著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

🤔「ディーラーで勧められたメンテパック、入った方がいいの?」
😟「延長保証って高いけど、付けないと不安…」
🥲「ネットで『メンテパックはいらない』って見たけど、本当?」

そんな風に悩んでいませんか?

こんにちは、ピゴスです🐧

1級整備士として12,000台以上を整備し、ディーラー営業として500台以上を販売、年間300件以上のカーライフ相談を受けてきた立場から、業界の本音を交えてお伝えします。

結論からお伝えしますね。

メンテパックや延長保証は「いらない」と決めつけないでください。

新車と中古で、答えがまるで違います。

ネットでは「メンテパックはいらない」「延長保証はムダ」という記事をよく見かけます。

でも、これはちょっと乱暴だなと感じています。

正直にお伝えすると、「メンテパックに入っていてよかった」という方もたくさんいらっしゃいます。

特に新車の手頃なパックは、むしろお得なケースが多いんです。

大事なのは「いる・いらない」の二択ではなく、「価格と得られる価値が釣り合っているか」で判断すること。

私はこれを

「80点の考え方」

と呼んでいます。

この記事を読んでいただくことで、以下のようなメリットがあります。

  • ✅ メンテパック・延長保証を「価格と価値」で判断できるようになる
  • ✅ 新車の手頃なパックが「むしろお得」な理由が分かる
  • ✅ 中古車の高額オプションを慎重に見極められる
  • ✅ 車検で勧められる追加メニューの「やる/やらない」が分かる
  • ✅ 角を立てずに断る・賢く交渉する具体的なフレーズが手に入る

世の中の「メンテパックはいらない」という記事の多くは、一面的だったり、逆に販売側が「入った方がいい」一辺倒だったりします。

だからこそ、整備士と営業の両方を経験した立場から、フェアな判断軸をお伝えしたいと思っています。

メンテパック・延長保証「いる?いらない?」判断マップ 価格と価値で判断 1/6 - ぺんぎんカーライフ

①「いらない」と決めつける前に──価格と価値で判断【80点の考え方】

まず、いちばん大事な考え方からお伝えします。

メンテパックや延長保証は、「安心と手間削減をお金で買う」サービスです。

だから「いる・いらない」は、その人の価値観や状況で変わって当然なんです。

ピゴス
ピゴス

営業時代も、メンテパックに入っていて「あのとき入っておいてよかった!」と喜ばれたお客様はたくさんいました

「次の点検いつだっけ?」と考えなくていい、案内が来たら予約するだけ──この手軽さに価値を感じる方には、本当にありがたいサービスなんですよね

だから「いらない」と一括りにするのは、私はちょっと違うかなと思っています

そのうえで、私が判断の軸にしているのが「80点の考え方」です。

最安を追い求めるのではなく、手間と品質のバランスが80点以上なら合格、という考え方。

メンテパックも「払う金額」と「得られる安心・手間削減・整備品質」が釣り合っていれば、入る価値があります。

逆に、価格が高すぎて価値と釣り合わない場合は、慎重に考えた方がいい。

この「釣り合うか」を見るうえで、新車か中古車かで大きく事情が変わるのがポイントです。

順番に見ていきましょう!


②新車のメンテパック・延長保証【手頃ならむしろお得】

まず新車から。

結論を先にお伝えすると、新車のディーラーパックは「手頃な価格なら、むしろお得」なケースが多いです。

ひとつだけ、先にお断りしておきます。

これから出す金額は、あくまで一例です。

トヨタの公式サイトには「名称・内容は各販売店によって異なります」と書かれていて、同じ3年のパックでも販売会社によってかなり違います。

たとえば東京のある販売会社の料金表では、ノア・ヴォクシークラスの3年コースが38,900円から153,300円まで開きがありました。

車検が入っているかどうかで、これだけ変わるんですね。

※トヨタ アフターサービス「メンテナンスパック」/東京のある販売会社が公表している料金表(2026年4月時点・税込)。いずれも2026年9月に確認

ですので「◯万円くらいが相場」という見方は、あまり役に立ちません。

ご自分の見積書の金額と中身で判断してください。

点検パック(トヨタのスマイルパスポートなど)

定期点検やオイル交換などがセットになったパックです。

ご相談をいただいた方の見積書では、3年で約10万円でした。

「今後の点検やメンテを、買ったディーラーにお任せしよう」と考えているなら、加入しておいて損はないと私は考えます。

理由は3つです。

  • ✅ 手間いらずで安心:「次の点検いつ?」と考えず、案内が来たら予約するだけ
  • ✅ 費用がお得な場合が多い:点検・オイル交換を毎回個別に払うより、パックの方が安く設定されていることがほとんど
  • ✅ 整備履歴が残り、売却時にも有利:ディーラー一貫整備で記録が残る・プロに任せる安心感

もちろん、こんな方には不要かもしれません。

  • 🌀 車に詳しく、自分でメンテ管理ができる方
  • 🌀 信頼できる、ディーラーより安い整備工場を知っている方
  • 🌀 とにかく維持費を1円でも抑えたい方

こういう方は、必要なメンテだけを都度安いお店で頼む方が、トータルは安くなる可能性があります。

あくまで「メンテに頭を使いたくない・ディーラーにお任せしたい」方にとっての安心料として、十分に割に合うサービスだということですね。

パックの期間が終わったあと、次の点検をどこに頼むかは、残クレを払い終えたフリードのご相談でお答えしています👇

メンテナンスパック終了後、次の点検はどこに頼む?迷ったら履歴のあるディーラーへ
メンテパック終了後のメンテナンスはどこがおすすめ?比較解説メンテナンスパックが終わったあと、点検はどこに頼む?車に詳しくないなら履歴の残るディーラー継続が無難です。ディーラー・カー用品店・スタンド・車検専門店・整備工場を正直に比較し、比べるのは「1軒を決めるため」という考え方までお伝えします。...

延長保証(トヨタの保証がつくしなど)

メーカー保証(通常3年/6万km)が終わった後、プラス2年(合計5年/10万kmまで)延長できる保証です。

ご相談をいただいた方の見積書では、8,000円ほどでした。

これは私なら、前向きに付けます。8,000円はかなり安いです。

2年間の保証延長が1万円以下というのは、正直「安い!」と感じる価格設定。

万が一、保証が切れた直後にエンジンやトランスミッション(CVT)などの高額部品が故障したら、修理代は数十万円に及ぶこともあります。

それに8,000円で備えられるなら、割に合う先行投資だと思います。

特に年間走行距離が多い方、発売されたばかりの新型モデルを買う方には、おすすめしやすいです。

⚠️ 注意:延長保証は「何でも保証」ではありません

タイヤ・バッテリー・ブレーキパッド・ワイパーゴムなどの消耗品、エンジンオイルなどの油脂類は対象外が一般的です。

「通常の使い方で壊れた、メーカー起因の不具合」に対する保証だと理解しておきましょう。

新車のパックはむしろお得 点検パック・延長保証の判断 2/6 - ぺんぎんカーライフ

ひとつだけ、契約前に知っておいてほしいことがあります。

点検パックは、受けないまま期間が終わったぶんは返ってきません。

東京のある販売会社では、途中でやめられるのは、車を手放したときなど決まった場合だけでした。

※東京のある販売会社の注意事項より(2026年4月時点)

だから問いは「損か得か」ではなく、「使いきれるか」——つまり、今後もこのお店で見てもらうかです。

法定費用(重量税・自賠責・印紙代など)は別、という点もあわせて。

メーカーごとの点検パックと延長保証

点検パックと延長保証は、メーカーごとに名前も、値段の決め方も違います。

トヨタの点検パックと延長保証は、こちらの記事で深掘りしています👇

トヨタ新車のスマイルパスポートと保証がつくしは元が取れる?損しない選び方
【トヨタ新車】スマイルパスポートと保証がつくしは「元が取れる」?損しない選び方トヨタ新車の『スマイルパスポート』『保証がつくし』は元が取れる?必要?元1級整備士×元ディーラー営業が損しない選び方を解説。延長保証・メンテパックの判断軸を業界目線で紹介します。...

日産の新車の場合は、「メンテプロパック」と「グッドプラス保証」という名前で用意されています。

公式サイトの金額と条件を、こちらの記事で整理しています👇

日産新車のメンテプロパックとグッドプラス保証は元が取れる?公式サイトの金額と条件を整理
【日産新車】メンテプロパックとグッドプラス保証は「元が取れる」?損しない選び方日産新車の見積もりで迷う『メンテプロパック』『グッドプラス保証』は元が取れる?必要?公式サイトの金額と3つの条件をもとに、元1級整備士×元ディーラー営業が損しない選び方を解説します。...

スズキの新車の場合は、「スズキ 安心メンテナンスパック」と「保証がのびた」という名前で用意されています。

パックの値段が全国共通なので、公式の料金表で、割高かどうかを確かめてみました👇

【スズキ】メンテナンスパックは割高?保証がのびたは必要?公式の料金表で確かめました
【スズキ】メンテナンスパックは割高?保証がのびたは必要?公式の料金表で確かめましたスズキの見積書の「メンテナンスパック預り金」は割高?値段は全国共通で、公式サイトに料金表があります。元ディーラー営業・1級整備士が、都度払いとの差、割高になるとき、保証がのびたの考え方、長く乗るための使い方を解説。...

ホンダの新車の場合は、「まかせチャオ」と「延長保証マモル」という名前で用意されています。

まかせチャオの値段はお店ごとなので、お店の料金表と公式の決まりで、割高かどうかを確かめてみました👇

【ホンダ】まかせチャオはいらない?延長保証マモルは必要?お店の料金表と公式の決まりで確かめました
【ホンダ】まかせチャオはいらない?延長保証マモルは必要?お店の料金表と公式の決まりで確かめましたホンダの見積書の「まかせチャオ」「延長保証マモル」はいらない?まかせチャオの値段はお店ごと。元ディーラー営業・1級整備士が、お店の料金表で割高かを確かめ、マモルの料金と条件、中古車の保証、途中でやめるときの決まりを解説。...

ダイハツの新車の場合は、「ワンダフルパスポート」と「延長保証プラン」という名前で用意されています。

ワンダフルパスポートは、値段だけでなく、交換する消耗品や加入した人の特典もお店ごとに違うので、お店の料金表でくらべてみました👇

【ダイハツ】ワンダフルパスポートはいらない?延長保証プランは必要?値段と「中身と特典」を見る理由
【ダイハツ】ワンダフルパスポートはいらない?延長保証プランは必要?値段と「中身と特典」を見る理由ダイハツの見積書の「ワンダフルパスポート」「延長保証プラン」はいらない?値段はお店ごとで、交換する消耗品や特典も違います。元ディーラー営業・1級整備士が、くらべ方と延長保証の料金、中古車の保証、やめるときの決まりを解説。...

③中古車の高額オプション【ここは慎重に】

さて、ここからは事情が変わります。

中古車購入時に勧められる高額なパック・保証は、慎重に考えた方がいいというのが私の考えです。

新車と同じ「メンテパック・延長保証」という名前でも、大手の中古車専売店などの中古車では金額がぐっと上がることが多く、価格と価値が釣り合いにくくなるんです。

中古車の納車前整備パック(例:8.8万円)

納車前の「法定点検+消耗品交換で88,000円」というようなパック。

私の考えは基本的に「不要」、付けるなら条件交渉です。

理由は、もし車の状態が良くて交換が必要な消耗品がほとんどなければ、実際の作業は「点検2万円+オイル交換1万円程度」で終わってしまうこともあるから。

残りは販売店の利益、という可能性もあります。

もし購入後にしっかり点検したいなら、その8.8万円を使って、その車のメーカーのディーラーで専門的に見てもらう方が安心です。

せっかくお金を払うなら、専門の設備と整備経験が豊富なところへ──これが私の考えです。

保証に入ったあとで大事なのは、壊れたときに保証の使えるお店へ先に持ち込むことです。

順番を間違えると、保証があるのに実費になってしまいます。

壊れたときに先にかける電話は2本だけ、という話をこちらに書きました👇

その修理、保証で直るかもしれません|お金を払う前にかける電話は2本
その修理、保証で直るかもしれません|お金を払う前にかける電話は2本車が急に不調になったら、修理を頼む前に2本だけ電話を。①車を買ったお店 ②メーカーのディーラー。保証の使えないお店に先に持ち込むと、本来タダで直る修理に実費を払うことになりかねません。連絡の順番と、その理由をお話しします。...

中古車の延長保証(例:5年16万円/3年11万円)

これは私なら、加入しません。正直、高すぎます。

11万〜16万円という金額は、かなり高額です。

この金額があれば、エンジン・エアコン・CVTの故障が1回あっても、何とか乗り切れるかもしれないぐらいの額。

そんなに大きな故障が保証期間内に複数回も起きる確率は、低いと考えられます。

冷静に考えてみてください。

新車を買って5年後・7年後に「16万円払って保証を延長しますか?」と勧められたら、多くの方は「もういいかな」と思うはず。

中古車も同じことです。

新しく買ったので大切に乗りたい気持ち、失敗したくない気持ちは分かります。

でも実態は、車は変わっていなくて、オーナーが変わっているだけなんですよね。

💡 一番の「保証」は、程度の良い車を選ぶこと

「損しない」ための最重要ポイントは、高額な保証に頼らなくて済むように、程度の良い中古車を見つけることです。

中古車を買うのは新車より費用を抑えたいからですよね。

それなのに高額な保証を付けては、本末転倒になりかねません。

浮いたお金は、万が一の修理費用として取っておくか、信頼できる整備工場での定期メンテに使うのがオススメです。

中古車の高額オプションは慎重に 整備パック・延長保証 3/6 - ぺんぎんカーライフ

中古車の整備パック・延長保証の見極めはこちらで詳しく解説しています👇

中古車の整備パック8.8万円は必要?中身を確認して基本プランで納車した実例
中古車の納車前整備パック8.8万円は必要? 外して納車してもらった見積書の話契約の直前に、納車前整備パック88,000円と延長保証16万円を勧められたら。このご相談者さまは、どちらも付けずに、もとの基本プランのまま納車してもらいました。そこまでの考え方を順番にお話しします。...

未使用車のお店の「乗り出しパック」のように、ドアバイザーや板金チケット、次の車検の前払いまでまとめたパックを1行ずつ見た例は、こちらです👇

乗り出しパックの見積もり0円は、いる?いらない?|1行ずつ仕分け
「乗り出しパック」の中身は、いる?いらない? 見積もりの0円の行を、1行ずつ仕分けます見積もりの「乗り出しパック」に0円の行が並んで、何が要るのか分からない方へ。ドアバイザー、コーティング、板金チケット、車検の前払い、電装品を1行ずつ見て、パックのまま買うか外すかの決め方をお伝えします。...

長期の保証には、購入したお店で点検を受けること、という条件が付くことがあります。

実際にその条件で車検の場所を迷われた方のご相談は、こちらです👇

WECARSに変わった今|車検と保証はどうする?損しない3つの選択肢
【WECARSに変わった今】ビッグモーターで買った車の車検と保証、損しない3つの選択肢ビッグモーター(現WECARS)で買った車の車検はどこで受ける?保証は切れる?車検は全国どこの認証工場でも受けられます。損しない3つの選択肢と、10年保証やケアパックが必要かの見方、WECARSの車検料金の実際まで解説。...

④車検で勧められる追加オプション【やらなくても車検は通る】

車検の見積もりを見ると、本来の車検費用とは別に、色々な追加メニューが並んでいることがあります。

例えば「QMIエコ3点セット」「エアコン4点セット」「下回り防錆」「車内コーティング」など。

これらは基本的に、やらなくても車検は通ります。

ただ、ここで大事なことをお伝えします。

ピゴス
ピゴス

こういう追加メニューを「ディーラー(整備工場)の利益のためだ」と強く言う方もいますが、私はその表現はちょっと言い過ぎかなと思っています

ディーラーさんからすると「やっておいた方が、お車が長く快適に乗れますよ」という、商売としての自然な提案なんです。

悪意があるわけではありません

だから「全部ぼったくり」と敵視するのではなく、「自分にとって必要かどうか」で冷静に選べばいいんです😊

では、どう判断するか。

私のオススメは「お金を使うなら、その道のプロへ」という考え方です。

例えばボディコーティングや車内クリーニング。

ディーラーにとっては車検が「本業」で、コーティングは「付帯」「ついで」のサービスです。

一方、洗車・コーティング専門店にとっては、それが「本業」。

キレイさや対応力でリピートしてもらうためにより真剣です。

せっかくお金をかけるなら、本業にしているプロに頼む方が満足度が高いことが多いです。

エアコンの消臭なども、専用メニューにお金をかけるより、普段から車内を清潔に保つ(飲食を控える・こぼしたら拭く・ゴミを溜めない)方が、健康的で効果的だったりします。

これは私自身も試してみての実感です。

車検の追加オプションはやらなくても通る お金を使うならプロへ 4/6 - ぺんぎんカーライフ

※下回り防錆・コーティングについては、別記事で整備士視点の本音を詳しく書いていますので、あわせてご覧ください👇

ディーラーコーティングは割高?同じ8〜10万円でも中身は変わる
ディーラーのコーティングは割高? 同じ8〜10万円でも、中身は変わります新車の見積書に入っているボディコーティング、外すか迷いますよね。8〜10万円が高いかどうかは金額だけでは決まりません。専門店の公開料金と並べた比べ方、見積書でその場で聞く3つを、元ディーラー営業が解説します。...
年間5,000kmの車、メンテパックは必要?個別の費用と、パックの内容を比べる
年5,000kmの車に、メンテパックは必要? 点検は1年ごとで十分、差額で決めます年5,000kmしか走らない車に、ディーラーのメンテナンスパックは必要かというご相談にお答えしました。点検は1年ごとの点検と車検で足り、半年ごとの点検は走り方で決めます。パックは1回ずつ頼んだ場合との差額で選びます。...

車検のコースが3つ並んだ見積もりで、上のコースの項目を見送ったご相談は、こちらでお話ししています👇

車検のオプションは必要? コースが3つあっても、7年目のシエンタなら私はベーシックで十分だと思います車検のオプションは必要?コースが3つあって迷った、7年目・5万kmのシエンタのご相談です。私はベーシックで十分だと思います。24か月点検に入っている項目、アライメントや内部洗浄を見送ってよい目安、お店への伝え方もお伝えします。...

⑤例外:ATF・CVTフルードは「純正+ディーラー一択」

ここまで「高額なパックは慎重に」とお伝えしてきましたが、逆に「ケチると高くつく」例外もあります。

それがATF(オートマオイル)・CVTフルードの交換です。

ガソリンスタンドや量販店で「CVTフルード交換しませんか?」と勧められることがあります。

でも、これは「やる/やらない」の前に「どこで・何のオイルで」が本質なんです。

CVTフルードは、どのメーカーも「必ずメーカー指定のものを入れてください」と注意書きをしています。

エンジンオイルが「純正推奨」程度なのに対し、CVT・ATはそれだけシビアに作られているんです。

ところが、ディーラー以外の整備工場・スタンド向けに「汎用のCVTフルード」も流通しています。

これを入れてしまうと、最悪の場合ミッションを故障させるリスクも。

CVT・ATの故障は数十万円コースです。

ですので、私がCVTフルード・ATFを交換するなら「純正オイル+ディーラーでの交換」一択です。

交換時期もメンテナンスノートで純正指定を確認するのが正解です。

「安いから」「車検のついでに」と汎用品で済ませて故障したら、パックの何倍もの修理代がかかります。

ここはケチってはいけないポイント。

メリハリが大事ですね。


⑥カッコいい断り方&中古パックの条件交渉術

「不要なのは分かったけど、実際にお店で断るのって難しいんだよな…」と感じますよね😅

私も分かります。

断り方:「最低限でも必要ですか?」と最終確認

追加メニューを勧められたら、こう聞いてみてください。

「これは、最低限でも必要な作業ですか?」

そう聞いて「必要です」と言われれば、安全に関わる部分かもしれないので、やっちゃいましょう😊

「やった方が良い程度です」という答えなら、自分の価値観で判断すればOK。

この最終確認ひとつで、本当に必要なものだけを選べます。

交渉:中古の整備パックは「中身を具体的に」要求する

中古車の納車前整備パック(8.8万円など)をどうしても付けるなら、中身を具体的に要求する交渉がおすすめです。

例えばこんな伝え方👇

「この8.8万円で、夏タイヤ4本とバッテリー、前後ブレーキパッドを全部新品に交換していただけるなら、お願いします(この車に決めます)」

ここまでやってくれるなら価値があります。

逆に「それは難しい」と言われれば、お店側の利益が薄い=もともと割高だった、ということ。

外していい目安になります。

お互いにメリットのある提案なら、お店も前向きに検討してくれます。

これは「敵対」ではなく「相談」。

車屋さんは味方ですから、遠慮なく具体的に相談してみましょう。

カッコいい断り方と中古パックの条件交渉術 5/6 - ぺんぎんカーライフ

値引き交渉そのもののコツは、別記事「優しい値引き方5選」で詳しく解説しています👇

nebiki_eyecatch
【1分でチェック】値引きが苦手な方に伝えたい「優しい値引き方」5選!値引き交渉が苦手でも大丈夫。お店と自分の双方が気持ちよくなる「優しい値引き方」5選を、元ディーラー営業のピゴスが営業マンの本音も交えて紹介します。...

そして、車検そのものの見積もりをもう一段くわしく仕分けたい方は、こちらもどうぞ。

ディーラーと民間で実際いくら違うのか、削っていいもの・いけないものまで分解しました👇

【ディーラー車検は高い?】その差額で「何を買っているか」と「安くして失うもの」を、本気で分解します「ディーラー車検は高い」は事実。でも高い=損でしょうか?差額は月2,000円弱。その中身(情報・部品の速さ・組織の保証)と、安くして失い得るもの(実はオイル2つだけ)を、整備の現場を知るピゴスが本気で分解する研究レポートです。...

まとめ:あなたの「いる/いらない」判断 保存版チェックリスト

ここまで読んでいただき、ありがとうございます🐧

メンテパック・延長保証・追加オプションについて、ぺんぎんカーライフのスタンスをまとめます。

  • ✅ 大前提:「いらない」と決めつけず、価格と価値で判断(80点の考え方)
  • ✅ 新車の点検パック:ディーラーでメンテするなら損なし・むしろお得・安心料として価値あり
  • ✅ 新車の延長保証:1万円以下など手頃なら付けて損なし(特に走行多い人・新型)
  • ⚠️ 中古の整備パック:基本不要・付けるなら中身を具体的に条件交渉
  • ❌ 中古の高額延長保証(16万等):私なら入らない・程度の良い車選びが一番の保証
  • ❌ 車検の追加オプション:車検には不要・お金を使うならその道のプロへ
  • ✅ ATF・CVTフルード(例外):ケチらず純正+ディーラー一択
メンテパック・延長保証「いる/いらない」判断 保存版チェックリスト 6/6 - ぺんぎんカーライフ

「みんながいらないと言うから」「営業に勧められたから」で決めるのではなく、自分が払う金額と得られる価値が釣り合うかで判断することが、損しないカーライフの第一歩です。

そして繰り返しになりますが、メンテパックに入っていてよかった、という方もたくさんいます。

大事なのは、自分の状況に合っているかどうか。

この記事がその判断のお役に立てば嬉しいです。

💡 車にかかるお金を見直すなら、保険も一緒に

メンテパックや車検費用を見直したら、ぜひ自動車保険もチェックしてみてください。

年に1回の見直しだけで、年間の負担が大きく変わることもあります。

見直しのコツはこちらにまとめています。

自動車保険、年に1回の見直しで年間3万円の節約に成功|10分でできる比較方法 年に1回の更新タイミングや、車が変わったタイミングは、自動車保険を見直す絶好のチャンスです。 私自身、見直しで年間55,000円...

では、その「CVTフルード」そのものは、いつ替えればいいのか。

「2年2万キロが目安」と案内されて迷われた方に向けて、目安距離の確かめ方を1本にまとめました👇

CVTフルードの交換。2年・2万kmで交換する?車ごとに違う。まず聞くのは、この車の交換目安距離
CVTフルードは2年2万kmで交換?お店に聞くべき「たった1つの質問」案内の2年または2万キロは、その車の目安とは限りません。CVTフルードの交換サイクルはメーカーや年式でバラつき、無交換とされる車もあります。お店で目安距離を聞く一言と、超えていたときの考え方をお伝えします。...

メンテパックや延長保証で疑問や不安ある場合は、このページ下の「コメント欄」からお気軽にどうぞ(ニックネームもメールアドレスも要りません)🐧

それでは、損しないカーライフをお過ごしください ピゴス🐧


関連記事

メンテパック・延長保証・オプションの個別解説

トヨタ新車のスマイルパスポートと保証がつくしは元が取れる?損しない選び方
【トヨタ新車】スマイルパスポートと保証がつくしは「元が取れる」?損しない選び方トヨタ新車の『スマイルパスポート』『保証がつくし』は元が取れる?必要?元1級整備士×元ディーラー営業が損しない選び方を解説。延長保証・メンテパックの判断軸を業界目線で紹介します。...
中古車の整備パック8.8万円は必要?中身を確認して基本プランで納車した実例
中古車の納車前整備パック8.8万円は必要? 外して納車してもらった見積書の話契約の直前に、納車前整備パック88,000円と延長保証16万円を勧められたら。このご相談者さまは、どちらも付けずに、もとの基本プランのまま納車してもらいました。そこまでの考え方を順番にお話しします。...
ディーラーコーティングは割高?同じ8〜10万円でも中身は変わる
ディーラーのコーティングは割高? 同じ8〜10万円でも、中身は変わります新車の見積書に入っているボディコーティング、外すか迷いますよね。8〜10万円が高いかどうかは金額だけでは決まりません。専門店の公開料金と並べた比べ方、見積書でその場で聞く3つを、元ディーラー営業が解説します。...
中古車の保証、口コミが悪い?保証料は見合う?|ぺんぎんカーライフ
中古車の保証、口コミが悪くて不安?やめる理由は、じつはそこではありません中古車の保証をすすめられ、口コミの評価が低くて迷っていませんか。評判は判断の材料になりません。壊れる確率と、失うものの大きさ。この2つで決める考え方と、私が高額な保証に入らない理由をお話しします。...
ディーラーの点検パックは必要?いらない? 適正価格と中身の確認
ディーラーの点検パックは必要?いらない? 割高ではなく「適正価格」ですディーラーの点検パックは必要か、いらないかを元1級整備士×元ディーラー営業が解説。割高ではなく適正価格で、買っているのは金額差ではなく予定管理の手間と履歴です。買い替え提案のかわし方も添えました。...

メンテナンス・車検の考え方

【ディーラーは正解⁉︎】車に詳しくない人にもオススメ!私の実践メンテナンス、4つの特徴車に詳しくなくても大丈夫。元1級整備士×元ディーラー営業が実践する、損しないメンテナンスの4つのコツを紹介。価格より価値で選び、車屋さんを味方につける考え方が身につきます。...
【安さだけが正義⁉】整備士もユーザーも愛車も幸せになる『三方よし』のメンテナンス哲学 🤔「車検、5万円も安いって、本当…」😟「整備費、ちょっと高くない?少しでも値切れる?」🥲「あの車屋さん、なんか感じ悪かった…」 ...
新車1年目の点検、ディーラーで受けるのがいい?査定額より、安心して乗るために
新車1年目の点検はディーラーがいい?査定額は上がりませんが、それでも勧める理由新車の1年点検はディーラーで受けるべきか、というご相談にお答えしました。じつは査定額はほとんど変わりません。それでも私がディーラーを勧める理由と、年16,000km走る方が優先すべき交換部品までお話しします。...

損しない車選び・買い方

【貧乏まっしぐら!?】知らないと損する!経済性重視の車選び5つのステップお金が減りにくい『経済性重視の車選び』5つのステップを元1級整備士×元ディーラー営業が解説。知らないと損する車の選び方の考え方を、初心者にも分かりやすく紹介します。...
【元ディーラー営業の本音】試乗・商談・担当変更で「気まずくならない」立ち回りガイド 🤔「気になる車があるけど、試乗だけで行くのって迷惑かな…」😟「担当の営業マンと相性が合わない…でも『担当変えて』なんて気まずくて言えな...
ABOUT ME
ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、記事の下のコメント欄でいつでも承っております。ニックネームもメールアドレスも要りませんので、お気軽にどうぞ!