営業で使う車、何を選べば? リセールの良い車は、みんなが乗っている車でした

🚗「仕事で車を使うから、どうせなら数年後に高く売れる車にしたい」
🤔「でも、調べて出てくるのは値段の高い人気SUVばかり。もう少し初期費用は抑えられないかな」
😅「それに、お客様を乗せることもあるから、あまり安っぽい車も選びにくい」
仕事で毎日乗る車は、自分だけのものではありません。
お客様が助手席に座ることもあれば、取引先の駐車場に停めることもあります。
そうなると「高く売れる車」という物差しだけでは、決めきれなくなってくるんですよね。
以前、そんなご相談をいただきました。
やり取りを重ねるうちに、この方が引っかかっていたのは値段ではなく、まったく別のことだと分かってきます。
リセールの良い車とは、ひとことで言えば「ほしい人が多い車」です。
ほしい人が多いから、中古になっても値段が下がりにくい。
つまりリセールで選ぶと、まわりと同じ車になりやすいということでもあります。
ふだん乗りなら、それは困りません。
ただ、お客様を乗せる仕事だと、そこが引っかかることがあります。
ですので私は、リセールの数字と並べて、もうひとつの物差しを持っておくことをおすすめしています。
「お客様から見て、嫌味がないか」です。
この2つで見ていくと、候補の並び方が変わってきますよ。
まずは、いただいたご相談です
現在、車の購入を検討しております。
5年後ほどには違う仕事にしようと思っているので、5年後に売却をするのですが、いまリセールバリューの良い車は何になりますでしょうか。
調べるとトヨタのプリウスやRAV4などが出てくるのですが、もう少し初期費用の抑えられたものはないでしょうか。
また、いまは中古車も新車もあまり変わらないと聞くのですが、実際どうなのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
5年後の働き方まで見て車を選ぼうとされているのが、まず素晴らしいですね。
最後のご質問から、先にお答えしますね。
新しめの中古車を検討される場合、リセールまで含めて考えると、新車と中古車で差はさほど大きくありません。
ですので、リセールを意識されるのであれば、新車でご検討されても損はないと思います。
そのうえで車種の話をしたのですが、このあとお返事をいただいて、話が変わりました。
リセールの良い車は、「ほしい人が多い車」です
まず、リセールの良い車とは何なのか、というところからお話しします。
むずかしい話ではなくて、買いたい人が多い車のことです。
中古で売りに出したときに、ほしい人がたくさんいる。
だから値段が下がりにくい。
それだけのことなんですね。
だから、まわりと同じ車になりやすいんです
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
ほしい人が多いということは、すでに買った人も多いということです。
実際このご相談でも、車種を挙げたあとに、こうお返事をいただきました。
ヤリスクロスも考えたのですが、同僚や上司などが乗っていて、かぶるという問題がでてきてます(笑)
これは、私にとってもハッとする一言でした。
リセールが良いと言われる車ほど、街でよく見かける車でもあります。
ふだん乗りなら、まったく問題ありません。
むしろ、みんなが選ぶ車には、選ばれるだけの良さがあります。
ただ、会社の駐車場に同じ車が並ぶ、というのは、仕事で使う方には小さくない話なんですね。
リセールが強いと言われるのは、このあたりです
参考までに、私が当時ご案内したのは、このあたりの車でした。
- トヨタ カローラクロス(ちょうどいい大きさで、中古の需要が安定しています)
- トヨタ ヤリスクロス(洗練されたデザインと使い勝手で人気が続いています)
- トヨタ ハリアー(価格は上がりますが、リセールはほぼ鉄板です)
どれも、数字だけを見れば間違いのない選び方です。
そして、どれもよく見かける車でもあります。
なお、リセールそのものをどこまで学ぶべきかは、別の記事で正直にお話ししています。
先に申し上げておくと、数年先のリセールはプロでも読み切れません👇
軽が候補から外れる理由が、この方にはありました
じつは私、最初のお返事では軽自動車をいちばんに挙げていました。
リセールという一点だけで見るなら、これは正解に近いからです。
スーパーハイトワゴンのカスタム系でターボが付いたモデルは、中古でとても人気があります。
ホンダ N-BOX カスタム、スズキ スペーシアカスタム、ダイハツ タントカスタムRS といったあたりですね。
広くて、見た目も良くて、ターボで走りにも余裕がある。
そのうえ税金も保険料も安いので、5年間のトータルではかなり効いてきます。
ところが、お返事を読んで、私はこの提案を引っ込めました。
軽自動車は仕事の都合でお客様を乗せたりもするので、あまりよくなくて、SUVなどが良いかなと思ってます。
僕自身は正直そこまで車に興味があるわけではないのですが、営業をしていると、ある程度良い車に乗っている方がお客様ウケも良いとのことで、検討している感じです。
これは、カタログからは出てこない条件です。
どんなに数字が良くても、お客様が助手席に座る車という前提があるなら、そこが先に来ます。
念のため申し添えると、軽自動車が仕事に向かない、という話ではまったくありません。
荷物を積むお仕事なら、軽バンのほうが本命になることも多いです。
その分かれ目は、こちらでお話ししました👇
お客様に「嫌味がない」という、もうひとつの物差し
では、お客様を乗せる前提だと、何を基準にすればいいのか。
私がこのとき挙げたのは、マツダのCX-5とCX-30でした。
理由は、リセールでも値段でもありません。
同じ価格帯のSUVと比べると、内装の質感は右に出るものがいないと、私は思っています
お客様にも嫌味がなく、静かで上質な素敵な車に乗っていますね、と言われる(思われる)一台かなと
「嫌味がない」というのは、少し説明が要りますね。
お客様を乗せる車には、2つの落とし穴があります。
ひとつは、安っぽく見えてしまうこと。
もうひとつは、逆に高そうに見えすぎることです。
立派すぎる車は、お客様によっては「ずいぶん儲かっているんですね」という受け取られ方をすることがあります。
その真ん中にあって、静かで、内装がきちんとしている。
そういう車が、仕事ではいちばん扱いやすいと私は感じています。
ちなみに、このご相談者さまの反応はこうでした。
マツダ、調べてみるとめちゃくちゃカッコいいですね。
価格帯も高額というよりは、すこしお得に感じました。
ここは数字で示せるところではないので、あくまで私の感覚としてお読みください。
大事なのは車種そのものより、お客様から見てどう映るかという物差しを1つ持っておくことです。
3年たって、値段のほうが変わっていました
このご相談をいただいたのは、少し前のことです。
いまも同じことが言えるのか、メーカーの公式サイトで確かめ直してみました。
結果は、私も少し驚きました。
- トヨタ RAV4… 450万円から490万円(2025年12月17日に新型が発売)
- マツダ CX-5… 330万円から407万円(2026年5月に新型が発売)
- マツダ CX-30… 264万円から352万円
※各メーカーの公式サイトに掲載されているメーカー希望小売価格(消費税込み)です(2026年9月に確認)。
※グレードや装備によって金額は変わりますので、実際の金額は販売店の見積もりでご確認ください。
ご相談をいただいたころのRAV4は、2019年に発売されたモデルでした。
そのときの価格は、いちばん安いグレードで260万8,200円です。
※2019年4月10日の発売時のメーカー希望小売価格(消費税込み)です(トヨタ公式ニュースリリース・2026年9月に確認)。
それがいまは、450万円からになりました。
一方でCX-5は330万円からです。
つまり「RAV4より初期費用を抑えたい」というご相談の答えは、3年たって、より当てはまるようになっていたということですね。
もうひとつ、軽自動車のほうも見ておきましょう。
N-BOXは176万8,800円から282万400円です(2026年7月16日にマイナーモデルチェンジ)。
上のグレードまで行くと、CX-30の入り口とそれほど変わらない金額になってきます。
軽だから安い、とは言い切れなくなってきているのが、いまの実際のところです。
リセールだけで選ばない、「あなたの満足度」
ここまで、リセールとお客様目線の話をしてきました。
最後にもうひとつだけ、私がいちばん大事だと思っていることをお伝えさせてください。
5年というのは、決して短くない時間です。
毎日ハンドルを握って、お客様や同僚を乗せて、時には長い距離も走ります。
いくらリセールが良くても、乗るたびに「なんだかしっくりこないな」と感じてしまっては、その5年間はもったいないですよね。
ですので、次の3つも並べて考えてみてください。
- ふだんの使い方に合っているか(大きな荷物を積むのに荷室が狭ければ、本末転倒です)
- 運転していて気分が良いか(毎日乗る車なので、ここは意外と効いてきます)
- 5年間、維持費を無理なく払えるか(税金・保険料・燃費・タイヤ代まで含めて)
新車を短いサイクルで乗り替えていく、という考え方そのものは、こちらでくわしくお話ししています👇
リセールを左右するのは車種だけではなく、ボディカラーも意外と効きます👇
リセールは、おまけくらいがちょうどいいと私は思っています
5年間、毎日のように乗る相棒ですから、ハンドルを握るたびに気分が上がる一台のほうが、その時間はずっと豊かになりますよ
まとめ:数字と、お客様の目線と、両方で選ぶ
- リセールの良い車とは「ほしい人が多い車」=だから中古でも値段が下がりにくい
- その裏返しで、まわりと同じ車になりやすい(会社の駐車場で並ぶこともあります)
- お客様を乗せる仕事なら、安っぽくもなく、高そうすぎもしないという物差しを1つ持っておく
- 軽自動車はリセールも維持費も強いが、お客様を乗せるかどうかで評価が変わる
- 値段は動きます。気になる車は、メーカーの公式サイトでいまの価格を確かめる
- 最後は、5年間そばに置いて気分の良い一台かどうか
リセールという数字は、車選びの入り口としてはとても分かりやすいものです。
ただ、それだけで決めようとすると、自分の仕事の事情が抜け落ちてしまうことがあります。
数字と、お客様の目線と、自分の気持ち。
この3つを並べて選べば、5年後に振り返ったときに、納得のいく1台になっているはずです。
ご相談者さまの、その後
このご相談には、続きがありました。
年が明けてすぐ、信号待ちで後ろから追突され、お車が全損になってしまったのです。
仕事で毎日車が必要なのに、欲しい新車は納車まで数ヶ月待ち。
そこからどう動くのが損しないのか、というご相談を、あらためていただきました。
そのときのやり取りは、こちらにまとめています👇
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