車を早く乗り替えるのは損? それでも乗り替えたい方へ、先に予算と3つのコツ

新しい車が出るたびに、つい気になってしまう。
でも、乗り替えるたびにお金が出ていくのは、もったいない気もする。
「乗り替えたい気持ち」と「お金がもったいない気持ち」は、どちらも本当の気持ちなので、迷ってしまいますよね。
私自身も、短いサイクルで車を乗り替えたことがあるので、新しい車に乗る楽しさは、よく分かります。
お金だけで考えるなら、「1台を長く乗る」のが、いちばん損の少ない方法です。
それでも乗り替えたい気持ちは、自然なことだと思います。
乗り替えるなら、順番は「先に予算」→「安く買う」→「無駄なく維持する」→「比べて売る」です。
この記事を書き直した理由
この記事は、2022年に書いたものです。
当時の私は、新車を次々と乗り替えていく車好きの方の発信に憧れていて、「乗り替えを楽しみながら、自分の身の丈を上げていく」生き方を応援したくて、この記事を書きました。
その考え方は、今でもすてきだと思っています。
稼ぐ力があって、楽しみとしてお金を使える方には、合った選び方です。
ただ、その後、たくさんのご相談を受けるなかで、動画やSNSに背中を押されて、予算が整わないまま車を買ってしまった方に、何人も出会いました。
それが良いことか悪いことかは、私には分かりません。
ただ、私には居心地が悪かったんです。
まず予算を準備して、自分に必要なものを見極めてから選ぶ。
そのほうが、私らしいと思うようになりました。
そこで、2026年に、この記事を書き直しました。
お金だけなら、長く乗るのがいちばん

乗り替えるたびに、車の値段とは別に、税金や自賠責、登録の手続きなどの諸費用がかかります。
見積書の諸費用は、軽自動車で7〜10万円、普通車で10〜20万円ほどになることが多いです(車の重さや燃費、登録する月で変わります)。
このうち、税金や自賠責は車を持っていればいずれ払うものですが、登録の手続きの費用などは、乗り替えるたびにかかります。
※国土交通省・損害保険料率算出機構・販売会社の公開情報をもとにした目安で、メンテナンスパックや保証は含みません(2026年10月に確認)。
乗り替えは、言ってみれば「車を丸ごと交換する修理」で、いちばん高い修理でもあります。
もうひとつ、「リセールの良い車を選んで、高く売って、また乗り替える」という方法もあります。
うまくいけば、乗り替えの損を小さくできる方法です。
ただ、私の考えでは、リセールで上手に乗り替え続けるのは、短い期間の売り買いで勝ち続けるようなもので、勝てる人は一握りです。
どちらかと言えば、売り買いのプロである車屋さんの得意な分野で、私たちがお金を払う側であることは変わりません。
比べるときに見たいのは、「いくらで売れるか」ではなく、「買ってから売るまでに、いくら値落ちするか」です。
リセールが良い車が、お得に乗れる車とは限りません。
リセールの調べ方と、どこまで当てにしていいかは、こちらに書きました。
それでも乗り替えたい気持ちは、自然なこと
ここまで、お金の話をしてきました。
それでも、新しい車に乗りたい気持ちは、自然なことだと思います。
長く乗るのが得だと誰より言い続けている私も、新型車を見ると心が動きます(笑)
頭で分かっていることと、心が欲しがることは、別ものなんですよね。
大事なのは、お金の話と気持ちの話を分けて考えることです。
「お金だけなら長く乗るほうが得。それでも、私はこの楽しさにお金を使う」と決めたうえで乗り替えるなら、りっぱな選び方です。
反対に、乗り替えると得をする気がして、なんとなく乗り替えるのは、もったいないと感じます。
乗り替えるなら、先に予算

乗り替えると決めたら、最初に考えたいのは、どの車にするかではなく、予算です。
「いくらの車を買うか」ではなく、「いくらまでなら購入費を出せるか」から考えます。
たとえば、出せるのが50万円までなら、お得に見えるからといって、ローンを組んで100万円の車は買わない、ということです。
残クレ(数年後の下取りの金額を先に差し引いて、月々の支払いを小さくするローン)で乗り替えをくり返していると、一度上げた車のランクを、なかなか下げられなくなります。
ローンや残クレについての私の考えは、こちらにまとめています。
次の車のお金は、いまの車に乗っているあいだに、月々の支払いのつもりで積み立てておくと、乗り替えのときに慌てずに済みます。
乗り替えの損を小さくする3つのコツ

予算が決まったら、ここからが、乗り替えの損を小さくするコツです。
大きく分けると、次の3つです。
- 安く買う(値引きより、余計なものを付けない)
- 無駄なく維持する(ただし、整備は削らない)
- 比べて売る(下取りと買取を比べてから決める)
①安く買う:値引きより、余計なものを付けない
安く買うというのは、値引きを引き出すことではありません。
余計なものを付けずに、値落ちの小さい買い方をすることです。
たとえば、車両本体価格200万円の車を買って、2年後に売るとします。
- オプションを多く付けて総額250万円・2年後に150万円で売れた=2年で100万円(1年あたり50万円)
- オプションを抑えて総額230万円・2年後に150万円で売れた=2年で80万円(1年あたり40万円)
- オプションを抑えて総額230万円・2年後に110万円でしか売れなかった=2年で120万円(1年あたり60万円)
※金額は、考え方を分かりやすくするための例です。
オプションをたくさん付けても、売るときの金額はほとんど変わらないことが多いです。
エアロパーツやステッカーのようなオプションは、査定でマイナスになることもあります。
なので、私の合言葉は「ディーラーオプションは迷ったら付けない」です。
反対に、あとから付けられないメーカーオプションは、迷ったら付けておくのが私の考えです。
フロアマットのように最低限ほしいものも、社外品から選べます。
私も実物を触らせてもらったことがありますが、FJクラフトさんのプレミアムシリーズは、純正より手ごろな値段で、ふかふかのマットになります。
色やグレードは、人気のものを選ぶとリセールでは有利です。
ただ、人気の色は買うときも少し高いことがあるので、リセールは「おまけ」くらいに考えて、自分が気に入るものを優先してみてはいかがでしょうか。
値引きは、最後に無理のない範囲でお願いするくらいで十分です。
無理な値引き交渉で担当の営業マンとの関係が悪くなると、車検や故障のときに相談しにくくなります。
基本的に営業マンは味方です。
頼りになる担当者さんが見つかると、とても心強いですよ。
②無駄なく維持する:ただし、整備は削らない
短く乗る予定でも、エンジンオイルの交換のように、削ると車の寿命に響く整備は削らないのが私の考えです。
点検の記録がそろっている車は、次に買う方も安心できます。
そのうえで、「2〜3年で乗り替える予定です」と担当者さんに伝えておくと、いまやっておくものと、まだ急がないものを、一緒に選んでもらいやすくなります。
自動車保険も、乗り替えのたびに見直す良いタイミングです。
なかでも、車両保険を付けるかどうかで、保険料はいちばん大きく変わります。
洗車やコーティングは、好きな方にとっては楽しみのひとつなので、否定するつもりはありません。
ただ、コーティングは査定のプラスには響きにくいので、リセールのためだけなら、定期的に洗って室内を掃除しておけば十分です。
最後に、芳香剤です。
香りの強い芳香剤は、シートや内装ににおいが残り、タバコと同じように査定が下がる原因になることがあります。
ほかの人の車を動かすことが多い整備士は、芳香剤のにおいで気分が悪くなった経験がある人も多いと思います。
置くなら消臭剤にするか、運転するときだけ置くくらいがおすすめです。
③比べて売る:下取りと買取を比べてから決める
売るときは、下取りと買取を比べてから決めます。
下取りは、新しい車を買うお店にそのまま引き取ってもらう方法で、窓口がひとつで、納車の日まで乗れるのが良いところです。
下取りの金額は、相場の目安にもなります。
買取店の金額と比べてみて、差が小さければ、手間のかからない下取りで十分です。
差が大きければ、買取を選ぶと、次の車の資金が増えます。
年式が古くなるほど、下取りと買取の差は小さくなりやすいです。
下取りと買取の比べ方は、こちらにくわしく書きました。
また、売るときに動くのは、自分の車ではなく、買い取るお店のほうです。
少し遠くのお店まで含めて比べると、選べる幅が広がります。
買取店にまとめて査定してもらうなら、電話がたくさん来にくい一括査定を、私はおすすめしています。
私の知人も、10年10万キロ以上乗ったエクストレイルが、1万円の査定から15万円になりました。
💡 売ると決めた方へ
MOTA車買取なら、電話ラッシュなしで最大20社の査定額がわかります。
ただし、査定してくださる買取店さんも、本気で時間を使ってくださいます。
数字の見当をつけたいだけの段階なら、まだ申し込まなくて大丈夫です。
MOTA車買取の申し込み方は、こちらに画像つきでまとめています。
もうひとつ、個人売買を企業がサポートしてくれる「カババ」というサービスもあります。
スタッフさんが近くの駅や駐車場まで査定に来てくれて、撮影や掲載、名義変更の手続きも任せられます。
売れなかったときは、出品を続けるか、値下げするか、カババの一括査定に切り替えるかを選べます。
ただ、売れたときには成功報酬(出品価格200万円未満で5.5万円)がかかり、売れてから代金が振り込まれるまでには時間がかかります。
私も、買う側としても、売る側としても使ったことがあります。
売るほうは、そのときは売却まで行かず、一括査定のMOTA車買取で売りました。
※カババの公式サイトより(2026年10月に確認)。
ご利用は、下記のリンクからどうぞ。
カババなるべく早く売りたい方は、MOTA車買取のほうが進めやすいです。
乗り替えが正解のとき

ここまで「お金だけなら長く乗るのがいちばん」とお伝えしてきましたが、乗り替えが正解のときもあります。
- 車が、いまの暮らしに合わなくなったとき
- 整備が行き届かず、これ以上長く乗るのが難しいとき
- 気持ちが、もう次の車に向いているとき
そんなときは、堂々と次へ進んでいいと思います。
迷ったときは、「もし、そのきっかけがなかったとしたら、今、乗り替えを考えていたか?」と、ご自身に聞いてみてはいかがでしょうか。
「いや、乗り続けていた」と思うなら、乗り替える理由は、まだ無いのかもしれません。
何年・何万キロで乗り替えるかの考え方は、こちらでもお話ししています。
まとめ
今回は、「車を早く乗り替えたい」と思ったときに、先に考えておきたいことをお話ししました。
- お金だけで考えるなら、1台を長く乗るのが、いちばん損が少ない
- それでも乗り替えたいなら、先に予算を決めて、ローンで背伸びしない
- 乗り替えの損を小さくする3つのコツ=安く買う・無駄なく維持する・比べて売る
そしてもうひとつ、そもそも乗り替えないという道も、いつでも残っています。
いま乗っている車の修理代で迷っているなら、直すか買い替えるかを同じ物差しに載せて比べる方法をこちらに書きました。
乗り替えても、乗り続けても、ご自身とご家族のカーライフが豊かになる選び方なら、それが正解だと思います。
損しないカーライフにまつわる記事は、こちらにまとめています。
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