてら行こうかな、とも思っていました。

どちらにも、よさがあります。

当時のお返事の最後にも、「面倒な場合はやはりネットでの購入を考える場合も多いですよ」と書いています。

安心をとるか、手間とポイントをとるか、品物ごとに決めてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

  • 品質は、ディーラーでもネットでも同じ(純正品番が書いてあれば、まず本物)
  • 相場より著しく安いものは、模造品のことがあるので避ける
  • 値段はあまり変わらないことが多く、差がつくのはポイント、送料、整備パックの割引
  • ディーラーは、合うかどうかを調べて注文してくれて、メーカーの用品の保証の対象にもなる
  • ネットは、足を運ぶ手間がかからず、ポイントが付く(合うかどうかと返品の決まりは、自分で確かめる)
  • ディーラーで部品だけ頼むときは、車検証を持っていく

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ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!