著者:ピゴス - 元1級整備士×元ディーラー営業マン(整備12,000台/販売500台/年300件相談対応)

🙎「子どもが大きくなってきたし、そろそろ広い車に替えたい。でも、家計のことを考えると…」

🤔「新車を買って長く乗るのと、中古車を買って乗り潰すの、どっちが得なんだろう」

家族が増えたり、子どもが成長したりするタイミングは、車を見直す時期でもあります。

ただ、家族の車は金額が大きいぶん、選び方を間違えると家計にじわじわ効いてきます。

今回は、そんなご相談にお答えしていきますね。

✅ 結論からお伝えします

家族向けに経済性を重視するなら、答えはシンプルです。

「程度のいい1台を、身の丈に合った予算で、長く乗る」——これに尽きます。

中古なら「5年落ち・5万kmほど」が、価格が落ち着いてコスパの良いタイミングです。

ただし人気のミニバンは値落ちが小さいので、この目安は当てはまりません。

整備履歴が確認できるディーラー系の中古車なら、さらに安心感が増します。

派手さはありませんが、これがいちばん確実で、しかも誰にでも真似できる方法だと私は思っています。

今回のご相談者さんの状況

まずは、今回いただいたご相談の内容を整理します(内容を編集して掲載しています)。

  • お子さんの成長にあわせて、もう少し広い車に買い替えたい
  • 使い道は、買い物・送り迎え・旅行やキャンプ
  • 候補はフリード(ハイブリッド含む)とシエンタ(ハイブリッド含む)
  • 予算は150万円で、ディーラーの認定中古車を考えている
  • 今の車は買取で高く売れるところに依頼したい
  • メンテナンスパックや延長保証、オプションを付けるかどうかも迷っている

ここまで整理できていれば、もう大きく外すことはありません。

順番にお答えしていきますね。

「新車を長く」か「中古を長く」か。予算を年数で割ってみる

新車がいいのか中古がいいのか、という質問はとても多いです。

私は、車の寿命をおよそ15年と置いて考えるようにしています。

そうすると、こんなふうに並びます。

  • 50万円 → 10年落ちくらい → あと5年ほど
  • 100万円 → 5年落ちくらい → あと10年ほど
  • 150万円 → ほぼ新車 → あと15年ほど

おもしろいことに、購入費を乗れる年数で割ると、どれも年あたり10万円前後で横並びになるんです。

ですので、どれを選んでも大きな間違いではありません。

ただ、実際にはきれいには分かれず、新しめの車のほうが初期の故障が少なく、トータルでは安くなりやすい傾向があります。

ご相談者さんの予算150万円なら、5年落ち前後の程度が良い1台を選んで、そこから10年乗るイメージがぴったりだと思います。

ピゴス
ピゴス

車が得意でない方ほど、じつは1台を長く持つほうが損しにくいんです。買い替えのたびに悩まなくていい、というのも地味に大きなメリットですよ🐧

乗り換えの回数を減らすと、なぜ有利になるのか

車は、乗り換えるたびに登録や名義変更などの諸費用がかかります。

その額は、だいたい15万〜20万円ほど。

つまり、乗り換えの回数が減るほど、この費用を払う回数も減るということです。

これはお店が悪いという話ではまったくなくて、車を流通させるのに必要な、正当なコストです。

ただ、こちらの選び方しだいで、その回数は減らせる。

それだけの話なんですね。

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中古なら「5年落ち・5万km」。ただし人気ミニバンは別です

中古車を経済的に持つなら、5年落ち・5万km程度の車両が狙い目です。

このあたりで新車価格からの値落ちが落ち着くので、コストパフォーマンスが高くなります。

走行距離は、年8,000km〜1万kmくらいが一般的な目安です。

5年落ちなら4万〜5万km以内であれば、状態の良い車が多い印象です。

ただし、ここには大きな例外があります。

人気のミニバンは値落ちそのものが小さいので、5年落ちになってもあまり安くなりません。

候補に挙がっているフリードやシエンタも人気車種なので、そこは実際の相場を見ながら判断してみてください。

値落ちの小さい車と大きい車の見分け方は、こちらでまとめています。

【1分でチェック】これだけで知っトク⁉コスパ最強の中古車を選べる10個のポイント「賢い中古車選び10の秘訣」は、費用対効果の高い中古車選びに焦点を当てています。長期的な視点での経済性を重視し、購入費用だけでなく維持費や売却時の手数料も考慮に入れた車選びのヒントを提供します。車種ごとの推奨年数や走行距離、さらにはスライドドアやSUV、ターボ車などの装備の要不要についても詳しく解説!...

どこで買うか——ディーラー系の中古車が無難な理由

整備履歴が確認できるディーラー系の中古車であれば、安心感が増します。

その車がこれまでどう扱われてきたかが分かるのは、家族を乗せる車では大きな材料です。

一般の中古車販売店を選ぶ場合は、次の2点を見てみてください。

  • お店や担当者さんが信頼できるか
  • 家から近くて、買ったあとも面倒を見てもらえるか

特に2つ目は、長く乗るほど効いてきます。

買って終わりではなく、そこから10年のお付き合いが始まると考えてみてください。

その前に。本当にスライドドアが必要かどうか

少しだけ、寄り道させてください。

家族の車というと、ほぼ自動的にスライドドアのミニバンが候補になります。

もちろん便利なのですが、そのぶん本体価格も維持費も上がります。

そして人気があるぶん、中古でも安くなりにくい。

ですので、ここは一度だけ立ち止まって考えてみる価値があります。

ピゴス
ピゴス

白状すると、私も昔スライドドアのミニバンに憧れて買ったことがあります😅「これで子育ても完璧だ!」と意気込んだのですが、実際は抱っこして降ろせば問題なかったり、燃費で家計が苦しくなったり…。もちろん必要な方には最高の装備です🐧

もちろん、お子さんが自分でドアを開ける年齢なら、スライドドアは本当にありがたい装備です。

隣の車にドアをぶつける心配がなくなる、というだけでも価値があります。

要るか要らないかを、いちど自分の暮らしで確かめてから選ぶ。

それだけで、選択肢がぐっと広がることもありますよ。

乗り換えのタイミングは「乗り潰す」が基本

乗り換えのタイミングは、基本方針を「乗り潰す」に置くのがいちばん経済的です。

新車でも中古車でも、頻繁に乗り換えれば、そのたびに諸費用がかかるからです。

ただし、ライフステージの変化にあわせて考え直すことは、まったく別の話です。

お子さんが成長して、アウトドアや部活の遠征が増えてきた。

そういうときは、積載性や乗車人数を見直す立派な理由になります。

ここは我慢の話ではないので、遠慮なく見直してくださいね。

維持費を抑えるコツは「削る」より「まとめる」

経済的に車を持つには、適切なメンテナンスが欠かせません。

ここで大事なのは、安いお店を探して渡り歩くことではありません。

基本は、「どこか1か所に決めて、そこを使い続ける」ことです。

整備の履歴が1か所に積み重なると、同じ整備を二度払うようなムダが減ります。

そして、車のクセまで分かってもらえるので、いざというとき頼れる相談相手になってくれます。

そのうえで、例外として外に出していい作業もあります。

  • 新品タイヤの交換(専門店やカー用品店のほうが安く、品質の差も小さい)
  • ガラスの修理・交換
  • 板金塗装(整備中心の工場だと外注の手数料が乗ることがあるので、専門店へ直接という手も)

消耗品は、決めた1か所で、適切なタイミングにムダなく交換してもらう。

過剰なメンテナンスは避けつつ、必要な部分はしっかりケアする。

このメリハリが、長く安心して乗るいちばんの近道です。

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📊 家族の車の予算を考えるときの数字

  • 車の寿命をおよそ15年と置くと、50万円なら10年落ち(あと5年ほど)、100万円なら5年落ち(あと10年ほど)、150万円ならほぼ新車(あと15年ほど)。購入費を乗れる年数で割ると、どれも年10万円前後で横並びになります。ただし新しめのほうが初期の故障が少なく、トータルでは安くなりやすい傾向があります
  • 中古車の諸費用は10万〜30万円程度が目安です。走行距離は年1万km前後が目安で、5年落ちなら4万〜5万km以内なら状態の良い車が多くなります。認定中古車は一般の中古車より10万〜30万円ほど割高ですが、そのぶん保証が充実しています
  • ミニバンの年間維持費は約35万〜50万円が目安です。車両価格だけで予算を組まず、この先10年分の維持費まで合わせて考えておくと、あとから苦しくなりません

※上記はあくまで一般的な目安です。車種・年式・地域・依頼先によって金額は異なりますので、必ず見積もりを取って確認しましょう

維持費まで含めた予算の決め方は、スプレッドシート付きでこちらにまとめています。

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まとめ:経済的なカーライフを手に入れるために

最後に、家族の車選びのポイントを整理します。

  • 予算を「乗れる年数」で割ってみる。150万円なら5年落ちを10年、が現実的な線
  • 中古は5年落ち・5万km程度がコスパ良し。ただし人気のミニバンは値落ちが小さいので、この限りではありません
  • 整備履歴が分かるディーラー系の認定中古車なら、家族を乗せる車として安心
  • スライドドアが本当に要るかは、いちど自分の暮らしで確かめてから決める
  • 乗り潰すことを基本に。ただしライフステージの変化での見直しは別
  • 維持費は削るより「1か所にまとめる」。ムダな重複整備が減ります

家族の成長にあわせた車選びは、毎日の暮らしを支える大事な選択です。

ただ、あまり気負わなくても大丈夫ですよ。

程度のいい1台を、身の丈に合った予算で、長く。

それだけで、じゅうぶん経済的で豊かなカーライフになります。

ファミリーカー選びで疑問や不安ある場合は、「X」「お問い合わせ」「コメント欄」などでお気軽にご相談ください。

このブログ「ぺんぎんカーライフ」では、損しないカーライフを送るための記事をまとめています。

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それでは、損しないカーライフをお過ごしください

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ピゴス
ギリギリ昭和生まれ、2児のパパとして奮闘中…空いた時間に車の情報発信や質問に答えている管理人のピゴスです! クルマ好き歴30年以上、気付けば1級自動車整備士(笑)元、国産自動車のディーラーの営業マンです。 過去に車を整備したり販売させていただいたりする中で、車を移動手段と考えている方にこそ、様々なお悩みがあることに気付きました。そう言った悩みのある方が、知らないがゆえに損してしまうことがないようにこのブログを立ち上げました。少しでもみなさまのお悩みに寄り添った内容を発信できればと考えております。 取り上げて欲しい題材、個別のお悩みなど、コメント欄や「X」などでいつでもメッセージを承っております。お気軽にどうぞ!